クロノアイズ・グランサー/長谷川裕一
547 名前:クロノアイズグランサー 人物紹介 投稿日:04/11/13 02:56:04 ID:???
空我 太輝(うつわ たいき)
グランサー事務所「未来屋」経営者。元、時空監視機構「クロノアイズ」隊員。
時空犯罪者により「分枝」した世界から、時空犯罪の圧力を取り除く「時の修理屋」。
本来の歴史では死んだことになっており「タイキ」という読みだけが同じ現在の名前と未分を取得した。

アナ・キャナリー
「未来屋」共同経営者。クロノアイズ時代からのタイキのパートナーであり恋人。
19世紀出身のアメリカ人だが、現在はタイキと共に21世紀初頭の日本に住んでいる。
本来の歴史では、西部の女傑「カラミティ・ジェーン」として名を残すはずの女性。

ヒルダ
仮想戦記オタクの時空犯罪者によって、ナチスドイツが21世紀まで粘りつづけた戦乱の「時間枝」出身の少女。
軍事兵器用の改造手術を施されており、怪力を誇る。…が、技術がないため戦闘は不得手。
生身の体を取り戻すための手術費用を自力で稼ぐことを望み、「未来屋」に就職する。

カロス17
「未来屋」が所有する、非合法の小型クロノダイバー(時空潜航機)。人間型に変形すると、機内には
一人分のスペースしか残らないので、通常タイキたちは彼女の肩につかまって移動する。
ちなみにAIの性格設計をしたのは、現在フリーのDr.スパイディ女史。そのせいかタイキに甘くアナに冷たい。

グリーナム・ターンディック
かつて、「未来屋」に所属していたことがある謎の男。タイキやアナすらはるかに上回る技量の持ち主。
グランサーとして活躍するタイキたちの前に姿を現すが、その正体は……

548 名前:クロノアイズグランサー 1 投稿日:04/11/13 02:56:43 ID:???
その日まで、「希望」も「未来」も、お話の中に出てくるだけのものだと思っていました。
そう、昔──母様に読んでいただいた、本に書いてあることなのだと──

ACT1:グランサーとは何か?
2002年、第2次世界大戦は未だ終結していなかった。ロンメル将軍がもたらした新兵器により
ナチスドイツは破竹の快進撃を続けるも、新兵器の情報が連合側に流出したため戦況は膠着。
50年以上続く戦乱の嵐に、世界中が疲れ果てていた…。
物語は、ドイツのとある都市で軍隊に負われる少女ヒルダの前に、一組の男女が現れるところから始まる。
生き物のように動く車に乗って、地中から現れたその二人は、不思議な道具で時間を止め、ヒルダを助けた。
彼らは、この世界が「本来の歴史」から逸脱してしまった「分枝」であるとヒルダに語る。
そして、自分たちが「時間」の修理を請け負ってこの分枝を訪れた「グランサー」である、ということも。
グランサーの二人…タイキとアナは「ロンメル将軍」のいる総統府への案内をヒルダに頼むが
総統府から逃げてきたばかりのヒルダは、あそこへは戻りたくない、と泣き出す。そんなヒルダにタイキが語る。
「未来を…取り戻したくはないのか?俺たちは未来を修理にきたが、しょせんそれは手伝いに過ぎん。
 あんたたちが本気で望まなきゃ、その先の未来は手に入れられない」
そう語りながら、廃墟の町を爆走するタイキたちの前に、ロンメル将軍の率いる巨大兵器群が立ちはだかる。
だが、タイキが号令すると、タイキとアナは戦闘服──クロノスーツ姿に変身し、同時に彼らの車は
人間型のロボットに変形する。ロボット──時空潜航機、カロス17は、敵の兵器群をことごとく蹴散らし
無人の野を行くがごとく総統府へ向けて突き進む。
「きさまら、クロノアイズではないのか?きさまらいったい?」
「“アイズ”の目的は見張ること。…だが、俺たちの仕事は、貴様らのような下衆どもを、視線で射ることだ!
 覚えておけ!おれたちはクロノアイズ・グランサー!悪を射る“視線”だっ!」

