スパイラル〜推理の絆〜/水野英多
5 名前:スパイラル〜推理の絆〜 1 投稿日:04/06/12 18:02 ID:???
主な登場人物紹介 その1

鳴海 清隆
 10代で世界的に有名なピアニストとなり、20代で刑事になり名探偵と呼ばれる。
 2年前に妻と弟を残し、失踪。現在も行方不明。
 運動も勉強も推理も、何においても優秀。

鳴海 歩(あゆむ)
 私立月臣学園1年。清隆の弟。
 ワルっぽい外見に似合わず、ピアノの才能があるが、兄には及ばない。
 ピアノ以外にも、なんでも器用にこなす。
 本当はピアノが好きだが、兄に敵わないためか、ピアノをやめたらしい。
 現在、義理の姉と二人暮し。

結崎(ゆいざき) ひよの
 私立月臣学園2年。新聞部部長。お下げが可愛い。
 学長も恐れるという情報通。
 企業秘密と称しては、警察しか知らないような情報も入手してくる。

鳴海 まどか
 警部補。清隆の妻。
 刑事としては優秀だと思うが、不器用なため家事は全て歩に押し付けている。

アイズ・ラザフォード
 13才で天才ピアニストと呼ばれ、現在17歳。クォーターのイギリス人。
 清隆と知り合いらしいがどういう関係なのかは謎。
 いつも黒い服を着ていて神秘的な雰囲気を漂わせている。


6 名前:スパイラル〜推理の絆〜 2 投稿日:04/06/12 18:04 ID:???
◇踊り場の見えざる手
「ブレード・チルドレンを追う」そう言い残して、清隆は失踪した。
歩は校舎の屋上で目を覚ました。清隆が失踪した日の夢をまた見てしまった。
あれからちょうど2年経ったか。そんなことをぼんやり考えていると、
非常階段の方から女の子の悲鳴が聞こえてきた。
慌てて非常階段へ行ってみると、女の子が下に落ちて死んでいた。
被害者は2年生の可奈。彼女は親友の野原瑞枝が見ている前で落ちた。
すぐにまどか達刑事が飛んできて、調査が始まった。
非常階段に居た歩が突き飛ばしたのか?という事で歩に容疑がかかった。
義理の姉が担当の事件に関わるなんて・・・と歩は苦笑する。
取調べはすぐに終わったが、容疑はかかったままだ。
事件の匂いを嗅ぎつけて、ひよのが接触してきた。
歩はひよのと共に、容疑を晴らすべく、事件を調査していく。
やがて、まどかも歩も、野原瑞枝が犯人と解った。
だが、まだ決定的な証拠が無いので逮捕は出来ない。
一週間前、園部隆志という男性が、背後から襲撃されるという事件があった。
今でも園部は意識不明で入院中だ。
可奈は犯人を目撃していたが、犯人の名前は言わなかった。
それは瑞枝の犯行だったから。
可奈は瑞枝に自首を勧めていたが、瑞枝は口封じのために可奈を殺した。
瑞枝はブレード・チルドレンだったのだ。


7 名前:スパイラル〜推理の絆〜 3 投稿日:04/06/12 18:05 ID:???
◇アポロンの矢
警察の目を逃れた隙を狙い、野原瑞枝が矢で胸を射られ、殺された。
瑞枝を泳がせておいて、仲間と接触しようとしたところを押さえるつもり。
そんな矢先に彼女は殺されてしまった。悔しがるまどか。
犯人は辻井郁夫。彼は瑞枝から逃亡の手助けをするように頼まれていた。
でも逃げたって見つかるよという言う郁夫に瑞枝は「死の聖樹館」で匿ってもらうと言った。
それに、あなたも可奈殺しに無関係じゃないのよと言う瑞枝。
殺人に見せかけて瑞枝を逃がす予定だったが、
可奈が好きだった郁夫は瑞枝を殺してしまった。
所詮、オレも呪われた子供、ブレード・チルドレンだったって事か。郁夫はそう呟いた。

