空想科学大戦/原作:柳田理科雄 漫画:筆吉純一郎
415 :マロン名無しさん :04/05/02 12:23 ID:???
猫柳田博士がつくった巨大化するクスリを青年が盗って飲んで、
魚とか食べまくって栄養とって巨大化して敵をたおす。
3分で巨大化した分の細胞が死滅して大量の垢として出てあたり一面臭くなる。

最終話ではカルシウム光線を撃って自爆するけど生きてる。

196 :空想科学大戦! :04/05/06 11:55 ID:???
空想科学大戦第一部・ウーターマン編

時は200X年、日本国首都東京、人類は有史以来最大の危機に直面していた!
地球侵略を目論む宇宙人、帝王モドキング(ライオン型獣人、頭にロケット付けてる)と
その部下パッチー(て言うかゴリラ)、小間使いのズキンちゃん(ある意味このシリーズの真のヒロイン)の三人組が
宇宙から日本に攻め入ってきたのだった。
日本政府は彼等に対抗するため、現代科学の粋を集めた日本科学攻撃隊サイエンス・アタック・メンバーズ・オブ・ニッポン、
通称サモンを設立。かくして、帝王モドキング一味とサモンとの戦いの火蓋が切って降ろされた。

197 :空想科学大戦! :04/05/06 11:57 ID:???
手始めとして、体長50mもある巨大怪獣ジラゴを召喚して逃げ去っていくモドキング一味。
あんな巨大怪獣が東京で暴れ回ったら…!サモン隊員がそう心配する中、
時同じくして東からいかにもな風貌をした巨大ヒーロー(ウルトラマンを青くした感じ)が飛来してくる。
そして、サモン隊員が見守る中巨大怪獣ジラゴに巨大ヒーローが音速で接近し――――!
次の瞬間、ジラゴはグジャグジャに潰れ、巨大ヒーローは首が吹っ飛んで火の玉となり都心部に激突した!
「こ、これは一体!?」
帝王モドキングとサモン隊員達が驚く中、そこに一人の人物が現れる。
「科学の壁じゃぁーっ!!」
そう叫んだ人物こそ、サモン技術開発顧問プロッフェッサー猫柳田博士その人である。
説明しよう!
身長50m・体重2万tが地上に立てば!自らの重さに筋肉と骨が耐えきれず潰れてしまうのだ!
人間の形をした物が音速で飛行すれば!音速を超えた時に生じる衝撃波で破壊されてしまうのだ!
その様な事を猫柳田博士はサモン隊員達に語る。
一方、事態を飲み込めないモドキングとパッチーにも、ズキンちゃん(実は意外と頭が良い)が上記の事を語り、
巨大怪獣での侵攻は止めた方が…と進言するが、モドキングは侵略の王道は巨大怪獣!
と次は超巨大怪獣の制作に取りかかるのだった。

198 :空想科学大戦! :04/05/06 12:01 ID:???
再び東京に現れた超巨大怪獣ピラミッドンはなんと身長80m、体重3万t!
そんなに重くちゃまた潰れるぞ、とサモン隊員達は思うがピラミッドンは潰れるどころか町中を平然と歩き回るのだった。
説明しよう!
その秘密はピラミッドンの体型にあった。
その名の通り、ピラミッドを怪獣にしたような体型によって体重を分散させ、
重みのかかる下部を金属フレームで強化して辛うじて潰れずに済んでいるのだった!
しかし体重を支えるので精一杯のピラミッドンは超鈍足。
ほとんど前に進まないピラミッドンを見て、サモン隊長アサハカはチャンスと見る。
「最新鋭戦闘機サモンホーク1号で攻撃だ!」
サモンホーク1号の収納場所はなんとサモン基地の横にある滝の裏側。
ワンダバダバが聞こえてきそうな場所からアサハカはサモンホーク1号に乗り込み、発進させる!
が、ジェット機を飛ばすのに必要な長い滑走路がないためスピードが全く出ず、
しかも出る際の滝の重圧によって押し潰されサモンホーク1号は沈没!
サモン、科学の壁の前に自滅!

199 :空想科学大戦! :04/05/06 12:02 ID:???
重すぎて歩くスピードが時速5センチのピラミッドンはまるで驚異とされず、東京では観光名所にされてしまっていた。
しかし、サモン攻撃隊隊長アサハカ・ボケツはまだ諦めてはいなかった。
マッハ5を誇るサモンボーグ2号を完成させていたのだ。
その発進場所は、基地にあるプールの底。プールが割れて発射台が現れ、そこから格好良くサモンボーグ2号が飛び出すのがアサハカの夢だった!
が、結果は言うまでもなく失敗。何故そうなるのか科学的説明はめんどいので省略!
一方、あまりのピラミッドンの遅さに業を煮やしたモドキングは、ズキンちゃんを餌にしてピラミッドンのスピードアップに成功。その速さは時速30m。
それに負けじとアサハカもサモンボーグ3号を完成させて(以下略)発射に失敗してしまう!
このままではらちが明かないと感じた猫柳田博士は、サモン攻撃隊の紅一点ウルワシ・キレイ隊員にコンパクトにして強力なサモン砲を極秘に託して、ピラミッドン退治を任していた。
新幹線に乗り込み、ピラミッドンの元へと急ぐキレイ隊員の前にヒカガク・アソブと名乗る謎の青年が現れる。
怪獣退治の手伝いをしたいと言う彼に、キレイ隊員は手伝って貰う事に。
新幹線の上に昇り、そこからピラミッドンに向けてサモン砲を撃つヒカガク。
が、言うまでもなく時速270キロで走っている新幹線の上で大砲なんかを撃てば列車が弾丸に追いつき自爆。
必死に撃つのを止めようとするキレイ隊員の努力も虚しく、ヒカガクはサモン砲を撃ちまくり、全てキレイ隊員に被爆!
「こ、殺す気…?」
打つ手無し、と見られた状況の中、サモン攻撃隊の攻撃機がピラミッドンに接近する。
アサハカ隊長がやっと攻撃機を普通に発進させる事に妥協したのだった。
そして漸く攻撃機のミサイル攻撃によりピラミッドンを撃退。
喜ぶアサハカ隊長の元に、傷つき倒れたキレイ隊員を担いでヒカガクが現れわれる。
夕日が似合うヒカガクがキレイ隊員を助けたとアサハカ隊長は勘違いをして、めでたくヒカガクはサモンに入隊するのであった。

