覚悟のススメ/山口貴由
110 :マロン名無しさん :04/01/05 17:33 ID:???
21世紀少年お願いします。MONSTERがイマイチだったので未読。

覚悟のススメ
散(はらら17歳)様マンセーのお話です。
散様にビンタをくらった者は成層圏まで吹っ飛びます。
運が良くても、内臓ぶちまけて死にます。
散様の熱い口づけを受けた者は人間であることを忘れ怪物になってしまいます。
散様は雷が直撃しても死にません。「正しいから死なない」散様のお言葉です。
散様は全ての声なき弱き者の味方です。悪は人類です。人類の滅亡が散様の御使命なのです。

立ち向かうは葉隠覚悟(16歳)。携えるは強化外骨格「零」と「人間の尊厳」のみ。

ツマンネとかはカンベン・・・
213 名前:覚悟のススメ 1[sage] 投稿日:2005/10/27(木) 22:23:42 ID:???
「覚悟のススメ」  山口貴由 (全11巻)

舞台は地殻変動で荒廃した近未来の地球。無法地帯と化した新東京の高校・私立逆十字学園に
大きな黒い鞄を携えた白ラン姿の少年・葉隠覚悟が転校してくる。彼は第二次世界大戦中2千人以上の捕虜を
人体実験で虐殺した軍人・葉隠四郎の孫だった。転入先の2-1組の女生徒・堀江罪子は、そのやさしげな声に一目惚れする。
覚悟も彼女が教室で歌った歌声に微笑むのだった。

そして放課後。級友達と下校する罪子は、異形の大女・破夢子に襲撃される。絶対絶命の危機の時、"強化外骨格"「零」を
身に纏った覚悟に助けられる。零の力と格闘技「零式防衛術」で破夢子を殺すことなく退けようとする覚悟。戦いの最中
破夢子の吐き出した吐寫物の中に、踊り食いされ半溶した級友を目撃する罪子。その苦しむ姿に、危険を顧みず抱きしめる罪子。
その優しさに心打たれる覚悟。そして更なる異形へと変化して、なお戦いを挑んでくる破夢子に対して覚悟は宣言する。

「当方に迎撃の用意あり!   覚  悟  完  了 」

完全戦闘形態となる零。そして必殺のカウンター「零式因果直蹴撃」で破夢子を倒すのだった。
その様子を監視する謎の人物。「何者だあの若造 我々の作った戦術鬼を壊すとは・・・」

東京13番区に聳え立つ城・ガラン城の城主・散。彼女は覚悟を凌駕する零式防衛術の達人で覚悟の"兄"。
破夢子と覚悟の戦闘を監視していた側近・影成から、その報告を受けた散は、かつて自ら葬り去った弟・覚悟が
生存しているのを知り、配下の"戦術鬼"・永吉に抹殺を命じる。

翌日登校した覚悟は、自席が昨日のお礼に罪子によって清掃されてるのを目撃する。

"ときめくな俺の心 揺れるな俺の心 恋は覚悟を鈍らせる" 

静かに己が想いを押し込める覚悟。その日の授業は赤外線防疫プール。それは汚染された新東京に蔓延した
ウィルスから身を守るための生命線。その授業で罪子は、覚悟の体に8つの鉄球が埋め込まれているのを目撃する。
一方、学園に侵入した永吉はプールに入る覚悟を発見し強襲。瞬時に凝結し、弾丸以上の殺傷力を持つ
超凝結唾液弾で丸腰の覚悟を攻撃。が、覚悟はその身を半身半鉄の姿に変え防御する。


214 名前:覚悟のススメ 2[sage] 投稿日:2005/10/27(木) 22:31:12 ID:???
それは覚悟に埋め込まれた「零式鉄球」の力だった。鉄球は皮膚が防衛しきれない異物が迫った時、体内に吸引され
血小板と同化し表皮を鋼鉄と化す。覚悟の8つの鉄球は皮膚の56%を鎧化が可能で、覚悟は常人なら8度は死ぬ
苦痛を乗り越え父から授かったのだった。(散は自ら志願して覚悟の3倍の鉄球を身に授かる)

唾液弾が防がれた永吉は、その局部を変化させ増力。次第に劣勢になる覚悟。その様子を見かねた級友・葉岡は
覚悟が持ち歩いている黒い鞄に零が入ってると気付き、危険を冒して鞄を届け負傷する。その姿を見て永吉への
怒りを燃やす覚悟。だが覚悟は怒りに乱れた心を制御する。

"敵を憎んではならぬ 憎むべきは敵を恐れる己の心"

