デビルマン/永井豪
620 名前:デビルマン[] 投稿日:2005/06/18(土) 20:32:44 ID:4DDo7cni

気の弱い高校生の主人公は、いつも不良グループからバカにされている。
ところが、ある日、主人公の友人がやってきて、「地球上に悪魔がやってくる、
君は悪魔の王子となり、たたかってくれ」といわれる。
主人公はなぜかOKする。悪魔が主人公にのりうつり、主人公はデビルマンになる。
主人公は強くなったため、不良グループにもバカにされなくなる。

地球を滅ぼそうとする悪い悪魔がやってきて、デビルマンはたたかう。
戦闘戦闘のくりかえしで、最後は地球が滅ぶ。

(まじでこんだけのストーリー)

4 名前:デビルマン[sage] 投稿日:2005/06/25(土) 11:10:13 ID:???
主人公、不動明(ふどう あきら)は気の弱い高校生。
父親の海外勤務で家族は外国へ行ってしまい、
学校へ通わなければならない明だけが日本の牧村家に住まわせてもらっていた。
ある日、学校からの帰り道で、明は牧村家の美樹と一緒に3人の不良にからまれてしまう。
おとなしい明はヤジを飛ばされても何も言い返せないが、気の強い美樹は不良にキツい言葉を返す。
その言葉に激昂した不良達は明達の道を塞いでしまうが、美樹は不良達に容赦なく平手打ちを食らわせる。
しかし、不良の一人に腕をつかまれてしまい、美樹はそのまま壁に押しつけられる。
美樹は明に助けを求めるが、明はこんな時でも手を出さず、穏やかに説得しようと試みる。
そこへ突然、明の以前の学校の同級生である飛鳥了(あすか りょう)が現れ、用事ができたから自分の家に来い、と明に言う。
明は不良にからまれて弱っていることを了に説明する。
やるのなら相手になる、とナイフや鎖を構える不良を見た了は、なんと懐から猟銃を抜き、地面に向かっていきなり発砲する。
驚いた不良達は蜘蛛の子を散らすように逃げていく。
了は美樹に目もくれず、そのまま明を連れ去ろうとする。美樹に鞄を預けて了についていく明。

5 名前:デビルマン[sage] 投稿日:2005/06/25(土) 11:10:46 ID:???
明を山奥の自宅まで連れてきた了は、考古学者である父がマヤ遺跡で発見したという、悪魔の姿を模した像を見せる。
そして、その像が人間のいなかったはずの氷河期以前の地層にあったものであることを告げる。
つまり人間には作り得なかった、人間以外の者が作ったものであると。
人間以外の者─すなわちデーモン!
人類以前の地球を支配していた先住生命体であり、我々人間の持つ悪魔のイメージはデーモンの姿なのだと。
突拍子もない了の話を信じられない明。すると了は、この像を頭にかぶれ、と明に要求する。
この物質にはデーモンの歴史が織り込んであり、被ったものの脳に直接デーモンの世界が浮かんで来るのだという。
恐る恐る像を被る明。
すると、地獄のような光景が、明の目前で繰り広げられてるかのように映し出された。
中生代のような原始林に火を吹く火山、そしてその世界をわがもの顔で動き回る無数の悪魔。
その悪魔達が血も凍るような地獄絵図を展開していた。
互いに殺し合い、食らい合う…それは殺戮と暴力の歴史だった。
この闘争に生き残るためデーモン一族は特殊な能力を身につけた。
それは他の生物或いは無生物と「合体」することにより、その体質をとりいれる能力だった。
この能力を持ったデーモンは次々と合体を繰り返し、異様な姿、異様な能力を持つ怪物に変貌していったのだった。
デーモンの存在を知った明に了は語る。
了の父は、デーモンの思考と能力を探るため自らデーモンと合体し、意識までも奪われそうになったとき、炎の中に飛び込んで命を絶ったのだという。
遺された遺書には、氷河の中で眠りについたデーモンが現代に蘇ろうとしていること、デーモンが人類から地球を取り戻そうとしていること、
そしてデーモンと戦う唯一の方法が記されてあった。
超能力の怪物デーモンと戦う方法、それは了の父と同じく自らデーモンと合体し、強い意志と理性によりデーモンの肉体を逆に乗っ取ることしかない、と。
そのために了は善良な心を持つ明をここへ呼んだのだった。
共に人間であることを捨ててくれと明に頼む了。
了一人が悪魔になって苦しむのを見るよりはずっといいと、明はデーモンと合体する覚悟を決める。

6 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/06/25(土) 11:11:41 ID:???
明は了にデーモンと合体するために作られた地下室に案内される。
そこにはタチの良くない若者が集められ、誰もが踊り狂い、酒を飲み、異様な光景を作り出していた。
呆気にとられる明に了は説明する。
悪魔を呼び寄せるために、中世ヨーロッパ時代に悪魔崇拝者によって行われた夜宴、サバトを再現しているのだと。
あらゆる生物と合体できるデーモンがなぜ人間とだけ合体しにくいか。
それは人間が他の生物にはない理性を持っているからであり、
デーモンと合体しやすい環境を作るためには理性を捨てて踊り狂う必要があるのだった。
ならば、周りの連中もデーモンと合体されるのか、と問う明に、
このくらいの数のデーモンを相手にして戦えるデーモンでないと合体する意味がない、と答える了。
明はヤケ気味にウイスキーを飲み、自分も若者の群の中で踊りに加わっていく。
そして地下室が異様な興奮に包まれたとき、若者の一人が異形の悪魔へと変わっていく。
デーモンがテレポーテーションで理性を捨てた若者達へ合体を始めたのだった。
次々と若者と合体したデーモンが現れ、地下室は地獄と化していく。
だが、明と了の体には何の変化もなかった。二人は理性を捨てきることができなかったのだ。
デーモン達に囲まれる了と明。
そのうちの一体が明に飛び掛ったとき、明の全身を恐怖がつらぬき、理性のタガが吹っ飛んだ。
その瞬間、電撃に打たれたような衝撃が明の体を貫いた!
悪鬼のごとき形相となり、悪魔へと変貌していく明。
「俺は…手に入れたぞ!悪魔の体を手に入れたぞ!
 俺は…デビルマンだ!」

7 名前:デビルマン[sage] 投稿日:2005/06/25(土) 11:11:58 ID:???
デーモン族の勇者・アモンの体を乗っ取った明/デビルマンは、
周囲のデーモンの首をもぎ取り、貫き、嬉々として殺戮を繰り広げていく。
デーモンと合体しそこない、部屋の隅で震えていた了は、優しく臆病だった明の変貌した姿を見て恐怖と危惧を覚える。
ひょっとすると自分は人類の味方を作ろうとして最大の敵を作ってしまったのではないだろうか。
今はデーモンと戦ってくれている。だが、明が心まで本物のデーモンになるときが来るとしたら。
デーモンの肉体と超能力、そして人間の心ではなく知識を持った怪物デビルマンに、人間は勝てるのだろうか…?

血と肉で埋め尽くされた地下室に一人立つ明。その姿はもう人間のものに戻っていた。
はっと姿の見えない了のことを思い出す。
もしかしたら、デーモンと合体した了を気づかずに殺していたかもしれない…了の名を叫び、必死で地下室を探す明。
デーモンの死体を掻き分けて、意識を失った了を発見する。
「死ぬな了!俺一人をこの阿修羅地獄においていく気か!リョオー!!」