ハートを打ちのめせ!/ジョージ朝倉
94 :Punky Cake Junkie :04/05/05 04:45 ID:???
今から「ハートを打ちのめせ!」を投下しますが、
作者が「学生版ロマンポルノを目指した」と言ってるだけあって
中学生が性行為を普通にやってます。苦手な方は気をつけてください。

95 :ハートを打ちのめせ! 1 :04/05/05 04:47 ID:???
第一話「根岸」

 中学三年生の根岸は同じクラスの荒井が好き。しかし荒井は瑠璃に恋をしている。
やりたい盛りの荒井を体で釣ろうと根岸は夏だけでいいからと荒井の前で服を脱いだ。
荒井は塾もサボって根岸に会う。塾には瑠璃がいるのに。瑠璃ではなく根岸を選んでいるのだ。
例えセックス目当てでもいい。教室にいる時はまともにしゃべる事すら無かったのだから。
 久し振りに塾へ来た荒井は瑠璃と仲良く話をしていた。荒井の瑠璃を見る目には愛情がこもっている。
瑠璃は可愛い。誰にでも好かれ、年上の彼氏までいる。荒井が好きになるのも分かった。
 彼氏とは手を繋ぐ程度しかしていないと言う瑠璃に根岸は何故かと聞く。
「繋がりがエッチだけの付き合いって嫌だから」根岸は苛立ちを感じる。
 最近彼氏と上手くいってない瑠璃は、他に気になる人がいると言う。荒井の事だと根岸は思う。
学校がはじまったら荒井はきっと瑠璃と上手くいく。瑠璃とはセックスだけじゃない恋人同士になるのだろう。
その晩根岸は、泣きながら、殴り合おうと荒井に言う。セックスなんか誰とでもできる、
セックスなんかじゃ伝わらない、殴り合って伝われば荒井が好きになってくれるかもと根岸は言う。
「好きだって言ってるだろ」「セックスがでしょ?」根岸の言葉に荒井は言葉を詰まらせる。
根岸は自分からセックスだけの関係を迫ったが、もうそれでは我慢できなくなっていた。
 荒井と会わなくなってからしばらくして学校がはじまった。
荒井は根岸の腕を引っ張る。瑠璃が見ていると根岸は言うが、荒井はかまわず叫ぶ。
「知るか!俺の頭はセックスセックスでそれ所じゃねーんだよ!!」荒井は根岸を殴る。
「これで伝わったか!」「全然足らねえー!」根岸は殴り返す。荒井は更に殴る。
他の生徒の言葉など聞かず、二人は凄まじい殴り合いを繰り広げた。
 包帯を頭に巻き眼帯をした荒井と、傷だらけの根岸は背中合わせに座った。
「もうさわっていい?」荒井の言葉に根岸は笑み、荒井の顔の傷を舐めた。

96 :ハートを打ちのめせ! 2 :04/05/05 04:51 ID:???
第二話「荒井」
(一話より昔の話です)
 男女別の体育の時間、瑠璃が浜中先輩と付き合い始めたと荒井は聞く。
男子達は「もうヤったのか!?」とエロ話に花を咲かせた。
 夜、コンビニからの帰りに、男が木をつたい瑠璃の部屋へ入ろうとしている所を目撃する。
変質者かと思い荒井は石を投げようとするが、窓の中から瑠璃が男を招いていた。
荒井に気付いた瑠璃は微笑を浮かべ人差し指を立てた。夜に男を連れ込むなんて…
落ち込みながらも、瑠璃の痴態を妄想して荒井は自慰にふけった。
 翌日、昨日はお茶を飲んだだけだと瑠璃は言ってくる。
「何でその先輩と付き合うようになったんだ?」
「タイミングが良く告ってくれたから。ちょうど誰か焚き付けて巻込んでくれないかなーって思ってて。
あたし自家発火できないから誰かどうにかしてくれないかなって」瑠璃は意味不明なことを言う。
「俺と付き合えよ巻き込んでやるから」「……荒井、タイミング悪い。」瑠璃は静かに言った。

 誰か俺の事好きな美女でもいないかと荒井はアツコにむかって呟く。その隣には本を読む根岸がいる。
「あんた小学生の時はもててたけど今はねー」アツコは爆笑しながら言う。
「そんなガキの頃にもてたって……」「あんたなんか今もガキンチョじゃん」
「――ほんとそうだな」荒井は眉を寄せて言った。