「瞬着!」零を身に纏う覚悟。その圧倒的な戦闘力の前に敗北する永吉。その様子をモニターしていた散は
影成の反対を押し切り"戦術鬼遠隔操作装置"で、永吉の意識を乗っ取り自ら覚悟と対決する。
別人のような身のこなしと、一流の気迫を放つ永吉を見てその意識が兄・散であると認識する覚悟。

零式防衛術を駆使し襲い掛かる散。その余波で崩壊する防疫プール。間接的に大勢の生徒の命を奪った行為に
怒りを顕にする覚悟。だが散は生徒を雑草と言い放ち、怒りで隙の出来た覚悟を弾き飛ばす。

”怒りを胸に沈めてはならぬ 怒りは両足に込めて 己を支える礎とせと”

心を鎮め、血を吐きながらも立ち上がった覚悟は散に叫ぶ。

「雑草などという草はない!」

215 名前:覚悟のススメ 3[sage] 投稿日:2005/10/27(木) 22:36:05 ID:???
零式を伝授した父の言葉に従い、零式を弱き者を守る為に使う覚悟。そんな覚悟を散は零式の創設者・祖父の
言葉を持ち出し、零式は選ばれた者が世界に美と秩序をもたらすためのものと嘲笑う。再び対峙する両者。
その時、散の操る永吉の体に異変が。覚悟との戦闘で負った深手で、永吉の体は既に屍となり死後硬直が始まっていた。
このまま意識を繋ぎ続ければ、散の命まで危険と判断した影成は散に接続切断を懇願。が、散はそのハンデがあってこそ
覚悟と互角と考え戦闘を続行。

”屍なら覚悟と互角!度しがたき退屈よりの開放!死後硬直望むところ!”

襲い掛かる散。その攻撃を跳ね除け、カウンター"因果"を叩き込む覚悟。永吉の体は破壊され
その影響で重傷を負う散。それでもなお襲い掛かる散に、再び因果を決め勝利する覚悟。

"我が身は牙を持たぬ人の剣なり"            続く

ここまでで2巻の半ばです。散が”兄”なのに女な訳とか、「零」とか零式防衛術とか戦術鬼の解説等は、後々出てきます。


275 名前:覚悟のススメ 4[sage] 投稿日:2005/11/06(日) 00:17:40 ID:???
>215の続き

永吉襲撃の件で校長達から事情聴取を受ける覚悟。その口から彼の生い立ちと”零”との壮絶な出会いが語られる。

第二次大戦中、大日本帝国陸軍将校・葉隠四郎は「日本国民こそ他の民族に優越せる民族
延いては世界を支配すべき運命を有する!」との信念の基に”葉隠瞬殺無音部隊”を組織。
人間そのものを強力な兵器と化す4つの研究をしていた。
人類の潜在能力を極限まで引き出し、一触必殺を可能にする最終格闘技”零式防衛術”
人間の皮膚を鋼鉄と化し弾丸を跳ね返す特殊金属”零式鉄球”
改造手術により人間の戦闘能力を高めた生物兵器”戦術鬼”
武器を内蔵し、着装すれば一国を堕とすことも可能な耐熱防弾防毒鎧”強化外骨格”

だがそれ等は、実戦投入されること無く終戦。それを受け継いだ息子・葉隠朧は、その力を戦争ではなく
力無き人々のために役立てるべきと決意。来るべき時に備え、人里離れた山奥で二人の息子・散と覚悟に
日夜過酷な訓練を通して伝授していた。そして最終段階。父に地下壕へと導かれた兄弟は、初めて強化外骨格と対面する。
それは闘気を放ち血涙を流す生きた鎧。それぞれ散は”霞”、覚悟は”零”を与えられる。意思を持つ二つの鎧は
ふさわしい戦士のみが着装を許され、そうでない者は鎧の贄となる。兄弟は着装すること以外生存不可な
独房へ閉じ込められ、着装の儀が開始された。

276 名前:覚悟のススメ 5[sage] 投稿日:2005/11/06(日) 00:20:57 ID:???
極限状況で零と対峙する覚悟。死に至る苦痛を乗り越え、次々に各部を装着する覚悟。そして残すは零の意思が宿る頭部のみ。

"オレも血涙を流そう おまえと同じ涙を 見せてくれ お前のその哀しみ"

零の頭部を着装する覚悟。その刹那、覚悟の意識は身体を離れ無数の亡霊と対面する。

『我々は「零」の意思!』

亡霊達は覚悟に語る。それは葉隠瞬殺部隊による、強化外骨格や零式開発の陰でのおびただしい人体実験の歴史。
犠牲となったのは捕虜となった三千人に及ぶ他国の兵士達。彼らは人間とは扱われず、番号で呼ばれる
材料として扱われていたのだ。零の意志とは彼らの怨念であり、その血涙は彼らの血涙だったのだ。
歴史を見て血涙を流す覚悟。その姿に覚悟を戦士として認める亡霊達。だが覚悟は亡霊達の苦しみを更に理解し
真の血涙を流すため、切腹し自ら首を跳ね飛ばす。その見事な血涙に三千の怨霊は閃光となり英霊となった。

