銀色のハーモニー/柊あおい
73 名前:銀色のハーモニー1[] 投稿日:2006/03/04(土) 17:57:32 ID:/VJ4m7e1
主人公は結城琴子、中学二年生。琴子は自分の描いた空の様子をひと目で理解した
男の子(霧島海)が気になり始める。海は若い母親と二人暮しをしていた。
仁科響子という強力なライバルはいるが、海に惹かれていく琴子。海の弾く
ピアノ・トロイメライに憧れて、母方の叔父・晴おじさんにピアノを習い始める。

琴子の友人・小池鈴子は担任の矢野先生に憧れているが、先生に彼女がいることを
知った琴子は鈴子を応援できず、2人は仲違いする。鈴子の幼なじみ研一郎の仲介で
二人の中は元に戻り、海は琴子は研一郎を好きだと誤解する。

ある日海の家に行った琴子は、海の母親が晴おじさんの初恋の人だと気づく。
一方矢野先生が結婚し落ち込む鈴子は、仁科響子の兄・奏一を好きになる。
奏一は琴子が幼い頃通っていたピアノ教室の男の子だった。琴子への想いを
抑えて奏一は卒業する。

晴おじさんと海の母親との態度がよそよそしいことが気になる琴子と海。
琴子は以前拾ったオルゴールを晴おじさんに直してもらうが、そのオルゴールが
海のもので、海の父親から母親に贈られた物だったことを知り、晴おじさんに
そのことを話す。
晴おじさんは海の家に行き、海の母親に海は自分との子供ではないかと問いただす。
オルゴールは晴おじさんが海の母親に贈った物だった。

75 名前:銀色のハーモニー2[] 投稿日:2006/03/04(土) 21:06:58 ID:/VJ4m7e1
海の母と父(霧島)・晴おじさんは音楽学校での級友で、ピアニストを目指す
晴おじさんの邪魔をしないように海の母親は妊娠を隠し、すべてを承知した
霧島と結婚したのだった。
二人の会話を聞いた海はショックを受け、部活をサボるなど様子がおかしくなる。
琴子への態度も冷たくなり、琴子はたまらず想いを告白するが、海から「僕達は
従兄妹だ。僕は晴おじさんの子供だ」と言われ、混乱する。
一方鈴子は奏一を諦めきれず、奏一のいる高校への進学を希望し研一郎の怒りを買う。
研一郎は鈴子をずっと好きだったのだ。自分と口をきこうとしない研一郎に鈴子は戸惑い、
これまで研一郎に頼りきりだった自分に気づく。

海は現実から逃れるようにピアノに没頭し、母親からピアノを本気でやるつもりが
あるのなら東京の学校に進学するように言われる。海が東京の高校を受験することを知り、
琴子は落ち込む。ある日の放課後、音楽室から聞こえてくるトロイメライ。琴子と海は
やっと想いを通じ合わせる。
琴子はピアノを買ってもらい、晴おじさんから再びピアノを習い始める。
4人はそれぞれ高校に受かり、卒業式の日琴子は海からトロイメライのオルゴールを贈られる。

番外編:晴おじさんと海の母親が結婚。海は高校卒業後海外留学を考え、
東京の大学に進学するつもりだった琴子はショックを受ける。
しかし何十年も海の母親を想い続けた晴おじさんの姿を見て、琴子は海の
ピアニストになる夢を応援すると海に告げる。おわり