ドラえもん のび太の魔界大冒険/藤子・F・不二雄
460 名前:のび太の魔界大冒険[sage] 投稿日:2005/07/26(火) 19:45:18 ID:???
魔法使いになり、捕らえられたしずかを助け出す夢を見たのび太。
魔法が使えたらなあと目が覚めたあとも夢をみる。
ドラえもんに魔法を使える道具はないかと聞くが、やはりそんなものはないと言われてしまう。
ドラえもんに付き合いゴミ捨て場に行くと、なんとそこで捨てられているドラえもんの石像を発見する。
怒りながらもほっておけないと持って帰ったドラえもんは、とりあえず庭に置いておくことに。
のび太は石像がうなったような気がするが、ドラえもんに否定されてしまう。
そこにジャイアンとスネ夫が野球の試合に呼びに来た。
試合中ものび太は「もし魔法が使えたら」と空想し続けミスばかりしてしまう。
魔法なんてやっぱりないのかな、と思ったのび太は出来杉に聞きに行くことにするが
魔法より科学が発達したため、魔法は現代にはないとキッパリ言われガッカリしてしまう。
そのまま裏山でぼんやりしていると、今度は木の上からほうきとのび太の石像が降ってきた。
驚いて家に持ち帰り、ドラえもんに見せたのび太は
「ひょっとして魔法にされた僕たちかも」と閃くがドラえもんに一蹴されてしまう。
その晩、自分たちを呼ぶうめき声に気づいたドラえもんとのび太。
階下に下りてみると、昼間の石像が姿を変え家の中に入ってきていた。
驚くが、やっぱりただの石である。不思議に思いながらも庭に戻す二人。

気味が悪くてなかなか眠れないのび太。
そのときのび太は遂に魔法を使う方法を閃いた。「もしもボックス」を使えばいいのだ。
さっそく魔法を使える世界にしたのび太とドラえもん。しかしいくら呪文を唱えても魔法は使えない。
ついにはあきらめて眠りについた2人。
目覚めたドラえもんは庭に石像がなくなっていることに気づく。
しかし空を見上げてビックリ。町の人が空飛ぶ絨毯に乗っているのだ。
やっぱり自分達は魔法の世界にきたのだと知って喜ぶ二人。
しかしママにうちには高級品の絨毯はないとい言われ、なんだか期待していた世界と違うことに気づく。
学校に行っても一番簡単な物体浮遊術も使えないのび太。皆にさんざん馬鹿にされてしまう。

461 名前:のび太の魔界大冒険[sage] 投稿日:2005/07/26(火) 19:46:26 ID:???
家に帰ってきたのび太は、魔法を使うにも勉強や高価な道具が要るこの世界にがっかりし
元の世界に戻そうとする。
そこにジャイアンとスネ夫が、のび太がほうきに乗れないのをわかってながらホーキングに誘いにくる。
悔しがるのび太とドラえもん。せめて簡単な魔法が使えるまでは帰らないことを決意する。
さっそく物置にしまってあった古い教科書を探し出して物体浮遊の練習を始めるのび太。
小石を持ち上げることはできないが、様子を見にきたしずかのスカートをめくることに成功する。
のび太が記憶喪失になったことにしてしずかに色々教えてもらうことにしたドラえもん。
一緒にほうきに乗せてもらったのび太。しずかはタケコプターで飛ぶドラえもんを見てびっくりする。
どうやらこの世界では科学が迷信になってるらしい。

高井山に着いた3人は、そこでサルのような生き物を追いかけているジャイアンとスネ夫を見つける。
突然サルが魔法で2人を攻撃してきた。気絶する2人。
のび太たちはとりあえず近くにあった屋敷に2人を運ぶことにする。
不思議な屋敷に住んでいたのは、魔学博士の満月博士とその娘・美夜子だった。
2人を手当てしてもらう間に、博士の唱える魔界接近説について尋ねるしずか。
信じる人は少ないが、確かに事実だと力説する博士。
大地震、大台風のあとには世界の終わりが待っているという。
帰りは回復したジャイアンたちを乗せて美夜子が絨毯で送ってくれた。