"着装完了!心はひとつ!誰にも人間をモノ呼ばわりする権利はない!  正 義 誕 生 "

覚悟の告白に息を呑む校長達。そして覚悟は破夢子や永吉は、兄・散が新帝国建設のため造った戦術鬼だと推察する。
一方、崩壊した防疫プールの後片付けをする生徒達。"くじけない歌"を歌いながら作業をする罪子は、取調べを受ける
覚悟は自分達とは違う世界の人間だと語る級友に笑って答える。

「ちがわないよ 雲の上に住んでいるんじゃないんだもん 誰だって叩けばホコリくらい出るわよ」

そこへ取調べを終えた覚悟が到着。零を瞬着し片付けを完遂する。その力強い姿に勇気付けられる生徒達。

277 名前:覚悟のススメ 6[sage] 投稿日:2005/11/06(日) 00:23:52 ID:???
平穏を取り戻した逆十字学園。だがある日、地中より生えた巨大花による殺人事件が発生。戒厳令が引かれ
集団下校する生徒達。事件の捜査のため構内に残り、下校する罪子達を見送る覚悟。そんな覚悟に零は警告する。

『忘れるなよ覚悟 おまえは誰か一人の戦士ではない!』
 
その言葉に、罪子への想いを振り払うかのように走り出す覚悟。

"わかっている!わかっているとも!ゆれるなオレの心!"

学校内では殺人事件の検死が行われ、覚悟はそれが人間の骨髄液を動力源とする戦術鬼の犯行だと断言する。
その頃、下校中の罪子達を巨大花が襲撃。その危機を察知した覚悟は零を瞬着し現場へ向かう。
必死に巨大花に抵抗するも窮地に陥る罪子達。そこへ覚悟が到着し巨大花を灼熱弾"昇華"で倒す。
だがそれは巨大戦術鬼・毒魔愚朗の舌に過ぎなかった。姿を現し、電撃と超ゲロ声での"13万V絶叫電撃"で覚悟を攻撃。

"学校なんかいらねー!先生なんかいらねー!制服なんかいらねー!大切な個性おさえつけるもの全部いらねー!"

シャウトする毒魔愚朗に苦戦する覚悟。だが零の化学兵器"超脱水鱗粉"で毒魔愚朗を白灰化させる。

「キサマが一番無用なり!」

毒魔愚朗を倒すも傷付き倒れる覚悟。その様子を陰から見守る看護婦姿の美少女・恵魅。

278 名前:覚悟のススメ 7[sage] 投稿日:2005/11/06(日) 00:27:38 ID:???
日曜日になり、学生寮の覚悟の部屋を見舞う罪子達。そこへ街のチンピラに暴行された恵魅が助けを求めて来る。
言葉巧みに罪子達を追い払い、覚悟と二人になった恵魅は覚悟を誘惑。だが覚悟は惑わされること無く部屋を出る。

"作法なき誘惑に揺れる心 一切なし!"

すると部屋から異変が。恵魅を助けに入室した覚悟の目の前で、正体を現し異形へと変貌する戦術鬼・恵魅。
「当方に迎撃の用意あり!」零を瞬着する覚悟。それを見て恵魅は叫ぶ。

「かわいそーう!葉隠さんお人形とそーゆう関係だったのね!放っておけないわ!献愛(ボランティア)してあげる!」

打撃を無力化する軟体と、超再生力で覚悟を攻撃する恵魅。寮への被害を考え零の武装が使えない覚悟。
そこでジェット噴射で恵魅を地面に押さえ込む。苦痛を訴える恵魅に覚悟は言い放つ。

「当然なり!献愛は時に苦痛を伴うもの!だがおまえの胸にあるのは 手を差しのべることの優越感のみ!」

そしてそのまま加速する"加速削減走"で恵魅を摩り潰し倒すのだった。一連の事件を受け覚悟は決意する。

"何としても突きとめなければならぬ!悪鬼の根城"               続く




ここまでで3巻半ばです。続きは近日中に。


352 名前:覚悟のススメ 8[sage] 投稿日:2005/11/19(土) 21:42:06 ID:???
>>278の続き

21世紀初頭に全世界を襲った地殻変動は、三年に及び多くの生命と秩序を破壊した。
その異変により荒廃した新東京13番区。上空には電子機器を麻痺させる鱗分を撒き散らす巨大蛾が舞い
地表には動くもの全てを食い尽くす巨大ゴキブリが這う人類が生存不可能な地。その地に聳え立つ城・ガラン城。

