銀のヴァルキュリアス/さちみりほ
130 :銀のヴァルキュリアス 1 :04/04/25 00:13 ID:???
神那木琉花(かんなぎ・るか)はごく普通の女子高生。
内気で男の子と話すのも苦手なルカは、17年間付き合ったこともない。
そんなルカを見かねた親友の奈美は、ある男の子を紹介してくれる。
彼の名は、天文部の柿沢。
文化祭の時に喋ったことのある男の子だった。
だが、内気なルカは告白も最後まで聞かずに逃げ出してしまう。
それを知った奈美は、バレンタインを利用して挽回しようとチョコを買いにルカと街に出た。
奈美が会計を済ましている時に、ルカは怪しげな露店を見つける。

‘幸福の夢を運ぶ魔法石’を売っているという。
その石を持っていると不思議な夢を見るとルカの学校でも噂になっていた。
女の子達が面白がって買おうとするのを見て、ルカは無意識に「だめ」と呟いていた。

だが、次の瞬間には自分が何をしていたかも忘れ、奈美と共に帰っていった。

次の日、三日も学校を休んでいたクラスメイトの真帆が久々に出て来ていた。
事情を聞く奈美達に、真帆は、夢の王子様の話しをする。
皆にもあげると取り出したネックレスはあの露店のものだった−。

131 :銀のヴァルキュリアス 2 :04/04/25 00:17 ID:???
その頃、ルカはチョコを渡す為に柿沢を待ち伏せをしていた。
だが、声をかける前に、後輩の女の子が彼にチョコを渡しているのを見てしまう。
柿沢はルカにはフラれたと思っていて、後輩からのチョコを受け取った。
「ありがとう。今はこれしか言えないけどほんとに嬉しい…」

ルカは、ショックを隠し切れない。
告白が嫌だった訳でも恥ずかしかった訳でもなかった。
ただ、自分の気持ちが見付からなくて、
何て言ったらいいのか分からなくて逃げてしまったのだ。
柿沢の言葉を浮かべながら、あんな風に言えばよかったんだ…
と後悔するのだった。
だが、悲しんでばかりもいられなかった。
ルカの周りで何人もの女の子が原因不明で倒れ出したのだ。
その中には、奈美の姿も。
女の子達は皆、あのネックレスをしていた。

それを見たルカは街に出て露店を探した。
きっとあのネックレスがカギを握っている筈だと信じて。
けれどそこには誰もいない。

132 :銀のヴァルキュリアス 3 :04/04/25 00:18 ID:???
「これを探してるの?」
不意に声をかけられ振り向くと、ネックレスを持った真帆がいた。
ルカは事情を聞こうとしたが、真帆は多くを語らず、その場で寝てしまう。

恐る恐る真帆の持つネックレスに触れてみた。

すると夢の中に現れたのは美しい男。
この人が王子様?
だが、ルカは他の皆のようには騙されなかった。
王子様は男ではなく、女だと見破り、一連の事件はこの女がもたらしたものと気付く。
皆を元に戻してと頼むが、女は応じず怪しげな怪獣を差し向けてきた。
夢の筈が、逃げ回ると疲れも、転ぶと痛みも感じる。
遂に怪獣に追い付かれ、絶体絶命かと思われたその時
ルカは助けを求め無意識に「エリュシオン!」と叫んでいた。
すると、まばゆい光と共に怪獣は砕かれた。

「そうだったのか。見つけていたわけか 私はとうに。
しかも…カケラなどではなくまさかこんな こんな完全な形できさまが蘇っていようとは…な…女王…」
不可解な言葉を残し、女もまた朽ち果てた。

133 :銀のヴァルキュリアス 4 :04/04/25 00:21 ID:???
怪獣と女が砕け散った後、ルカには不思議と奈美達の無事が感じられた。
しかしルカだけは異世界から帰ることは出来なかった…

ルカは森の中をさ迷っていた。
そこへ現れた双子の兄弟ノアとティト。
彼らは女に追われているという。
この世界では男は女の奴隷で、彼らは狩りの獲物だった。
ルカは双子を追って来た女戦士ジーラとネストラに嘘を教えて彼らをかくまった。
逃げ切れたかと思ったが、追っ手はもう一人いた。
タニアという女戦士はノアに深手を負わせた。
それを見たルカは助けてあげてとタニアに懇願する。
タニアは自分の剣を投げ、それで自分にひと太刀でも触れられれば双子を譲ると宣言。
勝負が始まるが、剣が鞘から抜けない為に苦戦する。
実はタニアの剣は本人にしか抜けないものだった。
それを聞いたルカはわざと深手を負って剣を手放した。
タニアはその剣を拾うと鞘から抜き、とどめを刺そうと詰め寄る。
まんまとタニアに剣を抜かせたルカは一瞬の隙を逃さず、剣を奪回しタニアに矛先を突き付けた。

