ドロヘドロ/林田球
398 名前:ドロヘドロ[sage] 投稿日:2005/11/25(金) 17:31:24 ID:???
舞台は「ホール」と呼ばれる人々が住む町。時代観は現代風。
ホールには「魔法使いの国」から魔法使いの見習いが度々現れ、人々を実験台にして迷惑をかけていた。
彼らが指から出す魔法のケムリは、人々をキノコや虫に変えたりバラバラにしたりと迷惑きわまりない。
トカゲ頭の大男「カイマン」もその一人…なのだろう。彼には記憶がなかった。
唯一の手掛かりは魔法が効かない自分の体と、カイマンの口の中にいる「十字目」の男。
カイマンが魔法使いの頭に噛り付くと、魔法使いはその男から何かを告げられるらしい。
もっとも返った答えは「お前は違う」ばかりだったが。
カイマンは友人の女性「ニカイドウ」と共に、魔法使いを狩っては齧りつき、成果がなければ殺していた。

カイマンに相棒を殺された魔法使い「藤田」は、「魔法使いの国」のマフィアのボスである「煙」に復讐を依頼。
この事件のせいでホールへの通行は禁止されており、厄介に思った「煙」は自分の始末屋「心」と「能井」を呼ぶ。
また齧られた最中に助けられた「恵比寿」は、「口の中の男」と何か関係があるようだが記憶障害中。
心と能井はカイマンらと交戦するが、カイマンは首を刎ねられても悠々と立ち上がり、逃げ出してしまう。
「口の中の男」の謎を解くことが先決だとした煙は、殺されていた彼を魔法で探しだし、蘇生させる。
「口の中の男」こと「栗鼠」は殺された理由も知らず、カイマンのことも知らなかった。

399 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/11/25(金) 17:33:57 ID:???
一方ホール、首がまた生えてきて自分の化物っぷりに驚くカイマン。暇なので魔法被害者の病院でバイトしていたが、
その伝手で魔法研究者のカスカベと知り合う。彼の研究で魔法使いの国に行くことができるようになった。
魔法使いの国で「栗鼠」という名前を思い出したカイマン。同行したニカイドウ(実は魔法使い)は知り合いの悪魔「アス」の情報から
栗鼠を探しに煙の屋敷を襲撃するが、煙には敵わず命からがら逃げ出す。そのスキに栗鼠は逃亡。

瀕死のニカイドウを抱えてホールに戻ったカイマン。日が経ちニカイドウは退院できたが、
カイマンは彼女に迷惑をかけまいと、一人で魔法使いの国へと行ってしまう。
運良くバイト先を見つけ、正体を隠して生活するカイマン。
パートナーを決めるお祭り「ブルーナイト」が近づいていると聞き、バイト先の仕事で煙の屋敷に潜入。
だが心と能井絡みのゴタゴタに巻き込まれ、栗鼠とすれ違うも気付かず、結局情報は得られなかった。
栗鼠は自分を殺したのが十字目だったことを覚えており、「十字目組織」に戻らずに親友「会川」を探していた。

十字目の組織は「黒い粉」という魔法使いの力を伸ばす薬を流通させており、かって煙ファミリーと交戦した。
煙ファミリーの殆どは殺されてしまったが、アジトを突き止めた煙は街丸ごとをキノコに変える通称「デスキノコ事件」を起こしてまで
「十字目のボス」を追い詰める。だが煙は無数のキノコとケムリが立ち込める中で無事に逃げる男を目撃。
その顛末を知るため「時を操る魔法」を探していた煙は、その使い手がニカイドウだったことを知り、
呼び付けて無理やり契約。ニカイドウはすっかり洗脳状態になってしまう。
魔法が重複してかかると魔法が効かなくなると知った煙は、巻き添えで呼び出されたカスカベその他を拷問にかける。
だがカスカベは心と知り合いだったことで脱出。
一方、悪魔アスと会ったカイマンはニカイドウが窮地にあることを知るのだが・・・

400 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/11/25(金) 17:39:48 ID:???
というのが発売済の6巻までの内容。伏線はかなり多い。
全体の雰囲気はグロイ。血や脳漿や内臓が当たり前に出てくる。
けどキャラ同士の掛け合いがホノボノしてて、カイマンとニカイドウ、心と能井、
藤田と恵比寿あたりのやり取りが笑えるというか心温まるというか。
この辺はさすがに読んでくれとしか言えない。以下登場人物解説。

☆ホール側の人間
カイマン ― トカゲ頭で十字目の大男。記憶が無い。魔法が全く効かない。好物はニカイドウの作るギョーザ。
ニカイドウ ― カイマンの親友♀。幼少にホールに逃げ、魔法使いであることを隠して料理人をやっている。
         時を操る魔法が使えるが未だ描写なし。本人は使用をかなり拒んでいる。
カスカベ ― 魔法研究者。50過ぎだが魔法で子供の姿。魔法使いと結婚していたらしい。
ジョンソン ― 魔法の影響で巨大化したゴキブリ。カスカベと仲良し。
バウクス ― 魔法被害者病棟の医師。巻添えで魔法使いの国へ。
13 ― ニカイドウの店の常連。巻添えで魔法使いの国へ。

☆魔法使い側の人間
煙 ― マフィアのボス。過酷な環境で育ち、その復讐で組織を作る。キノコに変える魔法を使う。
心 ― 煙ファミリーの始末屋。ホール生まれでカスカベに助けられる。何でもバラバラにする魔法を使う。
能井 ― 心の後輩で煙の従妹のマッチョ。自他を完全治癒する魔法を使う。
木耳 ― 煙が見つけてペットにした犬のような生き物。蘇生の魔法を使う
藤田 ― 煙ファミリーの下っ端。ヘタレ。
恵比寿 ― 襲われてバカになった少女。「黒い粉」の常習者だったらしい。トカゲに変える魔法を使う。
       カイマンに齧られたとき「お前は俺の邪魔をした」と言われたらしい。
鳥太 ― 煙ファミリーの幹部。煙を一方的に親友だと思ってる。解呪の魔法を使う。
アス ― ニカイドウの知り合いの悪魔(魔法使いが転じたもの)。彼女をホールへと逃がす。

☆その他
栗鼠 ― 十字目組織の下っ端で仲間に殺されたが復活。なぜかカイマンの口の中に出てくる。
会川 ― 栗鼠の友人。組織に入った栗鼠を心配していた。消息不明。
十字目のボス ― 十字目組織の首領。心や能井が相手にならないほど強い。消息不明。

401 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/11/25(金) 17:54:25 ID:???
>パートナーを決めるお祭り「ブルーナイト」が近づいていると聞き、バイト先の仕事で煙の屋敷に潜入。
ああ間違えた。お留守番から抜け出して忍び込んだけど、
店長に見つかって殴られて連れ戻されるんだった。

402 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/11/25(金) 17:55:26 ID:???
乙。
でも主人公って誰?

403 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/11/25(金) 17:59:38 ID:???
主人公は一応カイマンのはずだけど、今はカスカベや煙ファミリー側が主体で進んでるから全然出番が無い。
まとめたら悪逆非道みたいになったけど、カイマンはいい奴だよ。