200 :空想科学大戦! :04/05/06 12:04 ID:???
ピラミッドンを爆破したのはいいものの、辺りにピラミッドンの肉片と血潮が飛び散り、臭くてかなわんと地域住民からの苦情が出るのはご愛敬。
猫柳田博士は敵を知るいい機会になる、とピラミッドンの死体を回収させていた。
そんな中、またもや巨大怪獣が東京を襲う。
今度の怪獣は巨大怪獣ラメガ!体長60mにして体重80t。
軽量化をコンセプトして造ったラメガ(言うまでもないけどガメラのパロ)が町を歩く様を見て、ラメガが歩いた!とモドキングは大喜び。
「よーしラメガよ!地上を破壊するのだ!」
早速ラメガに命令を下すが、ラメガのパンチはそこらのビルに跳ね返される始末。
勢いを付けてタックルだ!とラメガを走らせるとラメガはそのままフワフワと宙に浮いてしまった。
説明しよう!
ラメガは体重が軽すぎるのである。体長60mのカメの適正体重は約1万t。80tじゃ密度が軽すぎて走るだけでフワフワしちゃうのである。
そんな事はどうでもいい、怪獣と戦う事こそ地球防衛隊の醍醐味!とアサハカは隊員達を連れてサモンボーグ4号で出撃する。
しかし、その中にはヒカガク・アソブの姿は見えなかった。
実は、ヒカガクは宇宙人である!
彼こそは地球の平和を守るため宇宙の彼方からやって来たウーターマン(一番最初に音速の壁で火の玉になった巨大ヒーローは彼の先輩のソフィー)、
なのだが…変身しようとしても変身出来ずに困惑するヒカガク。
科学の壁と言う恐ろしい存在を実感したヒカガクは何とか巨大化しようと猫柳田博士の研究所に忍び込む。
そこには、猫柳田博士がピラミッドンの死体から着想を得て造った高濃度のアミノ酸プールがあった。
そのプールに入れば、なんかタンパク質とか抑制遺伝子がどうのこうので(科学的説明は省略)とにかく巨大化出来るのである。
てな事を猫柳田博士が一人呟いていたのを聞いたヒカガクはこっそりそのプールに入って変身を試みる!
が、体重70キロのヒカガクが身長40mにまで成長するにはざっと9時間半はかかる計算に。
「い、いつになったら変身できるんだ…」
ヒカガクはそのままプールに浮かび続けた。

201 :空想科学大戦! :04/05/06 12:06 ID:???
一方、ラメガの元に到着したサモンボーグ4号は早速ミサイル攻撃を仕掛けるが、
体重が軽すぎるラメガはフワフワしてて全くミサイルが当たらない。
そればかりか、体内に仕込んだ石油袋と口に仕込んだ火打ち石の仕掛けによって炎を口から吐き出すラメガ。
善戦虚しくサモンボーグ4号は撃墜。東京は火の海に!
このままでは地球が…!
人々が危惧しているその時、空の彼方から飛んでくる巨大ヒーローの影が!
そう、ようやく巨大化に成功したヒカガク・アソブ改めウーターマン(見た目はウルトラマンそのもの)である!
ラメガの目の前にウーターマンが立ちはだかり、正に死闘が繰り広げられようとした次の瞬間、ラメガ自然発火。
モドキングがラメガの体内に燃料として石油ばかりか石炭まで入れた為、それに発火したのだった。
ラメガの自爆により、ウーターマン勝利。
その姿を見て、ヒーロー大好きっ娘のズキンちゃんはウーターマンに一目惚れ。
モドキング一味ながらも、ズキンちゃんはウーターマンを影ながら応援する事に。
お約束よろしく、胸のカラータイマーが鳴り出したウーターマンはそのまま飛んで去ろうとするが、身体がズルズルと崩れていってしまう。
細胞分裂によって巨大化したウーターマンは、一定時間経つと身体の細胞が死んで垢となり崩れ落ちてしまうのだった。
こうして、ヒカガクは元の人間の姿に戻ってしまいましたとさ。

202 :空想科学大戦! :04/05/06 12:07 ID:???
その後、日本を危機に貶めればウーターマンに会えるとズキンちゃんの悪巧みが炸裂して造られた巨大飛行蛾獣スモラが暴れ回ったりするが、
湖の魚全部躍り食いして細胞分裂巨大化に成功したウーターマンの活躍?によってスモラ死す。
これ以上の敗北は侵略者の名折れ、とモドキングは遂に最終兵器の制作に取りかかる。
そうして今までの失敗を生かして完成したのは巨大電気怪獣ウナギング(見た目まんまエレキングなのはご愛敬)。
尻尾を電気ウナギの要領で改造し、電気攻撃が可能に!
それを武器に原子炉を襲うウナギング。
アサハカ隊長率いるサモン攻撃隊も出撃するが、いつもの如くヘマして失敗。
ヒカガクも湖の魚躍り食い変身によって巨大化し、ウーターマンとしてウナギングと戦うが電気攻撃によって細胞が剥げ落ちて敗北。
せめて電気攻撃に対抗するため、ウータニム光線が使えたら!と悔しがるヒカガクの前に猫柳田博士が現れる。
粒子加速器(なんか陽子とか中性子がどうのこうのしている危ない機器)を応用して造ったプルトニウムビーム砲ならあるが…、
と呟く猫柳田博士を尻目に、その兵器をパクって持っていくヒカガク。
プルトニウムビーム砲を使えば核爆発が起きてとんでもない事になるから止めろと猫柳田博士は忠告するが(と言うかじゃあ造るなよ)、
ヒカガクは地球の平和のため!とそれを腕に装着し、再びウーターマンに変身してウナギングに挑む!
2mのプルトニウムビーム砲の射程距離はたった3m。
ウータニム光線改めカルシウム光線をそんな至近距離で使えばウーターマンもろとも核爆発で消し飛んでしまうが、
「ここで負ける訳にはいかない!」と遂にウーターマンはカルシウム光線をウナギングに発射。
核爆発によってウナギングとウーターマンは粉々に消し飛んでしまうのであった。
ズキンちゃんはウーターマンの死を悲しみ、ウナギングを造るのに予算を全て使い切ってしまっていたモドキング一味は、
ガニメデの鉱山で出稼ぎじゃー、と一旦地球侵略を中止。
その後、ヒカガク・アソブの行方は杳として知れなかった。
第一部・完!

203 :空想科学大戦! :04/05/06 12:12 ID:???
空想科学大戦第二部・仮名ライダー編

有史以来最大の危機を乗り越えてはや数ヶ月…。
人類は忌まわしい過去を忘れて平和を取り戻していた。そして人々が新しい生活を始めたのもつかの間。
愛と正義と科学の物語は再び幕を開ける!
サモン技術開発顧問プロッフェッサー猫柳田博士はあれからサモンを辞めて、喫茶ブラボーのマスターとなり隠遁生活を送っていた。
看板娘のアルバイト、サラワレ・ヒメイや店員のリフジン・トオル達と共に平和に暮らしている中、
再び帝王モドキング、パッチー、ズキンちゃんの三人組が地球侵略にやって来る!