550 名前:クロノアイズグランサー 2 投稿日:04/11/13 02:57:17 ID:???
総統府に接近したタイキたちは、アナとカロスの「陽動班」と、タイキ、ヒルダの「潜入班」に分かれる。
アナたちが騒いでいる間に総統府に潜入、ロンメル将軍に成りすました時空犯罪者を叩きのめすのだ。
下水を進んでいくと、鉄板で塞がれた行き止まりに突き当たるが、ヒルダは意を決した表情で鉄板を引き裂く。
軍による改造手術を施された彼女は、怪力を誇るサイボーグだったのだ。
引き裂かれた鉄板の奥に広がっていたのは、「ロンメル将軍」の秘密研究所。
研究所の奥に潜んでいた「将軍」は、ヒルダを奪って自らの最新兵器に取りこみ、彼女を部品化しようとする。
自分ごと「将軍」を撃ってくれと、諦めた表情でタイキに乞うヒルダに対し、タイキは持っていた銃を捨て…
蜂の巣になりながら、弾の雨の中をゆっくりと「将軍」へ向かって歩き始めた!
いくら弾を撃ちこんでも倒れずに近づいてくるタイキに、パニックを起こす「将軍」。
そのとき、陽動班のアナとカロスが救援に駆けつけた。カロスの奇襲によって「将軍」の新兵器は大破し
隙を突いて「将軍」に飛び掛ったタイキは、彼をぼこぼこに叩きのめしてヒルダを助け出す。
同じ頃、地上では連合軍の総攻撃が開始されていた。すでにグランサーによって軍が壊滅していたため
総統府も陥落する。この世界は、ついに時空犯罪者の手から未来を取り戻したのだ。
タイキたちが受け取った“報酬”は、総統府から持ち出した「総統専用」特選ワイン一箱。
今回の依頼者──「将軍」に謀殺された本物のロンメル将軍が保証したお宝であった。
解放され「自分で望んだものになればいい」と告げられたヒルダは「一緒に連れていってください」とタイキに頼む。
せっかく救ってもらった世界だが、もうここには彼女の望むものは残っていなかったから。
「メシは──作れるな?じゃ、決まりだ。乗んなっ! ようこそ!未来へ……」

551 名前:クロノアイズグランサー 3 投稿日:04/11/13 02:58:16 ID:???
ACT2:緊急レポート これがMIRAIYAだ!
2008年、東京。グランサー事務所「未来屋」に就職したヒルダが、自分の近況をビデオレターとして撮影する、という形で
「未来屋」の活動について語る。
都内某所、ビルの谷間にある小さな時計屋「未来屋」が、時間の修理屋グランサーの基地であることは
もちろん近所の住人は知らない。仕事は主に、クロノアイズの秘密職員「地図作成人(マッパー)」──
─時間分枝の調査員──を通じて持ちこまれる。分枝への干渉はクロノアイズが取り締まるべき違法行為だが
実際には、グランサーの活動は彼等自身の“アイズ”のコネによる黙認によって支えられているのだ。
ちなみに「未来屋」の代表的なコネは、今やアイズの地図作成人に就職した侵略大帝(現在離婚調停中)である。
本日の仕事は、21世紀中期の分枝からの依頼。この時代、地球温暖化に伴う海面の上昇によって
穀倉地帯が壊滅し、食糧危機に陥った人類は、大繁殖したクジラを食べて生き残ることになるのだが
(『今、捕鯨を禁止しているのはその時のことを見越してのことなんですね!』『いや、それは違う』)
かの分枝では、クジラが武器を持って蜂起したため、人類とクジラの全面戦争が起きそうになっているという。
ヒルダを留守番に残し、タイキとアナはカロス17に乗って出動していく。
夜、ビデオレターの編集を終えたヒルダは、ビルの裏で火を焚き、録画したDVDを焼く。
夜空に昇っていく煙を見て「これで届くよね?天国のパパとママに」とつぶやくヒルダ。
ビデオレターは、亡き両親に自分の近況を知って、安心してもらいたいという想いからのものだったのだ。
“お元気ですか?パパ、ママ。私は…元気です。あれから、つらいこともあったけど
 今のヒルダはたくさんの優しい人たちに囲まれて、とても元気です。心配しないで!”
こうして、未来屋の夜は更けていくのであった。

ちなみに、クジラの分枝世界は無事救われたのだが、その過程でクジラの王キング・ホエールの
サイコ念動力と、古代アステカ文明を支えていた宇宙人の関係が明らかになったらしい。…どんな話やねん。

