ゾンビ屋れい子/三家本礼
姫園リルカ編
332 :マロン名無しさん :04/03/11 23:50 ID:eClvK8/s
ゾンビ屋れい子 姫園リルカ編
ホラー漫画であるゆえ許される表現とかがあるので
その手のものが苦手な人は読まないほうがいいかも

概要:死んだ人間をゾンビとして蘇らせて報酬をもらうという職業、
   ゾンビ屋を営む姫園れい子という少女の物語

最初のほうは一話形式の短編なんではしょります。
連続幼女誘拐殺人事件の犯人である百合川サキという少女と相打ちで死んだ、れい子は
生首の姿でホルマリンプールに浮かんでいる。
その建物の前で『御前様』を主とする者達と、それに対抗しようという者たち、二つの勢力が争っていた。
この二つの勢力は互いにゾンビ召喚術という、地獄からゾンビを一体召喚する能力の使い手で(要はスタンドだと思ってください)
御前様を主とする組織は世界中からこの使い手を仲間にしようとしていて
逆らう能力者を皆殺しにしていた。

『御前様』とはれい子の双子の姉である姫園リルカでこの二人だけが、『死体をゾンビ化する能力』を持ち、
リルカはこの能力で大量のゾンビを作り出し世界を支配しようと考えていた。
リルカは同じ能力を持つことと、双子ゆえに互いの思考をなんとなく読み取ってしまう、れい子を危険視し、
れい子が死んだ後も自らをゾンビ化させて生き延びている可能性を考え
部下を派遣し、とどめを刺そうとしていた。
それを阻止しようとしているのが同じゾンビ使いの流動と良香で、
れい子こそが御前様に対抗できる唯一の存在と考えていた。
現れたゾンビ使いを流動の騎士のゾンビの剣と、良香のドイツ兵のゾンビの機関銃で撃退するものの、
キルミスターと名乗る女の六本腕のゾンビ『ブラックウィドー』によって良香の首をはねられてしまう。
流動のゾンビもダメージをくらい、あわやというとき謎のゾンビが流動を救う。
ゾンビは幼女誘拐犯、百合川サキで、操っていたのはれい子、れい子は良香の切断された胴体とゾンビ化した自分の首をつなげることで
復活していた。
れい子はすばやさの代わりに、内臓などをすべて除去しているという敵ゾンビの弱点を見抜き、
背骨を剥ぎ取りゾンビを戦闘不能にし、キルミスターは自害する。
危機を回避し、復活したれい子は流動とともに、リルカの野望を阻止するために立ち上がる。


336 :姫園リルカ編2 :04/03/12 00:50 ID:???
偶然にも流動とれい子は同じ学校でもう一人仲間がいるという、
現れた雄貴は流動に死んだ仲間をさっさと忘れていると根性が気に食わんと非難し、
良香の体を使うれい子を罵倒する。そして中等部にもう一人ゾンビ使いがいるが紹介はできない
おれはお前らとは別で戦うと宣言する。
そんな雄貴をれい子は自分の家まで案内し、冷蔵庫を見せる。そこには良香の生首が保存されており
リルカを倒した後は自分の能力で良香に体を返すと約束。和解する。
雄貴は中等部の仲間を紹介するというが、戦力としては一切期待するな、戦えといっても泣きじゃくるだけ
おれが二人分戦うという。

一方、待ち合わせ場所にいるのは車椅子の少女で麻夜、雄貴の妹らしい、
兄がきたと思って、後ろを振り返ると不細工なオトコがよだれをたらしながら襲ってきたが
間一髪雄貴が助ける、男はゾンビ使いだったがなんなく撃退、オトコは逃亡。
男を探すのはあきらめたれい子たちは帰ろうとするが、帰り道に階段があり
車椅子を持ち上げようとすると偶然男がいて手伝うという
ゾンビ使いは手のひらにその証である星マークがあるため、流動はそれがないことを確認して
安心しつつ、人をむやみに疑ったことを恥じている、雄貴が男に重いだろ?ありがとな、と言っていると
「軽くしましょうか?簡単ですよ、私が妹さんを四等分するからみんな持ちましょう。」男はゾンビ使いでなくゾンビだった。
そのまま麻夜を人質にとるが、ここで雄貴が始めてまともにゾンビを召喚する。
雄貴のゾンビはジャック・ガンズ、アメリカ開拓時代の賞金首で十字架で体を縛り付けられてる。
雄貴のゾンビはニ丁拳銃で敵ゾンビを半死させるがトドメの瞬間、一般人の女二人が、ゾンビ2体の間のドアから出てくる。

「これで顔でも洗いたまえガンマン君!」敵ゾンビが一人の顔を吹っ飛ばして目潰しして、その間に逃亡してしまう。
実はもう一人の一般人に見えたほうが、ゾンビ使いだった。


337 :姫園リルカ編3 :04/03/12 01:21 ID:???
ゾンビとゾンビ使いを追い学校に戻るれい子たち、天井から襲ってきた先ほどの人間に擬態したゾンビを倒すが
その先には学校のれい子の友達二人(一般人)と、もう一人のゾンビ使いがいた。
友達の一人が泣きながら学校の先生をカッターナイフで切りつけている。
そのゾンビ使いのゾンビ、ムド・ガランバは生前呪術者で人一人の体を操る能力と
ゾンビ使いやゾンビに傷を負わせた場合、その傷の数倍の傷が操られた、れい子の友達も負ってしまうという能力を持っていた。

れい子に百合川を引っ込めろと要求するゾンビ使い。
流動はクールになれと助言するが、れい子は突然笑い出し、
私に友達なんて最初から一人もいやしないわよ!と叫んでゾンビ使いを百合川のナイフで切り刻む。
死んでしまう友達。ちょっと待て!と言う雄貴に百合川でナイフを突きつけ、
呆然としている擬態していたゾンビの召喚者を押さえつけ、仲間になると言う言葉を無視して首を切断。
殺した後、ゾンビ化させてリルカの居場所はかせるつもりらしい。

なんであづさちゃんを見捨てたの?と聞くもう一人の友達に、やっぱり自分が一番かわいいからと言う、れい子。
つらい選択だったな・・。でもこれでれい子には人質は通用しないと思い、同じ手を使わないだろうと慰める流動。
れい子は誰にも顔を見せず泣いていた。


