ドラえもん のび太の恐竜/藤子・F・不二雄
409 名前:のび太の恐竜[sage] 投稿日:2005/07/25(月) 21:05:30 ID:???
スネ夫の家に集ったのび太・ジャイアン・しずか・スネ夫の四人。
恐竜のツメの化石をスネ夫に自慢され、のび太は悔し紛れに
「自分は恐竜まるごと一匹の化石を発掘してやる」と宣言してしまう。
家に帰ってドラえもんに泣きつくが。あきれたドラえもんは取り合ってくれない。
そこでのび太は自分で本を集め調べ、一人で発掘にでかけ、そこで偶然恐竜のたまごらしき化石を発掘する。
さっそくスネ夫に見せに行くが、留守だったため家に帰りドラえもんに見せるが
本当に恐竜のたまごの化石かどうかはわからないためタイムふろしきでたまごを化石になる前の状態に戻すことに。
その途中でスネ夫がやってくるが、まだ見せられないと言うとどうせ嘘だろうと鼻で笑われてしまう。
そこで怒ったのび太は「化石なんかじゃなくて生きている恐竜を見せてやる。
もし嘘だったら鼻でスパゲッティを食べてみせる」とまた余計な約束をしてしまう。
しかし、部屋に戻ろと化石は恐竜のたまごの状態に戻っていた。
その後のび太に暖められたたまごは無事孵り、フタバスズキリュウの赤ちゃんが生まれた。
赤ちゃんにピー助と名前をつけ可愛がるのび太。のび太のことを親と思い慕うピー助。
10メートル以上の大きさに育ってからスネ夫に見せてやろうと、ママに隠れて大事に育て始める。
大きくなってからは公園の池にかくし、夜中にこっそり餌をやりに行くことに。

ある朝のび太のことを馬鹿にするスネ夫に対し、遂に今夜ピー助の公開を決心したのび太。
だがその晩からのび太は三日間高熱を出し寝込んでしまった。
のび太を恋しがり家までやってこようとするピー助。
翌日熱も引いたのび太は皆を呼びに行くが、なんと三人とも出かけてしまっていて家にいなかった。
がっかりするのび太だったが、その後テレビのニュースでピー助の存在が世間にばれかかっていることを知り慌てる。
そこに突然怪しい覆面の男が現れた。彼はよく人に懐いているピー助のことを買い取りたいと言う。
断るのび太に「なるべく手荒なことはしたくないんだが」と男は言うが、なぜか途中で去っていった。
それをみてのび太はもうぐずぐずしていられないことに気づき
本当にピー助の幸せを願うなら、とピー助を白亜紀に返すことを決心する。

410 名前:のび太の恐竜[sage] 投稿日:2005/07/25(月) 21:06:05 ID:???
その晩ピー助を小さくしてタイムマシンに乗り込み白亜紀に向かうのび太とドラえもん。
ところがなんと超空間の中をさっきの男が追ってくるではないか。
攻撃を仕掛けてくる男。しかし男は何かに追われまた逃げ去っていった。
無事白亜紀についたのび太は、ピー助を海に返すことに。
しかしピー助は嫌がってのび太から離れようとしない。
のび太はピー助のことを思い、あえて冷たい態度をとり逃げるようにしてタイムマシンで元の時代に戻っていった。

ピー助のいなくなった部屋で気が抜けたようにぼんやりするのび太。
そこにスネ夫がやってきて空き地に呼び出すと、ジャイアンと2人で鼻でスパゲッティを食べろと迫る。
しずかの家に逃げ込んだのび太だが、しずかにも「ウソついたんなら謝っちゃえばいいじゃない」と言われ
怒ったのび太は三人を家に呼びタイムテレビでピー助を見せることにする。
しかしそこには他の恐竜たちからいじめられ仲間外れにされているピー助の姿が映っていた。
そこでドラえもんは覆面の男のせいでタイムマシンの空間移動機能が壊れ、
ピー助を白亜紀のアメリカに送ってしまったことに気づく。
すぐに日本に連れ戻そうとドラえもんを連れタイムマシンに乗り込むのび太。
それを見て自分たちも乗り込むジャイアン・スネ夫・しずかの3人。
しかし無理やり乗り込んだせいでタイムマシンは壊れ爆発してしまう。

それでもどうやら無事白亜紀についた5人。
そこでのび太はピー助と感動の再会を果たす。のび太を疑ったことを謝るスネ夫たち。
さっそく帰ろうというのび太に、せっかくだからとドラえもんは一泊キャンプをしていくことを勧め
皆が遊んでいる隙にタイムマシンの修理を始めることに。
しかし遂にこんなのは治らないとさじを投げることになるが、なかなか皆に言い出せない。

411 名前:のび太の恐竜[sage] 投稿日:2005/07/25(月) 21:06:39 ID:???
その晩、自分達は一億年前というとてつもない昔にやってきたことを認識し、改めて実感する5人。
そこにティラノサウルスが現れ、恐怖に包まれたのび太たちはもう帰ろうと言うが
そこでドラえもんはタイムマシンが壊れてしまったことを告白する。泣き出すのび太たち。
時間移動機能は残っているが、それを使い帰るには正確にのび太の机の位置までタイムマシンを運ばなければならない。
どこでもドアは白亜紀の地図がインプットされていないから使えないし
タケコプターも八時間連続運転をするとバッテリーがあがってしまう。
途方にくれる五人だったが、この時代はアメリカと日本が陸続きなことに気づき、
タケコプターは一日にほんの数時間しか使わず、あとは歩いて日本に帰ることを決意する。

