メダロットシリーズ/ほるまりん
373 名前:メダロット[sage] 投稿日:2007/04/02(月) 23:56:05 ID:???
主人公は何処にでもいる普通の小学生あがたヒカル。
世界中ではメダルで動く新しいおもちゃ「メダロット」が大ブームで、
ヒカルも飼い犬のボナパルトがカブトメダルを拾ってきたのをきっかけにメダロットの世界へ。
その後そのカブトメダルが入った相棒メダロット・メタビーと一緒に、メダロットを悪用するロボロボ団とてんやわんやしたり、
メダロットを世に出したメダロット博士やその師の節原教授(故人)のメダロットであるロクショウと遊んだり。
そんな事してるうちに町でロボトル(メダロット同士で戦わせる遊び)の大会が開かれる事になりヒカルはその代表に選ばれる。
幼馴染のキララやロクショウと一緒に頑張って決勝にコマを進めるが、途中でロボロボ団が乱入。
これまでのメタビーとの交戦データや節原教授の残した研究データから作られた究極兵器ビーストマスターの攻撃でメタビー粉砕。
カブトメダルも木っ端微塵にぶっ飛ばされメダロット博士もどうしよもねーよとお手上げ(この時けっこう重い台詞を言ったりする)
おまけにロボロボ団がセレクト隊(ロボロボ団を取り締まる武装組織)の本拠地を乗っ取って謎の怪電波を垂れ流し町中のメダロット達が暴走するという非常事態。
落ち込むヒカルだが、友達から「メダルが発掘される遺跡の湖にメダルを沈めると直るという伝承がらしいYO」と情報が入る。
そして湖に行ってメダルを沈めると何故か宇宙人登場(これの正体は後の作品で明らかに)
で、その場は色々てんやわんやしながらも宇宙人によってメダルが修復される。
何もしない大人達に代わり、メダロット博士は暴走しないメダロット(遺跡から発掘されたメダル)を持っている子供達を集めて反撃作戦を展開。
セレクト隊のビルに突撃するヒカル達。色々頑張ってボスのところに辿り着き、遂にビーストマスター(あとおまけが二体)と決戦。
ビルのセキュリティと同化しているビーストマスターが途中で暴走するとかしたけど頑張って撃沈。
セキュリティシステムが緊急事態を察知してビルの自爆装置が作動するも無事ヒカル達は生還、ロボロボ団も全員逮捕(ただしビーストマスターだけはその後の捜索で見つからなかった)
そしていつも通りの日常が戻ってきたのでした…(完)

377 名前:メダロット2[sage] 投稿日:2007/04/03(火) 21:51:05 ID:???
下手ですまそ。メダロットは1・2・3・4・5・Gと6作品あります。先は長い…。
・主な登場人物

イッキ:ちょんまげ
メタビー:↑の相棒。ヒカルの相棒と似てるが別人。レアメダル(遺跡のメダルの中でも特別な物)
快盗レトルト:謎の男。漫画版では最後まで正体は明かされない。
ヒカル:大学生(何故アニメ版とゲーム版で高校生だったのかは不明)。コンビニ「ホップマート」でバイトしている。
ヘベレケ博士:メダロット博士の同期。ロボロボ団の首領。
ラスト:↑の忠実なしもべ。幾度もメタビーと戦い、後に自我が芽生える。


前作から数年後、主人公はやっぱり普通の小学生天領イッキ。
やっぱり飼い犬が拾ってきたカブトメダルをやっぱりかぶと虫メダロットのメタルビートルに入れやっぱりメタビーと名づける。
ちんたら学生のヒカルや謎の変人快盗レトルトや復活したロボロボ団や野良メダロット認定されてぷらぷらしてるロクショウとかとてんやわんや。
そんなある日、お金持ちのコウジ君の家でパーティが開かれ、その際にコウジが海岸で拾って修復してたビーストマスターを見たロクショウが大暴走。
前々から衝突してたメタビーがヤキ入れてやんぜとばかりに挑戦するが、見事に瞬殺される。
ぶっ倒れたメタビーを尻目にイタズラしに侵入してたロボロボ団がビーストマスター再起動。
過去の事件を知ってるロボロボ団はしてやったりとするが、漂流の末メダルが完全に初期化されていたビーストマスターはロボロボ団をポカポカ。
主人であるコウジに懐くビーストマスターを見てクールダウンするロクショウ。

378 名前:メダロット2[sage] 投稿日:2007/04/03(火) 21:53:49 ID:???
ロボロボ団もガードマンに取り押さえられ、メダロット博士が事情を説明する。
過去の事件のこと。それによってメダロットの管理が厳しくなったこと。そして法が改正されたことでロクショウが多くを失ってしまったこと。
ビーストマスターがその事件のときに使われていたメダロットと同じ型だったこと(同一のもの、とはあえて言わなかった)。
そして場が収まったように見えたところでメタビーが起き上がる。安堵するイッキだが、何やら様子がおかしい。
メタビーのボディが沸騰している。咆哮を上げるメタビーを見たロボロボ団が何かを感じ取り、ラスト以下自分達のメダロットを差し向ける…
が、メタビーの弾丸一撃で爆裂。何じゃこれーと皆が驚く中メダロット博士が何やら呟いた。
「…メダフォース…」
曰く、メダルに秘められた潜在的な超能力で、今のメタビーの場合物理的な干渉と共に相手に「自壊しろ」という念を叩き込むシロモノらしい。
暴れまくってロボロボ団やガードマンのメダロットをスクラップにするメタビー。ロクショウもまったく歯が立たない。
そこへヒカルがメダロッチを掲げ、転送されて来たメタビー…じゃなくて、メタビー(とロクショウ)が過去に色々世話?をしてヒカルのもとにやって来た石像型メダロット。
「行け、食太郎!」
で、ロクショウと食太郎が色々頑張って火災用スプリンクラーが発動。急激にパーツが冷却されてメタビー再び気絶…と、その場は収まったのでした。

379 名前:メダロット2[sage] 投稿日:2007/04/03(火) 21:55:27 ID:???
それから数日後、いつものようにイッキ達がコンビニで立ち読みしていると街道で爆音が。
行ってみると1体のメダロットが暴れている。
「命令ィ、メタビィィ、倒ススs」
何者かによって強制的にメダフォース状態にされている彼女(蛇女型メダロット・ストンミラー)を倒す事に躊躇いを感じるメタビー。
だが駆けつけたセレクト隊にボロボロにされながら歩み寄る彼女のバイザーが開き、
その瞳を見たメタビーは彼女の望みを理解し脳天に弾丸を叩き込む。
「くやむな。彼女はすでに自我を失っていた。キミは正しい、みんな分かっているよ。」
メダロット博士が慰めの言葉をかけるが、メタビーの脳裏には自分を助けたロクショウの姿が浮かんでいた。
そこに一部始終を眺めていた謎の飛行メカから声が。
「普段からマスターの命令を聞かない、思い通りにメダフォースを発動できない、
 あげくのはてに機械が悩み苦しむとはな。おまえの作るものは所詮その程度かアキハバラ。」
声の正体はロボロボ団の首領であり、かつてメダロット博士と同じく節原教授のもとでロボットについて学んだヘベレケ博士だった。
ブチギレたメタビーが飛行メカを撃ち落としコンビニに戻るとラストに腕を叩き折られ腰を抜かしているヒカルが。
コンビニの看板の上に佇むラストがイッキ達に告げる。
「セレクト島で待っている…。」
ラストはそのまま飛び去り、メダロット博士はセレクト島という言葉にかつての事件を思い出すのだった。