552 名前:クロノアイズ担当 投稿日:04/11/13 03:05:49 ID:???
さて、「クロノアイズ」の続編「グランサー」のストーリー開始致しました。
舞台は「アイズ」から5年後。タイキとアナはすでに「グランサー」としてのノウハウを
確立しています。二人の仲がどれだけ進展したかは…本編中にある
「何故 今さら俺がお前の裸など撮らねばならんのだ!」という台詞から察してください。
576 名前:クロノアイズグランサー 4 投稿日:04/11/14 02:57:20 ID:???
>551より続き
ACT3:コミケ破壊指令
「未来屋」の近所には、タイキの両親、西郷夫妻が引っ越してきたマンションがある。
もちろんタイキは死んだことになってるので、あくまで「死んだ息子にそっくりな時計屋さん」として懇意にしてるのだが。
それはさておき、本日「未来屋」に依頼のため現れたのは、猫の着ぐるみを着込んだ美女。
考古学者、ナスターシャ・キンスキーと名乗る彼女は「世界に広まったジャパニメーションが世界戦争を終結させた」
という仮説を研究中、1980年のコミケを破壊して歴史を変えようとする時空犯罪者の存在を察知したと言う。
だが、話が話だけにクロノアイズはまともに取り合ってくれず、グランサーに情報を持ち込む羽目になったのだ。
今回、ヒルダは初めて「仕事」への同行を許され、依頼人を含む4名で出動することになった。
だが、1980年、黎明期のコミケのパワーはタイキたちの予想を越えていた。ヒルダは人波に巻き込まれて迷子になり
熱気にあてられたナスターシャは「ここで『20年後のガンダム(∀)』のデザインを公開したり、18年後にハリウッドが
ゴジラを映画化するぞとかリークしてみたい!」と危険なセリフを吐き始める有様である。
ドタバタしているうちに、突然一人の女性が自分に転びかかってきたため、手を取って助け起こすタイキ。
だがその女性は、ラ○ちゃんのコスプレをした若き日のタイキの母親だった!
反対側を見れば、彼女に声をかけそびれて落ちこむ、シャ○のコスプレをした男…タイキの父だ。
タイキはそれと知らず、彼の両親のなれ初めをぶち壊してしまったのである(BTTF!)。
なんとか二人の仲を取り持とうとおせっかいを焼くタイキだが、二人の溝は深まるばかり。ついにタイキ父は
「サチコさんには君のような人がふさわしいんだぁっ!」と号泣しながら走り去ってしまう。
ドツボに嵌って落ちこみつつも、時空犯罪者探しを再開しようとしたタイキは、ふと視界の隅に違和感を感じる。
「わかったぞ!時空犯罪者は…きさまだーっ!」タイキが指差したのは、メイド服の美女。
正体を見破られた時空犯罪者メイドはタイキに尋ねる。「どうして私の正体を?」
「それはな…メイドはこの時代には流行ってないからだあっ!………ワカッチマッタ orz」

577 名前:クロノアイズグランサー 5 投稿日:04/11/14 02:57:55 ID:???
正体を見破られたメイドさんは、態勢を立て直すべく、タイキの両親を人質にとって逃げ去る。
それを阻止しようとヒルダは単身メイドさんの前に立ちはだかり…あっさりKOされて一緒に拉致られてしまった。
人質に取られたヒルダたちが連れてこられたのは、2002年の晴海。メイドさんはまだコミケ破壊を諦めていないのだ。
ヒルダは、自分が未来人だと明かし(証拠として『未来のお札(2000円札)』を見せて『なにこのお札、ふざけてるの?』
と突っ込まれたり、未来のゲーム機(GBA)を見せて『これは…100年は先の技術!』と驚かれたりしつつ)協力を得る。
ヒルダの怪力で牢を破って逃げ出した一行は、ビッグサイトを「米ソの核戦争を想定したシェルターだ!」とか
大ノコギリモニュメントを見て「モビルスーツが実用化されているのか!?」と大騒ぎ。
しまいには、花火大会の音をミサイル攻撃と勘違いしてパニックを起こしているうち、メイドさんに発見されてしまう。
ヒルダに「あなたの本当の目的は何なの?!」と問われたメイドさんは、突如顔を剥がし始める。
人間そっくりな仮面の下から出てきたのは、目が異常に大きくデフォルメされた顔…アニメ顔だった。
21世紀中期、家庭用アンドロイドの購入と普及に貢献したのは、アニメやフィギュア好きのヲタク達であったという。
(『そうか、アニメ好きはアニメのためなら高くても性能のいい機会を選ぶ。βデッキとか(←80年の人の発言です。為念)』)
そのため、アンドロイドのデザインはリアルな人間よりもアニメキャラを模して作られるようになり…後に起こった
アンドロイドの反乱では、アンドロイド達は「人間に紛れ潜伏する」という戦法が使えず、あっさり鎮圧されてしまったのだ。
「憎い!コミケが憎いっ!あなた方ヲタクには、この呪われた会場と共に消えていただきます!」
メイドさんがタイキの両親を撃とうとした瞬間、横から撃ちこまれた銃弾がそれを遮った。タイキ達が追いついて来たのだ。
「あなたは…どうして私達がこの年代にいると分かったの?」
「わからなかったさ。だから探したんだよ。メイドのはやりだした1990年代中頃から、コミケだけ見て翌年へ跳んで
コミケだけ見て翌年へ跳んで、コミケだけ見て翌年へ跳んで、コミケだけ見て翌年へ跳んでっっ!!
……2ヶ月近く掛かった……orz」

