ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない/荒木飛呂彦
776 名前:ジョジョ四部[sage] 投稿日:2006/07/11(火) 13:37:37 ID:???
これは一世紀以上に渡るディオとジョースターの因縁の物語である。
1999年4月、M県S市の杜王町に住む高校生・東方仗助は、スタンドと呼ばれる超能力を使うことが出来る。
彼はアメリカの不動産王ジョセフ・ジョースターが65歳の時に浮気して出来た子供であり、
ジョセフがスタンド使いであったため、その能力が遺伝していたのだった。
彼は母方の祖父である警察官・東方良平を殺したスタンド使いの脱獄死刑囚アンジェロを、
ジョセフの孫、空条承太郎と共に倒し、自らが祖父の代わりにこの町の平和を守ることを決意する。

スタンド使いを作り出す「弓と矢」は、かつてジョースター家の宿敵ディオをスタンド使いにしたことがあり、
承太郎はこの危険な品物を探している。仗助は仲間と共に、「弓と矢」によってアンジェロをスタンド使いにした虹村形兆、
そしてその虹村形兆を殺して「弓と矢」を奪い、承太郎や仗助を殺そうと企む音石明と戦う。
また、虹村形兆や音石明は己の目的のために何人ものスタンド使いを作り出しており、
仗助たちは時に虹村形兆や音石明の手先と戦い、時にスタンドを悪用する一般人を改心させる。
また、ジョセフ自身も町を訪れ、微妙な仲だった息子・仗助と和解する。
結果「弓と矢」は承太郎とジョセフ、その後援組織であるスピードワゴン財団に回収された。

ある時、スタンド使いの一人、天才漫画家の岸辺露伴はこの杜王町に存在する「幽霊の通り道」に偶然迷い込んでしまう。
そこに居た幽霊の少女・杉本鈴美は杜王町に凶悪な「殺人鬼」が潜んでおり、自分はその犠牲者だと告げた。
「殺人鬼」は今もその残虐な犯行を重ねており、彼女は時折この「幽霊の通り道」でその犠牲者の魂が消えていくのを目撃するそうだ。
彼女はこの町に住み生きている人間である露伴たちに対し、「殺人鬼」を探し出すよう頼んだ。

777 名前:ジョジョ四部[] 投稿日:2006/07/11(火) 13:39:10 ID:lgZoa9Kx
一方、仗助が改心させたスタンド使いの一人、重ちー(矢安宮重清)は偶然にも、
「人間の手首」を持ち歩き、自分の彼女のように扱う殺人鬼・吉良吉影を目撃してしまう。
重ちーはスタンドで吉良を倒そうとするが、吉良もまたスタンド使いであり、
彼の「物体を爆弾にする能力」で重ちーは跡形もなく消滅させられてしまう。
だが、重ちーは自分のスタンドを使って、仗助たちに異常を知らせることが出来た。

重ちーの件で危険なスタンド使いの存在を認めた承太郎は、彼の残した手がかりを元に殺人鬼を追い、
一度は吉良を発見して追い詰めるものの、彼は「顔を変える能力」を持つエステティシャンを脅して、
自分の顔を別人のものと入れ替え、逃げ切ってしまう。

何か手がかりを得ようと吉良の家を家捜しした承太郎たちは、そこで吉良吉影のプロフィールを知る。
彼は平凡なサラリーマンだが、実は高い知能や能力を持っており、それをトラブルを避けるために隠しているのだ。
彼は「植物のように平穏な生活」を望んでいるが、時折、異常な欲望が抑えられなくなり犯行に及んでしまう。
彼はそのことを悲観的に捉えることはなく、己の心の平穏のため、前向きに殺人稼業に勤しんでいるようである。

家捜しを続ける承太郎と仗助は吉良の家に潜む幽霊、吉良吉影の父親である「写真の親父」と対決する。
「写真の親父」は息子を溺愛しており、たとえ異常な殺人癖でも息子のためならと協力しているのだ。
彼は承太郎に敗北するが、息子と自分をスタンド使いにした「矢」を持って逃げ出す。
「弓と矢」は一組だけのものではなかったのだ。「写真の親父」は間違いなく、息子を守るために矢を使うだろう。