204 :空想科学大戦! :04/05/06 12:13 ID:???
前回の巨大怪獣の失敗を生かし、今度はコンパクトに怪人を造って東京を襲うモドキング一味。
そうして東京に送り込まれたのは怪人ギャラクティカ男!
最大瞬間速度マッハ10のマッハパンチを武器に建物を壊しまくるギャラクティカ男。
だが、そこに「待てええーい!」の叫び声と共にバイクに乗った青年が現れる。
その青年こそ、正義をこよなく愛する喫茶ブラボーの店員リフジン・トオルであった!
バイクで突撃して戦おうとするが、生身の人間であるリフジンが叶う筈もなくマッハパンチで叩きのめされてしまう。
そこを、ヒーロー大好きっ娘のズキンちゃんが目撃し、またもや一目惚れ。
全身複雑骨折、内臓破裂で瀕死の状態のリフジンを死なせるもんですか、とズキンちゃんは宇宙科学の粋を集めて手術を開始した。
数時間後、リフジンは意識を取り戻し喜ぶズキンちゃんであったが、リフジンの様子はどこかおかしかった。
「は、腹が減ったあーっ!」と叫んで外に飛び出していくリフジン。
そう、リフジンは改造人間になったのである!
喫茶ブラボーに戻り、食料を貪り食うリフジンの姿を見て猫柳田は驚愕する。
リフジンの握力は推定500キロ、背筋力は推定1・5tと人間離れしていたからだ。
しかし、常人の10倍もの力を出せる代償としてリフジンは10倍お腹が空く体質になっていた。
そこを、街でギャラクティカ男が暴れているというニュースが入る。
正義の為、とリフジンは猫柳田手製の強化スーツを身に纏い、強化バイクで現場に駆け付ける。
「待てええーい!」
ギャラクティカ男の前に立ちはだかったバイクの男こそ、リフジン・トオル改め改造人間仮名ライダー(外見は言うまでもなくアレ)であった!
ジャンピング仮名キック(真上の飛んでキック)とか科学的仮名キック(建物の上から落ちながらキック)とか色々意味のない技を繰り出すが効果なし!
一方のギャラクティカ男も、最大加速のマッハパンチを放つと、その反動で自分の身体そのものが吹っ飛んでいってしまい自爆!
仮名ライダー何もせずに勝利。
こうして、平和を愛する正義のヒーロー仮名ライダーが誕生したのであった。

205 :空想科学大戦! :04/05/06 12:14 ID:???
次は、日本のエリート層を色気で魅了して日本侵略を企む怪人ビューティフル女が現れるが、
常人の10倍腹が空くリフジンは色気より食い気が勝りビューティフル女の魅了攻撃が効かず、仮名ライダーの勝利!
また、マッハ1の速さで動き回り、日本全国で人々が楽しみにしていたものを壊して日本総残念化計画を企む怪人ガッデーム男が現れるが、
音速を超えて動き回る速度に自らの感覚が付いていかず仮名ライダーの攻撃がモロに当たって怪人ガッデーム男死す!
今度の敵は、鉄球をマッハ20であちこちに投げまくる鉄腕エース男!
やたら星飛馬に似ていて暑苦しい鉄腕エース男と野球勝負する事になった仮名ライダーだったが、
大リーグボールを打つ例の修行をして、何とか鉄腕エース男のボールを打ち返し仮名ライダーの勝利!

206 :空想科学大戦! :04/05/06 12:16 ID:???
そして帝王モドキングが最終兵器として作り出したのは、
怪人軍団カラーレンジャー(熱血漢、ニヒルな男、デブ、子供、若い女の5人)!
モドキングに絶対服従してしまう恐ろしい病気、カラーウィルスの保菌者であるカラーレンジャーは、街に出掛けて人々を襲いまくる。
このままではネズミ算式にカラーウィルスが伝染しまくり、人類が滅亡してしまうと危惧した猫柳田は対抗するワクチンを造り、
それをロケットで空に飛ばして台風の中でばらまき、感染した全ての人を治す作戦を立てる。
早速種子島に行き、ロケットにワクチンを取り付ける仮名ライダーだったが、そこに今まで倒した怪人がリサイクルされて再び襲いかかる。
だが、怪人達と戦う仮名ライダーの様子はどこかおかしかった。
なんと、常人の10倍の力を出せるリフジンは、老化も10倍の速さで進行しており、ほとんど老け込んでいたのだった。
そして、操縦する為仮名ライダー自らロケットに乗り込み、
「正義の為なら老衰なんざ恐くねぇ、死ぬのは老いた順だ!」、と仮名ライダーはそのままロケットと共に台風に突撃。
その後、台風によってワクチンが日本全国に巻き込まれカラーウィルスは全滅し、
帝王モドキング一味はまたしても資金切れで一時地球侵略を中断。
しかし、リフジン・トオルの行方は杳として知れなかった。
第二部・完!

215 :空想科学大戦! :04/05/06 15:05 ID:???
空想科学大戦第三部・カガクゴー編

二度目のモドキング侵攻からさらに数年後。
喫茶ブラボーの店長猫柳田はブラボーを閉店し、隠居してひっそりと栗のイガの分化の研究をしていた。
しかし、ある日猫柳田は万能科学研究所から呼び出される。
そこの主任研究員ネッケツ博士は猫柳田と机を並べて学んだ旧知の仲。
久しぶりに親友に会えると万能科学研究所に赴く猫柳田だったが、所長のミヤビ博士からネッケツ博士が死んだ事を聞かされる。
ネッケツ博士の遺言により、猫柳田を主任研究員として迎え入れたいと言うミヤビ博士。
こうして猫柳田は万能科学研究所の主任研究員となったのだ!
研究所を見て回る猫柳田の元に一人の少女が現れる。
ミヤビ博士の一人娘、シズカであった。
シズカは猫柳田に乙女の夢、身長20メートルのスーパーロボットを作って欲しいと頼み込む。
実は、シズカにはどうしても負かしたい子供の頃からのライバルがいたのだ。
トラディショナル重工業の社長令嬢、アヤノコウジスミレとは犬猿の仲。
ことある毎に乗り物バトルを繰り広げているのだが、シズカはずっと負けっぱなし。
スミレに勝つにはもうスーパーロボットしかないと考えたのだ。
しかし、当然そんな物が作れる筈もなく猫柳田は一蹴する。
だが、時同じくして万能科学研究所をキャタピラで動く身長20メートル、体重1千トン、9万8千馬力(動力は原子炉)の巨大メカ「ブルドーザン」が襲いかかる!
そう、悪の帝王モドキングがパッチー、ズキンちゃんを引き連れて三度日本に侵攻してきたのだった!