絵での演出が大きい回なので、文章にするとわかりづらいです。文章力ないせいもありますが。

97 :ハートを打ちのめせ! 3 :04/05/05 04:53 ID:???
第三話「瑠璃」
 瑠璃は石井先生の指輪を奪い、愛人にしてくれたら返すと言った。
指輪を返すからと言って瑠璃は夜に石井と共にボートに乗る。
瑠璃は「遠慮ならいりませんよ。私処女じゃないですし」と妖しげな笑みを浮かべる。
 瑠璃は元彼氏とのセックスレポートを石井に提出した。
ボートの上で石井は中学生の頃、ピアノの上手い女の子に恋した事を話す。話し掛ける勇気すらなく、
擦れ違いざまにわざと手に触れる事が精一杯だった、君も同世代の子とそういう恋愛をしなさいと言う。
 翌日瑠璃は荒井とのセックスレポートを提出する。自分はこれからも色んな人とやり続け、
満たされないセックスで自分を傷つけ先生を追い詰めると書かれていた。
石井は今夜から行かないと瑠璃に言う。瑠璃はずっと待ってるからと叫ぶ。
夜、瑠璃はガラの悪い男達に石を投げる。男達は優しくしてやるから来いと瑠璃に言う。
影に隠れていた石井は瑠璃を連れ出し、なんて危ない事をするんだと叱る。
「先生来てると思った!あたしが目の前で犯されでもすれば先生を追い詰められるでしょ!?」
そう笑い泣く瑠璃を石井は車に連れ込み、セックスをした。瑠璃はひどく痛がる。
「先生…ごめん。本当は処女だったの」セックスレポートは嘘だったのだ。
 翌日、瑠璃は石井と擦れ違うとき、わざと石井の手にさわり、軽やかに走り去っていった。

98 :ハートを打ちのめせ! 4 :04/05/05 04:56 ID:???
第四話「荒井その2」
 セイジは彼女のアツコとのセックスを、金を取る代わりに後輩たちに覗き見させていた。
荒井と岡は友人だからと言う事でタダ見させてもらったかわりに、
彼女が出来たら他の二人にセックスを覗き見させるという約束をした。
荒井は当分彼女なんて出来るわけがないと思っていたのだが、
根岸と言う彼女ができ、しかも痴話喧嘩を大勢の前でしたのでもう公認の仲だ。
セイジと岡にしつこく言われ、一度だけならと荒井は覗き見を許可する。
それを偶然聞いた根岸はショックを受けるが、その夜ビニールハウスへ向かう。
自分は頭が悪いし、体で荒井を釣るような卑怯な奴だ。これぐらいしか出来ないと
自棄になったように服を脱ぐが、荒井がやっぱり駄目だとそれを止め、
岡達を追い出した。頭が悪い事を気にして泣く根岸に、勉強を教えるからと荒井は言って泣き止ませた。

99 :ハートを打ちのめせ! 補足 :04/05/05 05:00 ID:???
■石井先生は若くてハンサムでモテモテ系の人ではなく、
 小学生ぐらいの息子を持った、眼鏡で少し禿げたおじさん先生です。
 妻を八年前に亡くしています。

181 :ハートを打ちのめせ! 5 :04/05/06 03:29 ID:???
第五話「マキ」
 晴れた日のアスファルトに映る影を見て、10秒数えた後空を見ると白い影が映る。
影が目に焼き付いているだけなんだけど、私にはそこにあるように見える。
それでいいし、それがいい。
 横山マキは制服にネクタイをつけている。友人達が何故かと聞くと、大学生の
彼氏にもらった物をつけているのだと答える。大学生と付き合ってるなんて大人っぽいと皆は言う。
隣の席の椎名は席替えをした日から毎日消しゴムを忘れてマキに借りてくる。
もしかして、マキと話したいがためにわざと忘れてるんじゃないかとマキは勘ぐる。
 ある日椎名がそのネクタイ彼氏からもらったんだって?と聞いてくる。マキはそうだと答える。
「昨日から家庭教師頼んだんだけどさ、石動っていう先生で、前までお前の所にいたんだろ?
言ってたぜ。高校の時の制服のネクタイねだられてあげたって」マキは動揺した。
本当はマキには彼氏などいない。全て嘘だ。でもそれでいい。妄想の彼氏は優しくて頭が良くて
格好良くてとろけるようなキスをしてくれる。必要なのは大きく思い込む力。
 マキは図書館で椎名に会った。椎名は今日は彼氏とデートすると
言っていたのに何で図書館に独りでいるんだと嬉しそうに聞く。
「何でそんなに嬉しそうなの?私に気でもあるの?」椎名はそうだと笑顔で答える。
マキが赤面すると、横山さんと同じ嘘だってばと、からかうように笑った。
 あんな嘘少しは気がないとつけないんじゃないかとマキは一瞬思うが、そんな訳はないと思い直した。
今まで他の同級生や石動先生や、その他の男性に何度も何度も片思いをした。
でも自分には何の魅力もない。思うだけでそこから発展した事など一度もない。
「そんな事ない。マキは世界一可愛いよ。その上賢くて美しくて大人でエロスで
清楚で神秘的な特別の女の子じゃないか」妄想の彼は自分をいつでも特別扱いしてくれる。