◇ウォード錠の密室
死の聖樹館で殺人が起こった。被害者は翻訳家の高子。
容疑者は4人。死の聖樹館の主人、白長谷雷造。その孫の小夜子。姪で音大生の圭。使用人のレイ子。
小夜子は学園の2年生だが12歳の時事故で記憶を無くしている。
その事故は雷造のせいで起こったものなので、それを知った高子は白長谷雷造を強請っていた。
レイ子は雷造のために高子を殺した。
小夜子は実はブレード・チルドレンだが、記憶喪失のせいか他のブレード・チルドレンのように攻撃的ではない。
突然圭、が歩に話し掛けてきた。最近コンクールとかでも見かけないけど、ピアノ辞めちゃったの?
こんなところにも歩を知ってる人物が居たなんて。

8 名前:スパイラル〜推理の絆〜 4 投稿日:04/06/12 18:06 ID:???
◇爆弾太平記・痛む肋骨
天才少年ピアニスト、アイズ・ラザフォードが突然来日したとニュースでやっていた。
ある日突然アイズに呼び出される歩。アイズは清隆を知っている、ブレード・チルドレンだと言う。
指定されたコンサートホールに向かう。
ブレード・チルドレンは攻撃的で殺戮を求めるとアイズは言う。
自分がピアニストになったのも、殺戮を止めさせようとして親がピアノをやらせたかららしい。
そして優秀なのに、清隆には及ばないといじけている歩を、アイズは「敗北者」となじる。
それはそうと、これからコンサートがあるから聴いていけと誘うアイズ。
だがそれは罠だった。
アイズは客席に時限爆弾を仕掛けていた。
それはパズル式になっており、知恵を絞らないと解除できない。
関係無い一般客を避難させた後、歩はひよのと共に爆弾の解除に挑む。
昔、清隆から教えられた事を応用し、爆弾の解除は成功する。
一方、まどかは野原瑞枝の解剖結果から恐ろしい事実を知る。
ブレード・チルドレンには、肋骨が一本欠けているという共通点があるのだ。

主な登場人物紹介 その2

浅月 香介
 とぼけた感じの少年。17歳。
 中学の時傷害事件を起こし、そのまま失踪していた。

竹内 理緒
 ツインテールが可愛い少女。低い身長と童顔から幼く見えるが学園の2年生。
 見た目からは信じられないが、爆弾の扱いに長けている。

今里
 英語教師。男。若いと思う。
 机の上にはあやめの花がいけられている。
 ブレード・チルドレンと何か関係がありそう。

9 名前:スパイラル〜推理の絆〜 5 投稿日:04/06/12 18:07 ID:???
◇信じる者の幸福
アイズは浅月香介にあやめの花を手渡した。
何かあったらあやめの花を撒け、との清隆からの伝言らしい。
ある朝、園部隆志が殺されたとの連絡が入った。まどかと歩とひよのは現場に駆けつける。
体をナイフで何度も刺され、辺りは血まみれ。そんな凄惨な風景の片隅に似合わない物があった。
あやめの花びらが風に舞っている。あやめの花言葉、それは・・・「信じる者の幸福」。
まどかは清隆が好きな花であることを思い出した。こんなところに清隆とつながる物があるなんて。
一方、歩とひよのは学校に行きなさいと追い出されてしまっていた。
しかし今日はサボりと決めて、公園でダラダラしていると、
浅月香介と名乗るとぼけた感じの少年が話し掛けてきた。
何と香介は自らブレード・チルドレンだと言ってきた。ちゃんと肋骨も1本無いらしい。
初恋の相手を清隆に取られたんだろ?・・・なんと、清隆しか知らない秘密を香介は知っていた。
(初恋の相手とはもちろんまどか)
そして香介は歩に向かって蜂をけしかけてきた。一目散に逃げる歩。
実は彼は、スズメバチに刺されるとアナフィラキシーショックで死んでしまうという弱点があったのだ。
そんなことまで知っているこいつは何者なんだ?と考えた。
そして、怪しいと睨んだ歩は、園部を殺したのはお前か、と香介に訊ねた。
答えはイエス。
香介は何者か?