217 :空想科学大戦! :04/05/06 15:07 ID:???
ブルドーザンにボディにトラディショナル重工業のマークが描かれているのを見て、訝しむシズカ。
前々回、前回の失敗のせいで金欠となったモドキング一味は、ないのならある所から貰えばいいと
スミレの父親にしてトラディショナル重工業の社長を洗脳。
そしてトラディショナル重工業の資本と技術力を持ってして巨大ロボットで侵攻計画を企てたのだった!
故ネッケツ博士が開発したSMT鋼のデータを奪取するために万能科学研究所を破壊しまくるブルドーザン。
このままでは危ないと感じたシズカは「カガクゴー」の発進を猫柳田に提案する。
カガクゴーとは一体…?と不審に思う猫柳田を連れて第8研究棟に向かうシズカ。
そこには故ネッケツ博士が秘密裏に作っていた未完のスーパーロボットカガクゴー(見た目は鉄人28号とマジンガーを足して2で割った様な感じ)が眠っていた!
巨大ロボなど作れる筈がない!と猫柳田が中を調べると、案の定カガクゴーの中はスッカラカン。タダのハリボテであった。
「ネッケツの親父、死に逃げやがったなー!」
と怒るシズカの元に、「シズカお嬢様、ご命令を!」と一人の少年が現れる。
そう、彼こそ故ネッケツ博士の一人息子にしてシズカお嬢様の凄腕アッシー(死語)ネッケツ・モユルであった!
どんな乗り物でも超人的なテクニックで動かせるモユルから着想を得た猫柳田は、
ハリボテのカガクゴーを動かすアイディアを思い付く。
それはハリボテカガクゴーを後ろからクレーン車で操って(SMT鋼で作ったピアノ線で繋いである)で巨大マリオネットにする方法だった!
そして遂にマリオネットカガクゴーとブルドーザンが対峙する!
操り人形如きに負けるか、とカガクゴーにしがみつくブルドーザンであったが、
本体がカガクゴーではなく後ろで操ってあるクレーン車にあるので、二つを切り離す仕掛けによってカガクゴーの勝利。
こうして、正義のスーパーロボットカガクゴーが誕生したのである!
ちなみにまたズキンちゃんはモユルに一目惚れしました。

218 :空想科学大戦! :04/05/06 15:09 ID:???
「いつの日にか完成したカガクゴーの助手席にシズカお嬢様を乗せて運転するのが夢っス!」
と日々運転の技術を磨くモユルと、スミレを見返してやりたい一心でカガクゴー完成を企むシズカと、
仕方ないので付き合っている猫柳田の三人組によって新たなカガクゴーの設計が行われていた。
しかし人が乗って歩くだけでもとても難しいのに、巨大ロボットなんか作れるかー!とあまり計画は進んでいない様子。
一方、モドキングは新たな巨大ロボットを創り上げていた。
今度は8本足の多足歩行により安定した動きを見せる「スミレスパイダー1号」(重量200トン、一辺が15メートル)!
前回のお礼参りと再び万能科学研究所を襲うスミレスパイダー1号。
このままでは研究所が危ないと感じた猫柳田は、カガクゴーを歩かせる最後の手段を取る。
それは戦場の狂える盆踊り走法!
巨大ロボットの直立二足歩行が難しいのは重心と安定性とあと関節がどうたらとか何か色々問題があって、
それを解決するために歩くたびに両手を大きく左右に振って重心を移動させながら歩くのが戦場の狂える盆踊り走法なのだ!
「ひぃー、かっこわるい!」
と嘆くシズカを尻目に、カガクゴーに乗っているモユルはイッパイイッパイだった。
それもその筈。
時速40キロで動くカガクゴーのコクピットは上下に揺れまくり。
あっという間に乗り物酔いになったモユルは操縦席にゲ(以下自粛)したのである。
あんな酔っぱらいみたいな動きをするロボットに負けられるか!
とシズカスパイダー1号は多足歩行ならでは安定した動きでカガクゴーを翻弄する。
このままではカガクゴーが、と心配したのも束の間、シズカスパイダー1号の秘密兵器と称して、
ボディにでっかい穴を開けて巨大ファンを回し全てを吹き飛ばすマウスハリケーンを繰り出すが、
そんなもの使えばどうなるかは分かったようなものでシズカスパイダー1号自爆!
カガクゴーまたしても勝利!

220 :空想科学大戦! :04/05/06 15:11 ID:???
戦場の狂える盆踊り走法をシズカに駄目出しされた猫柳田は、カガクゴーを普通に歩いて動かす改造を施す。
カガクゴーが直立二足歩行を完璧にこなすためには、その構造をより人間に近付けなければいけない。
それは即ち操縦桿をアフォみたく複雑にすることに他ならない。
つまり600000000000000000000000000000000000通りもあるレバーとボタンの組み合わせ把握することを意味し、ぶっちゃけ無理。
しかし、シズカお嬢様の為ならば!とモユルは必死に75のレバーとボタンがあるカガクゴーの操縦訓練をする。
気が狂うような特訓の果て、どうにかこうにかカガクゴーを動かせるようになったモユルだったが、新たな問題が発生。
それは、全長20メートルもあるカガクゴーを動かす動力源が足りず、すぐにエネルギー切れで止まってしまう事であった。
一方、モドキング一味はまたまた新たな巨大ロボットの製造に成功していた。
今度はちゃんとした直立二足歩行を行う巨大ロボット!
その秘密は100体もの同じロボットを蛇の様に後ろに連結させ、それによって安定性を得ていたのだ!
100体で二百足の巨大ロボ、「スミレゴールデンキャンディー号」である!
しつこくまた万能科学研究所を襲ってきたスミレキャンディー号であったが、
対峙するカガクゴーは元気に動き回って100体ものスミレゴールデンキャンディー号をちぎっては投げちぎっては投げてなぎ倒す。
エネルギー不足の問題は、カガクゴーの後ろにカガクゴーの3倍近くある超巨大発電車を連結させることによって解消したのだ。
このままではやられると感じたスミレゴールデンキャンディー号はレーザーによりカガクゴーと超巨大発電車との連結を切断。
エネルギー不足によってカガクゴーは動けなくなりピンチ!
しょうがないので猫柳田は超巨大発電車(目測100メートル近い)でスミレゴールデンキャンディー号を全部轢いて回ったとさ(と言うかだったら初めから以下略)。
カガクゴー科学的に勝利!