世界の終わりと聞き、もう元の世界に帰ろうと決めたのび太たち。
ところが、ママがもしもボックスをゴミに出してしまい、すでにスクラップにされてしまっていた。
責任を押し付け合い大喧嘩する二人は絶交してしまう。
その晩超大型台風接近のニュースを見た2人。
お互い独り言で相手に明日満月博士の家に行ってみることを伝え合う。
翌朝競い合うように出かけるのび太とドラえもん。
空を飛ぶドラえもんに遅れをとるのび太だが、ドラえもんがわざと落としていったタケコプターで追いつき
結局2人は仲直りして、合流したしずかも一緒に満月博士の家に向かうことに。

462 名前:のび太の魔界大冒険[sage] 投稿日:2005/07/26(火) 19:47:05 ID:???
ところが昨日あった場所から家は姿を消していた。そして代わりにいたのは一匹のネコ。
連れて行って欲しそうなネコだが誰も飼えないので、おいて帰っていく3人。
ジャイアンたちと一緒に博士の家のことを先生に聞きに行くが、先生は博士の説を完全否定する。
博士によると悪魔族は魔界と呼ばれる他の天体からきた異星人で、地球侵略を狙い接近してきているのだという。
しかし先生はとりあってくれないので、一応納得した五人は家に帰ることにする。
家に帰ると、昼間のネコが家までついてきてしまっていた。
その晩、雲間が晴れ月の光が部屋に差し込むと、なんとネコが美夜子の姿に変身した。
美夜子は魔物に襲われ魔法をかけられてしまったのだ。
雲の上にあがり月明かりの下で人間の姿を保つと、美夜子は2人に説明を始めた。
満月博士は遂に魔族と戦う手がかりを「魔界歴程」という古代書に見つけたのだが、
それに気づいた魔物に連れ去られてしまったのだ。
美夜子は2人に、一緒に魔界に行って大魔王デマオンを倒して欲しいと言い出す。
予言によっていつもの五人が運命に選ばれたというのだ。
他の三人を呼び出しそのことを伝えるが、皆に断られてしまう。
のび太とドラえもんも、たった3人じゃあと怖気づいてしまい、落胆した美夜子は一人去ってしまった。

翌日も大型台風はどんどん近づいてくる。
美夜子の身が気になるのび太。自分がこんな世界を作ってしまったばっかりに…。
遂に決心したのび太とドラえもんは、博士の屋敷跡に向かいそこで美夜子と再会する。
ホンヤクコンニャクでネコ姿のままでも会話できるようになった美夜子。
魔界歴程を取りに戻ったのだが周りに悪魔がいるために結界から出られないのだ。
そこにしずかが現れて悪魔から攻撃を受けるが、ドラえもんの道具で倒すことに成功する。
自分達でも悪魔を倒せることに力づいたのび太たち。
そこにやはり気になって来ていたジャイアン、スネ夫を合わせ、いざ魔界に乗り込むことにする。

463 名前:のび太の魔界大冒険[sage] 投稿日:2005/07/26(火) 19:47:43 ID:???
美夜子のキャンプ用大型絨毯で宇宙に飛び立った六人。
魔界歴程によれば、魔界は黒い炎に包まれているのだが南極の空に炎の切れ目があるのだという。
そこを目指す一同。ついに魔界侵入に成功する。
燃え上がる絨毯をみて侵入者に気づいた悪魔たち。
のび太たちは海を渡り悪魔の住む大陸を目指し飛び始める。
怪しい人魚の歌に引き寄せられ怪物に食われそうになるが、ジャイアンの歌によって回避。
大陸につくと今度は恐ろしい「帰らずの原」が待ち受けていた。
なんとかドラえもんの道具を使いそこから抜け出すが、次に入り込んだのは猛獣の住む森だった。
「石ころぼうし」を使い猛獣に気づかれないようにして森を抜けるが、そこでタケコプターは壊れてしまう。

