ミラクル☆ガールズ/秋元奈美
106 名前:ミラクルガールズ[sage] 投稿日:2007/06/16(土) 23:13:22 ID:???
ミラクルガールズ 秋元奈美 全9巻

<主要登場人物>
松永ともみ…双子の姉。運動神経はいいが勉強は苦手。大人しく優しい性格。
松永みかげ…双子の妹。頭はいいが運動音痴。化学部所属。ツンデレタイプ。
野田侑也…みかげに嫌われている同級生。陸上部所属。
倉茂秀明…みかげの想い人で一つ上の先輩。化学部と陸上部を兼部している。
影浦慎一郎…理科教師。化学部顧問。実は超能力研究をしている。
高村マサキ…転校を繰り返す少年。両親を亡くし、妹と執事と暮らしている。

<ストーリー>
松永ともみと松永みかげは一卵双生児。だが顔以外は全く対称的で、髪型も
違えば得手不得手や好みも真逆だし、性格にも共通点が見当たらない。
しかし仲はとてもいい不思議な二人。
だが最も不思議なことは、二人揃うと超能力が使えるということ。
これはお互いしか知らない二人のトップシークレットだ。

別々の中学に通っているため、双子だということさえ知られていない二人。
しかしある日、みかげが短期間の学校生活入れ替わりをともみに持ちかけた。
運悪く体育祭でリレーの選手に選ばれたみかげは、実は全くの運動音痴。
スポーツならなんでもトップのともみに代わりに走ってほしいと言う。
そんなズルしても…と渋るともみだが、切実な様子のみかげ(演技)に
押し負け、つい入れ替わりを引き受けてしまう。

107 名前:ミラクルガールズ[sage] 投稿日:2007/06/16(土) 23:17:44 ID:???
写真等で予備知識をお互いしこみ、体育祭の練習日と本番の日、二日間の
入れ替わりは実行された。当然ながら中身が全く正反対のため、トラブルを
起こしながらではあったが。
居心地悪い二日を過ごしながらも、ともみは野田という同級生のことが
気になる。いつもみかげがボロクソに罵る相手なのだが、ともみには
彼がそんなに悪い人には見えないのだ。

いつになく温和な態度のみかげ(実はともみ)に、野田は「事故以来、
恨まれていると思っていた。」と言う。
思わず「事故って?」と素の自分で聞き返してしまったともみはハッとする。
野田もコロコロ変わるみかげの態度に不信感を覚える。

体育祭は、ともみの激走でリレー1位になるが、ほっとしたのもつかの間
そのせいでしつこく陸上部に誘われてしまい、みかげは上手く断れない。
つい体育祭で思いっきり走ってしまったことに責任を感じたともみは、再度
入れ替わりをして入部を断るが、帰りに不用意に瞬間移動で帰ったところを
化学部顧問の影浦が目撃する。
実は超能力研究にのめり込んでいる影浦は、二人の秘密を突き止めようと
躍起になる。

108 名前:ミラクルガールズ[sage] 投稿日:2007/06/16(土) 23:23:48 ID:???
みかげ(ともみ)の不自然さが気になった野田は松永家を訪れ、
同じ顔が二人出てきたことに驚愕する。
二人が双子でころころ入れ替わっていたと知り、卑怯だと激怒した野田。
ともみは謝るが、野田の態度はきつく、その態度にみかげも逆ギレする。
悪いのは私達なのに、みかげは野田にだけどうしてそういう態度なのかと
ともみは泣きながら詰問した。

以前、野田の不注意が原因で化学部で爆発事故が起こり、そのとき怪我をして
しまったのがみかげの想い人である倉茂先輩だった。
倉茂は陸上部と化学部を兼部しているが、その怪我が原因で大会に出られなく
なってしまい、それ以来どうしても野田を許せないのだという。
リレーで入れ替わりを強く希望したのも、倉茂が同じ組のリレー選手で、
がっかりさせたくなかったからなのだ。
好きな人がいないともみには自分の気持ちは分からない、とみかげは言うが
ともみは野田に嫌われてしまったと項垂れ、涙を流していた。
野田のことをいつの間にかともみは好きになっていたのだ。

