ぎるど見聞録!/こいで たく
542 名前:ぎるど見聞録!1[sage] 投稿日:2007/10/17(水) 08:54:43 ID:???
未解決リストより。「ぎるど見聞録!」こいでたく 全1巻 ホビージャパン刊

様々な種族が共存する、ファンタジー的な世界が舞台のRPG風味コメディ。
世界樹の上に建てられた、高々度都市「パラシェル」。
街一番の歴史を持つ冒険者ギルド「プリモ亭」は、かつての盛況もむなしく、
今はたった3人で運営し、赤字と借金に悩む日々。
ギルド長の少女プリモの父は、店を娘に任せて、仕事に出たまま行方不明。
父と同行者たちには、王国から反逆罪の手配書が出され、不安は募るが、
何か重要でまっとうな仕事しつつ今も健在であると、プリモは信じている。

1〜11話と番外編は1話完結。
毎回ギルドに持ち込まれた依頼に応えたり、降りかかる事件を解決したりする。
徐々に契約冒険者(というか仲間)が増え、仕事も安定していく。
12〜15話は連続した話で、伏線を回収し、物語的に完結する話。

543 名前:ぎるど見聞録!2[sage] 投稿日:2007/10/17(水) 08:56:59 ID:???
登場人物(兼1〜11話の内容)

・プリモ(女)
ツリーピープル族(世界樹の上でしか長く生きられない。エルフのような長い耳)
父親が居た頃には大勢居たギルド契約者を引き止められなかったこと、
自分が幼いこと、戦闘技術が低いことなど、ふがいなさに悩むことが多い。
その度、仲間に励まされたり助けられたりして、徐々に成長していく。
店の名前「プリモ亭」の方が先にあり、父親がそこから取って名付けた。
いつもミニ丈のエプロンドレス(というかメイド服?)着用。

・エル(女)
格闘僧侶。バランスとしては、格闘>>>>>>>僧侶。
ガサツな性格で、信心が足らず、神聖魔法は不発に終わることも。
逆に、怪力の方は折り紙つきで、それは、バンパイアの血が流れている為。
バンパイアはこの世界では「邪悪なる血族」として刈られる立場な為、
特徴ある耳を隠すように、ハチマキのような布を頭に巻いている。

・ノア(男)
精霊を召喚する召喚師。幼い少年。
似顔絵を頼りに人探し、アイテム鑑定、戦闘などの能力を持つ、
様々な精霊を呼び出すことが出来、ギルドの仕事に貢献している。
のんびりしていて物事に動じない性格。緊張感に欠けるとぼけた言動が多い。

・キジューロー(男)
プリモ亭契約の戦士。元、王立騎士団のナンバー2と言われた凄腕。
ゴツイ外見でかなりの長身。堅物で口下手な武人風。
勢力拡大に心酔する国の方針に嫌気が差して騎士団を離れ、賞金稼ぎをしていた。
店を思うプリモの意思の強さに心を打たれ、プリモ亭と契約する。
悩むプリモに剣の指導を買って出て励ましたりと、心優しい一面も。

544 名前:ぎるど見聞録!3[sage] 投稿日:2007/10/17(水) 09:00:32 ID:???
・バンバン(男)
プリモ亭契約の魔法使い。ウイザードリーマスターの称号を持っているらしい。
軽薄で女好き。女の子のことやえっちなことばかり考えている。
プリモ亭と契約したのも、勧誘者がプリモとエル(女の子×2)だったから。
常に「仮面」を着用し、作中で素顔が見られることはない。年齢も不詳。
お面の表情が「つぶらな瞳に笑っている口」とかわいらしく、色々つかみにくい。
ギルド契約の冒険者や大魔法使いとして、ギリギリのところでは力を発揮し、
それなりに責任感はあるように見える。

・チムニー(女)
プリモ亭契約のモンスター使い。幼い少女。ちょっと喋りがなまっている。
民家をはるかに越える巨大なドラゴンタートル(亀の甲羅を持ったドラゴン?)を操るほど。
暴れていたところに、依頼を受けた冒険者が集まるが誰も止められなかった。
しかし、キジューローとバンバンが何とか力を合わせて止め、プリモ亭に来ることに。
暴れていたのは、父親の墓の場所を荒らされたことを恨んでの行動だった。