364 :姫園リルカ編4 :04/03/12 15:00 ID:???
リルカの居場所を聞き出したれい子は、バスでリルカの待つ屋敷に向かう。
途中チャイナ服の女がバスの目の前に現れ急停車する。
リルカはれい子の行動を読んでゾンビ使いにバスを襲わせようとしてるのだ。
チャイナ服のゾンビは人が頭に乗れるほど超巨大なアナコンダ。
バスを破壊し、れい子たちは窓から脱出。その先にはチャイナ服合わせて四人のゾンビ使いがいた.
「3対4か、分が悪いな。」「お前の妹を入れればそっちも四人だろ。」
「正確には3.5人だぜ、あのガキは下半身がうごかねえからな」
切れる雄貴、戦闘開始。速攻で雄貴のジャック・ガンズが、最後の言葉を言ったゾンビ使いとそのゾンビを銃殺。
続けざまにミイラのようなゾンビを撃つも全然効いた様子もない。主人を失ったゾンビは地獄に帰っていくので
本体を狙うが銃が暴発、ミイラの包帯の下は十万匹もの虫の死骸で構成されていた。
その虫、数匹が銃口に入り込んでいたのだ。
衝撃で左腕を失うジャック・ガンズ(スタンドではないので雄貴は無傷です。)

365 : 姫園リルカ編5 :04/03/12 15:02 ID:???
一方、れい子は巨大アナコンダ、餓蛇羅と戦闘中、牙を百合川が必死で押さえ込むも
尻尾による攻撃でれい子がダメージを受ける。流動とゾンビにはよろい武者のゾンビが襲い掛かる
ゾンビ同士、刃を交えた瞬間、謎の女が飛び込んできて、二対のゾンビに刃物を突きつける。
「戦いオアズケ!商談開始よん」女はジャスミン。雇われ戦士で金次第でどちらかの味方になるという。
ふざけるなと襲い掛かろうとしたよろい武者を、「動くなつっただろ!」といいながら破壊。
(そんなこと言ってない)
ジャスミンのゾンビは武器商人、自らが戦うことはないが、様々な武器を主人であるジャスミンに貸し与える。
リルカ側は一人300万の報酬が約束されていたため、雄貴に殺された者の分を渡すというも
ジャスミンは自分が破壊したよろい武者のゾンビ使いを、役立たずになったからいらないでしょ
と殺し、これで一人頭400万よ、と言う。 全員うわっ、こいつやべえと思ってると
蛇に押さえつけられているれい子が1000万という額を提示する、
ジャスミンは喜ぶが本当にもらえるか疑る、「何勘違いしてるのクソ女、私があんたからもらうのよ」
死体をゾンビ化させる呪文を唱えるれい子、蛇は食べ物を丸呑みする習性がある、蛇は超巨体である。
半分解けかかった何十何百もの人間の死体がゾンビ化して蛇の腹を突き破る。地獄絵地図
「ししゃもかーー」
能力を知ってる仲間は全員脱出できたが、リルカ側は襲われて全滅、ジャスミンも何十人に囲まれてピンチ
結局1000万をれい子に払い、助けてもらって、その1000万でジャスミンを雇うという形で契約成立
ジャスミンが仲間になった。


366 : 姫園リルカ編6 :04/03/12 15:03 ID:???
リルカの屋敷の入り口につく一行だが
唾液をはき、それが体につくと、精神を汚染して人の心に悪夢を見せるゾンビの唾液を全員浴びせられ
雄貴は自分のいたずらが原因で、麻夜が事故にあい足が動けなくなったことなどを
何度も見させられて発狂寸前になる、他の仲間も様々な精神的苦痛が襲う。ゾンビ使いは笑いが止まらない。
全員発狂するまで暇なのでれい子の持っていたクーラーボックスの中身を不用意にあけると、中身は良香の生首。
その瞬間、百合川が相手ゾンビを破壊する。
れい子の体に唾液がついても良香の体を借りてるだけなので平気だったのだ。
ゾンビが死んで正気に戻った雄貴にゾンビ使いは殺される。

門番を倒したれい子は用心のためA部隊、流動、雄貴、麻夜とB部隊、れい子、ジャスミンの二手に分かれる
敵戦力を分散させるのが狙いらしい(なんでだよ)
A部隊、流動のゾンビ(ロビン・デーヴィス将軍)が門を開けようとすると、
いきなり医者と看護婦がくっついたようなゾンビに襲われ屋敷に引きずりこまれる。
あわてて屋敷に入るA部隊。
雄貴は物陰に隠れていたタキシードの男をわずかな物音で察知し、射殺する。
手のひらに星があるのでどうやらこの男が先ほどのゾンビを召喚したものらしい。
ロビンはすでにバラバラにされている、ゾンビを召喚できなくなった流動は
自分が足手まといになってしまうことが辛いと言う。
雄貴は、何言ってんだおれたちは友達だろ?お前を誰が足手まとい扱いするもんかと励ます。

367 : 姫園リルカ編7 :04/03/12 15:08 ID:???
そんな二人にすぐ後ろで拍手する男、さっき死んだはずのタキシードの男。
男の名前はDr零、リルカの執事で、ゾンビの改造をしていた男。
流動はゴミだが雄貴君の戦闘技術と度胸はすばらしいという。
君の目を覚まさしてあげるといって、ゾンビ召喚。
先ほどのゾンビ。流動に遠距離から筋弛緩剤入り注射を射ち込み動けなくした後、
雄貴のほうを押さえつけると雄貴の足を完全に切断する。
精神が集中できないのでゾンビは動かせない。流動も薬が効いて動けない、
麻夜は降参するからおにいちゃんを許してという。零はそんな麻夜を見た後
もういい、直してやれというと、ゾンビはあたり一面に火炎放射して、菌を死滅させた後。
切断した足を接合。足が再び動くことに驚く雄貴、
零は私なら麻夜の足を動けるようにできることを証明したとして、雄貴に仲間になるように勧める。
罠だという流動、みんなを裏切らないでという麻夜。続けて零は
、しかし我々の仲間を殺した罪はあがなって貰うとして、流動を殺せという。
思わず流動の顔を見る雄貴、零は、仮にリルカ様を殺せたとしてそれが何になるというのだ、
まあ、悩むのはしょうがない、
私はれい子のほうを見てくる。といって背を向ける。


