堕天使の子守唄/関よしみ
557 名前:地獄の子守唄 1[] 投稿日:2005/06/12(日) 18:30:11 ID:dnxC93Sn
不良少女の理緒は万引きで補導され、それを迎えに来る途中で両親は事故にあい死亡した。
泣きじゃくるまだ幼い妹の結花。親戚たちは両親の死の原因をつくった千佳を責める。
兄の友哉は「気にする事はない」と理緒に優しく言った。

三兄妹は親戚で大金持ちの唐沢家に引き取られる事になった。
唐沢家の一人娘の藻音(もね)は理緒とは正反対の才色兼備の少女。
彼女は亡くなった母の子守唄が録音されたテープを聞きながらではないと眠れないという。
理緒たちは唐沢家の使用人で口のきけない志津江に世話をされるようになった。
ある日、結花は藻音の部屋に迷い込み、子守唄の録音されたテープを消してしまう。
藻音は泣き叫びながら結花の頭を壁に何度も打ち付けさせ、結花は意識不明の重態で入院した。
いくら大事な物でもあそこまでするのは異常だと理緒は言うが、友哉は耐えろと言う。

病院では何故か、結花に怪我をさせたのは理緒という事にされ、看護婦にまで陰口をたたかれた。
結花の見舞いから帰ると、藻音は理緒の両親の写真を志津江に燃やさせていた。
「大切なものを失う辛さがこれでわかった?」藻音は笑う。
志津江は藻音に内緒で両親の写真を一枚残しており、それをこっそりと理緒に渡してくれた。
藻音は母の子守唄が聞けない事でストレスを募らせ、
カルシウムが足りないせいだと理緒の両親の骨を粉にしてごはんにふりかけて食べた。
吐き気と怒りを感じながらもうこんなところにいたくないと訴える理緒に
「お前が万引きしなければこんな事にはならなかったんだ!」と友哉は本音を口に出した。

藻音はストレス解消として、志津江の両手足を縛り、犬のように四足歩行にさせ引きずりまわした。
それを止めようとする理緒。「気が変わったわ。この子の方が面白そう」
志津江の代わりに理緒は首輪をつけられ蔵に監禁される。
そこで連日暴力を受けつづける理緒の叫び声は録音され、
藻音はそのテープを子守唄の代わりにしてやっと眠れるようになった。
「もういいわ。例の薬飲ませてあげて」
屈強な使用人によって理緒は無理矢理得体の知れない薬を飲まされる。
薬によって理緒の喉は焼け、声が出せないようになった。

558 名前:地獄の子守唄 2[] 投稿日:2005/06/12(日) 18:34:19 ID:dnxC93Sn
監禁され続ける理緒。
食事は全て拒否し、藻音に噛みつこうとするが避けられる。
もしこのまま食事を拒否しつづけ理緒が死んだら、
次は友哉や意識の回復した結花の番だと藻音は笑う。
兄たちをそんな目にあわせてはいけないと理緒は食事をとるようになった。

この状況に耐えきれなくなった友哉は理緒を殺して自分も死のうと襲い掛かる。
お兄ちゃんとあたしが死んだら結花はどうなるの?@搶盾ヘ必死で抵抗する。
そこへ現れた藻音は使用人に友哉を殺させる。友哉の死体は引きずられていく。
残された理緒は、もう二度と藻音に噛みつけないようにとヤスリで歯を削られる。
「これじゃラチがあかんな。電気ドリルを取ってこい!」理緒は電気ドリルで歯をえぐり取られた。

友哉は崖から足をすべらせて死んだという事にされ葬式が行われた。無論理緒は出席できない。
蔵の外では、理緒は妹に暴行を働いた上に家出をしたとんでもない不良娘という事にされていた。

退院した結花が藻音に連れられやって来る。
無事だったのかと理緒は泣いて喜ぶが、幼すぎる結花は毎日見舞いに来ていた藻音に懐き、
風呂にも入れず排泄物も垂流し状態の理緒を「ばっちい」と嫌がる。
結花は、理緒を犬扱いする藻音に「本当のわんちゃんの方がキレイだよねー」と言った。
「わんちゃんがお洋服着てるなんておかしいよ」結花のその言葉で理緒は全裸にされた。
全裸の理緒は庭に引きずり出され、投げたボールを拾いに行けと命令される。
しかし羞恥で理緒は1歩も動けない。「わんちゃんのほうがかしこいよねー」結花は無邪気に言う。
志津江はその光景に心を痛めるが藻音の手前なにも出来なかった。
真夜中、志津江は理緒に服を被せかけ、理緒をいましめていた縄を解いた。
しかし直後に藻音がやって来て、理緒はまたもとの状態にされ志津江はどこかに連れていかれた。

559 名前:地獄の子守唄 3[] 投稿日:2005/06/12(日) 18:36:31 ID:dnxC93Sn
翌日、志津江の代わりに働けと言われ理緒は外に出される。
志津江は自分のせいで首にされてしまったのかと理緒は思う。
使用人に料理をつくるから卵を出してくれと言われ冷蔵庫を開けると、
中には志津江の生首が入っていた。藻音に逆らった志津江は殺されていたのだ。
そして、使用人は志津江の腕を調理する最中だった。
そこにやってきた藻音を、理緒は恐怖で突き飛ばす。
倒れた藻音は煮えた油の中に頭を突っ込む。
油はこぼれ、火事が起き、古い屋敷に火は瞬く間に広がっていく。
泣いている結花を抱きかかえ、無我夢中で理緒は屋敷を飛び出した。

理緒と結花以外の屋敷の住人は全て死んだようだ。
どうしてこんな事になったのだとつぶやく町の人々に結花は
「りおちゃんのせいで おうちがかじになったの」と泣きながら言う。
「あんた確か家出したっていう不良娘…こんな事をするために帰ってきたのか!?」
殺気だった人々は凶器を持って理緒を取り囲んだ。

【完】