182 :ハートを打ちのめせ! 6 :04/05/06 03:30 ID:???
 椎名とマキは放課後日誌を書いていた。「横山さんの事好きだから嬉しい」その言葉にマキが
赤面すると椎名は嘘だとまた笑う。嘘はいい加減止めろととマキが言うと椎名はマキのネクタイを引っ張り
「じゃあこれも止めれば」と言う。「ホントだもん」「じゃ、これもウソな」椎名はマキにキスをする。
「つまんない。私の彼は毎日溶けるようなキスをしてくれる。椎名じゃ力不足」マキはそう言って
その場を立ち去る。現実の椎名のキスより妄想の彼のキスの方が最高だ。
 その晩マキはいつものように妄想しながら自慰をする。しかし、現実の椎名とのリアルなキスが頭に浮かぶ。
恥かしい程何もないマキは嘘でも特別な女の子で有りたくて、何かあるふりをしてバランスをとる、
そんな事で手が一杯だ。そうやって自分をだましていないと、哀しいほど惨めで死にたくなる。
椎名のキスで妄想はぶち壊しだ。昨日吐いた言葉で椎名との仲も…
 毎日消しゴムを忘れていた椎名が今日は消しゴムを持ってきていた。椎名は無愛想だ。
椎名は屋上へ上がる。マキはそれを追う。「消しゴム、あたしから借りてたのあたしと話すきっかけが欲しかったの?」
二人きりの屋上でマキは訊ねる。椎名は否定する。「ウソでも良いからそうだって言って欲しかった」マキはその場を去ろうとする。
「何だよそりゃ。つまんねーんだろ?これよりつまんねーんだろ?」椎名はネクタイを引っ張る。
「つまんない自分が見えて嫌なのっ!ねえ、椎名が私を世界一可愛くて賢くて美しくて神秘的で大人でエロスで清楚な
特別な女の子だと思ってるって、勝手に思い込んで良い?」マキは泣きながらネクタイをほどく。
「え??……よくわかんないんだけど思春期って事?」椎名の言葉に、マキの手の中のネクタイは屋上から落ちていった。
 晴れた日、空に映る二人分の白い影を見て、椎名とマキは笑いあった。

183 :ハートを打ちのめせ! 7 :04/05/06 03:32 ID:???
第六話「アツコその1」
付き合いだしたのは一年生の夏の時。セイジはアツコよりもチビだった。アツコは今よりもだいぶガリガリだった。
指を繋ぐだけで甘く痺れて涙が出た。いつからか二人は喧嘩をしても嘘やセックスで誤魔化すようになった。
そんな日常に慣れきったある日、アツコの携帯にセイジの後輩の富樫からメールが来る。
メールで呼ばれた場所へ行くと、富樫はアツコが好きだと告白した。セイジよりも大切にすると言われた。
 セイジはコンドームもないのに学校のトイレでセックスを求めたり、約束を破ったりする。
アツコはこうなったら浮気してやると富樫に連絡する。富樫と手を繋ぐと、胸がときめいた。
セックスもキスもしなくても、指先だけで相手の思いが流れ込んでくるかのようだった。
 夜、アツコの部屋にセイジは入って来ようとする。富樫と付き合うからもう来るなと言うと、
あいつはセックス目的だ、前に金が無い時に五千円払わせて俺とお前のセックスを富樫に覗き見させたと言う。
アツコが泣き出すと、お前にやったアクセサリーはその金で買った物だとセイジは笑いながら言った。
アクセサリーを投げつけセイジを追い出したが、不安は消えない。学校にいる何人かの人が自分と
セイジのセックスを見ているのだ。翌日、皆の声や視線が気になってしょうがなかった。
富樫が話し掛けるがアツコは冷たい態度をとる。大切にするなんて嘘だったんだ。あいつもセイジと変わらない。
 富樫は誤解が解こうとアツコの部屋の窓を叩く。確かに自分は見たが、その前からアツコが好きだった、
見た事を後悔していると言う。富樫は落ち込み下を向き、その拍子に窓を割ってしまう。
富樫は窓の穴から手を伸ばし、アツコの手に触れる。手から、富樫の思いが伝わってくる…
「ウソ、つかないでねっ……?」アツコは部屋に富樫を入れる。富樫はアツコの額にキスをした。
ただそれだけなのに、胸がときめいたいた。