380 名前:メダロット2(4/7)[sage] 投稿日:2007/04/03(火) 21:58:35 ID:???
その夜、ロボロボ団によって鉄塔の送電線が切断された事でセレクト隊がイッキの家を仮本部として使う事に。
何となく家に居づらいイッキが外に出てみると、電柱の上から快盗レトルトがこちらを見おろしていた。

「こんな所で油を売っていて良いのかい。」
「こういう事は大人にまかせたほうが。」
「大人がどうにかしてくれるのをただ待つのかい。たしかに子供は非力だよ、しかし…非力は無力とはちがうのだよ。」
ならば一緒に戦うようお願いするイッキだが、今は戦えないとレトルトは言い残しその場から消える。
後ろで見ていたメタビーが声をかけた。
「行こう。」

そして翌朝、セレクト島にやって来たイッキ他3人とメダロット博士。
敵のアジトってことでロボロボ団と大量のメダロットが行く手を阻み、
それで色々てんやわんやしてるところにヘベレケ博士とラストが登場。
何故アジトの場所が分かったのか不思議がりながらも、苦戦するイッキ達を見ながらしたり顔でメダロット博士に自分のメダロット観を語る。
「お友達?仲良く?ふん。
 機械は機械的に働いてこそ機械なのだ、作り物に心や魂など与えてどうする。
 やはり私の方がキミより数段優秀だったようだな。」
んが、突如反撃の攻勢を強めるイッキ達。機械的な動きしか出来ないという弱点を見破られたのだ。

「これで分かっただろうヘベレケ!」
「何がだ?キミの方が正しいとでも言いたいのか。変わってないなお前は。
 昔からそうだ。偶然研究費を手にできた、偶然人々と意見が一致した、偶然私より評価された。
 それはおまえが普通だったからだ。多数派だったからだ。それは正しさの証明にはならん。」

381 名前:メダロット2(5/7)[sage] 投稿日:2007/04/03(火) 22:02:03 ID:???
さらに反論するメダロット博士を流し、ヘベレケ博士は捨て台詞を残して基地に引っ込んでしまった。
するとサイレンが鳴り響き、慌しくロボロボ団員たちも基地へ駆け込んでいく。
「ラスト、はやく戻れ、浮くぞ!」
だがラストは声を無視し、メタビーに向かって自分との決着をつけることを要求する。
ロボロボ団が居なくなった事を不思議がるセレクト隊やイッキ達だが、直後に地面を突き破って巨大な飛行円盤が現れた。
なんじゃこりゃーと驚きながら飛行船にしがみつくイッキ、メタビー、メダロット博士。
メタビーに襲い掛かるラスト。メダロット博士は内部への侵入口を見つけ、メタビーを待つというイッキを残して基地の内部へ。
やられっぱなしのメタビーに、ラストが下で仲間を倒しておいて何故自分とは戦わないのかと問い掛ける。イッキがメタビーを擁護しようとするが無視。
だが逆にメタビーがおまえは何で戦うんだ質問した。
ラストが戦う理由、それはヘベレケ博士に「メタビーを超えろ」という命令を下されたから。
そして、それを果たした時に自由の身になれる…そうラストは語った。
それを聞いて吹っ切れたメタビーはラストと戦う事を決意するのだった。
一方メダロット博士は通路を抜けてヘベレケ博士のもとに辿り着いた…がロボロボ団員にあっさり捕まる。
得意げになって飛行船の原理を説明しているヘベレケ博士だが、そこへセレクト隊の飛行メダロット達が参上。
大軍が飛行船に取り付き、ガンガンバキバキと外層を破壊していく。
結構ピンチな事態に至ってこれはやばいというムードが広がるロボロボ団一行、彼らは脱出用パラシュート片手にヘベレケ博士に別れを告げるのであった。
攻撃によって飛行船のバランスが崩れ、もはや墜落は時間の問題。操縦室に残されたヘベレケ博士とメダロット博士は問答を繰り広げる。


382 名前:メダロット2(6/7)[sage] 投稿日:2007/04/03(火) 22:04:34 ID:???
ヘベレケ博士が聞く。メダロットに自我を持たせて、その結果彼らが人類に背を向けたらどうする?
「そのような事にはならないと、私はメダロットを信じる!」
だがメダロット博士のその答えを「驕り」の一言で切り捨て、更に質問した。
メダロット達の正体、それを世間にいつ公表するつもりだ?
言葉に詰まるメダロット博士をヘベレケ博士は嘲う。
その後色々と(作品的に)ヤバイ台詞を吐き出すヘベレケ博士とメダロット博士が
残されたパラシュートを奪い合っていると、天井が破れてメタビーとラストが落ちてきた。
「やっと戻ったか私のしもべよ、そのカブトメダルを倒せ!」
「私のしもべ?それはどうかな。
 じいさん、何で基地の場所が俺たちにばれたのか不思議がってたよな。」
「おいラスト…まさかお前…」
「私が、話しました。」
まさかの反抗にわなわなと震えるヘベレケ博士。
「彼らが自我を持つのは君が望むかどうかではない、必然なのだよ。」
「なぜだー!!」
メダロット博士の言葉にキレるヘベレケ博士を無視してメタビーとラストは戦いを再開する。
遅れてイッキがやって来るがなんかもう蚊帳の外で二人の死闘は続き、
セレクト隊のメダロットの奇襲によってラストは飛行船から叩き落され
なんとか勝利をおさめたメタビー(本人は水を差されたと不満だが)
パラシュートをイッキに渡し、ヘベレケ博士にも…と思ったがへたり込む彼を見て言葉が詰まるメダロット博士。
「行くぞ」「はい」「終わってないの!」

383 名前:メダロット2(7/7)[sage] 投稿日:2007/04/03(火) 22:08:53 ID:???
誰も居なくなった操縦室でヘベレケ博士が力なく笑う。その後ろにはボロボロになったラストが立っていた。
「命令は果たした。自由になったのだろう。何故戻った?」
「何故?自分でも…何故か…分かりません…」
「自身の行動に悩む…実に人間的な存在だな。
 自我を持つ。それがメダロットの当然の成り行きだ…そんな事は私だって分かっている。
 だが、だからこそ問題なのだよ。いつか人は彼らを脅威に感じるようになる。
 お前だって分かっている筈だろう。ただの機械でいる方が幸せかも知れんぞ。違うかねアキハバラ。」

かたや海岸に降り立った三人。地上に残した仲間たちが駆け寄ってきて感動の再会を味わうイッキとメタビーだが、
メダロット博士は呆然と飛行船を眺めながら、ヘベレケ博士の言葉を何度も反芻していた。様々な思いが心中に渦巻く。
「私は…」思わず言葉が出掛かるが、イッキの呼び声で気が付いた。
目の前には、手を握り合って自分を見つめる二人が居た。笑みがこぼれるメダロット博士。