勝負はついた。けれどタニアは剣に向かって呪文を唱え出した。
ルカの首を切れと命令する。
しかし、剣は命令を聞かずにびくとも動かない。
ルカに前女王アリステアを重ね見たタニアは恐れを成してそのまま逃げ出した。
聖剣はルカを新しい主人に選んだのだった。

134 :銀のヴァルキュリアス 5 :04/04/25 00:23 ID:???
ルカはノアとティトと共に元の世界に帰るべく動き始める。
とは言ってもアテもない為、とりあえず服や宿を求めて街へ出ようということに。

街では当然のごとく女は主人で男は奴隷として存在していた。
ルカは「ヴァルキュリア=戦士」になりたいと剣の練習をする女の子に出会う。
戦士とは天馬を駆って敵と戦う正義の味方だという。
前の女王が裏切り者で仲間の男奴隷と一緒に処刑されたが何故か結晶が残らなかった。
次の女王は前女王の心臓の結晶を手に入れないと即位できず、
その為未だに決まらず国中が混乱していると少女は語る。
そんな中、陰からルカを見つめる怪しい人影が…

奴隷の競りに出ていたその男はライナス。一際目を引く美形。
次の女王の呼び声高いリーリア姫の使いの者だが、周囲の者は知る由もない。

ルカ達が洋服や宿を調達しようとして揉めていると、ライナスは競りから逃げ出し、ルカ達の前に現れた。
そこに盗賊団とネストラ、ジーラ達も現れ大混乱。

ネストラはルカを助け、何かトラブルがあった時は自分の名を使っていいと告げる。

そしてルカは、ノア達が止めるのも聞かずに聖剣を売り払い、隣町へと足を進めた。

135 :銀のヴァルキュリアス 6 :04/04/25 00:28 ID:???
隣町ではルカ達は占いをしに来ていた。
故郷への帰り道を聞くルカにオババは西の都へ行けと告げる。
本当はルカにとって西は災いの場所だった…
オババは一足早くやって来ていたライナスから脅されて、西へ行くよう嘘をついたのだ。
罠とは知らずに王都シュタールへやって来た三人だったが、通行証がないと入れてもらえないといわれる。
困り果てたその時、ライナスが通行証を持って現れる。
一緒に入れてやるから主人のフリをしてくれと言うライナスに押し切られて遂に都の中へ…
ライナスはわざと人目につく行動をしてルカを陥れる。
最初の町にいた奴隷商人がそこにいたのだ。
琉花は脱走した奴隷を泥棒した罪で牢獄へ入れられてしまう…
ノア達は、ネストラの名を使っていいと言われたのを思い出して門番に告げる。
しかし、ネストラは不在で、代わりにやって来たのはあのタニアだった。
怯えるルカに、タニアは逃がしてやると持ち掛ける。
ノア達を置いて一人だけ逃げられないと拒否するも、
双子は後で逃がすと丸め込まれてしまう。
後ろ髪引かれながらも、ありがとうと言い出ていったルカに高笑いするタニア。

泥棒だけなら祭礼の時期で罰金だけの特赦もあったのに脱獄は見つかれば殺されてしまうのだ。

そうとは知らないルカは逃げる途中にリーリアに出会う。
どことなくリーリアは奈美に似ていて親近感を覚えるルカだったが、
脱獄犯が捕まらない場合は奴隷が代理処刑されると聞いて引き返す。

136 :銀のヴァルキュリアス 7 :04/04/25 00:31 ID:???
処刑場では双子が張り付けられていた。
そこに死刑囚達が入門し、ルカも現れた。
驚く双子とネストラ、ジーラ。