778 名前:ジョジョ四部[sage] 投稿日:2006/07/11(火) 13:39:59 ID:???
吉良は川尻浩作という男の顔となって、彼の家庭に潜り込んでいた。
浩作の妻、川尻しのぶは夫の異常に気づくが、夫が以前よりも素敵になったと喜び、彼が別人であることには気づかない。
しかし、浩作の息子である機械オタクの小学生・早人は、自分の父親が殺され、何者かに成り代わったことを知った。
早人は密かに自分の父親を尾行してビデオ撮影を行い、彼の殺人の現場を映像に収める。
また、「写真の親父」が作った新たなスタンド使いの妨害を乗り越えて捜査を続ける露伴は、
吉良が似たような体格のサラリーマンに化けていることを考慮し、ラッシュアワーの駅前で写真撮影を続けていた。
写真を見直す彼は、自分の父親を隠れながら撮影する少年・川尻早人の存在に気づく。

早人が自分を尾行していることに気づいた吉良は彼を尋問するが、
早人は逆に、自分が吉良の犯行の証拠をテープに収めていることをネタに、自分と母親に手を出させないと吉良を脅す。
しかし吉良は早人が好き勝手することを許さず、とっさに早人を殺してしまった。
警察や医者を誤魔化すような、風呂場で転んで頭を打ったという事故に見せかける「殺し方」は出来たものの、
岸辺露伴が早人のことに気づいている今はマズい。明日にでもスタンド使いたちが徒党を組んでこの家に来るだろう。
絶望する吉良。「写真の親父」は今のうちに町から逃げることを提案するが、吉良は「自分が逃げ惑う立場になる」ことは、
平穏な生活から最も遠ざかる忌むべきものとしてこれを拒否、絶対にこの町を出ないと叫ぶ。
そのとき、「写真の親父」が持っていた「矢」が、ひとりでに動いて吉良を刺し貫き、吉良に新しい能力を与えた。

779 名前:ジョジョ四部[sage] 投稿日:2006/07/11(火) 13:41:27 ID:???
新しい吉良の能力は「時間を爆破して時を戻す」能力だった。
この能力は吉良の正体を知る唯一の人間、早人に取り付いて作動する。早人は時が戻って生き返ったようだ。
この能力は早人に対して吉良の正体を質問した者や、早人が吉良の正体を伝えた相手に対して発動し、
対象を爆破した後に「時」を一時間ほど戻し、対象が早人と会ったという事実さえも消してしまう。
しかし、一度破壊されたものは次にも同じ時間に破壊されるという「運命」が存在し、
「次の時間」には、早人に会わずとも対象は爆死してしまうのだ。
岸辺露伴、そして彼に呼ばれていた承太郎や仗助たちまでもが、一度はこの爆破能力の前に消滅するが、
早人は機転を利かせて、自分は何も喋らずに吉良自身と仗助を鉢合わせさせることで、仗助に吉良のことを伝えることに成功した。
仗助からの攻撃を防ぐためには、吉良は早人に仕掛けた能力を解除して自分の身を守らなければならない。
早人に仕掛けられた能力は解除され、露伴や承太郎たちが爆死することはなかった。早人は運命に勝ったのだった。

激闘の末に、吉良は自分に偶然訪れた幸運を利用して仗助を追い詰めるが、それは仗助の仲間の手によって阻止される。
吉良は仗助や承太郎、露伴らに囲まれてしまった。しかも戦闘中に起こした爆発が一般人に気づかれ、野次馬まで集まっている。
今度こそどこにも逃げ場は無い。「運命は自分に味方している」「チャンスを掴めば全てが上手くいく」と自負していた吉良だったが、
早人は彼に対し「掴めるかどうかのチャンスや運命なんて、今ここに確かにある『正義の心』に比べれば小さなものだ」と言い放つ。
吉良は再び時を戻す能力を発動させようとするが、それは間に合わなかった。
承太郎の攻撃で吹っ飛んだ吉良は、バックする最中の救急車に頭部を潰されて死亡した。
「幽霊の通り道」に辿りついた吉良の魂は、杉本鈴美によってどことも知れない「全然安心の無い場所」に追放された。

780 名前:ジョジョ四部[sage] 投稿日:2006/07/11(火) 13:42:25 ID:???
するべきことを終えた杉本鈴美は、スタンド使いの皆に見守られながら天に昇っていった。
承太郎はまだ吉良のような凶悪なスタンド使いの心配をしていたが、ジョセフは大丈夫だと考えた。
彼はこの町のスタンド使いたちに、自身を律し他者にも染み渡る正義の心「黄金の精神」を見い出していたからだ。
彼ら二人もまたアメリカに帰っていった。

こうして1999年の夏は、ほとんどの人にとって、いつもの夏と同じように過ぎていった。第四部完。

782 名前:ジョジョのトリビア[sage] 投稿日:2006/07/11(火) 17:08:33 ID:???
短編集の死刑執行中脱獄進行中で
吉良の、その後の生活がわかります