221 :空想科学大戦! :04/05/06 15:13 ID:???
さらなる特訓の成果で、モユルはカガクゴーでパンチ、キック、ローリングソバットまで繰り出せるように成長した!
エネルギー不足の問題はまだ解決していなかったが。
しかし、時同じくしてカガクゴーそっくりのニセカガクゴーが町中で暴れ回っているというニュースが入る。
自由に動き回り、長時間活動して、さらにレーザーまだ発射するニセカガクゴーに驚きを隠せない猫柳田。
「一体、どうやってエネルギー不足を…!?」
ニセカガクゴーの破壊活動により、濡れ衣を着せられたカガクゴーは、身の潔白を示すためニセカガクゴー退治に出動する。
前回みたいに、超巨大発電車と連結して町中に行くのは不可能なので、猫柳田は新たなアイディアを考え出す。
それは空気電池!原理はよく分かりませんが酸素がどうのこうので電力を発生させる1メートルくらいの大きさの空気電池をこれでもかとカガクゴーの体内に内蔵して、めいっぱい暴れても8分間は動けるようになったのだ!
意気揚々とニセカガクゴーと対峙するカガクゴー。
激しい戦闘の末(近所迷惑です)ニセカガクゴーが無尽蔵に動けるからくりを見抜く猫柳田。
と言うか単に町中の電線にコード繋げて盗電していただけだった!(ちなみにコンピュータで全制御)
早速電線と繋いでいるコードを切断されて、エネルギー不足に陥られるニセカガクゴー。
最後の秘密兵器と腹に仕込んであったミサイルを発射するが、カガクゴーそっくりのニセカガクゴーをロックオンして自爆!
カガクゴーまたまた敵の自爆により勝利!

222 :空想科学大戦! :04/05/06 15:14 ID:???
カガクゴーの新たな武器として、超強力圧縮バネによるロケットパンチの改造を猫柳田が施していると、
モドキング一味のロボットが町中を襲っている情報が入る。
今度は何十体もの巨大飛行ロボットが飛びながら光線を発射しているではないか!
「馬鹿な、航空力学的にも有り得ん!認めん、非科学的なことは認めんっ!」
と叫ぶ猫柳田を尻目にモユルはカガクゴーで発進。
早速ロケットパンチで空を飛ぶロボットに応戦するが、ひょいひょいと避けられてしまう。
その光景を見た猫柳田は敵のカラクリを見抜く。
雲が晴れて空が見えると、そこにあったのは直系約2キロの超巨大円盤型気球!(インデペンデスデイのUFOみたいな感じ)
飛行ロボットはただ単にその気球からワイヤーでぶら下げているだけだったのだ。
地上では話にならない、と遂に猫柳田はカガクゴーを空に飛ばす改造を施す!
それは頭に直系40メートルほどの巨大プロペラをつけて、両手に直系20メートルほどのうちわを持たせることにより空気抵抗がどうのこうので飛べるようになるのだ!
なんとかこうにか超巨大円盤型気球の上空まで飛んでいったカガクゴーは無事気球の上に着陸。
そこは一面全て太陽電池で覆われていた。
気球上で、わらわらと群がってくる敵のロボットをなぎ倒すカガクゴーだったが、その数は多くキリがない。
このままでは空気電池が切れてしまう!と危惧する中、突然超巨大円盤型気球が破裂!
上空に上がりすぎて、太陽熱により気球の空気が暖められて膨張、破裂したのであった。
取り付けていたパラシュートで難を逃れたカガクゴー。
やっぱり敵の自爆によりカガクゴー勝利!

223 :空想科学大戦! :04/05/06 15:16 ID:???
そして遂にカガクゴー最後の決戦がやって来る!
カガクゴーがほとんど自由に動けるようになったのを見て、
シズカは当初の目的であったトラディショナル重工業の社長令嬢スミレに巨大ロボットでの対戦を申し込む!(だから近所迷惑です)
しかしそこに現れたのは全長400メートルの超巨大ロボットオダイジン1号から5号の5体だった!
そう社長を初めスミレまでもモドキングに洗脳されたトラディショナル重工業は、
その技術力と資本の粋を集めて、超巨大ロボットの製造に成功していたのだ!
その秘密は身体のあちこちに取り付けたジェットエンジンの噴射により、体重を分散させて地面にめりこまないように――――ってそんな事可能なのか?
まぁそれはともかく20メートルと400メートルでは話になるはずもなく、負けて逃げ出すカガクゴー。
敵が400メートルならこっちは500メートルよ!と意気込むシズカであったが、猫柳田はそんなもん作れるか!と投げやり。
しかしそこで猫柳田は思い出す。
カガクゴーの原型ハリボテロボットを作った故ネッケツ博士は、最後までやり遂げないと気が済まない性格だった。
その故ネッケツ博士がハリボテのまま研究をやめたのには何か意味があった筈だ!と。
故ネッケツ博士のパソコンを調べた猫柳田達は、そこで驚愕の事実を知る!

224 :空想科学大戦! :04/05/06 15:18 ID:???
一方、超巨大ロボットオダイジン1号から5号で街を制圧して侵略者気分を味わっていたモドキングの元に、
全長500メートルになった超巨大ロボット真カガクゴーが現れる!
その秘密は、人工筋肉!
故ネッケツ博士のアイディア、ハリボテのカガクゴーの中を人工的に培養した筋肉を詰め込み、
それを電気刺激で動かすことにより超巨大ロボットの製造に成功したのだ!
しかしそれはロボットじゃなくて人造人間の部類だろ、何考えてんだ!という突っ込みは野暮。(ちなみに人工筋肉は第一部の巨大化の要領で一気に培養させました)
ともかく人工筋肉で動くのだから、ほとんど人間と同じ動きが出来る(しかも全長500メートル)カガクゴーにオダイジン1号〜5号が勝てる筈もなく、蜘蛛の子散らした状態に。
だが、モドキングにはまだ奥の手があった!オダイジン1号〜5号を合体させることにより、
全長1キロのアンビリバボ・オダイジン様に変身させる!
形勢逆転され、ピンチになるカガクゴーだったが、
エネルギー源として浴びていた培養液を大量に浴びてしまい、人工筋肉の細胞分裂が暴走!
見るも無惨な筋肉の塊として成長!
その大きさはアンビリバボ・オダイジン様の比ではなく、アンビリバボ・オダイジン様は押し潰されてしまう。
カガクゴー勝利!という訳にも行かず、このままで成長が止まらないカガクゴー改め筋肉の塊(推定全長2キロ?)に街が押し潰されてしまう!
そこで、人工筋肉を死滅させるために海に飛び込む筋肉の塊!(なんか赤血球がどうのこうので海水につかると筋肉が収縮するらしいよ)
操縦席を残して全て消滅してしまった筋肉の塊改めカガクゴーはそのまま海をプカプカ漂流中。
地球侵略ビザが切れてしまったモドキング一味も、仕方なく地球侵略を一旦中止して宇宙に帰る事に。
一方、操縦席に乗っていたモユルは海の上でシズカに語りかける。
「あ、そうだお嬢様。念願のカガクゴーの助手席のご感想は?」

第三部・完!