10 名前:スパイラル〜推理の絆〜 6 投稿日:04/06/12 18:08 ID:???
◇少年の力
ブレード・チルドレンは俺を殺そうとしている、
何か嫌な感じがする、清隆の掌の上で踊らされているようだ、そう思った歩。
何故園部隆志の病室にあやめの花があったのか?清隆を想い涙ぐむまどか。
ある朝、歩と一緒に登校しているひよのは香介の情報を持ってきた。
そこへ横切っていくツインテールの少女が見えた。理緒だ。
一方、アイズに歩のことを報告する香介。
本当に歩にはブレード・チルドレンの運命を変える力があるのか?とアイズに問う香介。
答えは歩に聞け、あいつが運命の分岐点まで登れるかどうかだ、とアイズは言う。
「お前の中には誰にも負けない力がある。自分を信じるなら運命さえ変えられるんだ」
授業中に、昔清隆に言われたことを思い出す歩。
でも結局清隆にはピアノも何もかも、敵わなかったじゃないか。
ぼんやりしてる歩は、今里から呼び出しを喰らった。
成績も決して悪くないのに何故諦めるのか、もう少し頑張れば高みに行けるのに、と今里は歩に言うが、
歩は自分はつまらない高校生ですから、と答えた。
そんなことを話ながら廊下を歩いていると、理緒が女教師に叱られている所に出くわした。
理緒が廊下のガラスを割ったという。しかし理緒は外から誰かが石を投げてきて割れたのだと主張する。
確かに石は外側に転がっている。
歩はブローバック現象により外から石を投げても反動で石は内側に落ちないことを説明し、理緒の疑いを晴らす。
それを見ていた今里は、君は人を助けたんだ、小さいけれどそれは君の力だ、
もっと自分を信じてあげないと自分が可愛そうだ、と励ます。
歩が去った後、今里は思う。やはりあの清隆の弟だな、と。
その夜、歩の前にひょっこり現れたアイズ。
お前は清隆の弟だ、成長しろ、上を目指せとアイズは言うが、
俺はあんたの言うように敗北者だよ、と言う歩。
俺は自分の力が一番信用できないさ・・・。


11 名前:スパイラル〜推理の絆〜 7 投稿日:04/06/12 18:11 ID:???
◇VS理緒・包囲網を抜けよ
今里とアイズが何か話し合っている。
そちらは勝手に動いているようだね、歩を殺そうとしてるじゃないかと問う今里。
清隆の計画からは外れていない。それに、殺すくらいやらないと歩は成長しない、というアイズ。
これからもやり方を変えないというアイズに今里は怒り出し、
今度は歩に味方する、君を「狩る側」にまわると言って去っていった。
入れ違いに香介が入ってきた。面倒なので今里を殺そうと言うアイズ。
アイズは香介に理緒を使えと言った。
歩に接触してきた今里。ブレード・チルドレンについて話があると言う。
用事があるから後で話そう、と言って今里は去って行った。
人気の無い廊下にさしかかったとき、突然向こうから理緒が走ってきて、今里の目の前で転んだ。
理緒を気遣う今里。その隙に、理緒は隠し持っていたナイフで今里を一突き。
理緒はブレード・チルドレンだった。
しばらくして今里の死体を見つけた歩やひよの、他の生徒たち。
歩は血の凝固の程度や投げ捨ててある凶器の血の飛び散り具合から、清隆に教えられた知識を使い、
分単位の犯行時間と犯人の性別は女、そして身長が155cm以下であると割り出した。
3日下さい、可能性がある人物を必ず20人以下まで絞って見せますと言うひよの。
それから犯人探しが始まった。新聞部の部室にあるパソコンに向かうひよのと歩。
全生徒を身長と性別で絞ってもまだ50人以上は残った。
これ以上絞るにはもっと情報が必要だというひよの。
だが犯行時の手馴れてる感じから、犯人はブレード・チルドレンだと確信している歩。
今回は勝つ自身に満ち溢れている。
肋骨が無いのを確かめればいいと気が付いた。これで勝てると思った歩。