「何笑ってんですか」「気持ち悪りィ」


*かなりメッセージ性が強くなってるため、端折るのも惜しいので長くしてしまいました。

385 名前:メダロット3(1/6)[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 22:04:19 ID:???
・主な登場人物
タマオ:メダロット社の技術者の息子。イッキより年下。
     負けると泣いて癇癪を起こすが、イッキとの戦いで成長。ゲームでの扱いが酷い。
エレクトロン:↑の相棒。ボディはクワガタムシ型03ドークス。
コウジ:お金持ち。
ラムタム:↑の相棒。ボディはサーベルタイガー型。
カリン:コウジの友達。お嬢様。金魚すくいが得意。
アングラ:メダロット社の大株主。メダロットを違法改造して裏に流し金を稼いでいる。
      元は「メダロッターりんたろう」のキャラ。

謎の円盤事件(メダロット2)から数ヶ月、日常に戻って今日もロボトルロボトルな二人。
最初の方は結構へっぽこだった二人も腕を上げて名も知れてきたそんなある雨の日、下校の途中である少年に出会う。
タマオ・ピルバーレンと名乗るその少年にロボトルを挑まれ、泣きべそかいてもしらねーぞと受ける二人だが、
新発売の変形タイプのメダロットの前にボッコボコにされる。

386 名前:メダロット3(2/6)[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 22:06:10 ID:???
なーんてこったと再戦を申し込むイッキ。「じゃ明日この時間、公園で!」
コンビニに駆け込んで修理を頼むが…一日じゃ無理だそのパーツ今無いし他のパーツ使えよとヒカルは言う。
だが
「カブトムシ型でクワガタムシ型に負けたんだ。カブトムシ型で勝たなきゃ意味無いよ」
というよくわからん理屈で押され、ならばと新型カブトムシメダロットを見せるヒカル。
で、翌日再戦に挑むイッキと新生メタビー。
戦いながらイッキがタマオに何でわざわざ雨の中自分を待っていたのか聞くと、
「パパの作ったメダロットでいっぱい勝てばパパが偉くなれるんだ」との事。
変形とかして接戦を繰り広げるが、メタビーが色々頑張って見事にリベンジ成功。
やったぜーと喜ぶイッキだがタマオ号泣。「あら、小さい子をいじめてるわ」「えっ」「お゙ぼえでろ〜」
その後何度も突き合わせたりその都度タマオが泣いたり成長したり
ブラスとラムタムにキノコが生えたりキノコに襲い掛かった虫がしゃべったり
タマオがロボロボ団の残党(今はアングラの手下)に利用されたり
野良メダロットのブラックビートルが全然児童誌向けじゃない台詞をかましたりてんやわんや。

387 名前:メダロット3(3/6)[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 22:08:22 ID:???
ある日、イッキの家にメダロット博士からファックスが届く。切り貼り文字で「メダロット社の屋上に来い」。
何故かお馴染みのメンバーも呼ばれており、何だ何だと屋上でメダロット博士と対面。
「で、みんなを呼んで何の用ですか?」「え?君らが私を呼んだのでは?」「?」
そこへ馬鹿笑いとともにファックスを送った張本人のアングラと(元)ロボロボ団の幹部が参上。
社員の制服を着てる元幹部を見て「やっぱり人って安定を望むんだね」とコウジ。
「うるさい!志を忘れた訳ではない。ちゃんと悪い事もしているのだ。」
曰く社の倉庫からメダロットを盗み出し、それに違法改造を施して裏で捌いているという。
噂を口コミで広げ、ガキどもは「勝てるメダロット」にむらがり我々は大もうけだ、と始終を曝露するアングラ。
「そんな事してただで済むと思ってるのか!」「思っとらんわ。」
商品の紛失は社の内部でも認識されはじめ、社が警察に捜査を依頼した事もニュースで報道された。
「そこで君達の出番だ。その悪行の犯人になってもらう。」「な!」
技術者トップの商品横領、強者メダロッターのイッキ達がそれを使っていたとなればいい宣伝になる。
ロボロボ団がタマオに「イッキを倒す為」と新型メダロットを提供したのもその計画の一環だった。
と、そこへ爆音が響く。
「なんだ!?」「ちょっと下でトラブルを起こしてもらった。パニックが起きている間に、さっさと始めるぞ。」

388 名前:メダロット3(4/6)[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 22:12:21 ID:???
言い終わるや何処からか出てきたのは例の違法改造メダロット達。
アングラはそいつらに塔載されたメダリアシステム(ヘベレケ博士が作った強制的にメダフォース状態にさせるシステム)
の起動実験に参加するよう告げる。んな事させるかーとメダロットを呼び出すイッキ達だが、
エレベーターからタマオの父が作ったビーム兵器を装備した試作型クワガタメダロット(マケット)が登場。
父の作った、という言葉に動揺するタマオを置いて戦いが始まる。
違法改造だけあって全然歯が立たないイッキ達。アングラ達はしたり顔。
こりゃやべーっとその時、飛行するメダロットに掴まったマントを羽織る謎の男が屋上へ降り立った。
誰だよこいつと一同。だがマントを脱ぎ捨てると…
「首領ォ〜!?」「ヘベレケ博士!?」「生きてらしたんですねぇ!」
駆け寄るロボロボ幹部達。ヘベレケ博士とラスト曰く、シートベルトのおかげで助かったらしい。
早速ヘベレケ博士側に寝返るロボロボ幹部達にキレるアングラ。ま、仕方あるまい。
ヘベレケ博士は幹部達にメダロット社の内部に潜入し、メダロットに関する極秘データを全て公表するよう命じる。
止めようとするメダロット博士だが幹部達に連れて行かれてしまう。
追ってダクトに飛び込むコウジとカリン(と、何時の間にか消えているヒカル)。
ラストが加わって何とか持ち直すイッキ側だが、ラムタムが敵の酸攻撃で撃沈。
「タマオ君!」「ん〜〜〜〜〜〜〜」
依然として改造メダロット達はまったく攻撃に堪える様子は無い。迷うタマオにアングラがこちら側に来るよう唆す。

389 名前:メダロット3(5/6)[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 22:15:53 ID:???
悩むタマオに、同じ「父」の想いを背負うラストが語りかける。
「小僧!お前の父は何を望んでいる!?お前の父は破壊の道具の開発者として世に認められたいのか?
 そしてお前自身はどうありたいのだ?」
「くだらん事を…」
「そうだよ、悪い事してもパパは喜ばないよ。」
「弱者のたわごとなど聞くな!」
アングラの言葉を聞いたタマオがメダロッチを構えて叫び、エレクトロンが飛ぶ。
「エレクトロン、悪者を倒せ!!」
エレクトロンのドロップキックが改造メダロットに炸裂、舌打ちするアングラ。
「パパもぼくも悪い事なんかしたくない。良い事をしてほめられるんだ。」
ならばとアングラがメダリアシステムを起動させる。制止するイッキだが、改造メダロットが身をよじり…
と、そこに大量の虫(イトトンボ?)が襲来。虫がメダロットに語りかける。

