Punky Cake Junkie/ジョージ朝倉
93 :Punky Cake Junkie :04/05/05 04:31 ID:???
 モエコは幼い頃に両親が離婚し、母に引き取られた。
父は母のいない時に家へ訪れては沢山のケーキを渡してくれた。
モエコは母が帰るまでに食べなくてはと、大量のケーキを急かされるように口に詰め込んだ。
 高校生になった今では大量のケーキを早食いしては嘔吐するという習慣が出来た。
常にケーキを欲しているモエコは、ケーキを買う金が無いので援助交際をする事に。
待ち合わせの場所に行くと男が「俺の事覚えてる?」と話し掛けてきた。
相手の男との合言葉だ。一刻も早くケーキを食べたいモエコは夏生と名乗る男を
ホテルに連れ込むが、夏生はモエコがよく買いに行くケーキ屋の息子で、
モエコに気があるから話し掛けただけだという。援助交際なんて止めろ、
ケーキなら俺が死ぬほど焼いてやると夏生は言った。
トイレで夏生のつくったケーキを吐きながら、モエコは申し訳なく思った。
折角造ってくれたケーキをこんな風に吐いてしまうなんて。
しかし夏生はまた食いに来いと優しく言った。
 母が再婚するから父の家へ行けと言ってきた。父は既に再婚している。
今更父の家へ溶け込めるはずがない。無性にケーキが食べたくなり夏生のもとへ走った。
ケーキを食べ終わった後、夏生の顔色が悪いことに気付いた。
美味しいケーキを作る為に徹夜をしたのだという。
そんなケーキを乱暴に食べてしまったのか…モエコは心を痛める。
「胸が痛いのは俺だよ。ゲロ吐き病悪化させる手伝いしてるんだもんな。
でもあんたに体売ってほしくないし…」何て良い人なんだろう。そう思いながらも
長い間続けた習慣は消えず、モエコはまたトイレで夏生のケーキを吐いてしまう。
合わせる顔が無い。モエコはトイレの窓から帰ろうとして、転落した。
夏生はそれを自殺だと勘違いし何でそんな事をするんだと泣く。
夏生が自分を心配してくれている…モエコは笑み、誓った。
今度ケーキを食べる時は、吐かないようゆっくりと味わって食べる。
そして夏生の作った優しいケーキをちゃんと自分の肉にするんだ。