368 : 姫園リルカ編8 :04/03/12 15:10 ID:???
今なら問題なく銃があたる。
撃てと流動が伝えようとするも、雄貴が撃ったのは流動のほう、

「すまねえ、流動・・俺、もう降りるわ・・」「頭を狙え、雄貴君」言われるとおり頭を打ち抜き、流動死亡。
吹き抜けの二階から笑い声、リルカだ。「馬鹿正直に誘惑をはねつけると思ってたのに、損したわ。」
どうやら賭けていたらしい。「まあいいわ、面白かった、あ、そうそう、そこの兄弟生かしておくな。」
と奥に引っ込む。
「まさかっ・・」「まさかだと?平気で友達を安売りするようなやつの約束を守るわけがないだろう、笑わせるな」
銃を撃とうとするも「玉切れだ犬ころ」ゾンビが口から火炎を放射しようとするがジャックガンズが拳銃を放射口に投げ込み爆発。
医者ゾンビ死亡。爆風に巻き込まれた零を雄貴は馬なりになって殴りつけるが、
皮肉にも流動のゾンビの持っていた剣で逆に腹を貫通させられる、ジャックガンズはもう銃を持っていない
勝ちを確信し高笑いをする零。背後にはジャックガンズが背負っていた巨大な十字架を高く持ち上げている。
「地獄までつき合えクズ野郎。」十字架を零の頭に突き刺す。
れい子がその場所に到着したとき見たものは、三人の死体と、それを見ながらクスクス笑う麻夜の姿だった。

屋敷に入ってまだ15分しか経過していない。


410 :姫園リルカ編9 :04/03/13 23:20 ID:???
車椅子も燃えちゃったし、お兄ちゃんがもうおんぶしてくれないからここから動けない。という
麻夜を説得して安全な場所?までつれてゆくれい子。
そして館の奥に向かう。実はここにたどり着く前に、敵と遭遇するも、雄貴の悲鳴を聞いて
ジャスミン一人にその敵を任せていたのだ。

剣で、首を切り落としてもすぐ再生するという、デタラメっぷりの化け物にピンチのジャスミン。
銃火器でもないと倒せないが、ジャスミンのゾンビは刃物しか持っていない。
そこで、酒倉の酒ダルを利用して酒倉ごと爆発させて相手を破壊。
自身を相当ダメージを食らったので休んでいると、れい子そっくりの黒髪の少女が立っている。
見つめられて、一瞬動けなくなったジャスミンをためらいもなく剣で切りつける。リルカだ。

トドメを刺そうと剣を振りかざしたとき、リルカに向かってナイフが飛んでくる。
続けて飛び込んでくる百合川。後ろにはれい子。
雄貴や流動、何人の仲間を使い捨てにすれば気が済むのと挑発するリルカが
挑発に乗って向かってきた百合川の腕を切り倒す。
その剣の腕前に驚くれい子。自分は世界を支配するために凄まじい修羅場をくぐり抜けてきた。

リルカは半生を語りだす、孤児院で孤独に生きていたりルカを
キルミスターや呪術師のゾンビ使いが同じゾンビ使いとして部下としてスカウトしにきたのが
始まりだったという。しかし、まもなくして連中は全員、リルカに部下になったという。
なぜならば自分の召喚するゾンビには誰にもかなわないのだからという、リルカ。
言い終わらないうちに、側面の壁が壊れ、インディアン、鎧の騎士、日本兵など関連性の見えない何十ものゾンビが
塊になって襲い掛かってくる。なだれのような攻撃に巻き込まれる百合川。

これがリルカのゾンビのほんの一部であった。外を見ればゾンビが何千と重なり合って巨大な一体の人型の生物が
召喚されている。


412 :姫園リルカ編10 :04/03/13 23:54 ID:???
ゾンビ名は聖なる前夜祭(ホーリー・ミトラス)
リルカの世界征服を祝福するために地獄から召喚されしゾンビ。
その体は世界を手中にするために、戦争に従事した上で戦死した死体で構成されている。
絶えず口から吐き出す液は無制限にゾンビを生み出す。
この唾液によって生み出されたゾンビが、安全な場所に避難していた麻夜を襲う。
聞こえるはずのない雄貴の声が聞こえる。

「自分はもう、お前を守ってやれない。」「生きたければ、助かりたければ、ほんの少しだけ勇気を振り絞るんだ。」
「お兄ちゃん、あたしは・・あたしはあたしだけが助かりたいんじゃない。」「あたしはみんなを助けることを、いつだって夢見てた!!」
そう叫んだ麻夜の周りから一陣の風が吹くと、辺りのゾンビは全員バラバラに吹っ飛んだ。
「あたしが・・・・、呼んだの・・・?」上を見ながらつぶやく麻夜。

一方、れい子とジャスミンは大量のゾンビに囲まれた百合川を置いて、その場から逃げる。(ゾンビ=スタンドor道具です。)
解雇するから私と違う方向に逃げろ、というれい子に、雇い主にそんなこといわれちゃ、傭兵の名がすたるといって、
襲い掛かるゾンビをここで数秒でも足止めするというジャスミン。
そんな死を覚悟したジャスミンの目の前の壁が突然破壊される。
外を見れば、一機の戦闘機がホーリーミトラスを攻撃している。機関銃を放射しながら、近寄り、近距離から、ミサイルを投下。
ホーリーミトラスの頭部分が破壊されるなど、完全に圧倒している状態。驚愕するリルカ!

「パイロットのゾンビを飛行機ごと召喚したのか!」「このような高等かつ、凄まじいゾンビを誰が!」
ゾンビ使いを探すリルカ、100Mほど先には、ゾンビ『撃墜王エディ』を操る麻夜の姿。
「あっはははははは おまえかぁ〜〜っ!」


414 :姫園リルカ編11 :04/03/14 01:07 ID:???
麻夜の元に向かうリルカに、剣を持ったれい子が立ちふさがる。
私は麻夜ちゃんを守る、リルカ姉さんのゾンビへの対抗手段は麻夜ちゃんだけ
でも、それだけじゃない、雄貴君が守れなかったものを私が守るんだというれい子。
リルカの凄まじい剣の猛攻に何とか耐えるれい子(すいません、ちょっと脚色入ってますw)
その死角でジャスミンが弓でリルカを狙っていた。
「守るですって、れい子?」「お前は自分の命すら守ることはできないのよ」
ホーリーミトラスからゾンビが飛んでくる、囲まれるれい子。そのまま麻夜の元に向かうリルカ。
あわててジャスミンが矢を放つも耳をかすめただけ、迫りくるリルカ
「おにいちゃんわたしに力を貸して!」間一髪、撃墜王エディの機関銃がリルカに命中。
「え?ちょっとやだ、何コレ?」リルカが倒れる。と同時にホーリーミトラスの巨体がれい子と麻夜の方向に倒れてきた。