責任を感じたみかげは、全部悪いのは自分だから、ともみには怒らないように
学校で野田に言った。
ともみが泣いていたと聞き、野田は落ち着かない気持ちになる。
みかげは野田が今回のことを倉茂に告げ口するのではと思っていたが
そんな気はないと言われ、野田を見直す。

109 名前:ミラクルガールズ[sage] 投稿日:2007/06/16(土) 23:31:38 ID:???
双子の超能力のことを嗅ぎ回る影浦だが、その企みは悉く失敗していた。
みかげも影浦が自分達の秘密を知っていると気付き、ともみに注意を促す。
影浦は二人に近付こうとするが、みかげは常に野田や倉茂と一緒にいるし、
ともみの学校は女子校なので見張っていたら変質者扱いされクレームが入り、
とうとう校長にまで怒られてしまった。
超能力なんてバカみたいな研究はやめろ、そう言われて憤慨する影浦は
ますます躍起に。

影浦の思惑で、みかげの学校に来ていたともみが旧校舎の屋上に締め出されるが
ともみはその運動神経で壁を伝って降りた。
しかし、ともみが閉じ込められているのを見た野田が屋上を訪れたとき、一部が
崩れ野田が転落しそうになってしまう。影浦に見られていると分かっていながらも、
ともみは超能力を使わせてとみかげに頼み、屋上に瞬間移動して野田を助けた。
下にいたはずのともみが突然屋上に現れた。それを見た野田と倉茂は、二人が
超能力者だと知る。そして影浦は超能力を使った瞬間をビデオに収めていた。

超能力の存在を証明し、有名になろうと考える影浦。
野田と倉茂、二人の理解者を得た双子は、ビデオを奪うために影浦の研究室のある
旧校舎に夜忍び込むがビデオは見付からない。
双子の行動は影浦に読まれていて、みかげは気絶させられてしまう。
超能力は二人揃っていないと使えない。実験材料や見世物にされてはかなわないと
野田や倉茂も協力してみかげを救い、影浦の持っているビデオを奪うが、影浦は
ダビングしたテープを沢山持っていた。

110 名前:ミラクルガールズ[sage] 投稿日:2007/06/16(土) 23:33:42 ID:???
絶体絶命と思ったそのとき、なんと雷が旧校舎を直撃して影浦が重傷。
皆怪我を負いながらも一命は取り留めたのだが、雷の影響で旧校舎が更に崩れ、
今にも足元が崩れてしまう危険な状態になっていた。
それでもともみは影浦を助けると言い、しぶしぶみかげは協力した。
二人を狙った自分を助けてくれたことに改心した影浦は、もう二人を追い掛け回す
のはやめると言った。相変わらず超能力研究は大好きなようだが…。

ともみと野田は想いが通じ合い、告白する。
カップルになったところで第一部完。

129 名前:ミラクルガールズ[sage] 投稿日:2007/06/25(月) 23:40:08 ID:???
第2部
(※第1部から一年弱経っている)
中三に進級し夏休みを迎えた双子と野田・倉茂の4人は、影浦の別荘に招待される。
海を臨む浜辺にあるその別荘はオンボロで、4人は大掃除を手伝わされるハメに。

折角海に来たというのに、ともみは受験勉強でいっぱいいっぱいだった。
というのも、外部受験でみかげ達の通うR大付属高校を受験しようとしているからだ。
ともみの通う横浜女学館も私立だが、ともみはスポーツ推薦で入学している上
R大付属のほうがレベルが高い。それでも野田と同じ高校に通うために頑張っている。

