致死量ドーリス/楠本まき
336 :致死量ドーリス :04/04/13 10:13 ID:???
大学院生でエキセントリック美少女でリストカッターの蜜。
本屋でバイトしている普通のバンドマン・岸は蜜に一目惚れし、家に上がりこむ事に成功する。
蜜は岸に自分の印象を語らせ、一通り聞くと「ドーリスじゃなくてもいいの?」という意味不明な事を言う。
が、岸はラブアピールに必死で無視。
岸はバイトを休み、蜜に溺れる日々を過ごすが、蜜は相変わらずそっけない。
そんな時、蜜の家の留守電に知らない男からメッセージが入り、それを聞いた岸は
蜜に男がいるとがっくりし、仕事復帰する。
Dolisというタイトルの画集を見つけ、中を見るとどう見てもモデルは蜜。岸は蜜にドーリスとは何か聞くが、
蜜は笑って私の事だと言い、ドーリス=自分だと確信する。
それから蜜は、服装も言動もどんどん危ない人に。岸は深入りすることに身の危険を感じるが、蜜との付き合いを
止められない。デカダンな生活を送る中、岸は、Dolisの画家に会う。
画家は、蜜は相手の理想の少女(=ドーリス)になりきる能力に長け、それによって自我を保っているのだと言う。
少女のままの絵の中のドーリスに限界を感じ、新たなドーリスを探す蜜。そこに現れたのが岸だった。
そして、岸が蜜に何かを与えられる人間でないと指摘し、蜜を手放さないと二人とも破滅すると忠告する。
蜜の自傷行為はエスカレートし、二人ヒッキーになるが、とうとう岸ももてあまし気味。そしてあっけなく車に轢かれて蜜死亡。
岸は蜜を救えなかった事を責めて廃人になり、療養施設で昔を懐かしむ。

本が出たころ、自称・蜜もいっぱい出たらしいよ。