死刑囚達は最終試合と呼ばれる試合に勝つと無罪放免になるという。
訳も分からないルカに世話を焼いてくれる女がいた。
子供の為にも絶対に生きて帰るという彼女とルカも武器を選ぶ。
そこには売り払ってしまったあの聖剣が!
ルカはそれを手にする。
「執行者」という名の巨大怪物が現れ、あっという間に仲間がやられていく。
ルカは皆で協力して倒そうと作戦を立てる。
作戦は見事成功し、怪物はカケラになった。
喜びを分かち合おうと仲間の元へ走るルカだったが、優しくしてくれた女に刺されてしまう。
「ごめんよ。けど言わなかったっけ?生きてここから出られるのはたった一人…」
無罪放免になる勝者は一人だけだったのだ…
見ると残ってた仲間も既に殺されていた。
ルカにとどめを刺そうとしたその時、女は砕け散った。
ルカの持つ聖剣が女を刺し殺していた…

「勝者ルカ!!」
割れんばかりの歓声の中、勝利を告げる声がもの悲しく響いた。

140 :銀のヴァルキュリアス 8 :04/04/25 01:59 ID:???
ルカが負った傷も深く、それから二日も眠ったままだった。
目を覚ますとネストラの城に運んでくれたという。
おまえはもう自由の身だと言われて泣き出すルカ。
それはつまりあの人達の誰ひとりも助からなかったということ。
そして名前さえ聞かなかったあの女の人を自分が殺してしまったということ…
深い悲しみに暮れるルカを乱暴ながら慰めるネストラ。
そこへ、ジーラが宮廷からの勅令を預かってやってきた。
ルカに出廷命令が下された。
意図しないところでルカが英雄並に人気を博すようになった為
リーリアとライナスがまた何かを企てていた。

ネストラに案内されながらルカは色んなことを聞く。
女王は不在だが、大公殿下(リーリア)がほぼ王位についていること。
昔から女王が亡くなる時には後継者に心臓のカケラを残していったものだが、
アリステアの結晶は砕け散りそのままどこかへ消え去ってしまったこと。
それを求めて凄まじい血が流されたこと−

ネストラは、掟など破ってしまえばいいと言う。
血を流さずにすむならカケラなどなくともと。

ルカはそれを聞き気持ちを新たにする。
過去を悔やんでも取り返せないのなら悔やまない未来を築いていけばいい−



141 :銀のヴァルキュリアス 9 :04/04/25 02:02 ID:???
謁見室に入ると、そこにはあのリーリアがいた。
リーリアはルカの罪は冤罪だったと言う。
かくして奴隷商人が捕らえられルカは本当の無罪に。

自分の奴隷の気まぐれで迷惑をかけたと詫びを兼ねて褒美を受けとれと言われる。
悩むルカだったがリーリアから友情の証にと互いの宝物を交換しようと持ち掛けられる。
それはライナスと双子の交換だった。
断ろうにもリーリアに早々に出て行かれ、ルカはとりあえずネストラ城に帰って来た。
ネストラはそれを聞き解せないと言う。
リーリアがライナスを手放すとは考えられないと。
国が荒れていた頃、事実上の実力者・リーリアと、血族から大将軍家ケンプを推す者、
剣闘試合を開くべきと意見はバラバラだった。
それが数年前、リーリアがどこからかライナスを連れてきてから形勢は一気にリーリア有利に。
黒い噂の陰にライナスが関わっていたとの声があるという。
そんな話をしてる中、早くもライナスが贈られてきた。
断ることもできずに受け取ってしまうルカ。
ネストラは約束を違えることはできないからと双子を返礼しろと言い、双子も快諾する。
ライナスは、双子に王宮ではイジメがあるからせいぜい気をつけろと忠告。
それを聞いたルカは双子もライナスも返さないと息巻く。
リーリアに会って話してくると城を後にする。


142 :銀のヴァルキュリアス 10 :04/04/25 02:04 ID:???
その頃、ネストラはジーラからルカに関わるなと忠告を受ける。
リーリアに事の全てを話したルカ。
リーリアは全てをなかったことにしようと言ってくれる。
そして、ルカはリーリアに制服のリボンを差し出す。
「何でも与え合うのが友達ではないと思う。
でも…これあなたに預ける。
あげられないの。大切なものだから。
でもリーリアを信じてるからあなたに預ける」