ギリギリでれい子はジャスミンが救うも、麻夜が見つからない。
押しつぶされて死ぬ可能性を危惧して懸命に探す二人。
ぽこっと麻夜の顔が出てくる。喜んで近寄るれい子。
次の瞬間、そこで立ち上がってきたのはリルカ、手には胴体だけの麻夜が。
麻夜の死体を投げてよこすリルカ、ホーリーミトラスはまだ皮一枚剥がれただけだという。

おまえらには麻夜の千切れた姿がうらやましいと思えるほどの残酷な死に様がふさわしい
ホーリーミトラスから羽の生えた鎧ゾンビが起き上がってくる。
人間より二回りは大きいゾンビは麻夜を踏み潰しながら、れい子たちに近づく。
れい子への斧の攻撃を、ボロボロの百合川で防ぐも、持っていたナイフが破壊される。
ジャスミンが好きなのを選びなと武器を並べると、百合川が選んだのはチェンソー。
敵ゾンビを切りつけるも敵ゾンビの血は強酸で体半分が溶けてしまう。
次の瞬間、斧で袈裟切りに真っ二つされてしまう百合川。


415 :姫園リルカ編12 :04/03/14 01:08 ID:???
それをみて警戒して近づかないれい子にリルカは話しかける。
ゾンビ屋を営む父が、生まれついての悪の素養を持つリルカを、れい子と別々に育てようとしていることを聞き、
自分よりれい子を選んだ父の話。
両親の死の原因の飛行機事故は、自分が小動物のゾンビを潜り込ませて起こしたいうこと。
知らずに「おみやげ、買ってきてね」なんていってた、れい子のこと
怒り、向かっていくれい子、リルカは剣で襲い掛かるが、れい子は習った事もない技でそれをかわし
左手を切り、その手をゾンビ化させてリルカの頭を攻撃させる。

どうやら、良香の体が覚えていた技術らしい。
油断しているジャスミンに、鎧ゾンビが襲い掛かるが
良香の使っていたゾンビが現れ、銃で撃退する。
手には良香の生首、蛇ゾンビの時にれい子が叫んだ死体ゾンビ化の呪文が
クーラーボックスの中の良香にも届いていたそうだ。
凍っていた為、覚醒に時間がかかったがと話す良香。
良香のドイツ兵のゾンビに喰らわされた、部分から流れる血液で共食いを始める
鎧ゾンビ。これでリルカを守るものはなくなった。
トドメを刺そうとするが、鎧ゾンビの羽部分が分離する。
リルカの最後の切り札、翼竜のゾンビだ。
首だけの良香をゾンビごと空に跳ね上げると持っていた銃に反応して
落雷が、良香は死んでしまう。


416 :姫園リルカ編13 :04/03/14 01:10 ID:???
この幸運は神が自分の味方をしているのだ!翼竜の足をつかんで逃げ出すリルカ。
ナイフを投げるも当たらず逃げられてしまう。
雄貴達の死が無駄になってしまうというジャスミンに、あいつはまもなく罰を受ける。というれい子
まんまと逃げおおせたと思ってるリルカだが、急に高度が落ちる。
翼竜の背中にチェンソーが刺さっているのだ。何もあるはずのない背中に存在していたものを見て
リルカは驚愕する、頭と右腕だけになった百合川がチェンソーを口でくわえ
リルカのつかんでいる翼竜の足を落とそうとしているのだ。
下は崖、泣きながらやめてというリルカの視界が真っ白になる。チェンソーに反応して雷が落ちてきた。
そんな姿を遠くから見つめるれい子たち
「わたしがパパに『おみやげ買ってきてね』と言ったとき、パパはこう答えたのよ」
『リルカには何を買ってやればいいと思う?』
「でも姉さんは、そんな言葉、覚えてないのよね」       姫園リルカ編 終わり

プリボン編
512 :ゾンビ屋れい子 プリボン編1 :04/03/17 20:23 ID:???
リルカ編の後しばらく短編が続きます。そん中のひとつ
町から離れた森の中にプリポップ研究所で世紀の発明がなされた。
研究所を掃除している女の人、この人がスーパーロボットプリボンちゃん。
プリボンの特徴は『自分でお勉強機能』どうすればより効率良く仕事ができるのか
自分で考えることができる。開発者は瀬川という鼻持ちならない24歳の若造、
この若者を、女性秘書を連れた出資者がベタ褒めしている

従順に掃除を続ける美女のプリボンに出資者は感動していると
瀬川は面白いものを見せます、といって出資者が咥えていたタバコを床に投げ捨てる
床に落ちる前に、プリボンは瞬時にタバコをキャッチする
そして抑揚のない声で「効率的ナ仕事環境の維持ニゴ協力クダサイ。」と言うプリボン
タバコを床に落とすと、床がこげるということを学習したプリボンのお勉強機能の成果だ。
出資者が面白がって何本もタバコを落とすと、プリボンは「業務妨害ト判断シマス」といいながら
いきなり出資者を手刀で袈裟切りにする。
皆が唖然としている瞬間に今度は、瀬川の隣にいたプログラム関係の開発者の頭をつぶすプリボン。
どうやら、こいつらが死ぬと汚れなくなる→清掃業務の効率化という考えらしい。
うまく逃げ出せた瀬川と、出資者の秘書を残して、研究者達はプリボンに殺害されてしまった。

と、そんなところにゾンビ屋をお休みしたれい子がプリボンを見学しに訪れる。
中に入ると、受付の女の人が瀕死の状態。れい子が驚いていると、内線電話が鳴る、瀬川だ。
瀬川は監視室に隠れ、外線をロボットが不通にさせてしまった、入り口も中からは出られないと言い
れい子に携帯で警察に連絡するように頼むが、
れい子はオフ日にゾンビ屋依頼の電話が鳴るのが嫌で、置いてきてしまった。
役立たずが!といって切れる電話。やばい所にきてしまった。と思っているれい子
そんなれい子を血まみれのプリボンがじっと見ている。
ビビッて後に下がるれい子に、出資者の秘書が動かないでと声をかける。
今まで研究所で一度もゴミを落としたことがない人間は殺さないらしい。