578 名前:クロノアイズグランサー 6 投稿日:04/11/14 02:58:30 ID:???
時空犯罪者のメイドさんアンドロイドを追い詰めたタイキは、彼女に告げる。
正史では21世紀に「アンドロイドの反乱」は起きていない。つまり彼女の出身世界も、時間の分枝なのだ。
グランサーである自分たちに修理を任せてみないか、と。
だが、その申し出を信用しきれないメイドさんは、自分の切り札であるメイド型クロノダイバーを呼び出しタイキ達に挑む。
「周囲の時間を3分間だけ停止させます。その間は、どんなことがあっても周囲には傷一つ付きません。
 3分以内に私を倒せたら信用してさしあげますわ!」
「おおむね了解だ…だが一つだけ気に入らんな。…30秒だ!ケリは30秒で付ける!」
カロスを呼び出したタイキは、両親をアナとヒルダに任せ、単身メイドクロノダイバーに挑む。
「父さん…母さん…見ていてください。これが、バカな息子にできる、たった一度の親孝行です!」
タイキは、一瞬で相手の足元に飛び込んでその脚を砕き、相手のバランスを崩す。その隙を突いて
カロスがメイドクロノダイバーの腕を取り、相手をビッグサイトの下へと引きずり込んだ。
時間が停止しているので、建物が壊れることはない。狭いところに引きずり込まれたメイドクロノダイバーは
めちゃめちゃに潰れて大破してしまった。所要時間24秒の出来事である。
事件は解決したが、後に残っていたのは、タイキの両親の記憶を消して送り返す作業。
タイキに代わって作業を引き受けたヒルダは「あなた方の息子さんは…大丈夫ですから」と告げて麻酔ガスを吹きかける。
元の時代に戻された後、意識下に共に修羅場をくぐった記憶が残っているのか、良いムードになった二人を後に残し
タイキ達は、メイドさんアンドロイドの世界を救うために去っていった。

それから数日後。今日も西郷家にお邪魔しているタイキを、ヒルダが迎えに来た。
帰り際に、西郷夫人はヒルダを呼びとめて、そっとささやく。
                      ・ ・
「私達ね、大丈夫だから…いつかまた一緒に、花火見にいこう」