根をつめるともみを心配したみかげは、「頭の良くなる薬」を開発する。
飲むように勧められるものの、ともみも試験管に入った怪しい薬など飲めるわけなく
作った張本人のくせに自分の薬を全く信用してないみかげも試飲を拒否し
結局、みかげはこっそり薬を入れた飲み物を影浦に渡して観察するが、
影浦がいくらかも飲まない内に、海から上がってきた野田がそれを飲んでしまった。
ぎゃ〜と悲鳴を上げる双子。(影浦ならいいのか)

野田は急に苦しみ出す。どうしていいか分からずパニくる一同。助けを呼ぼうと
外に出るとちょうど車が通りかかった。乗っていたのは、執事らしき初老の男性と、
双子と同じ年ほどの少年、それに幼い少女。高村と名乗るその少年がこの一帯の
別荘の中で際立っているお城のような豪邸の持ち主だった。
親切にも高村は、医師免許を持つという"じいや"に野田を診るように言ってくれた。
どうやら気絶しているだけらしく、一日休むと野田は元気を取り戻した。

156 名前:ミラクル☆ガールズ[sage] 投稿日:2007/07/06(金) 23:21:37 ID:???
>>129の続き
翌日ともみと野田が海辺で話していたところ、近くにいた高村の幼い妹ナナが海に
転落し溺れてしまう。助けを呼びに言ってたら間に合わない。
そう思った野田をまた昨日の頭痛が襲った。海に目をやるとモーセの奇跡かように
海が割れていた。野田がやったことだと気付いたナナは、怯えて逃げてしまう。

話を聞いたみかげは、自分の作った薬は頭の良くなる薬ではなく、超能力を発現・
増強させる薬のようだと言う。それを聞いた超能力大好きな影浦は、試薬の
残りを勝手に飲み干して目から光線を出せるようになった。(光るだけ)

妹のナナから事情を聞いた高村マサキは彼らの周囲を探るようになる。
夏休みが開け、R大付属中学に高村が転入の手続きに現れた。妙に挑発してくる
高村に野田は怒りを募らせ、その感情の高ぶりがまた能力を発動させ、地震を
起こしてしまう。
そのタイミングの良さに、高村は野田が地震を起こしてるようだと分かったような
ことを言う。

野田の訊いた噂によると、高村は転校を繰り返しては、その学校をすぐに牛耳って
しまうのだという。その幾度となく転校する理由も、学校で権力を振るう理由も
分からない。だがなにか探っているようだ。

しかししばらくすると完全に野田や影浦の能力は消えてしまった。
やはり切れるものらしい。
高村は野田達を探るうち、野田の力が薬によるものであることや双子が生来の
能力者だということを知っていく。

157 名前:ミラクル☆ガールズ[sage] 投稿日:2007/07/06(金) 23:25:01 ID:???
高村には気をつけようと思うみかげだが、高村が転入してきてからというもの
誰もいないはずのところから、物が投げ込まれたり、教材が倒れてきたり
気味の悪いことが続いていた。

高村は転入早々、早速文化祭の実行委員長になってしまった。R大付属中では
体育祭と文化祭を一年毎に交互に行う。今年は体育祭がなくて幸せだと思って
いたみかげに英語劇の舞台のヒロインの話が舞い込んでくる。
高村は皆の決定だと言うが、どう見ても高村が強くみかげを推したようにしか
見えない。みかげは最近の物騒な悪戯が高村の仕組んだものだと思っているが
結局断る理由が見付からず、他の実行委員にも推され引き受けることになった。

流石の高村も皆の見ている舞台上でなにかしてくるとは思えないが、観に来た
ともみに高村は舞台で何か起こることを匂わす。
高村を警戒するともみは、高村を監視するため一緒に観ようと誘う。
高村はすんなり同意する。結局、高村・野田・倉茂・ともみの4人で観ることに。

演目は「不思議の国のアリス」。意外にもはまり役で、英語も当然問題なく
アリスになりきるみかげ。舞台でおかしなことは起こりそうにない。
しかしラストのトランプ達に追いかけられるところで、みかげの身体がふわっと
数秒宙に浮いた。