184 :ハートを打ちのめせ! 8 :04/05/06 03:33 ID:???
第七話「アツコその2」
 小さな頃、女子高生の太い足がショックだった。でもママは少女のように細い。
自分はきっと大丈夫だ。綺麗なママ。でも女臭い所気持ち悪い。そこは似たくない。
 付き合い始めた頃、セイジとアツコはよく映画を見に行ったり店へ行ったりとデートをした。
セイジは欲しい物は何でも万引きする。面白いセイジ。でも、たまに怖くなる。
 アツコは貧血で倒れる。皆に生理である事がばれたかもとアツコは恥かしがる。
何でこんな物がくるんだろう。めでたいと言う母も、アレが来ちゃったーと喜びはしゃぐ
他の女子の神経も分からない。虫唾が走る。嫌でたまらない。
 二年になり、セイジはアツコにセックスさせろと迫るようになった。アツコはお嫁に行くまで
絶対にしないと泣く。セイジはセックスがしたいからと羽田先輩の彼女と二股をした。
二股が羽田にばれ、セイジはリンチされる。アツコが見舞いに行くと、セイジは怪我だらけなのにセックスしたいと言う。
「アツコのお尻の穴にキスしたい」セイジの変態発言にアツコは帰ろうとするが、帰ったら
また他の女のところへ行くと言うセイジの言葉に、アツコは仕方なしにセックスをした。
裸になったアツコに言う。「大人の女の人みたい」以前はガリ子とまで呼ばれた
アツコも、いつの間にか肉をつけ、大人の女の体へと変貌していたのだ。
 セイジは映画を見なくなった。本も漫画も読まなくなった。でもコンドームだけは盗んでくる。
アツコは開き直れたかわりに何故かいつも寂しい。明るい髪の色をしたセイジを見ながら言う。
「あたしも染めようかな」セイジが受け止めてくれるのならもういい。

185 :ハートを打ちのめせ! 9 :04/05/06 03:35 ID:???
第八話「アツコその3」
 アツコと富樫は毎日手を繋いで帰るようになった。同じ学校の生徒が通ると
富樫が照れて手を話す所が少し不満だ。アツコは自分のセックス現場を
見ておきながら何もなかったかのようにヘラヘラ笑っている岡達に怒り、
放課後呼び出し訴えられたくなかったらズボンとパンツを脱いで
尻に棒を刺せ、写真に撮って仕返しに辱めてやると脅した。
しかし岡達は「仕返しに辱めるってあんた全然恥かしくない。自慢していい体だと思う!」
などと言い、アツコは復讐する気がそがれる。その事を富樫に笑い話として言うと、
「覗かれた事あんまり言わない方がいいですよ。誰が聞いてるかわからないし、
変に捻じ曲げられて噂になるかもしれない」と真剣に言われる。自分の事を
心配して言ってくれているのだが、岡達の能天気ぶりに少し気が楽になたのに…
 富樫は夜遅くまで自分の家にいてくれないし、部活も真面目に出る。
そんな時はセイジの事ばかり思い出す。セックスの時何度も自分の名前を呼んでくれたセイジ。
それが何故か可愛く感じられた。セイジはいつも傍にいてくれた。
セイジの事なんて思い出したくない。もっともっと富樫といたい。アツコは泣く。

186 :ハートを打ちのめせ! 10 :04/05/06 03:36 ID:???
 たまには自分が富樫に合わせないといけない。アツコは富樫の部活が終わるのを待っていた。
するとセイジが現れ、いつも許してくれたんだから許してと言ってきた。アツコは泣きながら
セイジを罵倒する。そこで初めてセイジは自分のした事の重大さに気付いた。
 帰り、富樫は夜にアツコのもとへ行くと言った。二人は濃厚なキスをする。
ベランダで富樫を待っていると、セイジがやってきて写真を数枚見せた。
セックスを見せた相手全員の性器を露出させた写真だ。これで許せとセイジは言う。
許せるわけがないと言うと、セイジはアツコを無理矢理その場から連れ去った。
富樫がアツコに会いに来ると、そこにアツコはおらず、セイジの持ってきた写真が落ちていた。
富樫は全てを悟る。一方セイジに連れられるままどこともわからない所へアツコは連れて行かれた。
セイジはアツコの名を何度も何度も叫び、謝った。憎くて、くやしくて、大嫌いで、
いいかげんで馬鹿で嘘つきなセイジ。それでも……
 翌日、アツコは富樫をふる。昨日こうなる事を予測していた富樫はアッサリと承諾した。
富樫を好きな気持ちはまだあるし、覗きの事は一生許せないがアツコはセイジと元の関係に戻った。

