海のトリトン/手塚治虫
150 名前:海のトリトン 1/2[sage] 投稿日:2006/09/18(月) 12:40:58 ID:???
文庫版はたった3巻なのに内容てんこ盛りで一から説明してると
キリがないのでかなり簡潔に説明してみる。

超古代文明ムーの生き残りであるポセイドン族とトリトン族は人知れず何百年もずっと海の覇権を争って戦っていた。
怪物のような姿のポセイドン族が人魚の姿をしており容姿端麗なトリトン族に嫉妬して根絶やしにしようとしたからだ。
そうしてトリトン族は虐殺され、ついにはたった一人を残してみんな死に絶えてしまった。
最後の一人になったトリトン族の小さな赤ん坊は一族の長の名前トリトンと名付けられ
身分を隠して陸の人間の元に預けられて育てられる。
しかし、それに気付いたポセイドン一族がトリトンの命を狙い初め、トリトンは陸の生活を捨て海に帰る決心をする。
トリトン族の唯一の味方イルカ達を仲間につけ、トリトンはポセイドン一族と激しい戦いを繰り広げる。
その後、トリトン族の生き残りが他にも一人アラスカで生き残っていることを知る。
それはピピ子と名付けられた小さな女の子だった。
それから何年間もトリトンとピピ子はポセイドン一族と戦い続け、二人は成長し、立派な青年と美しい女性になっていった。
そして二人は結婚し、今は二人だけになってしまったトリトン族を増やすため子供を作り、7人の子供を産む。

151 名前:海のトリトン 2/2[sage] 投稿日:2006/09/18(月) 12:42:34 ID:???
暫くは平和に暮らしていたトリトン一家だったが
息子を全てトリトンに殺され、復讐に燃えていたポセイドンが陸の人間達と共謀してトリトン達を襲い始める。
子供達にまで危険が及んだのを知ったトリトンは、ポセイドンと最後の決着をつけるため
海底にあるポセイドンの要塞に単身乗り込む。
そこでは地上を支配するためのミサイル基地が存在していた。
不死身のポセイドンを倒すため、トリトンはミサイルの中にポセイドンを誘い込み、
死を賭してポセイドンと二人ミサイルで宇宙の彼方へと飛んでいった。

こうしてトリトン族とポセイドン族との長い戦いはトリトンの死によって終止符が打たれた。
トリトンの死を知って悲しむピピ子だったが、彼が残した子供達がやがて大きくなり
トリトン族はこれからも生き延びていくだろう。
広い広い海のどこかに、今でも伝説に生きる人魚のトリトン族が暮らしているのである。

おわり