翌日から旅を始めた五人。食料を集め、前進を続ける。
だが2・3日もするとのび太が根を上げ始めた。そこでドラえもんは「桃太郎印のきびだんご」を使い
通りかかった恐竜の群れと仲良なり彼らに乗って今日は走ることに。
その日のキャンプ場でブロントサウルスの群れに出会った五人。
ブロントサウルスの赤ちゃんと仲良くなる。お兄さんぶってはしゃぐピー助。
だがそこに突然ティラノサウルスが現れ群れに襲い掛かる。
皆岩陰に隠れるが、逃げ遅れた赤ちゃんをかばいしずかがティラノの前に飛び出してしまう。
足がすくんで動けないしずかを庇おうとし更に飛び出すのび太とピー助。
そこに立ちはだかるティラノサウルス。
だが間一髪でドラえもんのきびだんごが間に合い、ティラノを仲間にすることができた。

次の日、タケコプターで渓谷を抜けていく5人。
しかしのび太のタケコプターの調子があまりよくない。苛立つジャイアンとスネ夫。
そこにプテラノドンの群れが襲い掛かってきた。
きびだんごを使おうとするが手をすべらせて落としてしまいピンチに陥るのび太たち。
ついに攻撃を受けたジャイアンのタケコプターが落ちてしまう。ジャイアンの腕を掴むのび太。
このままでは2人とも落ちてしまう。そこにドラえもんが駆けつけ二人でジャイアンを支える。
執拗に攻撃を加えてくるプテラノドン。もうだめかと思った瞬間、
なんと覆面の男たちの船が現れプテラを追い払ってくれた。


412 名前:のび太の恐竜[sage] 投稿日:2005/07/25(月) 21:07:17 ID:???
しかし油断はできない。奴らの正体が恐竜ハンターであることを見破ったドラえもん。
奴らは中生代の珍しい動物を金持ちに売り払うという犯罪組織なのだ。
男はのび太たちに取引をしないかと持ちかけてきた。
おとなしくピー助をわたせば、金を払ううえのび太たちをタイムマシンで日本に帰してくれるという。

その晩話し合うのび太たち。
スネ夫はやつらの条件を飲み日本に返してもらおうという。
しかしそんなのはピー助にとって幸せなはずがないと反論するのび太。
タケコプターはもう完全に壊れてしまったとドラえもんに言われても、じゃあ歩いてでも行こうと言い張る。
そんなのび太に、ジャイアンは自分はのび太と一緒に行くと宣言する。
タケコプターを落としたとき、のび太は手を離さないでくれた。だから今度はのび太の手を離さない。
スネ夫も負け、一同はピー助を奴らに渡さないことを決心する。

そのころ2034年・大富豪ドルマンスタンの屋敷に覆面の男が現れていた。
男がピー助を売ろうとしているのはこのドルマンスタンだった。
ドルマンスタンに明日人間狩りをしないかと持ちかける男。
はなからのび太たちが取引に応じるわけはないことを見抜いていたのだ。
翌朝白亜紀にやってきたドルマンスタンと男はバギーで逃げていくのび太たちを見つけると銃撃を始めた。
だがそれはドラえもんの道具で作ったラジコンと偽者のおとりだった。怒る男たち。
ラジコンを操作している電波をキャッチすると、すぐ本物の追跡を始める。
のび太たちは川をいかだで下り、からになった男たちの基地を襲いタイムマシンを奪おうとしていた。
しかしすぐに男たちに見つかり攻撃を受けてしまい、いかだは二つに別れてしまった。
反対岸にぶつかるジャイアン・スネ夫・しずかを乗せたいかだ。
のび太とドラえもんを乗せたいかだは滝からまっさかさまに落ちてしまった。
目を覚ましたのび太とドラえもん。ピー助も無事だ。
2人はピー助を外に残し、ジャイアンたち救出のため急いで男たちの基地に向かう。

413 名前:のび太の恐竜[sage] 投稿日:2005/07/25(月) 21:08:02 ID:???
眠っているジャイアンたちの意識を読み取り基地乗っ取り作戦を知った男たちは
やがてやってきたのび太たちをあえて基地の中に侵入させる。
そこには縄でつるされた3人の姿があった。ピー助を渡せと迫る男。
さもなくばしきりの向こうの餓えたティラノサウルスをこちら側に招き入れるという。
ピー助は外に置いてきたと訴える二人に、ウソをつくなと迫る男。
その間にもどんどんしきりは開いていき、ティラノの獰猛な姿が現れてきた。
必死で訴えるのび太たちの言うことをようやく信じ、しきりを止めようとした男。
しかしそれを止めドルマンスキーは「これは見ものだ」と続けさせる。
ついにティラノが部屋に入ってきた。
しずかをつまみあげるティラノに必死で殴りかかるのび太。しかし効くはずもない。
ところが突然ティラノが尻尾を振りはじめた。
なんとこいつは、以前ドラえもんのきびだんごを食べたティラノだったのだ。
一気に形成は逆転。基地を破壊し男たちを追いまわすティラノ。
そこに以前からハンターに目をつけていたタイムパトロールがやってきて、事態は収束に向かう。

タイムパトロールに日本まで送ってもらったのび太たち。
そこでのび太はピー助に別れを告げる。
走り出した船に追いすがろうとするピー助。
「きちゃだめ!ぼくらがなんのためにここまで連れてきたと思ってるんだ!」
それでもなおのび太を呼びつづけるピー助の声を振り切るようにして、船は超空間に消えた。
叫びつづけるピー助。
だがそんなピー助の周りにフタバスズキリュウの仲間が集ってきた。
群れに迎えいれられるピー助。

現代に戻ってきたのび太たち。皆は家に帰っていく。
夕焼け空を見上げるのび太。
その晩のび太はピー助と遊んでいたボールを抱きしめて眠りについた。
そこには白亜紀の海で仲間と仲良く遊んでいるピー助の姿が確かに見えたのだった。

《完》