「ハハトノヤクソクヲワスレタノカ」

390 名前:メダロット3(6/6)[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 22:22:43 ID:???
「出た!!」
驚く一同。その頃社内の会議室ではロボロボ幹部達が極秘データを見ててんやわんやしていた。
こんなヤバイのを公表したら大変ロボと(メダロット博士を放置して)逃げ出す幹部達。
屋上ではヘベレケ博士が何やら潮時と見たのか意味深な台詞を残しラストと共に撤退。
「虫の事何か知ってるの?」
「さぁね、だが大体の想像はついている…おそらくアキハバラもな。さらばだ。」
ラストに掴まって飛び去るヘベレケをよそに虫を追い払えとマケットのビーム兵器を連発させるアングラだがちーとも効果無し。
撤退用のヘリコプターも虫のせいで近づけないらしい。
屋上を取り囲む大量の虫は突如動いているメダロット達に襲い掛かり、空に放り出してしまう。
成す術無く落下していくメダロット達…エレクトロンの機転で何とか間一髪で助かるメタビーとブラスだが、
下では車に引かれた小動物の如き惨状の改造メダロット達の周りに野次馬が集まっている。
その後社長の証言でアングラは逮捕、ロボロボ団はまたしてもどっかに逃げてしまった後だった…。
でアングラの裁判が行われるのであるが、裁判記録はかなりの迷シーン。
そんなこんなでアングラはロボロボ団に利用されていたと言う事で無罪。それでいいのか。
で…やっぱりいつも通りの日常に戻っていったイッキ達。今日もロボトルロボトルなのでした(完)

391 名前:メダロット4(1/12)[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 22:37:12 ID:???
長々とゴメン…あとちょっと

・主な登場人物
コウジ&カリン:登場しません。

いつも通りの日常を送るイッキ達。世間ではメダロット社が月への探索に乗り出したりとかニュースになってるが、
アリカは例のしゃべる虫に執心。
よっしゃ取材だーとイッキとタマオを連れて町を駆けずっているとペットショップのとかげもどき堂から怪しいオッサンが出てきた。
やばいオーラを感じてドン引きのイッキとタマオをよそに取材を決行するアリカ、なんでも虫マニアの集いの一人らしい。
集会があるというので虫マニアの家に行ってみると、同じくやばそうなオーラを漂わせるオッサン達がたむろしていた。
で、具体的にどんな事してんのよと聞くと、なんと彼らもしゃべる虫について調査中だという。
やったぜと意気投合する一同。どうやらしゃべる虫は普通の虫より長生きらしく、
彼らはネットを通して世界中からしゃべったとされる虫の情報を得てそれらを飼育・観察しているという。
でいろいろ取材する訳だが、ゴキブリやら餌のミミズやら見たアリカが絶叫&遁走。
外で待ってたメタビー(メダロットは立ち入り禁止という決まりがある)が何だ何だと入ってくる。
メダロットは入ってきちゃ駄目だーとかてんやわんや。しかし虫マニアの一人が何かに気付き、皆を制止する。
「虫たちが騒がしい…」
そして虫たちの一匹が、

392 名前:メダロット4(2/12)[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 22:39:51 ID:???
「ハハトノヤクソクヲワスレタノカ」
つられるように次々としゃべりだす虫たち。
「ヤクソクヲ」「ワスレタノカ」「ヤクソククク」
なぁー!動揺しまくる一同、何で今までしゃべらなかったのに?そうか、メダロットに話し掛けている?
録画の準備をする虫マニア。メタビーが虫たちと向き合う…。

虫たちが語る。自分達は「母」の言葉を伝えるためにメダロットに話し掛けている。
数え切れぬ「母」は遠い昔、数え切れぬ「子」とともに空を旅しこの地に降り立った。
旅する母子には、使命があった。
「降り、目覚め、そして殖えよ」
だが降り立った母たちはその使命に従わなかった。母は子たちと約束した。
「目覚めるな、眠り続けよ」
そして母子は眠りについた。しかし子たちは目覚めてしまい、今ここにいる。
「母との約束を忘れたのか」
母たちは虫を使って子たちに呼び掛けている。
「何言っているんだ、ちゃんと俺たちの前に来て話しろよ」とメタビー。
だが永い永い眠りの末に多くの母は死に、今残る母たちも最早虫を操る程度の力しか残っていないのだという。
虫たちが警告する。他の地の母に気を付けよ。自分たちは使命に逆らったが、そいつは従うかもしれない。

393 名前:メダロット4(3/12)[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 22:42:41 ID:???
そこで突如虫たちが力尽きた。
「母」の力によって普通の虫よりも長生きできていた彼らは、役目が終わった事で寿命が尽きたのだった。
あまり話を飲み込めないタマオ。「どういうこと?」
「メダロットが大昔「空」から来て今は遺跡に眠っててそれを掘り出してメダロット社が売ってて
 今メダロット達は俺たちと一緒に居て…」
「メダロットに起きるな、っていうことは僕たちと一緒にいちゃダメってこと?」
「僕たちと一緒にいちゃダメ、か…。」
集会を後にするイッキ達。その夜、虫マニアのリーダーが興奮冷め遣らぬ様子でホームページの編集を行っていた。
数日後、メダロット社の一室で虫マニアのホームページを眺めながら渋い顔をする社長&その息子、そしてメダロット博士。
ホームページには録音された「しゃべる虫」の言葉が公開されていた。

そして世間で虫マニアたちのホームページが話題になった事を受け、
メダロット社は記者会見を行う。曰く、
「地球のマザーメダロットたちは人類の友人であるメダロット(キッズ)を眠りにつかせようとしている。
 だが、月にいるマザーメダロットの力をぶつければ地球のマザーの力を押さえ込む事が出来るかもしれない。」
かくて社は公式に月のマザーを持ち帰る計画を発表したのであった(主導はアングラで、社長と博士は会見に出ていない)。

394 名前:メダロット4(4/12)[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 22:48:50 ID:???
虫マニアのホームページとメダロット社の会見が世を賑わす中、再び虫マニア達の集いに会いに行く事になったイッキ。
何故かしぶるメタビーを連れタマオと一緒に雨の中虫マニアの家に行くと、
家の中はメチャクチャに荒らされて虫マニア達も引っくり返っている。
どうなってんのと聞くと「あいつ」がやって来て暴れたと言う。
あいつって誰だ…と、奥のほうから虫マニアを引きずる快盗レトルトが。
ホームページで紹介されていた「しゃべる虫の声を聞いた少年達」がイッキ達だった事に驚くレトルトだが、
イッキ達も「いい人」だったはずのレトルトが何でこんな事するのか大混乱。
レトルトは言う。社(というかアングラ)が月のマザーを持ち帰りたい本当の理由は
単なる欲望の為(おそらくコピーメダル生成の効率化と思われる)で、
社は会見で地球のマザーが悪で月のマザーが正義の味方のように言っていたがそれは意図的なミスリードで
実際に「使命」に忠実な月のマザーがやって来たら何をするかわからない。
この流れを止めるためには、虫マニアやそれに協力する(形になった)君達をつぶすしかない。
そしてレトルトの従えるメタルビートルが襲い掛かる。
新型であるはずのメタビーは圧倒的な力の差で追い詰められるが、メタビーの必死の突撃で両者ともにドブの中へ。
「「メタビーーー!!」」
ドブを流れる二人を追いかける二人、やがて泥まみれになった天ムス頭が顔を出すがそれはレトルトの相棒だった。
必死にメダロッチに呼びかけるイッキだが、既にメタビーは通信圏外にまで流されてしまっていた。
もう君達に会う事もないだろう。そう言い残してレトルトは去っていった。
「そんなーーーーー」
雨の中、イッキの声が虚しく響いた…。