594 名前:クロノアイズグランサー 7 投稿日:04/11/16 00:12:18 ID:???
>578より続き
ACT4:千界の王
今回の舞台は「サンタクロースの国」。サンタクロースが実在し、「魔法のアイテム」を配り歩いているため
魔法文化が広まり科学が発展していない奇妙な世界。時空犯罪の所産であることは間違いないが
誰が、なんのために創り出した世界なのか調べることが今回の仕事である。
タイキとアナは調査のため、肉体年齢を10代に改造、「堀井発太」「浜舞鬼子」の偽名でこの世界の「魔法学校」に入学。
ヒルダと共に、サンタクロース伝説の裏事情を調べ始めた。
やがて、彼らの前に、時空犯罪者の刺客と思われるサンタ怪人が現れるが、どうも様子がおかしい。
彼らを「グランサー」ではなく、何者かの放った密偵と勘違いしているようなのだ。
逃げ出したサンタを追いかけて深入りしたヒルダは、雪山に迷い込み、そこで一人の男に出会う。
グリーナム・ターンディックと名乗るその男は、かつてタイキやアナと共に「グランサー」だったことがあると語った。
どこからともなく無数の武器を取り出し、敵の防衛線を蹴散らすグリーナムに助けられ、ヒルダは敵の本拠に至る。
そこは、未来科学で「魔法のアイテム」を量産しつづける自動工場。そこに現れた魔法学校の校長は
この施設が「世界を子供のまま留め置く」ことで、平和な世界を創り出す実験なのだと説明した。
そして、校長の真意が、この世界の創造者を退け、自分が世界の王となる企みにあるということも。
彼らはヒルダ達グランサーを、この世界の支配者──“千界の王”の刺客と思いこんでいたのだ。
校長は、大量のサンタロボを繰り出してヒルダとグリーナムを攻撃するが、かけつけたタイキとアナの攻撃によって
サンタロボはあっけなく一掃され、校長の野望は潰える。
しかし、戦い終わって、ヒルダがタイキとアナにグリーナムを引き合わせようとしたとき、グリーナムに気付いたタイキは
いきなり銃を抜いてグリーナムを撃った。
「その下衆野郎から離れろ、ヒルダ。そいつが俺達の…捜し求めていた敵!許されざる裏切り者!
 そいつが……“千界の王”だ!!」

595 名前:クロノアイズグランサー 8 投稿日:04/11/16 00:12:56 ID:???
ここで話は5年前…「クロノアイズ」終了直後、ふたりがグランサーとしてデビューした時点に戻る。
とある世界で、元グランサーを名乗るグリーナムに助けられたタイキは、彼を「未来屋」にスカウトした。
あらゆる面でタイキ達を上回るグリーナムに鍛えられる形で、「未来屋」の経営は上向いていったが
アナは、グリーナムを信頼する一方で、彼に奇妙な既観感を抱いていた。
そして、運命の日が来た…広大な時間枝に散っている同業の「グランサー」から連絡が入ったのだ。
“人形の巣”人間とビメイダーが闘争を続け、そして、ビメイダー側が闘争の歴史を変えるために
時空犯罪者「パペッティア」を多数送り出している世界。グランサー業界の伝説となっているその時間枝が
ついに発見されたという。「お前達では“人形の巣”は手におえない」と警告するグリーナムを後に残し
タイキとアナは“人形の巣”に挑む。だが、“巣”の戦闘の激しさは、タイキたちの想像を超えていた。
仲間のグランサーたちとも、そしてアナともはぐれ、一人で“巣”の中枢に近づいたタイキが見たのは
皆殺しにされたグランサーたち、そして死体と瓦礫の丘にたたずむ、グリーナムとアナの姿だった。
問いただそうとするタイキを、グリーナムは容赦なく撃ち、そして彼の真意に付いて語り始める。
自分が作ってきた世界の中でも、ここは特にうまくいっている“平和”な世界なのだと。
ビメイダーが人類の敵として存在するため、人間同士の絆は強く、人間が誇り高く生き、死んでいける世界なのだと。
「私の仲間になれ、タイキ。“平和な世界を、自分で作る”──いずれお前は私と同じ選択をする。
 早いか遅いかの違いだ。そうするしかないのだ」
次にあったときに答えを聞くと言い残してグリーナムは去り、そして奇妙なことに、アナはグリーナムに付き従った。
“人形の巣”の座標データを含め、すべてを失って帰宅したタイキの元に、アナが帰ってきたのは
それから2ヶ月後。そしてアナは、その間の記憶を全て失っていた。これが3年前のことである。