238 :空想科学大戦! :04/05/06 22:06 ID:???
空想科学対戦第四部・ヒーロー大集結編

昔々とっても頭と性格と顔も悪い宇宙人が地球に攻めてきました。
怪獣を使っての侵略は正義の宇宙ヒーローの活躍で大失敗。
懲りずに改造人間で攻めましたが仮名のヒーローにコテンパン。
そして満を持しての巨大ロボット作戦も少女の夢正義のロボットの前に敗れ去ったのです。
そして頭と性格と顔も悪い宇宙人は地球侵略を諦めて宇宙の彼方へ去っていきましたとさ。(原文まま)
という訳で、三度目の帝王モドキングの侵攻から数ヶ月。
万能科学研究所主任研究員の猫柳田は、研究所を辞めて独居科学者として都会の片隅でひっそりと栗のイガの分化の研究を続けていた。
第二部で喫茶ブラボーのアルバイトをしていたサラワレ・ヒメイちゃんも何を思ったのか猫柳田の助手として一緒に働いていた。
静かに研究をしていた二人だったが、日本に直径10メートルの隕石が降ってくるという情報が万能科学研究所所長ミヤビ博士から送られる。
なんだ、たった10メートルか、と安心するヒメイちゃんだったが、猫柳田は大慌て。
直径10メートルとは言え、そんな隕石が秒速20キロの速さで地面に激突すればその破壊力は爆薬18万トン分!
直径1キロのクレーターが出来てしまう程恐ろしい被害をもたらすのだ!
そう、その隕石は再々々々度地球侵略にやって来た帝王モドキングとその部下パッチー、ズキンちゃんの三人組の仕業であった。
今まで失敗続きだったので、今度の作戦指揮はなんとズキンちゃん。(忘れてるかもしれないが猫柳田に匹敵するくらい頭がいい設定)
地球を支配すれば愛しのウーターマン、仮名ライダー、カガクゴーのパイロットを愛の奴隷に出来る!とズキンちゃん大はりきり。
そして選んだのが自然災害で地球侵略作戦!
その一環として手始めに直径10メートルの隕石を降らしたのであった!

239 :空想科学大戦! :04/05/06 22:09 ID:???
落下地点が東京だと判明し、逃げまどう人々。このままでは日本が!?と危惧する中、落下予測地点に3つの影が!
核爆発により吹き飛んだと思われていたヒカガク・アソブ改めウーターマン!(と言うか何で生きているんですか)
ロケットに乗って台風に突っ込み行方不明になっていたリフジン・トオル改め仮名ライダー!(老化が進んじゃってもうお爺ちゃんになってます)
そして高飛車お嬢様シズカの専属アッシーにして正義の巨大ロボットカガクゴーのパイロットネッケツ・モユル!(例の空飛ぶプロペラで飛んできました)
三大ヒーロー遂に集結!
それぞれがそれぞれに「隕石を止める!」と声高に宣言。
と言うか身長40メートルのウーターマンや身長20メートルのカガクゴーはともかく仮名ライダーはお家に帰りましょう。
しかし猫柳田は三馬鹿ヒーローに余計な事をするな!と叫ぶ。
10メートルもある隕石が空中で爆発すればその破片が広範囲で飛んでいき、被害をさらに甚大にさせるのだ!
そんな事はお構いなしに、まずはウーターマンが上空50キロで隕石のキャッチに挑む。
が隕石の落下スピードの余りの速さでついつい避けてしまうウーターマンであった。
た、助かった、と猫柳田が安堵するのも束の間。
今度は空仕様カガクゴーが上空8千メートルで隕石の破壊に挑む。
て言うかだからいらん事をするな!と猫柳田が叫ぶも虚しく遂にカガクゴーと隕石が激突!
それにより隕石が放射線状に飛び散り落下点半径50キロは無事にすんで首都圏は助かったのだが、遠くの地域に破片飛び散りまくり。
これでは人々は何のために遠くに避難したのやら…。
という訳でウーターマン、仮名ライダー、カガクゴーの三大ヒーローと
ズキンちゃん率いる帝王モドキング一味との戦いの火蓋が切って降ろされたのであった!

240 :空想科学大戦! :04/05/06 22:10 ID:???
猫柳田の研究所に居候することになったヒカガク・アソブ、リフジン・トオル、ネッケツ・モユル達。
先日の隕石騒ぎのような馬鹿な真似は二度とするんじゃない!と猫柳田は三ヒーローにお説教。
そこを帝王モドキング一味の新たな攻撃が始まる。
直径100メートルほどの人口太陽をモドキング一味のアジト侵略UFOに吊るし、
その熱で北極の氷を溶かそうというのである!
このままでは水位が上がって大洪水に、出撃しなきゃ!と騒ぐ三ヒーローに対し、猫柳田は放って置けと冷静。
それもその筈、海に浮いている氷の塊である北極を溶かしたって水位は上がらずまるで意味はないのである。
そんな事は勿論ズキンちゃんも知っていたのだが、帝王モドキングが寒いのなら北だ、と無理矢理北極へ。
しかしズキンちゃんの説得により、漸く人口太陽は南下を始める!
奴らの目的は人口太陽で東京を局所的に熱波攻撃することだ!と恐れる猫柳田を尻目に、
南極が狙いの筈だ、だって派手だから、という理由で三ヒーローは各々南極へ。
あの人口太陽には大規模な原子炉が積んでいる筈だから攻撃するなー!と猫柳田が止めるも三ヒーローは無視。
南極でジリジリと氷を溶かし始めたモドキング一味の元にやってきたのはウーターマン!
が、3分経ったら身体の細胞が死滅してしまう(詳しくは第一部)ウーターマンは辿り着く前に変身終了!何しに来たんだお前!
次に現れたのはカガクゴー!
一旦南極の岩壁に着陸して様子を見ようとしたところを、溶かされた氷が大量の水となって押し寄せてそのまま流されるカガクゴー!何しに来たんだカガクゴー!
最後に到着したのは仮名ライダー!
そんな小さな身体でどうすんだお前、と思いきや、
人口太陽の熱がさらに上がったことにより空気が暖まり上昇気流が発生、
つまり人口台風までも産み出してしまい、仮名ライダーは自慢のバイクもろとも吸い上げられて人口太陽をつるしていたUFOに激突!
それによってUFO落下!人口太陽にUFOが張り付いてしまい、熱さの余り宇宙に逃げ出す帝王モドキング一味であった。
すったもんだで三ヒーロー勝利!