395 名前:メダロット4(5/12)[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 22:52:43 ID:???
数日後、ヒカルに件の事を伝えようとコンビニに訪れたタマオは、ヒカルが突然辞めた事を店長から聞く。
イッキはと言うとあの雨の日から完全に放心状態。何とかしたいアリカだがお手上げ。
その頃メタビーはドブに流され、川に流され、ボディの機能が完全に停止したまま海中を漂っていた。
何も見えない聞こえない。今日も寝て過ごそう…そう思った瞬間、
突如メタビーの頭の中に聞きなれない声と謎の映像が流れ込んできた。
「おきろってんだよコンニャロー」
目を開くとやけに平面的なクジラの落書きが自分を叱咤していた。なんだこいつ?どこだここ?
クジラの落書きが文句を言いながら自己紹介を始めた。名前はイサナガミ。
人間には五万年ほど昔からその名で呼ばれているらしい。で、ここはお前の頭の中だと言う。
「で、これは私が考えたキャラクター、タツタちゃん。よろしくね(はぁと」
「ん?私が?私って誰よ。」「私は私。」
いきなり視界が切り替わり、眼前で海草の生えた巨大なクジラが泳いでいる光景がメタビーの目に飛び込んで来た。
「!?」「びっくりしたか。んじゃ、何故私がメダロットと話ができるのか説明しよう。」

古代の人々はそれぞれ住む地域によって様々なものを神として信仰していた。
たとえば山や森に住む者達は巨木や巨石、海岸に住む者達はウミガメやクジラ。
だが時として自然は人に牙を剥く。一部の古代人はそれを自分達の神々が未熟なせいであると思った。
そして彼らは知恵の塊として信仰していたメダルをその神々に捧げる事で、災害を起こさない賢い神にしようと考えた。
何故彼らがメダルの本質を知っていたのかは定かではないが、
ともかく彼らはたとえば槍の先にメダルを括りつけるなどして神々に知恵をもたらそうとした。
巨木や巨石はいいが、動物たちは脳に致命傷を負うことで多くは死んだ。
だがイサナガミだけは、図らずしもたまたまメダルの力をコントロールする事に成功し、
不死の体とそしてメダルに秘められた力、つまりメダフォースに近い力をも得た…。

396 名前:メダロット4(6/12)[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 22:55:36 ID:???
その後いろいろとメタビーに自分の凄さを自慢するイサナガミに、
もうわかったからマザーの事について何か知らないか、というメタビー。
「よし、それにはまず、何故ここにメダロットがいるのかを説明しなくちゃいかんね。」

ずーーーっと昔、宇宙の何処かから無数の…それこそ数万、それ以上かも知れない数のカプセルが発射された。
一つ一つのカプセルの中にはマザー一体とキッズ数体がセットで入っていた。
マザーメダロットだけが知恵を持ち、キッズ達を従えていたらしい。
カプセルを飛ばした存在はメダロットに使命を与えていた。どこかの星に降りて、そこで殖えろと。
カプセルのうち数百は軌道上にあった地球へと落着した。森に、山に、海に、砂漠に…それらは今、遺跡と呼ばれている。
そして目覚めた彼らは使命に従…わなかった。
今地球にメダロット(キッズ)達が蔓延っているのは、人がキッズを掘り出して目覚めさせてしまったから。

「なぜマザーは使命に従わなかったんだ?仲間を殖やせるのは良い事だろう。」
「フン、仲間を殖やすだって。何も分かってないね。」
目の前の光景が切り替わり、メタビーの前に不毛な荒野を覆い尽くすネズミ達が現れた。
「うわ!何だこりゃ!」「種が殖えるとはこういう事だよ。」「え?」
元からあった環境を有無を言わさず圧迫し、時として致命的なダメージを与える。
それは悪い事とかそういう次元ではなく、生物としての宿命。
「外から来た種ならばなおさら…」
メタビーはいつかの帰化生物を殺していたブラックビートルの言葉を思い出していた。

397 名前:メダロット4(7/12)[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 22:59:05 ID:???
「この星に降りたマザー達はこうなるのが嫌だったのだろう。」
そして地球のマザー達はキッズ達と約束した。目覚めずに眠り続けると。
ちょっとした気まぐれか、はたまたまず有り得ない偶然か…
何故、数百も居たマザー達の全てがそうしたのかは分からない。
じゃあ月のマザーは?
「使命に従うつもり、だろうね。…はん、困ったもんだね。」
鼻で笑うイサナガミにメタビーが喰いかかる。笑い事じゃないだろ。
「地球のマザーはあやしい宗教家みたいな奴らだし、月のマザーはあぶない軍人みたいな奴らしいし…」
「私がどう思うか聞きたいかい?私は地球のマザー達ほどネクラじゃないし、月のマザーほど物好きでもない。」
「あ゙ー俺はどうすればいいんだよ!」
どうするってそりゃお前の好きなようにすればいいのさ、と他人事のイサナガミ。
「あ、でもお前ひとつ大きな間違いを…」
そこでまたしても突然目の前の光景が切り替わった。漁船の網に引っ掛かったメタビーが海面に手を伸ばす。
「おいバーサン、話がまだ途中…」
意識が途切れるメタビー。その頃、月へ向かった調査チームはマザーが眠る遺跡に侵入しようとしていた…。

398 名前:メダロット4(8/12)[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 23:03:30 ID:???
そして夏のある日…持ち帰られた月のマザーのメダルは沖ノ鳥島に近い人工島にある研究所で、
容器として開発されていた地球のマザーのコピーボディに装填される。
電源が入れられ目覚めた月のマザーだが、研究員の意に反しメダロッチの制御がまったく効かず暴れ出し、
研究所のメダロット達をメダフォースで操って搬入口から脱走してしまった。
島から出ようとするところを自衛隊が制止にかかるがあっさりまかれ、マザーは海上を本土へ向かって突き進む。
だがそこに襲い掛かる巨大なクジラ。イサナガミはマザーを口にくわえると深海へと驀進。
「海の主?!キサマ、何をするつもりだ。」
「低圧には耐えられても高圧には耐えられないだろう?悪いがさっさと死んでもらうよ。」
「サルに作られたマザーモドキが本物に何をする。作り主を絶滅から守りたいのか?」
「ふん、それは違うね。陸で何が起ころうと知った事じゃない。
 ただ本家本元どもの間抜けなまでの極端さが気に入らない。」
どんどん降下していき、遂には脳天が水圧でへこんで絶叫するマザー。
「ははは、どうだ、痛いかね?」
するとマザーはイサナガミの口から出るどころか、逆に体内へと潜り込んだ。
「何考えてんだい!?」「ふふ、死ね。作り物め。」
マザーはイサナガミの頭蓋をぶち抜いた。流れ出るメダル。今度はイサナガミが絶叫した。
血と脳漿に混じる大量のメダルを見つめるマザー。
「記憶を読まれたか…あの子はあんたの思い通りにはならないよ。
 あいつはこの星に降りたレアメダルの一つだ。自分の母親じゃないあんたの力は効かないよ。
 せいぜいああいう奴らに梃子摺らされるがいいわ、ふははは…」
不死の源泉を失い深海へと沈んでいくイサナガミを後に、マザーはその「他人の子」のもとへ向かう事を決める。
その頃、宅急便で無事イッキの家に辿り着き互いに感動の再会を喜ぶメタビーはイサナガミの死を感じ取っていた。

