闇の末裔/松下容子
248 名前:闇の末裔 事前説明[sage] 投稿日:2005/11/01(火) 15:52:45 ID:???
闇の末裔 松下容子 1〜11巻(未完) 白泉社

読切「むこう岸の2人」が好評で、短期連載郡としてシリーズ化。
登場人物が充実し、二作目の「闇の末裔」を本タイトルとして長期連載に突入。
人気を博し2000年にTVアニメ化。しかし本編では度重なる休載の後、キリの悪いところで
長期休載してそのまま数年。復帰のメドは立っていない。今冬に続編が出るとかいう噂。

※結構スプラッタな描写あり。(少女漫画だけど)
※BLを匂わせるシーンが多々あるので苦手な人は要注意。(特に11巻)

249 名前:闇の末裔[sage] 投稿日:2005/11/01(火) 15:54:41 ID:???
<あらすじ>
死後の世界、冥府に建つ裁判機関「十王庁」。
そこは死者が生前に犯した罪を裁き、 処罰を下す場所…。
と言うとなんだか物々しい感じだが、十王庁は見た目まんま国会議事堂だし、
各部署で働く人達も普通にスーツでPCやFAXに囲まれデスクワークをしていたりする。
本来なら天国へ行けるはずが、未練を残して死んでしまった者には、仮初めの体を
与えられこのような公務が待っている。彼らは人間と同じように衣食住を必要とし、
給料を貰って生活しているが、死亡時の年齢のままでそれ以上歳を取ることはない。
「閻魔庁召喚課」は閻魔大王直属の特殊機構で、十王庁の運営をバックアップする為に
設けられた部署である。この召喚課に属する都筑麻斗・黒崎密ら18人の仕事は基本的には
死者の魂の召喚であり、魂の裁判を潤滑に行う為、日夜様々なトラブルを解決していく。

普段昼行灯と呼ばれているが実は十王庁一強大な魔力を持つ都筑、パートナー黒崎、
そして人間でありながら特異な能力を持つ狂気の医師・邑輝一貴。
彼らを中心に複雑な事情を持つ人間や、それぞれ暗い過去を抱える死神達が
繰り広げる不可思議怪奇な死神ファンタジー。事件もので数話完結型。

250 名前:闇の末裔[sage] 投稿日:2005/11/01(火) 16:07:15 ID:???
※死神
閻魔庁召喚課に勤める職員のこと。何らかの原因で死期に狂いの招じた人間を調査・誘導し
問題解決に努める仕事柄、通称「死神」と呼ばれる。エリア毎に二人ずつ担当。9地区18名。
専門職なので地位は高いが安月給。仕事の性質上、特殊能力を身につけている者が多い。
普通の人間に見えるよう実体化したり、幽体化したりできる。

※九州地区
主人公コンビの担当地区。第二領域。九州は田舎で平和なので全地区の中でもヒマらしい。
沖縄や北海道や中国や四国や東北地区に比べると人口は断然多いがつっこんではいけない。
そもそも地区毎に2人という配置はおかしいが、誰もそこにはつっこまない。
おかげで第七領域(関東地区)の2人は忙殺されているらしく、出てこない。


<主な登場人物>
都筑麻斗 第二領域(九州地区)担当職員。26歳。勤続70年のヒラだが、最強クラスの
       十二神将を式神に持つ。破壊魔。昼行灯。極度の甘党。鬼のDNAを継ぐ。
黒崎 密  第二領域(九州地区)担当職員。16歳の美少年。常識人。精神感応能力者で
       疎まれて育ったためか、人付き合いが苦手で無愛想。
邑輝一貴 銀の髪と瞳。白皙の変態外科医。人間だが、ある意味死神以上の特異な
       能力の持ち主。いつも都筑を狙っている。
巽征一郎 課長秘書。影の能力を持つ。かつての都筑の相方。守銭奴。公家の血。
亘理 温  第五領域(近畿地区)担当職員。関西弁の陽気なマッドサイエンティスト。
       無機物に命を吹き込み実体化させる能力を持っている。
近衛課長 召喚課課長。部下の尻拭いに忙しい。
閂 若葉  第四領域(中国地区)担当職員。セーラー服の美少女。巫女の家系。霊感アリ。
       幻想界へ通じる朱雀門の鍵の持ち主(キーパー)。始を好き。
寺杣 始  第四領域(中国地区)担当職員。都筑の後輩だが仲が悪い。先代から体内に
       式を寄生させられたため、女性に触ると式神に変身してしまう。元刑事。
鳥居さや&蕗屋弓真 第九領域(北海道)担当職員。北海道シスターズ。
赤嶺千鶴 第一領域(沖縄)担当職員。褐色巨乳。パートナーは仙石。

251 名前:闇の末裔[sage] 投稿日:2005/11/01(火) 16:23:11 ID:???
各事件の説明をするのは大変なので雰囲気が分かる程度の紹介だけ。

・向こう岸の2人
都筑の新パートナー安宿は、今回の召喚対象と生前関わりがあった。心が死に、体だけ生きて
いる少女・彩紅。原因は幼馴染・真幸の死。安宿=真幸はそんな彼女のために死神になるが…。

・長崎編
吸血鬼に襲われたかのような殺人事件が多発し、都筑と新パートナー黒崎密が派遣される。死ん
だ筈が、人の生血を吸わなければ存在を継続できないモノとして再生を強いられた香港の歌姫
マリア。そして彼女を操る狂気の医師・邑輝一貴は、密を16で死に至らしめた犯人でもあった。

・ラストワルツ
競技ダンス大会での優勝を目指す19才の娘・東城緋冴。病のため寿命が来て3ヶ月、いまだに現
世にとどまる彼女を調査すべく都筑と密が派遣される。兄・蘇芳の知人として緋冴に近付く都筑。

・悪魔のトリル
名門音楽学校バイオリン科に通う水無瀬聖が移植を受けた左目の角膜には、悪魔との契約が
刻み込まれていた。角膜提供者の娘・上総から譲り受けたバイオリンは、弾く者の魂を吸い取り
呪い殺す悪魔の楽器だったのだ。悪魔の狙いは、魔を見破る能力を持つ上総の命にあった。

・スォードのK
香港からの依頼により、博多〜香港を往復する豪華客船に乗り込んだ都筑と密。香港に戻るべき
死者の魂が、この客船上で消息を絶つ事件が続発しているという。乗客のうち少数のVIPには客船
オーナーの娘・華京院椿、そして彼女の主治医として死んだ筈の邑輝が含まれていた。船上で椿と
出会った密は、次第に惹かれていくが、そこでタロットに準えられた連続殺人事件が起こる。

この後「北海道編」「武芸会編」「聖ミシェル編」「ルカ編」「京都編」等。
連載は「幻想界編」半ばで長期休載中。