城主・散は覚悟との戦いによる負傷で、生命維持装置につながれたまま昏睡状態に。その身を案じる忠臣達。
彼等は散の仰せなくともその理想を実現すべく、その在りし日の玉画を再生する。

"散は人間ではない!善悪を超えた不退転の決意!散の夢はただひとつ!瀕死のこの星に万物一体の境地をなしとげること!
 土と緑とおまえたちと水と光とそよ吹く風!天地の正気汚みなく朝霧晴れて万物一体!そのためになさなねばならぬことはただ一つ!
 人類の抹殺!おまえたちを迫害し物言わぬ自然に残虐を尽くす悍しき二本足!人類無用!"

散の意思を受け人類抹殺を改めて決意する忠臣達。その妨げになる覚悟を抹殺を画策する。
その任に志願する御側役・ライ。散より21個の零式鉄球を授かったライは、皮膚の147%を鉄甲化し戦鬼形態へ変身可能。
だがダイヤをも砕くライの拳も、覚悟の纏う零を覆う"展性チタン合金"の前には無力だった。
展性チタンは、衝撃を金属にあるまじき歪みと伸びで分散・吸収する合金。それに対抗すべくライは腹部より
"超凍結冷却液"を射出、合金を凍結させ展性を殺し砕く策を考案。だが、それは確実に冷却液を覚悟に命中させるため
密着し、共に凍結し散華するという特攻作戦・肉弾幸だった。その身をもって散への忠義とせんと単身出陣するライ。

逆十字学園で授業を受ける覚悟。そこへライの巨大な立体映像が出現。覚悟へ新東京番外地での決闘を申し込む。
その申し出に敵の罠を心配する級友達。だが覚悟は、零式鉄球をその身に受けたライを一流の戦士と認め
正々堂々たる決闘であると断言する。そして級友達に笑顔で敬礼すると出陣する。そのただならぬ雰囲気に
思わず覚悟の後を追いかけ、学校を飛び出す罪子。

353 名前:覚悟のススメ 9[sage] 投稿日:2005/11/19(土) 21:45:28 ID:???
出陣した覚悟は番外地へ赴く前に学生寮へ戻り、鏡に向かい化粧を始める。その行為にうろたえる零。そんな零に覚悟は言う。

「この度の相手は一流 されば負けることの許されぬこの身なれど勝つばかりとは限らぬ その時取られた首が
土気色に見苦しく変色しては相手に対して無礼 ゆえに頬と唇に紅を引くのは古来より戦士の嗜み」

『なるほど 死してなお桜色か!』覚悟の戦士としての気構えに感服する零。一方、覚悟を追いかけた罪子は寮へ到着。
覚悟の部屋を開けようとしたその時、中から零を纏った覚悟が。その迫力に圧倒され無言で見送る罪子。罪子を残し出陣する覚悟。

"俺の人生に愛はいらない 心をつないだ鎧があるから"

月光冴ゆる決闘の刻。新東京番外地にて、壮絶な闘気を放ち相対する覚悟とライ。素手のままのライの拳をあえて
受けた覚悟の気構えに、戦鬼形態となり応えるライ。その姿にライを一流の戦士と認める覚悟。

「相手にとって不足無し!当方に迎撃の用意あり! 覚 悟 完 了 」

拳を交える両者。不退転の決意を秘めたライだったが、覚悟との戦力差に圧倒され首を折られ停止する心臓。
が、散への忠義に燃える魂と、21個の零式鉄球の力で屍となりながらも立ち上がるライ。その意気に応えるべく
相応しい"因果"を極めんとする覚悟。その瞬間、捨て身のライが覚悟と密着。ついにライの肉弾幸が炸裂する。
閃光に次いで起こる爆音。爆煙が晴れ、その様子をモニターしていたガラン城の忠臣達が見たものは
散華した零の各部と、半壊しながらも立ち尽くすライの姿。歓喜に沸く忠臣達。が、次に目にしたのは
廃ビルの屋上にて全裸で立つ覚悟の姿だった。覚悟はライが密着した瞬間、零の装甲を自ら弾丸のごとく瞬時に四散する
"秘策・瞬脱装甲弾"を行い肉弾幸より脱出したのだ。そして両手両足を完全鎧化する、零式鉄球・特攻形態となり
屍となりもはや握る拳すら無くなって、なお挑んでくるライへ立ち向かう。