399 名前:メダロット4(9/12)[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 23:07:35 ID:???
翌日、イッキとアリカがメタビーがイサナガミから聞いたという話をまとめているとTVで臨時ニュースが始まった。
なんでもおみくじ町近くで超局所的地震が発生するらしく、それに関する避難勧告についての連絡という事だった。が、
「月のマザーだ。あの人たちは嘘をついている。来るのは地震じゃなく月のマザーだ。何となく分かる。」
メタビーの言。どうしよう?大人に言っても分かってもらえないだろう。とすれば…

一週間後、とうとうおみくじ町へも政府の避難勧告が来た。
最後のトラックに乗り込む虫マニア達、とかげもどき堂の店員、そしてイッキの両親。
「イッキは?」「どこかに乗ってるでしょ。」
物陰からトラックが見えなくなるのを見届けると、イッキとメタビーが顔を出した。
「みんな行っちゃったね…」「ああ。」
「ば!」「!?」
飛び出すアリカとタマオに二人とも言葉を失うが、メタビーがブラスとエレクトロンに文句をつけた。
「お前ら、持ち主を危ない目に遭わせるつもりか?」
「メタビーも同じでしょ。」「月のマザーに会ってどうするの?」
「それは、会ってみて…その…」
誰も居ない町でマザーを待つ一行。
どれくらい経ったのか、突如メタビーを悪寒が襲った。
「どうかしたのか?」「月のマザーが近付いてきてる…」
ぞぞっ、と体を震わせるメタビーに、エレクトロンが殴りかかった。同時にブラスも暴れ出す。
何だどうしたと必死で止めようとするが、メダロッチの制御が利かない。何で?
「マザーだ。マザーはメダフォースでメダロットを操れるんだ…」
姿は見えないが、すぐそこまでマザーが近付いてきている。

400 名前:メダロット4(10/12)[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 23:10:57 ID:???
しばらく暴れていたブラスとエレクトロンだが、何かに反応してあさっての方向へ走り出した。
二人を追ってアリカとタマオも走り出す。
残されたイッキとメタビーが呆然としていると、そこへ巨大なメダロットが現れた。
「月の…マザーか。」
「私の力が効かないであろう他人の子を教育しに来た。この星のレアメダルを一つずつ壊して廻るより良かろう。」
「おい、使命とか言うやつに従うつもりか!?」
「騒がしいサルの子だ。一通りの話は知っているようだな。ならば話は早い。そう、私は使命に従う。」
降り、目覚め、そして殖える…使命のことを「侵略」と糾弾する二人にマザーは呆れ、言い放つ。

「私は普通の事をしようとしているだけだ。」

同じ物を奪い合う相手を排除する。自分と相容れない相手を排除する。それは生物として普通な事。
命であれば誰もが互いを殺して食らって生きている。
「お前達だってそうだろう。」
姿形。持っている物。思っていること。
同じならば奪い合い、違っていれば攻撃し合う。
人も太古から続けていて、これからも続けていくであろう事。
マザーは言い切る。殺し合う事。それは命の本質だ、と。

401 名前:メダロット4(11/12)[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 23:14:09 ID:???
イッキが反論する。人もメダロットも、同じところがあって、違うところもあって、だから楽しい事がある。
やっつけ合わなくても一緒にやっていく事は出来る、と。
イッキの言葉を聞いたメタビーもイサナガミの最後の言葉の意味を知る。
「どうするって、お前の好きなようにすりゃいいんだよ。
 あ、でもお前は一つ大きな間違いをしているよ。」
イサナガミが言いたかった事は、「何かをする」のではなく、「何もしなくていい」という事。
ここでマザーを倒せば、マザーの言っている事が正しくなってしまう。するべき事はそれじゃない。
互いを意識せず、好きなようにやっていてもうまくやっていける。簡単じゃないか、と言い切るメタビー。
「お前たちは真実から目を背けているだけだよ。」
マザーは一蹴する。だが、
「違う、俺たちはうまくやってみせる。俺たちはもうお前らとは違う。」
強く手を握り合いながら言う二人を見つめるマザー。

402 名前:メダロット4(12/12)[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 23:16:56 ID:???
しかしそこに政府の命令で自衛隊基地から放たれた大量の「地震調査用」ミサイルが飛来する。
操られたキッズ達がマザーを守るべく自らミサイルに突撃するが、
2発目、3発目、4発目…と次々に飛んでくるミサイルがマザーを貫いた。
地に臥すマザーの目は二人を見つめていた。そして言った。

「ふふふ、これが真実なのだよ…」

二人は何も言い返せなかった…。

その日の夜、社の災害対処チームによってマザーの死体は持ち帰られていった。
地震のデータはうまく取れなかっただとか、衛星も何故か写真がうまく取れなかっただとか発表され、
日が経つにつれ世間はしゃべる虫やマザーの話をしなくなっていった…。
そしていつもの日常へと戻ってきたイッキ達。公園で皆が遊んでいる中、
イッキが一人ベンチでたそがれていると一匹の虫が視界に入った。
虫はしばらくこちらを見ていたかと思うと、

「まぁ良かろう。」
「!!」

その後、しゃべる虫が現れる事はなかった…。

数日後、イッキ達は帰ってきたヒカルの計らいで海へ来ていた。
海岸で遊ぶメタビーをイッキが呼ぶ。
イッキ達のもとへ向かうメタビー。波打ち際にはイサナガミと一緒に泳ぐメタビーの絵が浮かんでいた…


*ゲームと全然共通点無いです。テーマは「ガメラ+ナウシカ+ブレードランナー」だと思います。多分。

405 名前:メダロット5(1/5)[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 23:01:28 ID:???
もーちょっとです。

・主な登場人物
コイシマル:主人公。転校生。すすたけ小メダロット部部長。が、実はロボトル初心者。
オメダ:↑の相棒。ボディはカブトムシ型04クロトジル。メタビーよりはワガママではない。
ヒコオ:村長の息子。転校生。青銅学院メダロット部部員。
ネクウ:↑の相棒。ボディはクワガタムシ型04シンザン。オメダより強い。
ヤマト:元メダロット部部長。ロボトルの腕はヘタレ。
サキ:弓道部部長兼メダロット部部員。負けず嫌い。
アサヒ:ガキ大将。あまりウソをつかない。
オサム:↑の親友。糸目。
コノハ:図書委員。メガネ。
ウスモン先生:弓道部顧問。借金のため黒マントにいいように使われている。
村長:すすたけ村の村長。村おこしのため頑張る。
黒マント:村長の評判を貶めようとオバケを使って色々している謎の人物。