596 名前:クロノアイズグランサー 9 投稿日:04/11/16 00:13:27 ID:???
ふたたび現在、サンタの国。タイキはグリーナムに戦いを挑むが、彼の攻撃はことごとくグリーナムに通用しない。
カロスの必殺武器「ミサイルハンマー」すら、グリーナムは片手で退けてしまう。
タイキの怒りは空回りし、当時の記憶が無いアナは、記憶の中のグリーナムと“千界の王”のギャップに戸惑うばかり。
万策尽きた二人の前に立ったグリーナムは、かつての言葉をもう一度繰り返す。「私の仲間になれ」と。
「おまえ達に会う前から、私は既に“千界の王”だった。一つ一つ異なるコンセプトの“幸福”を追求する世界を
 幾千幾億と作りだし、試しつづけているのだ。たった一つの…真に平和な世界の形を見出すために。
 私と共に、世界を“創る”旅へゆこう。今のおまえ達の進む道には破滅しか待っていない。全くの無駄だ!」
だが、グリーナムの「無駄だ」という言葉を聞いて、それまで事態を傍観するしかなかったヒルダが
火のついたように泣き始める。
「無駄じゃない、無駄じゃないよ!私、ここにいるのに!タイキさんが頑張ってくれて、アナさんが優しくしてくれて
 だから、私ここにいるのに…無駄なわけない!おまえなんか、嘘つきだ!」
その言葉に、タイキ、アナ、そしてカロスが弾かれたように立ちあがる。カロスの体当たりを一蹴するグリーナム。
しかし、倒れるカロスの背後から、ミサイルハンマーを振りかざしたタイキが飛び出した。
「答えを聞かせろと言ったな!ならば受け取れ!これが、俺の答えだーーっ!」
叩きつけられたハンマーをまたも受けとめ、無効化するグリーナム。だが、横から飛び出したアナの銃弾が
ハンマーの弾頭を射抜き、爆発させた。周囲が爆炎に包まれる。
この攻撃を受けてなお、グリーナムはかすり傷しか追っていなかった。しかし、誘いを断られた彼は
どこか悲しげな風情で、彼の専用クロノダイバー“ティアドロップ”に乗って去っていく。
全てが終わり、後に残ったのは、今だ動きつづけるサンタの自動工場。
タイキは、工場を壊してこの世界を混乱させるより、工場をこのまま残して、いつか誰かが
「これはおかしい」と気付くまで放置しておこうと提案する。
「“大人”になるなら…サンタのことには自分で気づかなけりゃな」

645 名前:クロノアイズグランサー 10 投稿日:04/11/23 18:26:14 ID:???
>596より続き
ACT5:最初の戦争
先のグリーナム戦で中破したカロスの修理でタイキとアナが出かけ、一人店番をしていたヒルダの前に
毛皮ビキニな原始人ルックの大女が現れ、ヒルダを連れ去ってしまう。
辿り着いたのは20万年前のアフリカ。謎の女の正体はタイキ達の元同僚、エルザだった。
隣村との親睦の席で、隣村の村長の息子にお尻を触られ、腹を立てて隣村と喧嘩を始めようとしたところ
突然現れた時空犯罪者が隣村に居付き、村同士のケンカを妨害し始めたのだと言う。
目的不明な犯罪者の正体を探るため、ヒルダは隣り村の偵察を提案する。
だが、直情的なエルザは、村の男全員を引き連れて「偵察」に出た挙句、隣り村を見ているうちに
「やっぱりケンカしたくなった」と、総攻撃を開始してしまう。
そこへ現れた時空犯罪者のメカ。喧嘩している原始人たちを片っ端から捕まえ、暴れる気が無くなるまで
くすぐり倒すという妙な攻撃を仕掛けてきた。巻き添えで全身をくすぐりまわされたヒルダは
「こんなくだらないことする奴は、ぶっとばしてさしあげます!」と、敵メカのコクピットへ特攻する。
操縦席に座っていたのは、少年と言ってもいい年頃の未来人の学生。彼が言うには
歴史研究で、戦争の原因になる国家間の因縁をたどった結果、エルザが隣り村と起こすこの喧嘩が
延々と続く戦争と因縁の出発点になることを知って、この「世界最初の戦争」を止めに来たのだそうだ。
戦争が存在しない歴史が生まれる可能性があるなら、それを試してみても良いんじゃないかとヒルダは考えるが
ケンカでストレス解消するつもりのエルザは納得しない。
意見の分かれたヒルダとエルザの取っ組み合いで、コクピットは大破し、メカが暴走してしまう。
あわや村は壊滅かと思ったその時、飛び出したのはタイキとアナ、そして、機体と共に頭脳体アンドロイドを新調した
カロスの三名だった。エルザを追って応援に駆けつけたのである。
タイキの活躍で暴走メカは止まり、暴れてストレス解消したエルザもおとなしくなった。
時空犯罪の方も、まあ見逃してもいいか、ということで収まりそうだったのだが…
懲りない隣村の村長の息子が、カロスのお尻を触ったのがきっかけで大喧嘩が勃発。歴史は元通りになってしまいました。