「ただ一点の曇りなき主君への忠義敵ながら見事!されど忠義より重いものがある!」

そして必殺の跳び蹴り"大義"でライを粉砕するのだった。


354 名前:覚悟のススメ 10[sage] 投稿日:2005/11/19(土) 21:48:12 ID:???
再び零を身に纏う覚悟。零の機能でライの脳から敵の情報を入手する。
眠れる現人鬼・散とその配下の不退転・戦鬼軍団。その目的である人類抹殺。計画実行のため、ガラン城に封印中の
4千の戦術鬼。散が目覚めとともにそれ等は開放され、7時間で新東京の人類完食。そして250日で人類滅亡完了。

もはや一刻の猶予も無いと判断した覚悟は、散が目覚める前に討つべくガラン城を目指す決意をする。
ライの亡骸を葬り、出撃せんとする覚悟。その時零は覚悟に愛する者達への最後の別れと、罪子を抱きしめることを進言する。

『抱くのだ!その温もりがおまえの中で闘志に変わる!今を逃せばもう二度と会えぬのだぞ!』

その言葉に動揺しながらも、覚悟はこのまま出撃することを決意する。

"俺のこの胸にはいつも堀江さんが燃えている!これ以上何を望むか!"

ライの敗北と覚悟の侵攻を察知するガラン城の忠臣達。戦闘態勢を整える間の時間稼ぎの任を
命じられる戦術鬼総支配・血髑髏。ライと違い外道な姦計を得意とする彼は、新東京の全戦術鬼を終結させ
迎撃させる。無数の戦術鬼に包囲された覚悟は、零の進言に従い後退。無人の番外地まで戦術鬼を誘き寄せる。
そして零は化学兵器・戦術神風を実行。全ての生命を瞬殺するガスに全滅する戦術鬼。
その事態に荒れる血髑髏。が、その顔に狂気の笑みが浮かぶ。

"ヒヒヒ やっと思い浮かんだぜ 葉隠覚悟のブッ殺し方!"

355 名前:覚悟のススメ 11[sage] 投稿日:2005/11/19(土) 21:52:30 ID:???
一方、学園屋上にて覚悟の身を案じる罪子。そこへ姿を現す覚悟。再会に喜ぶ罪子を抱きしめる覚悟。
その覚悟に違和感を感じた瞬間、キスをされ崩れ落ちる罪子。異変を感じ、屋上へ駆け付けた級友達が見たものは
覚悟に化けた血髑髏が正体を現し、洗脳され下僕と化した罪子を拉致する姿だった。

ガラン城へ向かう覚悟は途中、廃墟となった遊園地に遭遇。遊技施設に英霊と立ち寄る運命に苦笑する覚悟。
そこへ現れる血髑髏の下僕。拉致・拘束された罪子の映像を覚悟に見せ付け立ち去る。
その映像に動揺し下僕を追う覚悟。明かな罠に零は罪子を見捨てることを提案。だが覚悟は言う。

"俺は堀江さんの中に見つけたんだ 俺が生命を賭けて守るものを 俺はそれを拳に込めて 散に大義を極める"

覚悟の想いに従う零。園内奥深くまで進んだ覚悟は罪子を発見。だが、罪子は調教兵器・髑魔虫に寄生され
血髑髏の下僕となっていた。そして覚悟の目の前で戦術鬼へと変貌する。もはや手遅れと判断した零は攻撃を提案。
が、覚悟は戦術鬼となった罪子を前にしても攻撃できない。それをモニターていた血髑髏は、罪子に零の弱点を指示。
それに従い零に光線を照射する罪子。その光線を浴びた瞬間、零の意志たる英霊が苦しみ消滅する。

それは零の意志が英霊と見抜いたガラン城大老・知久が血髑髏に授けた、怨霊昇天の経文を封印した秘玉
"成仏鉄球"の光線だった。強制的に英霊を成仏され、意志無き鎧となり覚悟から離脱する零。
そんな覚悟に執拗に襲い掛かる罪子。その目を覚まさせるため、あえて攻撃を甘受する覚悟。
その姿に洗脳が緩む罪子。そして刃に貫かれながらも罪子を抱きしめ、口付けする覚悟。
その献身に洗脳が解け罪子は元の姿に戻るのだった

356 名前:覚悟のススメ 12[sage] 投稿日:2005/11/19(土) 21:55:11 ID:???
傷付いた互いを思いやる二人。そこへ現れる血髑髏。罪子の攻撃で瀕死となった覚悟に止めを刺さんとする。
だが覚悟は瀕死となりながらも、血髑髏へ怒りを燃やし立ち向かう。しかし、その瞬間こそ血髑髏の狙いだった。
血髑髏は戦術兵器・髑魔竜を放つと、覚悟を取り込ませる。怒りで満ちた覚悟を髑魔竜の胎内で戦術鬼へと変貌させ
最強最高の戦術鬼を作るこそこそ、血髑髏の真の狙いだったのだ。そこへ罪子を案じた級友達が参上。
髑魔竜を攻撃するも歯が立たない。そして一同の目の前で髑魔竜は繭を生み出し、繭より巨大戦術鬼・覚悟が誕生する。