513 :ゾンビ屋れい子 プリボン編2 :04/03/17 20:24 ID:???
一階には窓がないので、怖いけど二階の窓から脱出することを提案するが
プリボンにはストップワードというのがあってそれを言うと10秒動きが止まる機能があるらしい。
それを知ることができれば・・。と悔しがる秘書。
この言葉は出会い頭に殺されたプログラム担当しか知らないらしく、
唯一の生き残りの瀬川が逃げ出すときに言った言葉は「助けて!」「お母さん!」「殺されるぅ」だけ。

二階に上がったれい子たちだが、秘書は死体から流れた血で滑って転び、メガネを割ってしまう。
ソレを見たプリボンが秘書に襲い掛かるが、れい子が死体をゾンビ化させて逆にプリボンを襲わせる。
無事逃げ出せたが、プリボンはゾンビに捕まれた腕を捨ててれい子たちを追いかける。
こんな時でもストップワードさえわかれば・・という秘書に、れい子は
「今さら何いってるの、止まれって言って止まるんなら、とっくに誰かが言ってるわよ!」と一喝。
とたんにプリボンの動きがビタっと止まる。
・・・ストップワードは『止まれ』らしい。
秘書が襲われてるところから、事の顛末を全部、監視室で助けもせずに隠れて見ていた瀬川は。
こんな簡単な言葉だったとは!もう恐れることもないと監視室から出てくる。
十秒が過ぎて再びれい子たちを襲うプリボン、れい子達が止まれ!と叫ぶ
しかしプリボンは止まらない、プリボンは自分の耳を破壊していた。

と、ここで逃げ出すれい子たちと瀬川が出会う。逃げ出したれい子に
「解決策が見つかったのにまだ恐れているのか?所詮は女だな」
こいつ、耳がないプリボンにぜんぜん気づいてない。
「さーてプリボン。開発者の俺に牙をむくとはな」
「しかしお前は調子に乗りすぎた、終わりにしようぜ?」
と言うと、意味もなく、両目を閉じ、腕をクロスさせ変なポーズを取り一言。「止まれ!」
次の瞬間「うごぼー」と言いながらプリボンに頭を割られる瀬川。合掌。
結局入り口に戻ったれい子は、プリボンを恐れて割れなかった入り口のガラスを割り、外に出る。
襲ってきたプリボンを転ばして、耳からホースで水を流してショートさせ破壊。
終わったころにやってきた家族連れに、ロボットなんかに頼らずに自分で掃除しろと逆切れ
瀕死の受付嬢を忘れたまま物語はおしまい。

百合川みどり編
514 :百合川みどり編 :04/03/17 22:29 ID:???
白池町の病院、医者もさじを投げた、
治る見込みのないはずの意識不明者のいる病室で、甲高い悲鳴が聞こえる。
十年の眠りから一人の少女がよみがえったのだ。
少女の名前は『百合川みどり』、半年前起きた白池町幼女29人殺しの犯人。
百合川サキの『双子の妹』だ。
みどりは六歳のとき姉サキによる虐待が原因で、実に十年間も
意識不明で病院で治療を受けていた。つまり体は16歳だが心は6歳のままなのだ。
女医である、秋山先生は空白の十年間を埋め、みどりを社会復帰させることを
決意する。献身的なマンツーマンでの治療の傍ら
同年代のコと話すのも大切と、秋山先生はみどりに自分のひとり娘、夏美を引き合わせる。
夏美をお姉ちゃんと呼ぶほど夏美になつくみどり

三人で外食をしていると、サキに自分の娘を殺された店員が
みどりの姿を見て錯乱し、みどりの首を絞める。店員が正気に戻り事態は収集するが、
夏美は殺人犯の妹とご飯なんて食べたくなかったと言って、
しかりつける母親の秋山の手を振り払って、どっかにいってしまう。
泣きじゃくるみどりだが、手には夏美が母親を振り払ったときに落とした生徒手帳を持っていた。
生徒手帳で住所を知ると、病院から抜け出し夏美の家につき、
勝手に家の中に入ると夏美に生徒手帳を渡す。
夏美は激昂して、みどりをたたくが、みどりはサキに虐待された記憶を思い出し
腕をつかむと、みどりをたたくお姉ちゃんなんて死ねばいいんだ。と言いながらその腕をへし折る。
病院から家に帰った秋山先生が見たものはバラバラ死体になった娘の夏美であった。

515 :百合川みどり編2 :04/03/17 22:30 ID:???
手首を切って自殺を図る秋山先生、間一髪で助かるも意識不明、輸血が必要な状態。
しかも彼女は特殊な血液型で、ストックがない、どうしてもあと一人協力が必要なのだが
その一人とは百合川みどりであった。警察にそのことを告げ、れい子に依頼が来る。
一方、夏美の父で離婚した秋山先生の夫はヤクザで、組員全員でみどりを殺そうとするが
逆に全員殺される。夏美をゾンビ化させてわかったことだが、みどりは運動神経の異常発達で
強靭な筋力を保持していたのだ。

ジャスミンも現れ、持ちゾンビであるサキをつかえば、簡単にみどりを捕まえられるというが
れい子は秋山先生のためにも、それはしたくないと言う、あくまでみどりのほうから自主的に
秋山先生を助けるために自首してほしいと言うれい子。
ジャスミンが納得しその場から離れてすぐ、草むらからみどりが顔を出す。
秋山先生の状態を知ったみどりはれい子に従い、つかまるのを覚悟で病院に行く
無事、輸血が終了し、意識を取り戻した秋山先生にみどりが堰を切ったように話しかける。

夏美がいきなり自分をぶったこと、いつのまにか10年たってて怖かったこと、姉のこと。
「怖くてそれで私は・・」「それで・・・・夏美を虫けらのように殺してくれたわけね?」
 「死ね 悪魔ぁ〜」持っていたメスでみどりの喉をつく秋山。
手首を切ったのは、みどりをおびき寄せる餌だったのだ。お前は所詮、百合川だ。呪われた血統なんだ
お前は生まれてくるべきじゃなかった。あらゆる限りの暴言を吐きながら。
秋山は「百合川の小便まじりの血なんざ誰がいるか、体に蛆がわくよぉ」と絶叫して自殺してしまう。
れい子は自分も姉に虐待を受けていた過去があり、実は自分と同じ境遇のみどりに親しみを持っていた。
友達になれたかもしれないと涙するれい子、そうしたら・・・   百合川みどり編終わり


