狼には気をつけて/遠藤淑子
396 :狼には気をつけて 1 :04/05/10 10:45 ID:???
狼には気をつけて(遠藤淑子)もマダムとミスター系の
読み切りコメディなので同様に書きます。

ニューヨークの私立探偵キース・フォレストは同族会社で
大企業(IT関連中心)アーヴィング社が出したボディガード
募集の広告につられ面接会場に行き、運良く(?)10歳の
社長令嬢アレクのボディガード役に。仕事はカリフォルニアに
住むアレクの祖母の見舞いの付き添いだったが、その祖母は
一族の頂点であり大株主。四人の孫達の中で一番に到着した
人間に遺産をすべて譲るというレースだった。
秘書の裏切りなどのピンチを乗り越え、無事一番に到着する
アレクだが、祖母が満足げにサインした書類を目の前で破る。
驚く祖母に「こんなレース重視の人生しか教えなかったから
自分の父のような弱い人間は負けた時に自分が無価値だと
思ってしまった」と訴えるアレク。父親が社長なのは名目だけ
のことで、彼は麻薬依存症の更生施設に入院中、会社を実際に
動かしているのは6歳でMITに入学し3年で卒業した天才少女
アレクだった。書類を破ったことに驚くキースに「あれくらい
しないと祖母には衝撃を与えられないから」と言うアレクだが、
実は手先が器用なアレクは書類をすり替えていて、破ったのは
偽物だった。「父親の入院費に充てなくては」とすまして
言うアレク。だが自分のせいで父が麻薬に手を出したという
アレクの罪の意識に気づいていたキースは、父親のことは
おまえのせいじゃないと慰める。そして貧乏私立探偵の
キースはいつしかアレクの専用ボディガード扱いにされて
いるのだった。

397 :マロン名無しさん :04/05/10 10:47 ID:???
主なキャラはアレクとキース(アレクはフォレスト君、と呼ぶ)。
アレク(アレクサンドラ)はおませな天才少女。会社で彼女の
正体を知っている人間は一部で、大部分の社員は社内の様子を
父親に伝えるために来る可愛いお嬢さんだと思っている。
立場上、巻き込まれ型の事件が多い。
母親はアレクが1歳の時恋人を作って離婚していて、後に親権を
取り戻そうとするエピソードがある。それは財産目当ての
再婚相手の仕組んだことで、母自身は純粋にアレクを愛している
ようなのだが、アレクはわだかまりを解けないまま。
キースは元警官だが、ある事件で犯人の家族を射殺したことが
あり、法律上は問題なかったが自責の念を感じ辞職して私立探偵に。
遺産争いに負けた従姉妹のニコルはその後も何度かアレクの命を
狙う。
こんなところです。

399 :マロン名無しさん :04/05/10 14:34 ID:???
成長したアレクとキースの恋愛とかあり?

403 :マロン名無しさん :04/05/10 15:49 ID:???
>399
アレクの子供時代の時の話だけなので、それはないです。