・マルタ(女)
プリモ亭契約の戦士。片目に眼帯を付けたりと強面なルックス。
女性ながら、男性ばかりの部下を持ち盗賊団の頭を勤めていた。
しかし実はかわいい服が好きで、地位にもルックスにも似合わないのが悩み。
その秘密を、襲っていた村を救いに駆けつけた、バンバンとノアに知られてしまい、
盗賊団は2人の手によって壊滅させられ、ほとんど脅迫のようにプリモ亭へ。

・ベレッタ(女)
プリモ亭契約の魔法使い・ファーマスの娘。ツリーピープル族。
父親がプリモの父親の仕事に強引に参加させられたとプリモ亭を恨み、
復讐心から冒険者ギルド「ベレッタ亭」を立ち上げ、自ら運営する。高飛車な性格。
所属する冒険者は、プリモ亭から無理矢理引き抜いた者も居る。
プリモ亭が経営難に陥っているのは、ベレッタの嫌がらせが原因でもある。
腰に剣を下げてはいるが、ギルドの仕事現場に自らが出向く様子はない。

545 名前:ぎるど見聞録!4[sage] 投稿日:2007/10/17(水) 09:03:10 ID:???
最終話のあらすじ
プリモ&エル組と、その他組に分かれて2件の仕事したある日のプリモ亭で、
プリモは上機嫌で、もう一方が報酬を持って戻れば、全て借金を返し終えると言う。
ところがそこへ、王国の軍を引き連れた男が物々しい様子でやってきて、
ベレッタの父、ファーマスが現れなかったかと脅すように尋ねてくる。

軍のスキをついて、ファーマスが瞬間移動魔法でプリモ亭に現れる。
仕事の仕上げに必要なアイテムを取りに、プリモ亭のアイテム倉庫に。
パラシェルの街を支えている世界樹は、まもなく寿命を迎えようとしている。
次代の世界樹の種が、古代文明の魔導器によって育まれている場所は遠く危険だが、
将来の為にもやらねばならない大切な仕事と、プリモの父が言い出したのだ。
しかし、その種に蓄えられている強大な魔法力に、王国が目をつけた。
加工すれば、自らが進めている戦争の有効な兵器になる。
かくして、反逆罪の容疑がプリモの父親たちパーティーに掛かり、追われる身になった。

再び魔法で移動して去ったファーマスと入れ違いに、軍の攻撃が開始される。
店を守る為、1人で戦うのも構わないと意を決して外に出たプリモが見たのは、
急ぎ戻って戦うギルドの仲間と、加勢するベレッタ亭の冒険者たち。
やがてファーマスが居ない事を察知した軍は、引き上げていく。
ベレッタ亭では、プリモ亭を攻撃する側に加勢し、
帰ってきたキジューロー達を足止めせよ、という指令が出されていたのだが、
私怨で悪行に加担させられるのを不満に感じた何人かが、離反をした。
ベレッタは、またプリモ亭に自分のものを奪われたと逆恨みし、プリモ亭の建物を爆破。
大切なものをなくして悔しがるプリモの姿を期待したが、
意に反して、プリモは静かに、「これでベレッタの気が済むなら」と。
…自分「たち」の意地で、ギルドをやっていてはいけない。
仲間が居るからやっていけるんだ、プリモは自らにも言い聞かせるように語る。
そして、父親たちが仕事を終えて帰ってくるかもしれない、嬉しい出来事を伝える。

終わり

546 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2007/10/17(水) 09:14:31 ID:???
「ぎるど見聞録」余談

表紙にどーんとメイド服っぽい女の子が描いてありますが、
メイドものではありませんwメイド関係ないですw
この漫画が発行されたのは1994年で、
収録内で一番古い話は、1992年辺りのものらしいのですが、
当時まだ、今のようなメイド萌えな概念はそこまで無かったように思う…

第1話でプリモが客から、「お手伝いかと思ったぞ」とは言われてますがw