646 名前:クロノアイズグランサー 11 投稿日:04/11/23 18:26:50 ID:???
ACT6:アナの素描
“千界の王”グリーナムを追い続ける「未来屋」の面々。だが、グリーナムの手掛りは少ない。
ヒルダは、アナがずっと昔にグリーナムに会ったような気がすると語っていたのを思い出し、アナの少女時代へ行って
グリーナムを待ち伏せる計画を提案する。
実のところ、そのアイデアはタイキ達も持っていた。しかし、グリーナムの正体を知ることについての
漠然と下不安感から、なかば意図的にそのアイデアを避けていたのだ。
やって来たのはアナが生まれ育った西部開拓時代の町。最初は、ジェーン=少女時代のアナに直接会うことなく
彼女を見守る予定だったのだが、村のごろつきに無鉄砲な喧嘩を売るジェーンを思わず庇ってしまったタイキは
「ジェーンの父親の知り合い」と名乗って、彼女の家に逗留することになった(もちろん偽名はクリント・イーストウッドだ)。
宿代代わりに、ジェーンの銃のトレーニングを引き受けることになったクリント=タイキ。
なかなか息のあった師弟振りを見せる二人に、思わずアナは少女時代の自分に嫉妬する。
そして5日目の夜。そろそろこの地を離れることを考えていたタイキの寝室に、なんとジェーンが忍んできた。
まさかジェーンに手を出すわけにもいかず、タイキはひたすら動揺し、外で見ていたアナは
過去の自分に本気で怒りを燃やす。そのとき、謎の侵入者があらわれた。
グリーナムの襲撃かと身構えるタイキだが、現れたのはグリーナムではなく25世紀から来たと語る女。
女性上位社会が成立し始めた25世紀では、カラミティ・ジェーンが「行動する女」のパイオニアとして
神格化されているらしい。この女は、本物のジェーンを教祖に迎えようとする狂信的時空犯罪者だった。
熱狂的だが底の浅い時空犯罪…と思いきや、後から現れた少女の姿を見てタイキは驚愕する。
その少女はパペッティアだった。もちろんタイキが過去に会ったパペッティアと同一人物であるはずはなく
“人形の巣”から放たれた同型のビメイダーである。歴史改変を目論んで時空犯罪に荷担しているのだ。
時空犯罪者たちがアジトにしていた汽車の屋根の上で、ジェーンを庇いつつパペッティアとにらみ合うタイキ。
その時、頭上に見覚えのある時空潜航機が現れた。ついにグリーナムがここに来たのだ。

647 名前:クロノアイズグランサー 12 投稿日:04/11/23 18:27:20 ID:???
タイキ達と、グリーナムの時空潜航機「ティアドロップ」との戦闘が始まった。
ティアドロップと戦う一方で、どさくさにジェーンを誘拐しようとするパペッティア達を相手にするうち
タイキはジェーンを庇って、パペッティアの攻撃をまともに食らってしまう。
負傷したタイキの姿を見て動揺し、ジェーンは足を滑らせて汽車から落ちてしまうが、アナがフォローに入って
ジェーンを無事受けとめた。だが、自分の手の中で気絶したジェーンを見て、アナは違和感を覚える。
「グリーナムはまだ出てきていない…なのに、もう“私”は気を失っている。“私”はグリーナムに会っていない。
…じゃあ、私の子供の頃の記憶はいったい?」
そのとき、グリーナム自身が姿を現した。だが、グリーナムはタイキの存在を意に介した様子もなく
パペッティアを攻撃する。彼の作品である“人形の巣”からの流出物、時空犯罪者パペッティアの処分こそが
グリーナムがこの時間に現れた理由だったのだ。
こちらのことを覚えていないのか、と詰問するグリーナムに、無表情のままグリーナムは答える。
「私がグリーナムになってから…会うのは初めてだと思うがな」
その直後、あっさりとパペッティアを仕留めたグリーナムは、やはりタイキ達を気に留めず去っていった。
倒れたパペッティアに駆け寄るタイキに、パペッティアはあるものを手渡した。彼女の故郷…“人形の巣”の座標データ。
自分を破壊したグリーナムの敵対者に、パペッティアは一縷の望みを託したのである。