血髑髏に忠誠を示し跪く覚悟。その忠誠を試すため、罪子を生贄に与える血髑髏。覚悟を信じ身を任す罪子。
その身を噛み砕かんとした時、覚悟は突如血髑髏を攻撃。そしてその頭部を割り中から完全復活した覚悟が現れる。

「なぜだ!おまえ自身の憎しみと怒りの心がおまえの姿を変えた筈だ!」

動揺する血髑髏の叫びに覚悟は応える。

「零式防衛術は相手を殺す技ではなく己を殺す技!零式防衛術は認識(こころ)の技
 己が身を滅ぼす哀憎怨怒の心を滅殺する技術なり」

敗北を悟り逃走する血髑髏。その背に戦術鬼の残骸の角を投げ付ける覚悟。

「セニョリータ!」

角に貫かれ絶命する血髑髏。その様子をモニターしたガラン城忠臣達は、外道ながらも覚悟から零を奪った血髑髏に感涙する。

357 名前:覚悟のススメ 13[sage] 投稿日:2005/11/19(土) 22:00:29 ID:???
物言わぬ鋼となった零と対峙する覚悟。だが覚悟は零の復活を確信していた。

"誇り高き軍人の霊魂であるおまえが決戦を前にして たかが念仏ごときでおめおめ成仏してしまう筈がない!
 共に征こう!俺たちは一心同体!"

戦いが終わり介護される罪子と、彼女の無事を喜ぶ級友達。そこへ現れる覚悟。その頬を泣きながら張る罪子。

「葉隠くんはみんなを守ることのできる たった一人のかけがえのない人です 
 それなのにあたし一人のために・・・あたしにそんな値打ちはないわ!」

泣き崩れる罪子。そんな罪子に覚悟は語りかける

「君は歌を唄えるじゃないか」

覚悟は言う。自分の技は殺人の技。何千年極めようとも屍の山を築くだけで、人々に希望を指し示すことはできない。
だが罪子の歌にはその力があるのだと。

「私が逆十字学園に転校してきた日 君が口ずさんでいた歌・・・・ あの歌が好きだ」

そして覚悟はその歌を胸に、罪子と級友達に見送られ零の鞄と共に再び戦地へ赴くのだった。
その姿を見たガラン城衛兵隊長・ボルトは想う。

"零を失って葉隠覚悟は弱くなったか?否!断じて否!彼奴は今零に勝るとも劣らぬ強い何かを着装っている!"  

                                                                  続く

ここまでで5巻半ばです。


619 名前:覚悟のススメ 14[sage] 投稿日:2006/01/05(木) 20:44:57 ID:???

ガラン城へ到着した覚悟。城内へ突入しようとする覚悟の前に現れる無数の異形。
それは戦術鬼への改造に失敗し、廃棄された人間の成れの果ての肉虫達だった。

”戦士よ あの城を堕としてくれ 奴らを撃ってくれ”

物言えぬ異形の痛みを心に写し涙する覚悟。その時、城門が開かれ城内より不退転の決意を秘めた
衛兵四百鬼が出陣。それ等を獅子奮迅の戦いで殲滅する覚悟。そして現れる衛兵隊長・ボルト。
互いを一流の戦士と認め覚悟は血で死化粧を、ボルトは鞘を捨てることで礼を交わす両雄。
刀が通じないボルトの鎧に、零式鉄球・特攻形態となり挑む覚悟。その一撃が鎧を砕くと
内部より現れたのは、強化外骨格を着装したボルトの姿。その身に覚悟に敗れた四百鬼の衛兵の魂が憑依し
起動する重強化外骨格・震。その圧倒的な戦闘力に劣勢となる覚悟。だが勝利を宣言するボルトに覚悟は言い放つ。

「笑止!強化外骨格について 誰よりも理解っているのはこの俺だ!
 超鋼の畏るべきも知っている!その攻めるべきも知っている!」

620 名前:覚悟のススメ 15[sage] 投稿日:2006/01/05(木) 20:46:27 ID:???
そして特効形態を解除し、体内より零式鉄球を摘出し投擲の構えをとる覚悟。だが震を覆う展性チタンの特性で
鉄球が命中しようとも、弾かれそのまま覚悟に応報される。それを確信し、あえて鉄球を受ける構えをとるボルト。
そして放たれる鉄球。ボルトにめり込んだ鉄球が応報されようとした時、吐血し膝を突くボルト。
それは敵に着弾した瞬間、錨の如く膨張鋭角化し体内に食い込み応報不可能にさせる
零式鉄球・対超鋼炸裂形態の威力だった。