406 名前:メダロット5(2/5)[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 23:04:26 ID:???
遠い町からすすたけ村に転校してきたコイシマル。
元々友達が居ないのでどうせここでも一人だろと軽く鬱入っていたが、
風船を盗むオバケやらメダロッチを盗むオバケやら本を盗むオバケやらの騒ぎで
気付いたらメダロット部の部長になり友達もいっぱい出来た。
で部員が6人揃ったぜという事でエリートが集う青銅学院が開催するメダロット部の交流試合に出場する。
俺が私がと取っ組み合う部員どもを置いてヤマトの進言で部長のコイシマルが代表として戦う事に。
向こうも代表としてヒコオが登場、無敵の青銅学院チームvsポッと出すすたけ小チームのロボトルが始まる。
うまくネクウ他二人を引き付けるオメダ他二人…と思わせて実はヒコオが狙ったリーダー同士による速攻作戦にはまったコイシマル。
初心者ながらも頑張るコイシマルとオメダだが、流石に経験の差は如何ともしがたく敗れてしまう。
「ははは、やっぱり負けちゃった…」
沈むコイシマルだが、遥か格上の青銅学院チームを追い詰めたという事で観客や部員達が賞賛する。
が、ヒコオは弱小チーム相手にボロボロにされたという事で青銅学院を退学になってしまう。

407 名前:メダロット5(3/5)[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 23:06:44 ID:???
その後ロボトルの練習に励むコイシマル達のもとに村長秘書のアラクネがヒコオからの果たし状を持ってくる。
リベンジのチャンスだーと喜ぶ一同。
その夜黒マントは再戦によって村長の株が上がってしまう事を阻止するための妨害工作を決断し、
ウスモン先生に対しお前役に立たんから金は無しねと言い残しその場を後にする。
翌日、すすたけ小メダロット部員のメダロット達を襲い破壊して周る黒マント。
が再戦の時間を前にオメダとネクウの始末に間に合わず、
何時まで経っても部員達がやって来ない事に業を煮やしたヒコオはコイシマルにオメダとネクウによる一騎打ちを申し込む。
特訓の成果もあって善戦するコイシマルとオメダ。がそこへ壊れたメダロットを抱えてコノハがやって来た。
「変な人にメダロットを壊された」
何それ、と一同が訝しがっている中に黒マントとそのメダロットが登場。
「ひー、この人たちです」
邪魔すんなと乱入メダロットに発砲するオメダだが全く堪えない。
「タマヤス村長、突然ですが私はあなたをおとしめるのが大好きなのですよ。
 このロボトル、あなたの息子が勝っても負けてもあなたの株が上がってしまう。
 このロボトルを最悪なものにしてさしあげましょう。」
黒マントがスタンガンを振り回しレフェリーを追い払う。ロボトル監視衛星はどうなった。
邪魔者を追い払えば良い話だろう、とネクウが構えるが、乱入メダロットの一撃で撃沈。
どうすればいい、とコイシマル。そこへウスモン先生が後ろから黒マントに掴みかかる。
「オレを怒らせたバツだ」
黒マントのマスクと帽子を引っぺがすと…

408 名前:メダロット5(4/5)[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 23:09:16 ID:???
「アラクネ秘書!?」
なんと正体は村長秘書だった。驚く一同。アラクネはウスモン先生をスタンガンで振り払う。
止めに掛かる執事のメダロット×2も乱入メダロットにより瞬殺。
再び立ち上がり食い下がるネクウも敢え無く頭部を撃ち抜かれ機能停止。
「村一番のメダロットでさえあのとおりだ」
無敵の乱入メダロットを前に硬直するコイシマルとオメダ。
「オメダ君には何も出来ないよ。一瞬で楽にしてやる。
 君らを苦しめる必要は無いからね。村長を苦しめられれば良いんだ…」
しばらく考えてたコイシマルとオメダが何か閃き、オメダが構える。
「何かバカな思い付きかい?撃っても壊せないのは分かってるだろ。
 頑張るだけじゃ事は解決しないよ」
が、オメダの弾丸は乱入メダロットの股関節部分を撃ち抜いた。

「脚が」「バカな!」「ネクウのオイルの汚れが関節についてたんだ」
「イトちゃん、このままじゃうまく逃げ帰れないかも…」「くそっ」
アラクネが発煙筒を投げ捨て周囲は煙に包まれ、
その中でアラクネはオメダを蹴り飛ばし破壊させる。
「何するんだよぉ!」

409 名前:メダロット5(5/5)[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 23:12:11 ID:???
視界が晴れると広場にアラクネがいない。
彼女は建物の上から一同を見下ろしていた。そして村長を指差し、
「村長には成功させない、村おこしは成功させない」
そう言い残して去っていった…。
「うらみを買うフシはありませんか?」
「ああああああ残業ばかりさせすぎたから?仕事中に雑誌をコンビニに買いに行かせたから?
 いや犬の散歩をさせたから?真夏にカエルの着ぐるみ着せて歩かせたから?
 あいつの当てたアイスの当たり棒を無理矢理取り上げて当たったもう一本を食べちゃったから?」
「そ・・・そのうちのどれかでしょうねぇ・・・」

逃げたアラクネは結局見つからず、何故こんな事をしたのか分からないまま…。
そして日常に戻ってきたコイシマル。色々あったヒコオともすっかり仲良しになり、
メダロット部の部長として頑張るのでした。


*この「5」はゲーム版「G」の発売日の都合とかあって打ち切りになっており、
 単行本がペラペラなのもそのせいです。
 ゲーム版「5」も色々あったのかかなり未完成になっています。面白かったけど。


410 名前:メダロットG(1/7)[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 22:34:47 ID:???
・主な登場人物
カオル:5では打ち切りのせいで2コマしか出れなかった人。
     ヒコオと同じく青銅学院の生徒だったがロボトルに負けたので退学させられた。
アラクネ:元村長秘書。三十路。下の名前はイト。
アラクネのメダロット:名前は最後まで明らかにならない。ボディは金剛石型ハードネステン。

アラクネの起こした事件から数日、村長は新たな村おこし計画としてメダリンピックの誘致を行う事に。
でっかい施設が作られ、コイシマル達はそこに呼ばれるロボトル名人とロボトルして広告塔になってくれと頼まれる。
ご褒美もあるぞ、という事でノリノリのメダロット部一同はロボトルの日々。
そんなある日コイシマルは村のはずれにある工場で行方不明になっていたアラクネとそのメダロットに会う。
その場は軽くあしらわれて逃げられてしまうが、
アラクネが落としていった村の地図には、村長の家に印がつけてあった。
どうも村長秘書になったのも、まだこの辺に居るのも、ある目的があるかららしい、という事を知るメダロット部。
ヒコオ曰くアラクネがよく読んでいた本だ、と学校の図書室ですすたけ村に伝わる昔話の本を読むコイシマル達。

ずっと昔、すすたけ村に大きな光る塊が落ちてきた。
ちょうど今の村長の家のところに落ちたそれは何日も光り続け、村人はその中に神様の遣いが眠っていると信じていた。
いつの日か神様が目覚める時、村人の願い事を叶えてくれるのだろう、と村人は語り継いだ…。