12 名前:スパイラル〜推理の絆〜 8 投稿日:04/06/12 18:16 ID:???
一方理緒は香介と一緒にどこかの舗道にいた。
こんなに早く網をかけて、自分を見つけ出そうとするなんて、さすがは清隆の血統と舌を巻く理緒。
うかうかしていると負ける。胸のあたりを触られたら肋骨が無いのが解ってしまう。
そこで香介は、情報を処理しているひよのを殺そうと企んでいた。ひよのさえ居なくなれば歩は無力だ。
香介たちはどうやってひよのを殺すか考えていた。
トラップを仕掛けるのはどうか、と提案する理緒。部室のパソコンの側ならひよのが確実に近づくはず。
それで確実に死ぬのか?と香介が聞くと、理緒はあのコンサートホールの爆弾を作ったのは自分だから、と答えた。
その夜、理緒は自宅でトラップを作っていた。かわいいネコのぬいぐるみに、多すぎないよう爆薬を詰めて・・・。
次の日の放課後、歩とひよのはまた部室にいた。
さすがにもう犯人も包囲網に気がついて逃げ出したのでは?と思うひよのだったが、
歩は犯人は絶対に逃げない、堂々と立ち向かってくると言う。犯行の手口から言って、自分に相当自信がある人物だと読んでいた。
逆に犯人は、ひよのを殺せばこっちの勝ちだと思ってると歩は言う。
驚くひよの。でもそれが逆に、犯人を捕まえるチャンスだと歩は言う。
そしてひよのを殺すには部室にトラップを仕掛けるのが一番良い方法だと睨んだので、
逆に犯人にトラップを仕掛けさせる隙を作ってやり、そのときに犯人を押さえる。俺の包囲網は二段構えだよ、ニヤリとする歩。
だが想像の上ではもう一つやり方がある。肋骨を隠す方法。でもそれは危険すぎる・・・。
しかし理緒は既に、逆に罠を仕掛けられる事を考えていた。その肋骨を隠す危険すぎる方法を実行すると決めていた。
歩には絶対踏み込めない領域がある。安全の保障の無い、ただ自分を信じることでのみ勝敗が決まる領域。
理緒が新聞部を訪ねて来た。殺人犯の顔を隠し、ネコのぬいぐるみを抱えて。
廊下にぬいぐるみが落ちていて、「新聞部へ連れて行け」という手紙が添えてあったので、持ってきたとのこと。
まさか、あのぬいぐるみの中にトラップが?と思ったひよの。
危ないと思った瞬間、理緒の手の中で、ぬいぐるみは爆発した。
救急車で運ばれる理緒。そのとき香介は昨日の事を思い出していた。
あたしは自分の運と力を信じてる。そう理緒は言っていた。