241 :空想科学大戦! :04/05/06 22:12 ID:???
雨が降る中、缶蹴りで次の出撃の順番を決める三ヒーロー。
結局負けたのはモユルで、ヒカガク(人間形態)やリフジン(老人)から腰が引けてるだの負け犬だのぼろくそ言われて落ち込むモユル。
そこに帝王モドキング懲りずに攻めてくる!
今度の自然災害は雷。
直径100メートルもの巨大ゴムベルトを回転させることにより+の電気と−の電気を人口黒雲と発電機にため、それを雷として発射させる人口カミナリ発生装置!
それを高度100メートル程に浮かして(黒雲部分が実は気球)雷をあちこちに落としまくるモドキング一味。
早速退治に向かうウーターマンと仮名ライダー。モユルは缶蹴りで負けたのでお留守番。
雷は高い所に落ちていくので、身長40メートルもあるウーターマンを囮として電気を一旦全て流させた後、ビルから飛び降りて人口カミナリ発生装置に乗り込む作戦を立てる仮名ライダー。というかセコイぞ。
早速囮となって電撃をうけまくるウーターマンの足下で様子を見ていた仮名ライダーは、今がチャンスと走り出すが、仮名ライダーまでも電撃に巻き込まれる!
それは、「側撃」と呼ばれる現象で、大きな物体に雷が落ちるとそれの周辺にいるものもとばっちりを受けてしまうのだ!
てな訳でウーターマン、仮名ライダー雷に敗北!
残る希望はカガクゴーのみ。
そこで猫柳田がカガクゴーの両手をワイヤーで繋ぎ、それをロケットパンチで飛ばして片方を円盤に、片方を黒雲に当てれば電流が逆流してモドキング一味が自爆する作戦を立てる。
人口カミナリ発生装置の周囲200メートルは危険だから、離れてロケットパンチを撃つよう忠告する猫柳だったが、
先程負けた缶蹴りの記憶が蘇り、僕は腰抜けじゃない!と200メートルラインを超えて突撃するカガクゴー。
頭に避雷針を付けたから大丈夫、などとたわけた事をほざくモユルは言うまでもなく雷が落下してリタイア。
ここまでか、と思われたがモドキング一味もモドキング一味で、放電のしすぎて空気が乾燥し、電気が逆流しちゃってそのまま自爆!
やっぱり決め手は相手の自爆で三ヒーロー勝利!

242 :空想科学大戦! :04/05/06 22:13 ID:???
ある日、懐かしい我らがサイエンス・アタック・メンバーズ・オブ・ニッポン、
通称サモンから海のバカンスに誘われた猫柳田、ヒメイちゃん、そして三ヒーロー。
サモン攻撃隊隊長アサハカの案内で到着したのは、超巨大海上要塞「レイジングポセイドン」!
東京湾上に浮かぶその要塞の規模は、幅200メートル、長さ5キロ、3層の滑走路に3千機の戦闘機を装備した不沈空母、改め血税の無駄使い!
この圧倒的兵力の前には時代遅れのヒーローなど不要!と豪語するアサハカに対抗心を燃やす三ヒーロー。
そこをやっぱり帝王モドキング一味が襲いかかる!
今度の自然災害は津波!
高さ10メートルの津波を人工的に起こして海上要塞もろとも飲み込もうというのである!
だが、要塞の第一層の海上からの高さは15メートル、その間は柱で支えているだけで空洞なのでこのまま放っておけば津波は通り抜ける!
と猫柳田が宣言するが、そこは三ヒーロー、やっぱり余計なことをしでかす。
リフジンが仮名ライダーに変身して、要塞の目の前に高さ15メートル程の壁を作っていたのだ。(と言うかいつの間に作ったんですか)
これで津波を跳ね返せるぞ、と高笑いする仮名ライダーだったが、猫柳田は慌ててみんなに逃げろと叫ぶ。
それもその筈、壁に当たれば跳ね返った津波と次の津波が重なり倍の高さになるのだ!
そんなこんなであっという間に要塞の第一層は津波に飲まれてしまいましたとさ。

243 :空想科学大戦! :04/05/06 22:15 ID:???
みんなが仮名ライダーを非難する中、次の津波がやってくる。
今度の高さは15メートル。最上階にいれば安全だ、と安心するがやっぱり三ヒーローが余計な(以下略)。
今度はモユルがカガクゴーで海上要塞の目の前の海底を15メートルも掘ったのである。(と言うか耐水仕様だったんですか)
これで津波は15メートル分沈む、と言うモユルだったが、勿論そんな事はなく水深が深ければ深い程津波の高さは上がるので海底を15メートルも彫っちゃったらさらに高さ上がって第二層まで要塞は津波に飲み込まれてしまいましたとさ。
みんながモユルを非難する中、次の津波がやってくる。
今度の高さは40メートル。第三層まで飲み込まれてしまう、と今度はサモン攻撃隊アサハカが余計(以下略)。
要塞の目の前に設置していた機雷を一気に爆発させ、同じ規模の津波を発生させるアサハカ。
それを迫り来る津波にぶつけて相殺させようというのだ!
が、しかしそんな事はなく、津波は上下運動を繰り返しているだけなので、二つの津波がぶつかっても両方の津波の高さが同じになってすり抜けるだけなのだ!
だから津波同士がぶつかって入れ物がぶっこわれるなんて事はないんですよ烈海王さん。(バキ読んでない人は無視の方向で)
戦闘機全て津波に飲まれて半狂乱になったアサハカは、私が日本を支配するのだ!とか電波ゆんゆん。
そこを今度は高さ70メートルの巨大津波が襲いかかる!
しょうがないのでメンバー全員カガクゴーに乗せて要塞を離れるモユル。
このままでは東京が、危惧する中、今まで魚食って細胞分裂を繰り返していたヒカガクがやっとウーターマンに変身!
海上要塞をそのまま持ち上げ盾にして巨大津波を粉砕。
珍しくウーターマンがまともな事をして三ヒーローの勝利!