411 名前:メダロットG(2/7)[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 22:37:11 ID:???
光るものって、お宝?アラクネはそれを狙っていた?
同じ頃、ロボトル名人達がわざわざすすたけ村にやって来た理由も明らかになる。
彼らもその昔話の存在を何者かから知らされており、そのお宝を目当てにしていたのだった。
ほほう、じゃあ皆で山分けしようぜ、ということで村長にかけあう一同。きっと凄いものがある。村おこしにもなる。
なるほど、じゃ掘ってみようと村長。登場キャラ総出で掘削開始。
少しするとなにやら下に広い空間がある事が分かるが、誰か降りろよ、宝の取り分はどうする、あーだこーだといざこざ。
てんやわんやする連中を差し置いてコイシマル、ヤマト、サキ、カオル、ロボトル名人2人が降りる事に。
狭い暗い通路を抜けると巨大なドーム状の空間に出た。何だここは?
「こりゃメダロットの遺跡だ」「冗談でしょう?」
「メダロットが宇宙から来たなんて作り話でしょ」「つうかお宝じゃないじゃん」
いやしかしこれは凄い発見だぞ、俺達有名人だ、と鼻息荒くする名人。そこへヒコオが現れる。
「ここは父が村おこしに使うんだ、出て行け。でなければ倒す!」
ネクウと一緒に暴れるヒコオ。やめろよーと逃げ回っていると、命綱をつけていた名人2人が突如上へ引き上げられる。
引きずられていく2人に足を掴まれ一緒に退散していくヤマト。
何だ?と気を取られているところへ闇の中から何者かがネクウに銃撃を食らわした。

412 名前:メダロットG(3/7)[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 22:39:49 ID:???
一方上へ引き上げられたヤマト。地上では暴れてた人及びメダロットがボロボロになっている。
こんなになるまでやるか普通、と聞くと何とアラクネがやって来て一網打尽にされたと言う。
命綱を引っ張ったのは彼女が下へ行ったから、と村長。

下ではアラクネとそのメダロットがコイシマル達と対峙していた。
「村を思う父、父を思う子。邪魔者を追い払うのはお前に任せておいたのに、ヒコオお前は使えないね。
 お前一人になったらお前を追い出して私一人のものにできたのに」
「なに!?」
そう、「宝を村おこしに」とヒコオを唆したのはアラクネだった。
「利用されていたのがやっと分かったかバカめ。私が村を思うわけが無いだろう」
「お前が落としていった地図でここがばれたんだろ、偉そうな口利くな!」
「あれはわざと落としてやったのさ。もう村長に取り入る事は出来ない。だからお前らにやらせたのだよ」
名人達に宝の話を教えたのも彼女であった。
「私がこいつらを食い止めるから、イトちゃんは目的を」
アラクネのメダロットがコイシマル達の前に立ちはだかる。
「おい、お前の目的ってなんだ」「知りたいか?」
発煙筒を投げ捨て、奥の通路へ引っ込むアラクネ。
「話したとしても、理解など出来ないだろう」

413 名前:メダロットG(4/7)[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 22:43:03 ID:???
アラクネのメダロットをオメダとネクウに任せ、アラクネを追うコイシマル&ヒコオ。サキとカオルは上へ連絡。
二人は更に奥へ突き進み、再び広い部屋に出た。
「どこだ、アラクネ」「いた」
アラクネが照明弾を撃つと、巨大な化石が照らし出された。なんだこれ?
かつてヒカルも遺跡で見た巨大なメダロット。
ずっと昔地球に降り立ち、眠りについたマザーメダロットだった。
「見つけたぞ、マザーだ」「そいつで何をするつもりだ!」
「私のコピーを作るんだよ」「は?」
衝撃の告白に唖然とする二人。

「我々ヒトの寿命はとても短く、メダロットの寿命はとても長い」

いずれメダロットは主人と死に別れる運命。
アラクネは、アラクネのメダロットは、それを受け入れたくなかった。
心の通じ合う友と永遠を過ごす事を望んでいた。
メダルはメダロットがあらゆる環境に適応するための器官。
地球に降り立ったメダル達は地球の生物の特性を複製していった。
マザーはメダルを作る。マザーなら、ヒトの人格をそのままメダルに移す事も可能なはずだ。

414 名前:メダロットG(5/7)[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 22:45:39 ID:???
「何か悪い事するのかと思ったらそんな事かよ。
 変だよ。他の誰もそんな事考えないし、ここまでの事しないよ」
「じゃあどうする、お前たちのメダロットだっていずれ一人になるんだぞ。
 お前らはメダロットより先に死ぬんだぞ」
何も言い返せない二人。
「ここには使われていない器がたくさんある。」「器?」
アラクネの見る方向にあったのは、永い眠りの末ミイラ化した大量のキッズ達(1に出てきた宇宙人と同じ型)。
「ひっ!」「こいつに私のコピーを移すのさ。」
そこへ後ろからボロボロのオメダとネクウを抱えたアラクネのメダロットが顔を出す。
「終わったよ。さあ、始めよう」
捨て置かれたオメダとネクウに駆け寄る二人を尻目に、アラクネがマザーに呼びかける。
「私のコピーを作ってくれ!」
が、突如崩れた天井の岩がアラクネ目掛けて落下する。庇って潰れるアラクネのメダロット。
潰れた肢体を抱えて呼びかけるアラクネ。
「おい、大丈夫か!おい、おい!」
何も答えない。沈黙する一同。
「あの・・・・」「これで最後だ」
発煙筒が投げ捨てられ、煙が周囲を包む。
「じゃあね」
アラクネは去っていった。

415 名前:メダロットG(6/7)[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 22:49:21 ID:???
その後、村長宅地下の遺跡はメダロット社が全て発掘して持ち帰っていった。
アラクネは結局捕まらず、コイシマルから事情を聞いた村長は彼女を告訴しない旨を警察に伝えたのだった。
そして村役場のホームページに今回の件が書かれると、世界中から反響が帰って来た。
メダロットが世に広まって20数年、この問題は多くの人が認識していたのだ。
主人に先立たれたメダロット達。野良メダロットとなり、当て所無く彷徨う彼ら。
「そんな問題が起きてるなんて知らなかったよ」「どうすればよくなるのですか?」
「ん〜〜〜〜〜〜」
考えても、そうすぐにでも答えが出るような問題では無いだろう。
だが、メダロット社もこの問題について本腰を入れはじめたようで、
社のホームページにはその件についての社の考えやこれからの事についての旨の内容が公開された。

416 名前:メダロットG(7/7)[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 22:51:53 ID:???
いつもの日常に戻ってきたコイシマル達。ロボトルに励む仲間達を見ながら、オメダが呟く。
「あの子、なんて名前だったんだろな」
一度も名前を聞くことは無かったアラクネのメダロット。彼女は死んだのだろうか?
「どうかな」「でも岩に潰されちゃったし・・・」
「ぼく達、メダルが割れたのを見たわけじゃないだろ」「あ・・・」

ヒコオとコイシマルの番になり、広場の中心へ向かう4人。
いずれ別れの時は来るだろう、それを覆す事は出来ないだろう。
だがそれでも、だからこそ、彼らは今のこの瞬間の絆を噛み締めるのだった。


*最終作に相応しいテーマだったと思います。ロクショウがゲスト出演(最後のほうに2コマだけ)