グランディーク/桜瀬琥姫
49 名前:グランディーク[sage] 投稿日:2005/07/01(金) 22:19:51 ID:???
登場キャラ
ティーア・オルブライアント(17)武器や防具に宿る精霊の姿を見る能力を持つ少女。
武器屋を営む父親から世界一の武器を捜し出すという命を受け、旅をしている。
ルーク・スレイトン(26)元はとある王国の騎士隊長だったが親友や恋人に裏切られて
追放。現在は殺し屋をやっている。
ルチア(16)異国からやってきた一流(自称)トレジャーハンター。
グランディーク 雷をつかさどる伝説の剣。精霊は老人の男の姿。
フォルティーナ 氷をつかさどる伝説の鎧。精霊は大人の女の姿。
謎の女 武器や防具に呪いをかける能力を持つ。結局名前すら判明しなかった。

50 名前:グランディーク[sage] 投稿日:2005/07/01(金) 22:21:42 ID:???
1巻前半
殺し屋ルークは仕事の為に立ち寄った街で不思議な少女ティーアと出会う。
オークションに出された伝説の剣が偽物であることを見破った彼女はルークに
剣の精霊が教えてくれたと言う。
その夜、「仕事」を遂行しようとするルークの前にグランディークを持ったティーアが
立ちはだかる。彼女はルークの剣の精霊から「御主人様を止めて下さい」と頼まれていた。
正体を知られたルークは口封じの為ティーアを殺そうとするがティーアに一撃で
倒されてしまう。ルークは死を覚悟するがティーアは一緒に旅をしようと誘う。ルークは
口封じの名目でティーアに付いていく事になった。
ティーアとルークは伝説の氷の鎧フォルティーナの噂を聞きその鎧が封印された
洞窟を訪れる。鎧を守護する狼を倒すもののすんでの所で後をつけていたルチアに鎧を
奪われてしまう。
しかし鎧には呪いがかかっていたためルチアは操られてしまう。グランディークの力によって
呪いを解かれたフォルティーナはティーアを気に入り行動を共にする。
ティーアにフォルティーナを奪われたルチアは、何とかリベンジを果たさんとする。
宿屋へ忍び込みグランディークを奪おうとするが重くてビクとも動かなかった。
そんなルチアは酒場のマスターから持ち主に絶大な力を与える伝説の剣ダインスレイフの
話を聞き封印されている教会から盗みだす。しかしダインスレイフには抜いた者を血に飢えた
殺人鬼に変える呪いがかけられていた。
ティーアとルークに襲いかかるルチア。ティーアはフォルティーナの時のように呪いの除去を
試みるが呪いはあまりにも強力すぎた。ダインスレイフを破壊する事によってルチアの呪いは
解かれるが剣を「殺してしまった」事を悔やみティーアは涙するのだった。
樹上から一連の出来事を見ていた謎の女。彼女は自分のかけたフォルティーナへの呪いを
解いた人物に興味を持ち行方を追っていた。


51 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/07/01(金) 22:24:30 ID:???
1巻後半
ダインスレイフを救えなかったティーアは未だ立直れないでいた。
夜の街を考え事をしながら一人歩いていたティーアは盗賊団に襲われる。
心配して駆け付けたルークによって盗賊団は撃退されるが盗賊の一人を殺した
ルークをティーアは非難する。「剣は人殺しの道具じゃない、守るために剣はある」と。
ルークはその言葉が口癖だった自分を裏切った親友とティーアを重ね不快感を
顕にするのだった。
ルークが殺し屋だと知った少年が二人の前に現れ父親殺しを依頼する。城の騎士団長を
努める少年の父親ライナスは、ある日名剣を手に入れるがその日から彼は変わってしまう。
そしてついに少年はライナスが人を殺す現場を見てしまったのだ。
これ以上父親に殺人をさせたくないという少年にティーアは「必ずお父さんを助けてあげる、
あたしを信じて」と言うが、「信じて」という言葉を軽々しく口にするティーアに愛想を尽かした
ルークは彼女に背を向け去っていくのであった。
ティーアはグランディーク、フォルティーナと共に行動を開始する。これ以上ライナスとルークに
人殺しをさせたくないから。城の門番が持つ短剣の精霊やルチア(何だかんだ言ってティーアの
事をほっとけないらしい)からライナスの情報を聞いたティーアは自らオトリになってライナスを誘い出す。
夜の闇の中、ティーアは魔剣を持ったライナスに殺されそうになるがすんでの所でルークに救われる。
ルークはライナスを殺そうとするがティーアがそれに割って入る。ルークはティーアにライナスがこれまで
私利私欲で沢山の悪事を重ねてきた事を話し、こういう汚い人間は死ねばいいと言う。しかしティーアは
「この世で死んでもいい人間なんて一人もいない」「悪人だから殺すなんて、それじゃあの時のあたしと
同じになってしまう」彼女の脳裏にはグランディークを持ち「悪人」の返り血を浴びた幼き日の自分があった。


57 名前:グランディーク[sage] 投稿日:2005/07/02(土) 12:55:14 ID:???
単行本未収録分
ティーアはライナスの攻撃から身を守りながら何とか呪いの解除を試みるが上手くいかない
ばかりか逆に殺されそうになる。ライナスは自分に呪いの剣と力を与えた「黒き女神」
(登場キャラの謎の女がそう)に感謝すると言う。
結局ライナスはルークの手によって殺されてしまう。(表向きには殺人鬼との戦いで死んだことになった)
翌朝、家の前で父親の帰りを待つ少年の前にルークが現れる。血まみれのマントを少年に渡し
依頼は確かに果たしたと告げ行方をくらます。
一方ティーアも約束を守れなかった事を謝る為少年に会いに行く。責められ、罵倒される事も
覚悟するティーアだったが少年は涙を浮かべながら笑顔で「ありがとう、お姉ちゃん」と言うのだった。
誰一人救えなかった事を悔やみ無力感に打ちひしがれるティーアだったがグランディークと
フォルティーナに励まされてもう一度ルークに会ってきちんと彼の心と向かい合おうと決意する。
しかしまともな手段ではルークは自分と会うことを拒否するだろうと考えたティーアはルチアに
「ルークにあたしを殺すよう仕事を依頼して」と頼んだ。
町外れで再会するルークとティーア。ルークは依頼通りティーアを殺そうとするがグランディークの前に全く歯が立たない。
ティーアはルークに自分に勝ちたいのならこれで襲いかかってと落ちていた木の枝を手渡す。
疑問に思いながらもルークは言われたとおりにする。その瞬間ティーアは昔「オマエノソノメヲツブシテヤル」
と木の枝で襲いかかられたというトラウマを思い出しその場にうずくまるのだった。
驚くルークにティーアは自分の過去を語りはじめる。「あたし…沢山人を殺した事があるの…」

という所で連載は中断、今だに未完となっています。
ついでに、画集に書かれている裏設定を。
グランディークの前のマスターはティーアの母親。ティーアが5歳のときに殺されている。ティーアの白いピアスは母親の形見。

ここからチラシの裏
改めて単行本を読み返したり記憶を辿ったりしてみて思ったのですが、この漫画、ライナスの息子以外全員DQNばっかじゃん…。