プラネテス/幸村誠
773 名前:プラネテス[sage] 投稿日:2006/02/05(日) 23:21:17 ID:???
人類が宇宙へと進出してはや数年。無重力空間では相対速度が物凄いことになるため、
宇宙を漂う小さなゴミ「デブリ」による衝突被害は後を絶たず、深刻な問題となっていた。
これはデブリを拾う職業「デブリ屋」の若者、星野八郎太(ハチマキ)の物語。

ハチマキは自家用宇宙船という昔からの夢を叶えるため、
危険だが実入りの良いデブリ屋の船ToyBoxで船外作業員として働いている。
同僚のユーリと船長のフィーも気のいい人物で、テロに巻き込まれたりしながらも淡々と仕事をこなしていく。
話が動き出すのは1巻の終わりから。

事故により宇宙を漂流したハチマキは、無傷に助けられるが心に深い傷を負ってしまう。
宇宙に出ることができなくなり、治療の中でハチマキは自分自身の影と向き合う。
夢を無謀だと嘲り、地球に戻るよう促す自分の影に苦しめられるが、
仲間たちに連れられた製造中の木星探査船に触れ、回復。
無謀な夢を叶える奴は自身の影と一生付き合うものだ、と気持ちを切り替える。
それからハチマキは探査船のクルーに選ばれるために必死になる。

選抜を受けるハチマキの代わりに、新人の田辺愛(タナベ)がやってくる。
事あるごとに「愛」を口に出すタナベと、自分の力こそ全てが信条のハチマキは衝突してばかり。
木星探査船の試験に受かったハチマキは訓練のためにトイボックスを離れるが、
事故の影響から色々と精神を病んでおり、頑なに孤独を貫いていた。
身内に潜んでたテロリストを、無表情のまま殺そうとするハチマキだったが、タナベに体を張って止められる。
そんなこんなで「自分も周囲も宇宙の一部に過ぎない」という悟りに達したハチマキ。
だが今度は「宇宙とは、自分とは何なのか。」と悩み、餓死しかけるほど無気力状態になってしまう。
クルーに助けられ若干回復し、タナベが気になったハチマキは彼女に会うことを決心。
タナベも何らかの悩みを抱えた人間なのだと知り、いい感じになった二人は結婚。
自分が帰ってくる場所をハッキリさせ、ハチマキは木星へと発っていった。

地球ではタナベに変人が近づいたり、戦争が起こってフィーが四苦八苦したりするが
木星探査船は無事に木星へと到着。
代表に選ばれたハチマキは、全世界に向けてメッセージを送る。

249 :マロン名無しさん :04/05/06 22:28 ID:???
プラネテス最終回の台詞。兼メインストーリー要約。

「エー地球の皆さんこんに・・・じゃない・・・お元気ですか?
オレ・・ぼくは木星往還船フォン・ブラウン号乗組員星野八郎太です
今木星にいます。(略)
木星往還船に乗る前のオレはデブリ回収やってました。宇宙のゴミ拾う仕事です。
仕事仲間はみんないいヤツらだったけどオレはあんまりあの仕事が好きじゃなかった。
キツイしあぶねェし人手は足りねーし何より地味だ
金のためにやってんだこんなのは今だけだとよく自分に言いきかせてました。
金を溜めたら宇宙船を買ってこの宇宙を自由に駆け回るんだ。
宇宙船があればどこへだって行ける。本当の、本当の自由だ。
でもスッゲーがんばんないと宇宙船なんか手に入らない。
マジにならないとダメなんだ。
だからオレはそれ以外のことはいっさいしないと決めた。
それ以外のことを考えるのもやめようと思った
でも
愛し合うことだけがどうしてもやめられない。(略)
だから・・・地球に帰ったらまたデブリ屋をやろうと思う。
やってるときは気づかなかったけどあの仕事はいい仕事だ。
ユーリ、フィー、愛、もう5年ほどしたら帰る。
そしたらまた仲間に入れてくれ。
おわり」

774 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/02/05(日) 23:40:53 ID:???
アニメと共通してる人物は星野一家、タナベ、ユーリ、フィー、
ノノ、ロックスミス、ハキムぐらいか。
アニメ版はトイボックスの所属がハッキリしてて、その辺が細かく描写されてるね。
大きく違うのはタナベの登場時期と終わる時期だな。
あと漫画版ではタナベは無傷です。



※まとめ人注:773、774の間に最初に書かれたものを入れ子にしましたが、このほうが読みやすいかとの判断です。