324 名前:ゾンビ屋れい子 運命の弾丸編 投稿日:05/01/07 00:10:29 ID:???
黒須市――かつて隠れキリシタンの拠点であったこの市で一人の女が世界征服に向けて動き出していた。
女はかつてれい子との戦いで死んだはずのリルカで、かつての部下Dr.零の子、白栄と志呂子の二人を部下に
兵隊を増やしていた。
白栄は死にかけていたリルカを治療し、素質がある者を撃たれた瞬間に見ていた人間に絶対服従する怪物に変える
「運命の弾丸」を作り、志呂子と共に次々に黒須市の人々を撃っては怪物を生み出していた。

一方、れい子もリルカが生きていることを双子の繋がりによって感じ取り、黒須市にある聖黒須学園に転校する。
クラスメートになった岩田豪人は前回のリルカとの戦いで死んだ流動と雄貴の知り合いで、ゾンビ召喚の使い手であった。
(ちなみに前回の戦いの時はケンカで少年院に入れられていたので行けなかったらしい)
二人の仇を討とうとリルカの居場所を探っていた豪人だが、彼が雇った探偵はリルカがとあるレストランに入ったのを
追って行ったきり消息を絶つ。豪人はれい子と共に仇を討つことに。

黒須市に一人の男がやってきた。
彼はスター・コレクター(以下S・C)と言い、他人のゾンビ召喚の星をそこから召喚されるゾンビごと奪い、自分の物に
する能力を持っていた。これまで数多くのゾンビ召喚の使い手から星を奪い、彼等を殺してきたS・Cは、星の持ち主が
大勢いる黒須市に狙いを定めたのだ。
S・Cは早速出会った星の持ち主で、これまたれい子のクラスメートのラファエル・シムシュタインと、豪人の幼なじみで
彼に思いを寄せる雨月竹露(うげつちくろ)の二人から星を奪おうとする。
竹露はまだ能力が開花しておらず、召喚は出来ない。
ラファエルはゾンビ「キルド・メイデン」を召喚し、なんとか逃げることが出来た。

325 名前:ゾンビ屋れい子 運命の弾丸編 投稿日:05/01/07 00:15:48 ID:???
リルカは白栄に連れられ兵隊達を見るが、撃ったのがリルカでないため、誰もリルカに従わない。
リルカは自分の兵隊を増やすために弾丸を作らせたのに、何故お前を通すような回りくどいマネをするのかと
白栄に詰め寄る。
白栄はかつての部下が全員死亡しているからだと言い、もう少し慎重であれば死ななかったものもいるはず、
だからリルカが慎重にならざるを得ないよう、兵隊を動かすには自分か志呂子が必要になるようにしたと話す。
リルカは「志呂子には生きててもらいましょう。おまえはもういい」と白栄の首を斬る。
帰ってきた志呂子が見たのは兄の首を踏みつけている血まみれのリルカだった。
「志呂子…おまえは私と同じ種類の人間だ。誰の死に対してもスリルと興奮を覚える。もっとそれを味わいたいのなら
おいで…。イヤなら普通の生活に戻るがいい」

探偵が消息を絶ったレストラン「ギャザリング」を貸切にしてリルカは志呂子や兵隊達とパーティーを開いていた。
そこにれい子と豪人がやってくる。リルカは兵隊達を差し向けるが、サキのほうが圧倒的に強く次々と倒されていく。
女王の私をがっかりさせたから死んでわびろと志呂子に言うリルカ。するといきなり豪人がリルカに頭から酒をぶっかける。
「なァ〜にが「女王」だアホボケカス。そんなメルヘンチックな貴族制度は日本にゃねえんだよ」
さらにマヨネーズまで頭にかけられ、リルカは激怒。翼竜のゾンビを襲いかからせるが、豪人は鉄パイプであっさり撃退し、
リルカはもちろん、れい子も唖然とさせる。
最後の兵隊もサキに倒され、残るはリルカと志呂子のみ。そこに三人の星を奪うべく、S・Cが現れた。
彼が召喚したゾンビの流した毒ガスで動きを封じられたれい子とリルカは、あっという間にS・Cに星を奪われてしまう。
S・Cはさっそくサキを使いれい子を殺そうとするが、志呂子が銃でゾンビがガスを流していた香炉を壊し、破片が右目に
刺さったS・Cは精神集中が途切れてゾンビをコントロールできなくなる。
豪人は今は勝ち目が薄いと、こいつのせいでゾンビ屋廃業なのよと倒れたS・Cを蹴っているれい子を引っ張って逃げる。
リルカ達も退散し、一人残されたS・Cは怒りに震える。

326 名前:ゾンビ屋れい子 運命の弾丸編 投稿日:05/01/07 00:17:41 ID:???
志呂子は星を奪われたリルカに世界征服をあきらめるよう進言する。
リルカは私は無力な存在だと言いたいのかと怒りだすが、志呂子は彼女にQUEENのMDを見せる。
「これ…なんて読むかわかりますか?」「…えーと…キュ…「キュエーン」…?」
「ぜんぜんダメじゃないですか〜〜〜〜ッ!! 無力な存在どころか…今のリルカ様は学校もろくに通ってない、ただの17歳
じゃないですか〜〜!」
それどころか運命の弾丸を唯一作れる兄さんも殺したじゃないですかと言う志呂子に、リルカは大笑いしだし志呂子を
武器庫に引っ張っていく。
殺されるのかとびくつく志呂子だが、そこにいたのはリルカにゾンビ化され、運命の弾丸の研究・改良をさせられていた白栄。
志呂子は大笑いする。
そしてついに被弾した人間を100%怪物化させる運命の弾丸・究極バージョンが完成した。

ホテルに戻ったS・Cは新しく仲間に加わったサキや他のゾンビたちも交えてリルカとれい子を殺す作戦会議を始める。
そこへ情報収集に行っていたゾンビ、スパイダーが戻って来るが、スパイダーはすでにリルカに運命の弾丸を撃ち込まれ、
化け物と化していた。
リルカの命令に従い、S・Cを殺すべくスパイダーは仲間のゾンビを倒していく。S・Cは召喚解除をしようとするが、すでに
ゾンビとは別物になってしまったスパイダーには効かない。
サキも両腕を切り落とされ、S・Cは彼女に助けられ逃げのびるが、リルカの恐ろしさにただ震えるしかなかった。