リーリアは大好きだった人の形見だとイヤリングをルカに渡す。
ルカが付けると鈴の音がした。海鳴り石といい、ルカに預かってて欲しいと渡す。
「ありがとう。あなたと友達になれて本当に嬉しい」
そう言って出て行ったルカ。
リーリアモノローグ
『私もよ、ルカ。だからこれ以上あなたに惹かれない内にあなたを消し去ってしまいたいのよ−』
そしてルカのリボンを破りさる。
『あなたがやはり別の世界から迷い込んだ異邦人だったのだとしても
持ち主以外の耳にその音を奏でるはずもない海鳴石が
アリステアの石が
事もなげにあなたに奏でてみせたとしても
そんなことはもうどうでもいい
ルカ あなたがアリステアであろうとなかろうと私にはもうどうでもいいのよ
私はあの頃を思い出したくない
アリステアに惹かれ続けたあの頃の自分を−
蘇ってくるがいいアリステア
何度でも 私は何度でもあなたを殺す
あなたを殺し続ける…』

267 :銀のヴァルキュリアス 11 :04/04/27 21:06 ID:???
ルカはネストラの城に戻ると、ノアとティトに事の顛末を告げる。
ルカはリーリアを優しくきれいでいい人だと二人に説明する。
しかし、何もかもが罠だった。
ルカは奴隷交換の約束を交わしながらも自分の奴隷を渡せないと言い、
にもかかわらずライナスの返還も拒否したとして処刑を言い渡されていた。
そしてその極秘任務を任されたのはネストラだった…

そんなことは露知らず、ルカはリーリアからもらったイヤリングを傍らに眠りにつく。
夢の中にはアリステアとエリュシオンが出てくる。

アリステアはエリュシオンがいけにえにされるのを阻止すると言う。
そんなことをしてはアリステアが罰を受けると危惧するエリュシオンに、アリステアは味方がいるから平気だと笑う。
自分を慕ってくれる大公家の娘が手引きをしてくれると。
エリュシオンモノローグ
『全てを捨てて私を守ると言って下さった 貴女の運命をこそ
我が命にかえてでも お守りしたかったと…』


268 :銀のヴァルキュリアス 12 :04/04/27 21:12 ID:???
物音が聞こえ夢から覚めるルカ。
そこには自分に向かって剣を突きつけるネストラがいた。
けれどもネストラにはルカを殺すことは出来なかった。
逃がそうとルカと双子を乗せ真夜中に馬車を走らせる。
しかし、検問が行く手を阻む。
ネストラは楯となりルカを逃がす。
ルカ達は森の中を走り、川に浮かぶ舟を発見する。
しかし、そこに行くまでには追っ手に丸見えになってしまう。
ティトは自分が囮になるから二人で逃げろと走り出す。

走りながらティトはライナスに言われた言葉を思い出していた。
「どうして俺達男は女の為にそこまでしなくちゃならない…?」

ティトモノローグ
『同じこと考えてた
俺もずっと同じこと考えてたよ ライナス
あの日まで そうルカに会う日まで
なんでかなんてわからない
答えなんてでやしない
でも
でもひとつだけ
ひとつだけ今の俺に言えるのは…』

鈍い音がしたと思うとティトの身体は槍に射貫かれ崖から落ちていった…

ルカはティトの声が聞こえたとノアに舟を戻すように頼むが、
ノアは涙を流しながらも舟を戻そうとはしなかった。

ティトモノローグ
『でも 今の俺は
好きな女のために死んでいける自分が
嬉しくてたまんないよ…』

269 :銀のヴァルキュリアス 13 :04/04/27 21:14 ID:???
ルカとノアはそれから一昼夜、口もきかずに舟を漕ぎ続けていた。
雨も上がり、海に浮かぶ船を見つけ、乗せてもらうことに。
ルカ達はそこで口のきけない青年、ロキと仲良くなる。
そこに突然二頭竜が船に襲いかかってきた。
ルカは聖剣を手にすると一瞬で竜を倒した。

北の都エレガンに着くと船員達はルカに救われたお礼にとロキを譲ってくれた。

ロキは、伝説の一族の出身だった。
霧に包まれて暮らす一族。
三つの目は遥か未来までも読み、その叡知は彼方宇宙にまで及んだ。
いつしか彼らを手に入れた者が世界を手にするのだという噂が広まり
あらゆる手段で彼らは狩られ続けた。
やがて彼らは滅びの途を辿り、伝説の中にのみ存在する一族となった。
自分の集落もそうやって滅ぼされたと語るロキ(実は喋れた)
長い迫害の歴史から身を守る為に一族は先見の力もなくし、額の目も閉じてしまった。
わずかに一族の長の直系にのみその能力を残すとも言われるが、生き残った者の話しも聞かないと語る。