公演が終わった後、高村は演出を尋ねる客に特殊な舞台装置を使って吊り上げた
と説明したが、当事者のみかげには、そんな仕掛けなんてなかったことくらい
分かる。高村は双子に自分も超能力者だとばらした。
自分達以外の超能力者に出会ったことのなかった双子は驚く。高村は自分以外にも
能力者がいるという組織の存在を仄めかし、仲間にならないかと持ちかけるが
みかげは思いっきり拒否する。

158 名前:ミラクル☆ガールズ[sage] 投稿日:2007/07/06(金) 23:26:20 ID:???
春。R大付属高校を受験したともみは努力の甲斐あって合格する。
クラス分けではともみ・野田・高村が同じ組になり、みかげだけ分かれた。
ある日、遅刻しそうになった双子は学校までテレポートしようとしたが
バチッと強い火花が散っただけで移動できず。二回目の試みでは成功したが
学校の裏庭にいた高村の上に着地してしまった。

いつも軽はずみに能力を使う双子を高村は怒る。
一度目の失敗が気になったともみは、高村にそのことを話すと、能力が高まって
いるのかも、とのこと。あんなやつに聞く必要なかったと言うみかげだが、
ともみは、さっきも心配してくれたのだしそんなに悪い人ではないと思う。

高村はその頃焦っていた。みかげには完全に嫌われていて取り付く島もないし
ともみの側にはいつも野田がいる。高村はある組織の指示で動いていたのだが
だんだんと組織も焦れて脅迫めいた要求をしてくる。
目的は超能力発現の薬だ。
今度上手くいかなければ妹のナナを奪うと言ってくる組織。執事も妹も、自分の
能力のことも組織のことも知らない。頼れる人はいなかった。

ある夜双子は同じ夢を見た。高村の妹ナナが誘拐されるというショッキングな
場面だった。最初はただの夢と思っていたのだが、二人とも同じ夢となると
気になる。
組織に脅されてる高村は、最後の賭けとばかりに強行に双子を仲間にしようと
するが、双子の能力アップにより敗北。

事を急いだ組織がその間にナナを誘拐し、双子はナナを助け出すも、今度は
ともみのほうが誘拐されてしまう。
黒幕である超能力研究の第一人者ミスターXのアジトに連れて来られたともみ。

159 名前:ミラクル☆ガールズ[sage] 投稿日:2007/07/06(金) 23:29:22 ID:???
ミスターXは超能力研究に行き詰っていた。
超能力者を集めてはみたものの、できるのはスプーン曲げだけだったり
念写だけだったりとても力が弱いのだ。彼が見てきた中で、一番力があるのが
高村だった。高村の両親と懇意にしていたミスターXは、彼の両親の死後
親代わりのようになっていて、それで高村も逆らえなかったのだ。
しかし、妹の誘拐で我慢ならなくなった高村はミスターXに反旗を翻す。

誘拐されたともみは超能力の薬を作るように言われる。
どうやらみかげと間違われて誘拐されてしまったらしい。
適当な調合で薬品が爆発し、煙幕になる。そこにみかげや野田が現れた。
ともみとみかげを間違えていたと気付いたミスターX。
薬を作れと脅され、素直に本物の薬を作り始めるみかげ。このまま薬を渡して
しまっていいのかとともみはあせるが、この薬が完成するとき、薬品が一度
爆発を起こす。それをみかげは狙っていた。

しかし同じことも二度は通じず、薬品を取られピンチに陥るが、高村が双子の
側に付き形勢は逆転。薬は影浦が飲んでしまった。
アジトを破壊した高村は再三のピンチを双子に助けられたことに感謝すると
今後は1人で溜め込まないことを決め、また転校していった。

これで事件は終わったかのように見えたのだが…。
というところで第二部完。