その威力を体感したボルトは、散の強化外骨格・霞にその技が使われることを恐れ全弾受けきることを決意。
その決意を受けて覚悟は、複数の鉄球を融合した大玉を放つ。それを受け臓物を吐き倒れるボルト。
だがボルトは立ち上がり、口よりはみ出た臓物を食い千切り叫ぶ。

「うぬの対超鋼が入った分 拙者の臓物を出した これで帳消し!」

そして立ち上がったボルトは覚悟へ灼熱の昇華弾を放つ。それを零式鉄球・防熱膜形態で防御する覚悟。
だが防御しきれず溶解する鉄球。そして被弾した覚悟は全身に致命的な大火傷を被い倒れる。
勝利したボルトは震を解き、衛霊を天へ還し立ちつくすのだった。

621 名前:覚悟のススメ 16[sage] 投稿日:2006/01/05(木) 20:49:21 ID:???
その時、死したと思われた覚悟が立ち上がる。全身を焼かれ、両目さえも失いながらも戦おうとする覚悟。
そこへ合体して巨大化した肉虫が出現。覚悟を飲み込むのだった。人類を守るために戦いながら
人間の成れの果ての肉虫に食われるという、覚悟の最後を嘲笑うガラン城臣下達。
だがその目の前で、ガラン城周囲に群がる数千の肉虫が次々に融合し巨大な肉山と化す。
攻撃力を持たない肉虫だが、その異様な姿に恐れを抱く理科系総支配・我理冷夫。
肉虫を殲滅するため科学絶滅砲の発砲準備を始める。

一方肉虫に飲み込まれた覚悟は、その胎内で母性を感じさせる意思と遭遇する。

"わたしは肉虫の生命 鬼になることを拒んでガラン城から捨てられた全ての肉虫の生命
 戦術鬼にならなかったのは どんなに傷つけられても 手をつなぎ信じあうことを忘れなかったから
 闘う力はないけれど あなたの傷を癒すことができます!"

肉虫の胎内で治癒されていく覚悟。そこへ放たれる科学絶滅砲。直撃を受け死に絶える肉虫達。
覚悟の死亡を確認するため出撃した我理冷夫は、その身に胎球を秘めた肉虫の女を発見する。
科学的興味から胎球を奪おうとする我理冷夫。身を挺して胎球を守り切り刻まれる肉虫。そして摘出される胎球。
その時、完治した覚悟が球内より復活し我理冷夫に襲い掛かる。その復活を信じられない我理冷夫に覚悟は言う。

"うぬら外道に身をさいなまれても 人間の尊厳を捨てることなく 人間であり続けた勇敢な人々が
 俺に生命を授けてくれた"

その献身に血涙を流し感謝する覚悟。その覚悟を銃殺しようとする我理冷夫。だが覚悟に残された一個の鉄球が
覚悟を守り、我理冷夫は覚悟に倒される。そして覚悟は肉虫の亡骸を抱きしめ、感謝を捧げるのだった。

622 名前:覚悟のススメ 17[sage] 投稿日:2006/01/05(木) 20:50:57 ID:???
再びガラン城へ挑もうとする覚悟。その時目にしたのは、科学絶滅砲の余波で炎上する新東京の姿。
級友や罪子の身を案じ引き返えそうとする覚悟。だが自分の任務は、散の野望を阻止することだと改めて決意し
心を沈めガラン城壁に設置されている絶滅砲を、残された鉄球を放ち破壊する。

そして城門に到着した覚悟は、死してなお城門を守るべく立ちはだかるボルトと遭遇する。
その姿に敬礼する覚悟。そして零式防衛術奥技"大義"を決め、ボルトごと城門を粉砕し入城するのだった。   続く


ここまでで6巻です。

246 名前:覚悟のススメ 18[sage] 投稿日:2006/04/10(月) 20:18:45 ID:???
まとめ様乙です。大分間が空いてしまいましたが、前スレの>622の続きです。



覚悟の城門突破を許し、身体は完治するも未だ目覚めぬ散を前に狼狽するガラン城臣下達。
そこへ現れる散の御添寝役の美男美女達。彼らは散と同じ夜を過し、同じ夢を見た自分達こそ
未だ夢の世界を漂う散の意識に訴えかけられると思い、自害し夢の世界へ。
その献身により散は覚醒。一方覚悟は次々に襲い掛かる戦術鬼を撃破し、散へ迫る。