その頃、ネストラは瀕死のティトを見つけると聖剣で傷を治してやり、変装して逃げていた。
反逆したネストラを討伐するのを、親友であるジーラの隊に命ずるテス将軍。
それは表向きで、将軍は実際に手を下す人物にはあのタニアを任命していた…

272 :銀のヴァルキュリアス 14 :04/04/27 21:16 ID:???
リーリアは、みすみすルカ達に逃げられ、ライナスも帰ってこない事に腹を立てていた。
ライナスは単独行動を取り、ルカ達を追っていた。

北の海を懐かしそうに眺めるライナスは過去を思い出していた。
ロキもまた過去をルカ達に話していた。
ロキ視点:
襲撃は突然やってきて、村長の子(回想によりライナスと判明)は母の手により海へ落とされた。
前の神官が散ったその日、その時刻に生を受けた運命の子。

ライナス視点:
母は自分を助ける為に海に突き落とした。
自分の名はライナスではない。
神官の名を継ぐ最後の子。

ロキ、ライナス:
その名はエリュシオン…

それを聞いた途端、ルカは気分が悪いと倒れてしまう。
ノアとロキが、ルカを横たわらせ薪を取りに出て行くと、ライナスが山小屋にやってきた。
どうして居場所が分かったのかと驚くルカに、一族の能力だと教える。
そうして全てはリーリアの仕組んだことだと告げる。
親友と思っていたリーリアが…ショックを受けるルカ。

ルカを殺そうとするが戻って来たノアとロキの気配に気付いたライナスは、姿を消した。
再び外に出たロキに、ライナスが接触する。
そこで、お互い一族の者だと分かった時、二人はリーリアが飛ばしたギネア(大鳥)に襲われる。
ライナスはロキを庇い囮になって森の中へ逃げ込む。


273 :銀のヴァルキュリアス 15 :04/04/27 21:19 ID:???
しばらくして戻ってこないロキを心配したルカとノアが探しに来た。
怪我をしたロキは、自分を庇って森へ行ったあの人を助けてと譫言を繰り返している。
ルカはそれを聞くと一人で森の中へと走っていった。
剣も持たずにライナスを助けようとするルカを何故か庇ってしまうライナス。
ギネアはライナスの手によってカケラとなった。

吹雪の為に帰るに帰れないルカは、ライナスの傷の手当てをする。
ルカはライナスに何故自分を殺そうと思ってるのかと聞くと、ライナスは女が嫌いだからだと答える。
リーリアは?とルカが聞くと、リーリアが欲しがったのは自分のこの能力だと笑う。
リーリアに理由も分からず追われて辛いだろうけど
いつか見てろと、仲間たちの仇を絶対討ってやると思ってるだけで
この先きついことがあっても耐えられると、ライナスは自分の境遇になぞらえながら話す。
そんなライナスにルカは少し心を動かされる。

一方ネストラ達は、タニアに襲われていた。
そこに何かおかしいと気付いたジーラが現れる。
犯罪者はいかなる者であれ生け捕りが原則で、
追討隊隊長の自分がネストラ達を預かると主張する。
が、タニアは「どんなやりかたでもネストラとティトを確実に殺せ」と命令があったと拒否。
そこでジーラはタニアに戦いを挑んだ。

焼け落ちた小屋の周囲にはおびただしい数のカケラが散乱していた。


274 :銀のヴァルキュリアス 16 :04/04/27 21:20 ID:???
リーリアはその報告を聞くと、たったひとかけだけ風に乗ってたどり着いた
ギネアのカケラを手に静かに怒りを増長させた。

「いったい何人巻き添えにすれば気が済むのかしらね、ルカったら…」

リーリアモノローグ
『ライナス
愛していると夜ごとに私の耳に髪に囁いたあなた
あなたにとってはそれが生活の糧を得る手段に過ぎないことなど分かっていたけれど
あなたは私の言葉もまた似たようなものだと思っていたのね
私が本当にあなたを王冠を得るためだけに利用していると
私のこの想いまでもが嘘だったと…

許さないわ

ライナス そしてルカ−』

ルカモノローグ
『リーリア 私はもう逃げない
例え あなたの側にどんな理由があるとしても』

ルカ『あなたがどうしても私と私の仲間たちを狙うというのなら』

リーリア『どうしても私の前に立ちはだかるというのなら』

ルカ、リーリア『−私は闘う−』