仮面ライダーSPIRITS/原作:石ノ森章太郎 漫画:村枝賢一
475 :仮面ライダーSPIRITS1 :04/03/16 06:03 ID:???
罪人(つみびと)よ…罪人の群れよ
主は嘆き悲しんでおられます
「愛さなければよかった…」と
そうして流した黒い涙の中から
私たちはきました
悔い改めよ
そして死に絶えなさい
愛されなかった人々よ…

−ニューヨーク

ここ最近体液の9割を吸い取られて死亡するという怪事件が続発していた。
証言や証拠写真の中には翼長4メートルにも及ぶ怪鳥の姿がみられた。

 滝和也。インターポールにも出向していたFBI捜査官。過去ショッカーと闘った男でもある。
しかし彼は「知りすぎた」が故にFBIでは窓際族同然に干されていた。また共に闘った
「仮面ライダー」の存在もホラと思われており、信じてくれるのはハーレム(スラム)
の子供たちだけだった。

久々にハーレムでアポロシアターのアマチュアナイト出場を目指すスパイクの歌を聴き
にきた滝。その後子供たちの相手をしていると、見慣れない男がやってきた。
ペトレスク神父。最近近所の教会に赴任してきたらしい。丁度この男がきた頃から例の
怪事件が起こったことに着目する滝。そんなとき、ハーレムの少年の一人が襲われた。

「ねぇ! 看護婦さん! どうして仮面ライダーは来てくれないの!」


476 :仮面ライダーSPIRITS2 :04/03/16 06:05 ID:???
その頃少年を襲った犯人はビルの上で警察に包囲されていた。その姿は正に悪魔(ガーゴイル)。
「本当にあんな生物がいるなんて…」

 犯人の下へ近づく滝。その怪人はペトレスク神父によって改造人間にされたスパイクだった。
 人の意識も失いつつ、滝を攻撃してしまう。ギリギリ自分の意識でもってスパイクは逃亡する。
なんとか教会に戻ってきたスパイクだが、命令をきかなかったことをタテに死を宣告される。

そこへ一台のバイクが突っ込んできた!
「晩餐の前に無粋な方だ…どなたですか…」
「仮面…ライダー」
ドクロのマスクを被った男はそう名乗った。スタンガン装備のライダーパンチ、
ライダーキックでザコを撃退するも既にコモウリの化け物と化した神父には敵わない。
破れたマスクの下から現れた顔は滝だった。
「オマエガカメンライダー? コノ…オオウソツキノニセモノメガ…」
いくら常人よりも優れた身体能力を持つ滝といえど人間には変りはない。
絶体絶命!

477 :仮面ライダーSPIRITS3 :04/03/16 06:10 ID:???
ドゥン! また一台のバイクが現れた。
「スマンな…滝、遅くなった」
本郷猛だ!

「ライダー…変身!」
仮面ライダー1号登場!! 
「敵は多いな滝…いや、たいしたことはないか 今夜はお前と俺でダブルライダーだからな」

「シャラクサイワァァァァ!」
攻撃を受け払うライダー。
身を翻して渾身のライダァァァキィーック!

痛手を負った神父と手下はニューヨークの街中に逃げる。追うダブルライダー。
本郷がザコを倒し、滝が神父を追う。橋の欄干をバイクで駆け上がるが超音波攻撃が
襲う。しかし、寸前で跳ね返る。スパイクが助けてくれたのだ。
400kgのバイクで体当たりをかまし神父ともども落下する滝。そこへ駆けつける本郷。

「滝!! 行くぞ!!」「おお本郷!! 来い!!」
「キサマラハ カミニ ミハナサレタ! シニタエル! ヒトリモノコラナィィイ!」
「ばぁか 俺たちがいる限り もう一人も死なすかよ!!」
「電光ぉーーー!! ライダーーーキィーック!!」
神父は塵となって消えた…。

−翌日
スパイクは本郷が持って来たワクチンにより人間に戻り、アポロシアターの晴れ舞台を踏んでいた。

「また戦いが始まるかもしれん」
「ポイな」
「その時は…頼む」
「”人類の自由と平和”ってヤツか? しゃあねぇ 手伝ってやらあ」

第1話 摩天楼の疾走(かぜ)・完


537 :仮面ライダーSPIRITS :04/03/22 13:11 ID:???
第2話 たった一人の戦場(前編)