その頃、覚悟の級友達は絶滅砲の余波で燃え上がる学園寮より必死の避難を開始。
その最中、取り残された級友の為に火中へ飛び込む罪子。級友と覚悟の部屋にあった位牌を救い出す。

247 名前:覚悟のススメ 19[sage] 投稿日:2006/04/10(月) 20:20:15 ID:???
障害を突破し、城内深くへ侵攻する覚悟。そこへ立ちはだかる御典医・腑露舞。自分ではなく御添寝役の力で
散を復活させた事を恥じ、陰腹を切って出陣。自らを紅蓮の炎竜と化し、7分で燃え尽きる最終形態・ファイヤー腑露舞となり
覚悟へ挑む。その高熱で覚悟を追い詰める腑露舞。更にその体内に零の鞄を取り込み
覚悟の逃亡を妨げる。一切の攻撃を炎で防ぐ腑露舞を前に、いきなり全裸になる覚悟。その様子を見た散は叫ぶ。

「何だか知らんが とにかくよし!」

全裸になった覚悟は口から何かを吐き始める。それは覚悟を治療した肉虫だった。肉虫は覚悟の全身を覆い融合。
その身体は腑露舞の炎のを防ぎ、形勢は逆転。覚悟は腑露舞の臓物ごと零の鞄を引きずり出し救出。鞄を抱きしめる覚悟。

"心配かけやがって!"

7分間の死闘に敗北した腑露舞は、天高く舞い上がり燃え尽きる。そしてその4000度の炎は炎球となり散の元へ。
狼狽する臣下達の前で、その炎を難なく吸収合体する散。

「これで私はファイヤー散!」

再び白ランを身に纏い、零の鞄を携える散との決戦へ向かう覚悟。その脳裏に過去の記憶が蘇る。


248 名前:覚悟のススメ 20[sage] 投稿日:2006/04/10(月) 20:24:28 ID:???
三年前。強化外骨格の着装を遂げ、全ての訓練を終え父と対峙する覚悟と散。
二人にそれぞれの名前の由来を問う父・朧。それぞれ朧の審判に見合った回答をする兄弟。
だが、それとは別の意味があると朧は告白する。それは病魔や魔物に二人が、大切な息子であることを悟られまいと
あえて"散"・"覚悟"といった短命を意味する名を付けたのだった。

「おまえたちは父の宝なり!」

そして微笑む朧。生まれて初めて聞く父の愛の言葉と、笑顔に思わず涙ぐむ覚悟。そして朧より告げられる訓練終了宣言。
涙ながらに敬礼する覚悟。だが散は唐突に嘲笑、そして宣言する。

「もうだまされませぬぞ父上!霞と出会い散の目は開いた!われらの任務は人を守ること 
 だが真実は人間など守るに値しない 身の毛もよだつおぞましき生き物!」

自らも人の身でありながら、その人を否定する散の言葉を思い上がりと諭す朧。それを聞いた散は
服を脱ぎ裸身を晒す。驚くべきことに男性だった散の身体は女体へと変貌していた。

「我が身は人の乗り越えたる究極の肉体 しなやかにしてしたたか・・・・どちらでもなく どちらにでもなれる」

そしてその瞳は覚悟達の祖父にして帝国陸軍将校・葉隠四郎と同じく悪鬼の邪眼と化していた。
散と鋼我一体した強化外骨格・霞が散を変えてしまったと考えた朧は、その考えを糾すべく散との決闘を決意。


249 名前:覚悟のススメ 21[sage] 投稿日:2006/04/10(月) 20:26:22 ID:???
その事態に困惑する覚悟の前で、互いに強化外骨格を纏い相対する散と朧。大地を砕き、気象をも操る死闘を繰り広げる。
そんな両者を止めるべく零を纏い戦いに割って入る覚悟。だが散によって成す術も無く戦闘不能へ。
その覚悟の目の前で散に破れ、爆裂し四散する朧。そして散は身動きできぬ覚悟へとどめを刺さずに言い放つ。

「おまえはまだ未熟すぎて この散本気に堕としてやる気になれぬ!早く立派になれ!」

そして覚悟を気絶させ立ち去る散。意識を失った覚悟は夢の中で朧と再会。涙ながらに自らの非力さを訴える覚悟に
朧はかつて覚悟にだけ、亀が兎に走り勝つ話をしたことを覚えているかと問い覚悟に言う。

"あれはおとぎ話ではないぞ!"

そして敬礼と共に朧は消え去るのだった。

その思い出を噛み締め涙し、改めて散への闘志を燃やす覚悟。

「覚えている!覚えているとも!」                           続く


ここまでで8巻です。