アーシアン/高河ゆん
401 名前:マロン名無しさん 投稿日:04/10/17 23:28:17 ID:???
『アーシアン』いきます。間違い・足りないところなど、補完お願いします。

世界設定

はるか昔から地球人(アーシアン)のことを見守ってきた、遠い惑星エデンに住む、
金髪碧眼、白い羽の天使たち。月の裏側に基地をもち、地球に調査員を下ろしている。
+(プラス)チェッカーと−(マイナス)チェッカー。二人一組になった天使たちは、人間の行動を、
+(良いこと)か−(悪いこと)か調べていく。マイナスチェックが一万に達したとき、天使たちは
地球人を滅ぼすことになっている。

その一方で、天使たちは絶滅の危機に瀕している。発情期が限られている上、同性にしか性欲を
感じなくなってしまっているのだ。種族保存のため、同性愛は死罪とされている。旺盛な地球人たち
の繁殖力を調べるのもまた、天使たちの目的ではある。

主要登場人物

「ちはや」(♂)
金髪碧眼、白い羽の天使たちの中で、突然変異で生まれた、黒髪黒目・黒い羽の天使。
孤児院で育ったが、非常に優秀な成績で士官学校に入り、天使たちの司令官であるミカエルの
養子となる。親地球家。士官学校を主席で卒業後は、プラスチェッカーとして地球に下りる。

「影艶(かげつや)」(♂)
貴族の家で生まれ育った優秀な天使。実は捨て子であり、実の母は天使長ミカエルの妹・ルシフェルである。
士官学校でちはやと知り合う。皆に気味悪がられていたちはやを見て「綺麗だ」と感じた。地球人嫌い。
次席で士官学校卒業後はマイナスチェッカーとしてちはやとコンビを組み、地球に下りる。

402 名前:401 投稿日:04/10/17 23:32:08 ID:???
ストーリー

ちはやと影艶はコンビを組み、さまざまな地球人と知り合う。アーシアン好きのちはやはもちろん、
アーシアン嫌いの影艶も、それらの出会いで変わっていく。
(この辺は一話完結のストーリーが何本か入るので省略スマソ)

天使たちの間に、黒色ガンのうわさが広まってゆく。地球を愛する天使が罹患するその病気は、
羽が真っ黒に染まり、やがて死に至るらしい。(本編中では明かされないことであるが、
初めて黒色ガンに罹った天使は影艶の母のルシフェルである。彼女は病に殺される前に自殺した。)

プラスチェッカーの総統であったセラフィムは、黒色ガンに罹り地上に幽閉される。彼は地上で人間の女性を愛し、
娘をもうける。その娘エルヴィラは、人間にはありえない速さで成長し、父であるセラフィムを愛する。
セラフィムもその愛を受け入れるが、やがて病の前に命を落とす。エルヴィラは、セラフィムが自分の病状を分析した
黒色ガンのデータを、通信機をとおしてミカエルたちにつきつける。そして、父を見捨てた天使たちを許さないと、
そのデータを渡さないことを通告して消息を絶つ。

一方、ちはやと影艶。長いコンビ期間を通して、これ以上ないほど親しくなっていた彼ら。
やがて影艶に発情期が訪れ、影艶はちはやにたいして愛情を抱いていることに気づく。
ある夜、彼らは同性愛が死罪に値することを知ったうえで抱き合う。しかし、偶然訪れた天使たちの使いに、
その現場を見られてしまう。



403 名前:401 投稿日:04/10/17 23:37:13 ID:???
裁判にかけられるちはやと影艶。ちはやは、「愛する影艶に生きてほしい」という一心で、
二人の間に肉体関係があったことを否定する。一方影艶は、「自分たちの愛情は偽りではない」
という思いから、肉体関係を肯定する。裁判は膠着状態に陥り、ちはやと影艶はそれぞれ独房に
閉じ込められる。

ちはやの独房に、エルヴィラが現れた。彼女は、髪も羽も黒く、かつ健やかに生きているちはやこそが
新世代の天使であるとして、迎えに来たのだ。ちはやは、片方の翼をむしりとり、
影艶へわたしてほしいと義父ミカエルに頼む。ミカエルは、翼を受け取り、ちはやの逃亡を許す。
ミカエルはその罪を問われて司令の座を追われる。ミカエルの右腕であったラファエルがトップに立ったとき、
アーシアンのマイナスチェックが一万に達する。ラファエル率いる天使軍は、巨大戦艦(名前失念)に乗って
地球への攻撃を開始する。

影艶も、ちはやを追って地上へ降りる。ちはやと影艶、そしてエルヴィラと、彼女と同じように誕生した
「黒天使」たち。彼らは強い超能力を持って戦艦を攻撃し、そしてテレポートで戦艦に乗り込む。
ラファエルたちに対し、戦艦のワープ装置を破壊すると通告する彼ら。ワープ装置が無くなると、戦艦は地球を
滅ぼせても、母星・エデンに帰れなくなる。ラファエルは撤退を決意し、地球の危機は救われたのである。

後日談
ちはやと影艶は地球のどこかで暮らしている。エデンでは、ごく普通に黒髪・黒羽の天使が生まれるように
なっていた。そして、それらの子供たちは生命力が強かった。ちはやは、彼らのさきがけのような存在で
あったのかもしれない。天使たちはあらたな生命力を得て、地球人は今日も平和に暮らしている。

注:ラストの戦艦戦では、ちはや達が地球で知り合ったキャラクター達が力を貸していたりします。
現在全3巻の総集編で読めるので、よかったら読んでみてください。