13 名前:スパイラル〜推理の絆〜 9 投稿日:04/06/12 18:19 ID:???
◇信じぬ者の選択・信じる者の選択
ブレード・チルドレンである証拠の肋骨を隠すために、
自分の腹部を爆破したと推理した歩とひよの。今里を殺したのも理緒だ。
二人で理緒の見舞いに行った。理緒の病室には香介も居た。
何もかも解ったぞ、と理緒に問い詰める歩。
理緒は突然、小細工無しの最後の勝負にしましょうと言い、勝負をを仕掛けてきた。
白い粉の入った薄紙の包みを二つ取り出した。
ここに砂糖と、もう一つは致死量の2倍のストリキニーネの入った包みがある。
ストリキニーネとはもの凄く苦い毒である。致死量の2倍なので水溶液を少しなめただけでも苦いと感じるだろう。
外見では砂糖と毒の区別は解らない。
それぞれをコップに入れた水に溶かし、どちらか選び、それぞれ同時に飲み干す・・・
生き残る確率は二分の一。そういう勝負だ。
両方とも毒で、先に飲ませてハイさようなら、なんてことはありませんと理緒は言う。
また、絶対に飲めとは言わない。そこで逃げる人ならちっとも怖くは無い。
一度でも怯えて逃げたら、それは死と同じです、心を殺されるだけですと理緒は言う。
たとえそれが、自分の命を賭けることであっても。
歩と理緒はそれぞれコップを選んだ。
知略や駆け引きは必要ありません。自分は負けないという信念が勝負を決します。
それではお先に・・・と先に飲もうとする理緒を歩は止める。
いくら相手を殺したいからって、5割の確率で自分も死ぬような、そんな勝負を持ち出すのは怪しいと歩は言う。
きっと理緒が100%勝つような仕掛けがあるに違いない。
コップを先に選んだのが自分だから、自分の方に毒が入ってると思わせてるのか?と言う歩。
後から飲む方が入ってるかどうかも解らない毒に怯え、負けを認めなきゃならない。
実はその白い粉は両方とも砂糖で、それで先に飲んだ方が勝ちなんだろう。
そう言いつつ歩は先に口をつけた。
甘いと思っていた水が苦いのが解り、すぐに口を離す歩。
自身たっぷりだったのに、注意深くちょっとしか飲みませんでしたね。小細工は無しと言ったでしょう。
そう言いつつ水を飲み干した理緒。理緒は本当に命を賭けていたのか、と呆然とする歩。

14 名前:スパイラル〜推理の絆〜 10 投稿日:04/06/12 18:20 ID:???
そこへひよのが、勝負はまだついていない、歩の推理を信じる、歩のコップに毒は入っていないと言い、
歩からコップを取り上げて飲み干した。苦いが毒は入っていなかった。
実は白い粉は両方とも、もの凄く苦い風邪薬。
しかも理緒は自分の腹部を爆破していることで、命が賭けられるヤツだと思い込ませたし、
毒はストリキニーネだと宣言しているから、苦かったらそれ以上飲めない。こういうからくりになっていた。
歩は理緒に負けたのではない。自分自身に負けたのだ。
自分を信じて苦かろうとなんだろうと飲み干せば良かったのだ。
歩は怯えて逃げ出した負け犬と言う理緒。
だがひよのは、歩を倒したければ何故本物の毒を使わないのか、トリックを使ってごまかしただろうと反論する。
小細工抜きで勝負すれば歩に負ける、爆弾は怖くても歩が怖いのだろう、理緒は歩から逃げたのだ。
それはそうと、歩を殺したいならもっと他のやり方があるんじゃないか、とひよのは思ったが、
ブレード・チルドレンは清隆から、歩を殺すには制限がいると言われているらしい。
「勝つ機会のある勝負を仕掛け、歩が負けたとき死ぬような状況を作って殺せ」そういうことらしい。
そんな制限が無かったら、今里のようにナイフで一突きだ、と理緒は言う。
この機会を待ってましたとテープレコーダーを取り出すひよの。
今里を殺した、と理緒が言った所をテープに録音していたのだ。
そのテープをダシに理緒と歩の再戦を望むひよの。
コップが飛んできてテープレコーダーが落ちた。それを拾った歩。
香介に取り押さえられたひよのは逃げろと歩に言う。歩は逃げた。
なんだか自ら進んで人質になったようなひよの。私が人質になったほうが歩に気合が入るでしょ?と言うひよの。
結局理緒は勝ちはしたが歩を殺せなかったか。
そう言えば清隆がこんなことを言っていたな、とアイズは思い出していた。
「負けない強さよりも、負けて立ち上がる上がる強さの方が尊い時もある」

15 名前:スパイラル〜推理の絆〜 投稿日:04/06/12 18:24 ID:???
以上、4巻の最初の方まででした。
序盤の殺人事件3件は良くある推理漫画みたいで面白くない上に本編とあんまり関係無いので割愛させていただきました。