リルカの屋敷で、銃に弾込めをする志呂子。「私ね…どうしても一人だけ撃ってみたい奴がいるんですよ」
そういう志呂子に化粧をしながら撃ってやればいいじゃないと言うリルカ。
「で? 誰を撃ちたいの? クラスメート? 学校の先生?」
その質問に志呂子は「おまえだよ。「女王(キュエーン)」…」リルカは志呂子に額を撃ち抜かれた。

366 名前:ゾンビ屋れい子 運命の弾丸編[sage] 投稿日:05/01/11 00:10:47 ID:???
怪物化したリルカは何故か志呂子に従わず彼女に襲い掛かる。
リルカは撃たれた瞬間、志呂子ではなく手鏡に映った自分を見ていたので従わなかったのだ。
そこへマシンガンが乱射され志呂子は死亡。リルカは弾を受けたが無傷だった。
撃った女は雪女(ゆきな)と名乗る、政府直属の生物兵器研究班に属する軍人で、前々から運命の弾丸に
目をつけており、それを奪いに来たのだ。
雪女はリルカをサンプルとして連れ帰ろうとしてリルカに襲われるが、冷凍弾を撃ち込みリルカを凍らせる。
「「FREEZE」という言葉を知っているか?「動くな」って意味と…「凍らせる」って意味さ…」
だが搬送中のヘリが聖黒須学園上空に来たところで、リルカは自ら熱を発して冷凍状態を解き暴れだす。
やむなく雪女はリルカを外に蹴落とし、リルカは学園のプールに落ちる。
雪女は応援部隊を呼び、学校を封鎖してリルカを回収、目撃者が出たら軍事機密を見たとして殺すことにする。

その頃学校には、豪人に護身術を教えてもらっていたれい子と、竹露、ラファエルの他に何人かの教師が残っていた。
一人トイレに行っていたラファエルの前にS・Cが現れ、れい子に星を返したいから仲介役をしてほしいと頼む。
リルカの恐ろしさにびびったS・Cは、れい子と手を組むことにしたのだが、先に事情を知らないれい子に会ってしまい
ボコボコにされる。そこへリルカが上空から落ちてくる。が、冷凍を解くのに体力を使ったリルカはまったく動かない。
何も知らない竹露は「あの人手当てしたほうがいいんじゃない?」と言い出し、豪人とれい子にきつく叱られる。
関係ない竹露を巻き込まないための気遣いだったが、怒った竹露は竹刀で豪人をひっぱたき帰る。
再びプールに目をやると、リルカがいない。S・Cはれい子に星を返すことも忘れ逃げ出し、豪人とれい子は後を追う。
一人残されたラファエルの背後から、ナイフを構えた雪女が近づいていた。

367 名前:ゾンビ屋れい子 運命の弾丸編[sage] 投稿日:05/01/11 00:13:49 ID:???
雪女たちに見つからないうちに逃げようとするリルカだが、まだ体力が回復しておらず倒れる。
通りかかった竹露は、れい子達の言いつけを破り保健室にリルカを運んでしまう。
その行為を「偽善」と言うリルカだが、竹露はまったく動じない。
竹露は子供の頃、捨てられていた犬猫を拾っていたことで同じように「ギゼンシャ」といじめられていたことを話す。
ある日竹露は捨て犬を見つけるが、いじめられるのが嫌で無視して帰ってしまう。翌日、子犬たちは人間に虐待された
無残な姿で死んでいた。
「だからその時あたし決心したの。何もしない善人よりも、何かをするギゼンシャになろうってね」
「…………チッ」

ようやくS・Cに星を返してもらったれい子。ふと男子トイレの窓に血がついているのを見つけた豪人は、調べに行って
中にラファエルと三人の教師達の惨殺死体を見つける。殺した張本人である雪女と出くわし戦いになるが、豪人は
撃たれて倒れる。
突然聞こえた銃声に驚くれい子だが、今度はS・Cが額を撃ち抜かれ死んでしまう。応援部隊が到着したのだ。
校内に戻ったれい子はすっかり回復したリルカに遭遇。リルカは現れた応援部隊から思いがけずれい子をかばう。
彼らを蹴散らしたリルカは、竹露を脱出させる自身がないから決着はおあずけだと宣言しれい子を驚かす。

豪人を殺した雪女だが、何故かまだ人の気配がするような気がしてしょうがない。
すると突如背後からもう一人豪人が。雪女が倒したのは彼が召喚した変装を得意とするゾンビ「オルタナティブ」だった。
豪人は雪女達が全員を殺すつもりだと知り激怒。一度は形勢逆転されるがフェイント技で何とか雪女を倒す。

368 名前:ゾンビ屋れい子 運命の弾丸編[sage] 投稿日:05/01/11 00:15:44 ID:???
雪女を拘束したれい子達は彼女から情報を聞き出そうとするが雪女は何も答えない。
ならば殺してゾンビ化してから聞き出すとサキを召喚。腕がないサキだが足でナイフをふるって雪女を脅す。
雪女は連絡が三十分途絶えたら部下が総攻撃をかける手はずになっていると笑い、外からプラスチック爆弾を
くくりつけられた犬が入ってくる。だがそれは雪女の上官、銀(しろがね)少尉が彼女もろとも彼等を吹き飛ばそうと
差し向けたものだった。
見限られたことを察し雪女は絶叫。爆弾が爆発し、れい子達は逃げ出せたが豪人が竹露をかばって怪我をしてしまう。
リルカに豪人を任せ、竹露は手当てのための道具を探しに行く。その時リルカの額から運命の弾丸が落ち、リルカは
普通の人間に戻ってしまう。