ニューヨークの滝のもとに本郷からのメールが届く。仮面ライダー2号、一文字隼人の居場所がわかったのだ。
滝はそのメールに従い、内乱状態が続く「ガモン共和国」へと向かう。
そこで滝を待っていたのは、戦場に出没し敵味方もろとも虐殺する赤い拳の悪魔「ディアブロ」の噂と、
市街地にも関わらず行われる銃撃戦だった。
治安維持軍の捕虜となったグィン将軍を救出するため、クーデター派が襲撃を行ったのだった。
しかしグィン将軍は射殺され、民間人にも巻き添えで多数の死傷者が出る。
滝は負傷者を戦時病院となっている寺院へと運ぶ。そこで滝は一文字と再会する。
新たな敵の存在(1話参照)を知らせる滝だったが、一文字は戦いに加わる意志を見せない。
不満たらたらの滝に、医療ボランティアの真美が一文字の撮った写真を見せる。
戦災孤児たちの写真。その中に笑顔は一つもない。
真美も一文字も、笑顔を見せない子供たちに対して何もしてやれない無力さを痛感していたのだ。
その夜、寺院のすぐ近くで戦闘が発生する。
おびえる子供たちをなだめる一文字だったが、その一文字の顔を見て、子供たちはさらに悲鳴をあげる。
改造手術の名残で、感情が昂ぶると一文字の顔には恐ろしげな傷跡が浮かび上がるのだった。
一文字は顔を隠し、逃げるように戦場へと向かう。
そして、一文字が留守の隙に、寺院に軍勢が押し寄せる。それを指揮するのは昼間撃たれたはずのグィン将軍。
グィン将軍がペトレスク神父(1話のコウモリ男)と同類だと悟る滝。
兵士の顔面に散弾パンチを食らわせると、その下からライダーに似た異形の改造兵士の顔が現れる。
滝「こ、こいつらは・・・そうか貴様らが戦争の虐殺を!!」
そこへ戦車の砲弾が滝を襲う。しかし届く前に何かに遮られる。
爆煙の中から現れたのは赤い拳。仮面ライダー2号登場!
ライダーパンチで改造兵士を粉砕する2号。
グィン「ほほぉ、いい性能だな。キサマの作戦目的とIDは!?」
2号「正義
   仮面ライダー2号」
                    後編へ続く

538 :仮面ライダーSPIRITS :04/03/22 13:13 ID:???
第3話 たった一人の戦場(後編)

グィンの号令の下、2号に襲い掛かる改造兵士軍団。
涙を流し「コロシテ・・・」と言いながら襲い掛かる兵士たちを、次々と破壊する2号。
グィン「なぜ兵士どもの意識は苦痛を感じるのだ? まあだココ(脳)のイジり方が足らんのかな」
怒りに燃える2号のライダーキック!
しかしグィンは蜘蛛男に変身し、糸を吐いて2号を絡め取る。滝が加勢しようとするがあっさりKO。
蜘蛛男「クク・・・何が赤い拳の悪魔だ
    やつはただ、両軍の兵士から武装を奪い戦闘をやめさせた時に
    そう言われていただけの事だ
    その軟弱さ、そして脆弱さ、私が最も嫌悪するモノだ
    よってここで処分する!!」
2号は寺院の塔に叩きつけられ、さらに砲撃を浴びて瓦礫の下に埋もれる。
邪魔者がいなくなり、蜘蛛男は真美を糸でコントロールして、子供を人間爆弾に改造させようとする。
真美「たす・・・け・・・て たす・・・」
蜘蛛男「助けになど来ない・・・誰もな」
ギリギリのタイミングで一文字登場。
一文字は子供たちを解放し、傷跡の浮かび上がる顔で語りかける。
一文字「お・れ・は・み・か・た・だ」
そして子供たちの目の前で変身!
改造兵士軍団と激闘する2号。その姿を、子供たちは逃げるのも忘れてじっと見守る。
滝「なあ、信じてみねえか。たとえ神も仏もいなかったとしても、仮面ライダーはいる・・・ってな」
そして残るは蜘蛛男のみ。
2号「ライダアアアア卍キイイイイーーック」
2号の必殺技が蜘蛛の糸を弾き飛ばし、蜘蛛男を貫いた! 捨て台詞を残し、蜘蛛男爆散。
変身を解いた一文字を迎えたのは子供たちの満面の笑みだった。
一文字「やっと・・・笑ったなぁ」
子供たちの笑顔を写真に収め、一文字はガモン共和国を後にするのだった。