187 :ハートを打ちのめせ! 11 :04/05/06 03:59 ID:???
第九話「瑠璃その2」
 あれから、瑠璃は擦れ違うたび石井の手に触れてくる。無理を言う事はなかったが、
手を触れるのもやめてほしい。あの時、瑠璃の態度に腹が立ちヤリャいいんだろうと
車なんかで乱暴に、子供相手にしてしまった。……可哀相な事をしたと思っている。
 石井の息子はクリスマスにMEGUMIみたいな可愛いお母さんが欲しいと言ってきた。
そんな事を思い出しながら理科準備室へ行くと瑠璃がいた。卒業までは我慢する
つもりだったけどと言いながら、瑠璃は石井に抱きつく。それを廊下にいた荒井に見られてしまう。
荒井は絶対に喋らないだろう、もし噂が立っても毅然とした態度をとればいと瑠璃は言う。
だが石井は噂が立つだけで教師という自分の立場は危うくなる、もう自分に付きまとうなと言った。
「わかりました。息子さんが可哀相ですもんね。そのかわり、最後に先生と二人で旅行に行きたいな。
じゃないと、荒井が言いふらすように仕組みます。荒井はまだ私に気があるからどうとでも出来ます。
目撃者がいるなんて言い逃れできませんよね?」最後と言う言葉を信じ、石井は旅行へ行く事に。
旅行といっても息子と遊園地へ行く約束があるので12時間だけだ。
「これで最後だって約束するから先生にも約束して欲しいの。今のあたしが困るなら、
困らなくなったらもう一度会って下さい。十年でも二十年でも、ずっと先生の事が好きだと思う」
石井は一応承諾する。夜、二人は一緒の布団で眠る。勿論、セックスはしない。
「先生、本当に最後にしようとしてる。あたしの約束なんて聞き入れてくれないの?あたし本当一生先生が…」
「子供の言う事にしか聞こえないよ。でも、その約束信じられるよ」瑠璃は涙を流し、石井に抱きついた。
 クリスマスに石井は息子に普通のプレゼントを渡す。サンタを信じない息子に石井は
「信じてたらいつかお母さんだってくれるかもしれないぞ」と言った。
飽きれるほど先走った事だ。瑠璃はMEGUMIに似ていないし。
期待しても仕方のない事だ。でも、彼女は甘く見ちゃいけない娘だから。

188 :ハートを打ちのめせ! 12 :04/05/06 04:05 ID:???
第十話「根岸その2」
 受験シーズン。頭の良い荒井は秀高へ行き、根岸は中下高へ行く。
学校がわかれて会う事が少なくなったら、私達はどうなるんだろう?
 入試が終わり、禁欲していた荒井と夜に久し振りに会う。根岸は何とか受かった。
荒井のおかげで三年生の後半は楽しかった。気が違ったみたいにいっぱいセックスした。
気が違えるほどの何かがあるのは良いと思う。でも、何年後にお互い別の人と
セックスしたりするのだろうかと思うと悲しくなる。
 卒業式が終わり、荒井から第二ボタンをもらった後に、殴り合おうと根岸は言う。
根岸には前に殴りあった時の傷がまだ少し残っている。以前よりもずっと根岸の事を
大切に思うようになった荒井は、殴りあうのは嫌だと言うが根岸は、
「今度は消えない傷が出来るくらい殴り合おうよ。殺るか殺られるか人か獣かってぐらい!」などと言う。
 すごくすごく好きなら殴りあいたいと思うのが普通だと思う。荒井が何故応じてくれないのかがわからない。
殴りあうために根岸は春休みに荒井を呼び出した。根岸は殴ろうとするが、
荒井は傷つけたくないからと根岸を殴らず逃げ回る。根岸は荒井を押し倒し殴ろうとする。
「殴れよ。殴られても俺ずっと根岸と一緒にいるよ。ずっとずっと変わんないから。だから安心して殴れ」
「何言い切ってんの?そんなのありえないじゃん!嘘じゃん!」「うっせ、ずっとはずっとだ」
根岸は泣き出す。「私、ただ、荒井にそう言って欲しかっただけかも…」
「ほんとに、俺そう思ってるよ」荒井は根岸を抱きしめた。

 新学期、学校こそ違うものの二人は学校までの道を待ち合わせて一緒に行った。
「荒井。私、またいつかおかしな事言い出すかも」
「取り合えず言え。全部言え。俺も気が向けば殴ってやる」