ようやく大魔王の城に到着した六人。
魔王を倒せる唯一の武器・銀のダーツを各自で持つと、再び石ころぼうしをかぶり城に侵入した。
こうしてついにデマオンと対峙した一同。しかしなぜか余裕のデマオン。
みながダーツを心臓に打ち込むが、なぜか倒すどころかダメージすら与えられない。
ついには城の外に吹き飛ばされてしまった。
すぐに来るだろう追っ手から逃れるためにぼうしをかぶり別々に逃げることにしたのび太たち。
のび太は必死で逃げるが、ぼうしが破れてしまい危機にさらされる。
そこに美夜子が現れ、自分のぼうしと魔界歴程をのび太にたくすと囮になるために飛び出してしまった。
必ず助け出すことを誓い、逃げるのび太。

464 名前:のび太の魔界大冒険[sage] 投稿日:2005/07/26(火) 19:48:17 ID:???
結局決めておいた場所に姿を現したのはのび太とドラえもんの2人だけだった。
もしもボックスで魔法の世界なんか作ったから…と嘆くのび太に、ドラえもんが閃いた。
タイムマシンであの日に戻り、ボックスを使うのをやめさせればいいのだ。
すぐにのび太の机をとりよせバッグで取り寄せタイムマシンに乗り込む2人。
しかしその様子を見ていたデマオン。メデューサに2人を追わせる。

四次元空間を泳いで追ってくるメデューサ。
のび太たちはこの時間の自分達がいるゴミ捨て場に向かおうとするが
そこにメデューサが机の引出しから飛びだしてきた。
なんとかホウキに乗り必死で逃げるのび太たち。だが追ってきたメデューサに石にされてしまう。
こうして石になりゴミ捨て場に落ちたドラえもんは過去の自分に拾われる。
同じく石になったのび太は裏山で過去の自分に拾われ家の庭に持っていかれる。
夜になり月の光によって魔法がとけた2人は、自分たちに注意しようと家の中に入る。
だが雲が月を隠してしまい、そこでまた石に戻ってしまう。
もうだめなのか…このまま自分たちは同じ歴史を繰り返すのだろうか…。

しかしそのとき、なんとドラミが現れ二人を助けてくれた。驚く二人。
ドラミは「虫のしらせアラーム」が鳴ったから心配になりかけつけてきたのだという。
こうして元に戻ったのび太は、ドラミのもしもボックスで世界を元に戻そうとする。
しかし自分たちが元の世界に戻ったあと、この世界はどうなってしまうのだろう。
ドラえもんがいうには、パラレルワールドとしてこの世界もまた存在しつづけるのだという。
それでは何の解決にもならない。
3人はタイムマシンに乗り、デマオンを倒しに行くことにする。
魔界歴程を読み直してみたところ、魔王の心臓は赤く輝く星として宇宙に隠してあると書いてあった。
今度こそ倒してやろうと決意するのび太。

465 名前:のび太の魔界大冒険[sage] 投稿日:2005/07/26(火) 19:49:07 ID:???
魔界についた3人は、まず捕まった仲間を救出するため場所を探ることに。
危うく料理される寸前の皆を助けることができた。
絨毯を復元させた一同、魔王の心臓を捜しに再び宇宙に飛び立つ。
それを追ってくる魔王軍。
道具と魔法をフルに使い魔王軍の攻撃に対抗するのび太たちは、遂にデマオンの心臓を発見する。
最後の一本のダーツを投げるのはジャイアン。
星を目指し一直線に飛んでいくダーツをビッグライトで巨大化させるドラミ。
見事ダーツが命中し、星は火の玉となり魔界に落ち、魔族を全滅させることに成功したのだった。

地球に帰ってきた一同。
自分は違う世界からやってきたことを美夜子に話すのび太。
「あなたの地球も同じように美しい?」と問う美夜子。
それにのび太は「あんなことがあると、改めて地球っていい星だなと思うよ」と答える。
その星を守れたことに感謝する美夜子に別れを告げ。のび太とドラえもんは元の世界に帰っていった。

《完》


これすごい難しかったです_l ̄l〇
結構はしょったんで意味プーなとこ多いかもです。