-
426 名前:オレンジ・ロード人物紹介[sage] 投稿日:2005/05/20(金) 14:32:12 ID:???
-
台詞などは要約してますので、正確ではありません。
その点ご了承くださいね。
おもな登場人物
鮎川まどか…元不良。美人で頭もいい上運動神経も抜群。
両親が海外にいるため1人でマンション暮らし。
音楽的才能はプロが認めるほど。
春日恭介…優柔不断。あまり役に立たない超能力(ちから)を持つ。
檜山ひかる…まどかや恭介の後輩で、まどかとは幼なじみ。彼女を姉のように慕っている。
-
427 名前:オレンジ・ロード:1[sage] 投稿日:2005/05/20(金) 15:25:23 ID:???
-
引っ越してきたばかりの恭介は、街中の階段を数えながら上っていた。
強い風とともに真っ赤な麦わら帽子が飛んできたので、能力(ちから)を使って高くジャンプしてキャッチ。
帽子の持ち主は、長い黒髪をなびかせた涼しげな目の美少女。
二人は階段の数が99か100か互いの主張を譲らなかった。
彼女は帽子を恭介にあげると言い残して去っていった――。
高校に転入してきた恭介は、校舎裏でタバコを吸っている彼女と再会した。
話しかけても無視されてしまう。
「まどかさん、知り合いですかそいつ?」「知らないよ…こんなやつ!」
一緒にいたショートカットの美少女の問いにもぶっきらぼうに答えた。
でも確かに、彼女だ。まどかは、いわゆる不良少女だったのだ――。
-
428 名前:オレンジ・ロード:2[sage] 投稿日:2005/05/20(金) 16:05:32 ID:???
-
『99だ』『100よ』『限りなく100段に近い99段だ』
妥協案に笑いあった俺たち。あの時確かに会っていたのに――。
放課後の体育館で、落ちていたボールを能力(ちから)を使ってロングシュート。
それを偶然目撃し、能力のせいとは知らないショートカットの美少女ひかるは恭介に惚れてしまう。
積極的にアプローチするひかるに戸惑いながらも、そのおかげでまどかとも交流ができた。
…ぎこちない三角関係のはじまり。
まどかもひかるも不良はやめた。
1たす1は3じゃない。
男だったらよかったのに…。
この関係に苦しんでいたまどかは、音楽留学も兼ねて両親のいるアメリカへ旅立つことにした。
学校に来なくなったまどかを心配するみんな。
そんな時、恭介の妹たち(双子)に会いに来ていたひかるは、恭介の部屋で真っ赤な麦わら帽子を見つけてしまう――。
-
429 名前:オレンジ・ロード:3[sage] 投稿日:2005/05/20(金) 16:40:13 ID:???
-
『これ…まどかさんの…?』
初恋の人からもらったと言っていた宝物なのに、どうしてここに?
引っ越してきた日にもらったと、その子に惚れちゃったけど名前もわからないと言っていたという。
「え…?だってまどかさん、恭介先輩が引っ越してきた時、先輩のこと知らないって…」
「あー、そういえばひかるちゃん、あの頃タバコ吸ってたんだよね!?」
「それ言わないで!先輩に…好きな人にタバコ吸ってるところ見られたなんて…、
グレてると思われたなんて…」
――――――!!
「そう思ってたのは…ひかるちゃんだけじゃないんだ…」
そんな…それじゃあ…っ!
ショックで飛び出したひかるは、降りだしてきた雨を避けるために入った行きつけの喫茶店の軒下で、
まどかがマスターに苦しい胸の内を打ち明けているのを見てしまう。
みんなが自分を騙していた…ずぶ濡れのまま彷徨っていたひかるを、彼女を思う二人の男子が慰める。
ひかるが自分たちを見てくれるまで、自分たちはケンカしながら待ってるからと―――。
-
430 名前:オレンジ・ロード:4[sage] 投稿日:2005/05/20(金) 20:04:55 ID:???
-
恭介はまどかに優柔不断返上して告白する。
まどかの「Like or Love?」という問いに、
「ひかるちゃんはLike、鮎川は―――あいしてる」
――まどか旅立ちの日。空港に集まった仲間たちの元に、笑顔のひかるがやってきた。
恭介は土下座でひかるに謝る。
「先輩――顔を上げてください」
ひかるはあの麦わら帽子をかぶっていた。
パァン!
ひかるの平手打ちが決まる。呆然とするみんなを尻目に、まどかの側へ。
「あたし怒ってるんですよ!だって水くさいんだもん!
先輩がまどかさんを好きだったこと…」「ひかる……」
「でもおねーさん!早く帰って来てください!あたしのために…そして…
恭介…せんぱいのために…」まどかに帽子をかぶせる。二人は抱き合ってともに泣いた――。
飛行機が飛び立っていった。
「先輩…今はまだ口をきくのは辛いけど…、
先輩がまどかさんを好きになるのわかります。ステキですもんね。
今まであたしひとり先輩を独占してきたけど…先輩には自由になってほしい。
みんな…まだまだ片思いなんですね」
―そうだ、恭介は肝心のまどかの気持ちを聞いていなかった。
『でも…いつまでも待つよ鮎川…』
―やがて次の春。数えながら階段を走る恭介の前に、麦わら帽子をかぶったまどかの姿。
「また数え間違えたわね」
「限りなく100に近い99段だ!」微笑むまどか。
「答えてくれる?Like or Love?」
「Like!――限りなくLOVEに近い…ね!」
まどかの唇が重なる。風に飛ばされてゆく、麦わら帽子――。
-
431 名前:オレンジ・ロード:訂正[sage] 投稿日:2005/05/20(金) 20:12:11 ID:???
-
ちなみに今回書いたのはコミックス版です。
文庫版ではかなり加筆されているのですが、絵の劣化が哀しいので、
もし満喫とかで読まれるのでしたらコミックス版をお勧めします_| ̄|○ノシ・
|