244 :空想科学大戦! :04/05/06 22:16 ID:???
秋の紅葉を京都に見に来た三ヒーローとヒメイちゃん。
しかしそれでも帝王モドキング一味が襲いかかる!
今度の自然現象は寒波!
巨大冷凍ロボット(全長50メートル程)が京都に出現する。
丸い半円状の物体にキングギドラみたいな竜の首がいくつもついており、口から冷気を放出して京都の町を徹底的に冷やす冷凍ロボット。
それを見た猫柳田は、その原理は巨大クーラーによって冷気を作り出し、熱くなった空気を排気口から放出していると予想。
早速三ヒーローにその排気口を攻撃して熱で自爆するよう進言する。
まずは仮名ライダーがバイクに乗って冷凍ロボットに近付き、排気口を探すが、何故かそのまま仮名ライダーは気絶してしまう!
一方、例のプロペラ装置で空を飛んで排気口を探すカガクゴーだったが、排気口がどこにも見つからず業を煮やして接近戦を挑むも、パンチを冷凍ロボットにかましただけで両手がピタっとくっついてしまって離れなくなってしまう!
次に琵琶湖の魚踊り食いして変身したウーターマンが現れ、こうなりゃ力ずくと冷凍ロボットにパンチをかますと、あれよあれよと冷凍ロボットはつるつる滑って京都の町を破壊破壊。
町の住民から何をするんだ!と非難されたウーターマンは変身を解いて(と言うか時間切れで)逃亡!
一連の現象を見て、冷凍ロボットがクーラーなんかではないと気付く猫柳田。
そう、冷凍ロボットの正体は巨大ドライアイス!
冷気と二酸化炭素を辺りに撒き散らしていたため、仮名ライダーは二酸化炭素中毒で倒れたのであった。
そこをアサハカ率いるサモン攻撃隊が巨大ヤカンをヘリで運び、上空から熱湯を冷凍ロボットにかける!
冷凍ロボットなら暖めればいい、と言うアサハカに対し、猫柳田は膨張率が750倍の二酸化炭素が一気に気化すれば圧力で大爆発を起こすではないか!と止める。
が、時既に遅くしてアサハカは熱湯をぶっかけてしまい、このままでは大爆発がー!という瞬間、冷凍ロボットにくっついていたカガクゴーが冷凍ロボットのボディーを破壊。
それにより二酸化炭素が漏れて内圧が下がり爆発は避けられたとさ。
やっぱり殆ど役に立ってない三ヒーローの勝利!

245 :空想科学大戦! :04/05/06 22:17 ID:???
その後、ウーターマンの親がやって来て町を破壊しまくった挙げ句帰っていって全部ウーターマンのせいになったり、
一億ワットのスピーカーをモドキングが町中に設置して卑猥な声を流して男共を洗脳しようとするけど音波の共振によって自爆したり、
やっぱりなんだかんで侵略計画が全く進まない帝王モドキング一味の元に宇宙から一通の手紙がやって来る。
それはズキンちゃん宛の手紙で、「約束の期限近し、母星に戻り婚約を」といった内容だった。
それを読んでアジトのUFOを飛び出すズキンちゃん。
ズキンちゃんの正体とは一体!?と言うわけで最大最後の作戦が始まる!

246 :空想科学大戦! :04/05/06 22:18 ID:???
「親が決めた結婚なんて!あの三人(ヒカガク、リフジン、モユル)の内誰かをゲットして星へ連れて帰ればママだって分かってくれる筈!」
とズキンちゃんは変装して猫柳田研究所の近くにあるコンビニにバイトとして潜り込む。
そこにたまたまやって来た三ヒーロー達は悉くズキンちゃんに一目惚れするのであった!
一方、あんなメイドの一人や二人いなくなっても、と帝王モドキングは部下のパッチーと共に新たな自然災害、富士山大噴火計画を実行に移す。
それは巨大ドリルで富士山を掘り進み、噴火させるといったものだったが、ドリルなんぞで掘れる訳もなく(科学的説明めんどくさいので省略ですよ)、失敗!
このままでは駄目だ、とパッチーは変装して三ヒーローにらぶあたっくしていたズキンちゃんを捕獲。
それを偶然見かけた三ヒーローは、ハルカちゃん(偽名)が!とズキンちゃん救出に富士山へ向かう。
一方、パッチーに攫われたズキンちゃんの姿をテレビで見たアサハカは「純子!?」(なんかアサハカの初恋の人らしく過去のドラマが延々と語られるが省略)と勘違いしてズキンちゃん救出に向かう。
また一方、第三部でのシズカのライバルスミレの父親、トラディショナル重工業社長も攫われたズキンちゃんの姿をテレビで見て「サニー!?」(社長の昔の恋人で、やっぱりここでも延々とドラマが語られるが省略)と勘違いしてズキンちゃん救出に向かう。
またまた一方、パッチーに攫われたズキンちゃんの姿をテレビで見た猫柳田までもが「お春!?」(実家の奉公人だったらしく、意味無くドラマが延々と語られるが省略)と勘違いしてズキンちゃん救出に向かう。
だが、アサハカ、社長、猫柳田の三人は三バカヒーローまでもがズキンちゃんを狙っていると知り、かくなる上はとなんとモドキング一味側についてしまう!
こうして三大ヒーロー対三大黒幕の構図が出来上がったのだった!

247 :空想科学大戦! :04/05/06 22:20 ID:???
アサハカ、社長、猫柳田の三大黒幕の知識を結集させて作り出された富士山噴火マシーン(えーと、言葉で説明するの難しいんだけど、井戸を掘る機械を超強力にした感じ)を見て喜ぶモドキング。
一方、三ヒーローに追われて、ズキンちゃんをUFOに縛り付けて富士山まで逃げていたパッチーも追い込まれる。
しかし、パッチーには秘密兵器があった!
影薄いし薄給だし出番ないしのパッチーがコツコツと創り上げた巨大ロボットメカパッチー(外見はまんまメカのゴリラ)に搭乗し、
三ヒーローに襲いかかるパッチー。
が、自分がハルカちゃん(偽名)を助けるんだ!とまるで協力しない三ヒーローはメカパッチーと戦うどころか仲間割れ。
一方、着々と火口を掘り進み、あわや本当に富士山噴火といった三大黒幕アンドモドキングの元に、三人の女性が現れる。
そう、彼女たちこそ本当の純子にサニーにお春であった!
ヒメイちゃん、シズカ、それにスミレまでもが協力して世界各地から探し出して連れてきたのだった。
それぞれがそれぞれこっぴどく叱られて漸く正気を取り戻したアサハカ、社長、猫柳田。
一方、三ヒーローもズキンちゃんを追って猫柳田達がいる火口に到着するが、
上空の風で変装が取れたズキンちゃんを見て「誰だ、あのおぼこい娘は?」と正気に戻る。
そこで初めてこのままでは本当に富士山が噴火してしまうと感じた三ヒーローアンド三黒幕は、噴火を食い止める事に。
それぞれがそれぞれの短所を補い、初めて連携プレイを見せた三ヒーローの協力により無事富士山噴火マシーンはストップするが、
戦争大好きのアサハカがこっそりマシーンが止まるとミサイルが発射する装置を取り付けていたのだった!
と言うわけでミサイルが発射されこのままでは街が!とみんなが心配する中、ミサイルは無視されてポツンと突っ立っていたメカパッチーに激突!そして爆発!
こうして最大最後の作戦は幕を閉じたのであった。
どうにかこうにか現場を逃げ出したモドキングはアジトのUFOに戻るがそこにはパッチーとズキンちゃんが見当たらない。
パッチーの生死は?そしてズキンちゃんの行方は?
物語は謎を残したまま科学的に続く!

第四部・完!