銀は回収した運命の弾丸は全て制作途中のものだったと、部下にリルカの額に埋まっている弾丸を取りに行くよう命じる。
中に入ると廊下にはラファエルたち四人の死体が並べられていて、傍にれい子が立っていた。
れい子はゾンビ化の呪文を唱え四人を蘇らせると、彼等に兵士達を襲わせる。その声は外にあるS・Cの死体にも届き、
銀は彼に襲われる。部下は全員殺され、奥の手の爆弾犬もやられてしまう。
助けたのはあの爆発を生き延びていた雪女だった。だが自分が彼の策略で解任されたことを知った雪女は、怒りと憎悪から
れい子達におまえ達はもちろん、家族も全員皆殺しにすると宣言。見せしめとして銀を文字通りズタズタにする。
「オラァ歯向かってみせろよ少尉!!テメー軍人だろうがよ!!男なんだろうがよ!!私はもう軍をやめた素人!!それも女だよ!!
そいつにおまえはズタズタにされてんだよバ〜カ!!」
もはや鬼女と化した雪女にぞっとする一同。サキや他のゾンビ達もダメージがひどく、頼みの綱のリルカももう怪物ではない。
れい子達は学校から脱出することにする。

瀕死の銀を引きずり、校内に入った雪女の前に彼女に殺された四人のゾンビが立ちはだかる。
「また私に殺されたいか?クズ肉どもが…」

369 名前:ゾンビ屋れい子 運命の弾丸編[sage] 投稿日:05/01/11 00:19:05 ID:???
襲い掛かってくるゾンビを次々と倒す雪女。ラファエルのゾンビがキルド・メイデンを召喚したが、雪女は銀の体を
盾に使って攻撃を防ぐ。
「ああっ銀少尉!!私をかばって死んでしまった!!なんてこと!!」「さらにその上…まだ立ち向かって行くとは!!」
雪女は銀の体ごと彼の手榴弾をラファエルに投げつけ、ゾンビは全員倒される。

れい子達は外で兵士が乗ってきたジープを見つけ、竹露は豪人から護身用にと残っていた銃を渡される。
しかしいざ逃げようとしたその時雪女が襲い掛かってきた。れい子はサキを召喚するが雪女に粉々に吹き飛ばされる。
雪女は最初にリルカを殺そうとする。竹露は絶対に助けると自分が持っていた銃をリルカに投げるが、受け取ったのは
雪女。怒るリルカは雪女に撃たれた、と思った瞬間銃が暴発し雪女は重症を負う。竹露が銃口に飴玉を詰めていたのだ。
「…また、おまえに助けられたわね」
「「絶対助ける」って言ったでしょ?あたし友達に嘘はつかないの」
リルカは初めて友達と呼ばれたことに動揺。今までそんな人間はリルカの近くにはいなかった。れい子はリルカが変わって
来ていることを感じ取る。
しかし雪女はしぶとく立ち上がり、隠し持っていた志呂子の銃を取り出す。銃には自分の姿を見るための鏡がついていた。
雪女はそれで自分を撃つと怪物化。逃げようとするれい子達だがリルカは雪女を挑発し、校内へとおびき寄せる。
目当ての物を探して理科準備室に来たリルカだが、雪女に捕まりボコボコに。後から飛び込んできたれい子達に助けられ
リルカは中で液体窒素を探し出す。れい子達は必死で戦うがやはり怪物化した雪女には敵わず全滅寸前。
リルカはアルコールランプを手に、雪女を実験室の中へと誘う。

370 名前:ゾンビ屋れい子 運命の弾丸編[sage] 投稿日:05/01/11 00:22:05 ID:???
ランプを投げようとしてリルカは雪女に刀で腹を貫かれる。ランプは床に落ち、その煙でスプリンクラーが作動し始めた。
「雪女。たった今おまえの死は決定された」
リルカの狙いは雪女を水で濡らし冷気を吸収しやすい状態にすること。リルカが手にしている瓶が液体窒素だと気づき、
雪女はリルカに襲い掛かるが凍らされてしまう。
「"FREEZE"と言う言葉を知っているか?「動くな」って意味と「凍らせる」って意味よ…!」
リルカは腹の刀を引き抜き雪女を砕く。雪女はついに死んだ。

ようやくダメージが回復してきたれい子達は実験室の中へ。散らばった雪女の破片の中でリルカもまた、息絶えていた。
大泣きする竹露を見ながら、れい子は思う。
(これでよかったのかもしれない…竹露にとってはつらいだろうけど、リルカは竹露の友達として生きていくにはあまりにも罪を
重ねすぎた…!!)

「三人とも何やってんの?私はこっちなんだけど」
霊になったリルカは自分が死んだと言う自覚がなく、倒れた自分の姿を見つけて混乱。
そこへ同じく霊となった志呂子が、リルカを地獄に迎えに来た。背後の穴から見える地獄には、これまでリルカが殺した者や
かつての部下達がいてリルカを恨めしそうに見つめていた。リルカは自分が死ぬことを悟り、れい子達に声をかける。
「れい子……わたしは一足先に地獄行きみたいだわ。おまえとの決着はいつかあっちでつけよう…だからなるべく早く死ね」
「豪人、おまえは絶対戦いの途中で死ぬと思ってたんだけど、予想が外れたわ」
「竹露…おまえはいまいち自覚してないようだが…おまえには「ゾンビ召喚」の素質がある。れい子や豪人のような…自分の
身を守ってくれるゾンビをおまえは呼び出せるのよ。もし将来おまえが危険な目にあった時は…このリルカがいたことを
思い出せ。その時は、この私がおまえを守ってやる…!!」

こうしてリルカは地獄へ旅立ち、聖黒須学園の悪夢の一夜は終わりを告げた。

371 名前:ゾンビ屋れい子 運命の弾丸編[sage] 投稿日:05/01/11 00:28:15 ID:???
事件は新聞やテレビで大きく取り上げられ、当然だが雪女たちが所属していた特殊部隊は違法組織だったため
国会やワイドショーで激しい論争が繰り広げられた。
殺された人たちは皆荼毘に付され、リルカの遺灰はれい子が引き取り海に散骨することに。
リルカが両親を殺した以上、同じ墓に入れるわけにはいかないという判断からだった。
ジャスミンも立ち会うが、リルカとの戦いに誘われなかったことで少々不機嫌。
駆けつけた竹露が灰を撒くと、風が吹きつけれい子に灰がかかってしまう。だが竹露はまったく気づかない。
「ずーっと忘れないよリルカ!!いつまでも!!永遠に!!」


その後。
妻が突然謎の自殺を遂げた資産家の下に、れい子がやってくる。
死者を蘇らせ、彼らしか知りえない情報を聞き出すことで報酬を得る「ゾンビ屋れい子」が。

運命の弾丸編 おわり


*なんとなく最終回っぽい感じですが、まだ続きます。