一夜開けて、気が付いたジェーンが見たのは、全てが終わった荒野。「クリント」が死んだと思いこんだ彼女は
初恋の記憶を心の奥底に封じ、ひとり去っていった。
それを見届け、妙に明るい表情で帰還しようとするタイキを、アナが呼び止めた。
「この時代で私があったのは、グリーナムじゃなくておまえだった。…うすうす気付いてはいたんだ。
グリーナムはおまえだ、タイキ。あれはおまえの未来の姿なんだ」
その事実に気付いたから“人形の巣”でグリーナムについていったのだと、アナは自らの行動を推する。
それを知った上で、タイキは全ての決着をつけに“人形の巣”への再挑戦を決意した。
「自分ならなおのことだ。止めて…やらにゃあな。いくぜ!“人形の巣”へ!」

648 名前:クロノアイズグランサー 13 投稿日:04/11/23 18:27:52 ID:???
ACT7:果てしなき流れの向こうに
グリーナムとの決戦を前に、タイキ達はペルやクレオ、退屈丸といったかつての仲間たちに召集をかけた。
かねてよりの懸案“人形の巣”の掃討とあって、皆が協力を約束してくれる。
だが決戦前夜、早めに床についたヒルダが翌朝目にしたのは、鎖で縛り上げられた自分の姿。
タイキ達は、ヒルダを巻き込むまいと彼女を置き去りにしたのだ。自分が仲間と認められていなかった事を嘆きつつ
ヒルダは、今からタイキ達を追いかける手段を模索し始める。
その頃タイキとアナは“人形の巣”の中枢、グリーナムの玉座に辿り着いていた。
ちょうど、この世界の住人が「千界の王」の存在を知り、反撃を開始したのに便乗して、ここに到達したのだ。
戦いの中で、グリーナムはタイキに明かす。今のタイキが、時間分枝により生み出されたフェイクであるという事実。
かつて、グリーナムを同僚に迎えたあのときから、タイキ達の時間は分枝していたのだ。
その話と、西部でのグリーナムの無感動な態度を思い出して、タイキは一つの理解に至る。
西部であったグリーナム、あれは、「未来屋」に入る前の時間上のグリーナムだったのだ。
あそこで一度会った後、何らかの心境の変化で、グリーナムは「未来屋」就職という酔狂を思いついたのだ、と。
さらに、彼の心変わりの動機を推測するうち、タイキは一つの疑問点に気付く。
「アナはどうした…おまえがいるのに、アナがいないはずはねえ!アナをどこへやった!」
その途端、今まで冷静だったグリーナムが逆上した!周囲の建物ごとタイキを粉砕しようとする
グリーナムの苛烈な攻撃に晒され、タイキとアナは瓦礫ごと、グリーナムの居城の深部へと落ちこんでいく。
そこにあったのは、グリーナムの記憶データだった。
「正史」の西郷大樹は、“人形の巣”決戦で、最愛のパートナー、アナを失った。
それでも、彼は独り戦い続けた。あらゆる時代で、大勢の人を苦しめる時空犯罪と戦い
平和を取り戻す…だが、時間を超越した時空犯罪との戦いに、終りのときなど決してこない。
孤独な戦いのうちに西郷大樹は心をすり減らし…そして、絶望したのだ。自分の生き方が間違っていたという結論に。
そして彼は、あえて犯罪である「歴史改変」に手を染め、究極の平和の形を追い求める「千界の王」となった。

649 名前:クロノアイズグランサー 14 投稿日:04/11/23 18:28:26 ID:???
すべてを知ったタイキは、アナを残し、最後の戦い…グリーナムとの一対一の決闘に望む。
タイキは、グリーナムの攻撃の正体に気付きつつあった。自らの体を受信機として、別次元に預けた武器庫から
武器を転送してくることで、その場に即した武器を無限に取り出せる…そのシステムこそがグリーナムの武器なのだ。
だが、戦闘経験の差と、グリーナムの守護にまわるティアドロップの前に、タイキの攻撃は通用しない。
一方、後に取り残されたアナの前に、ヒルダが現れた。過去に知り合った侵略大帝、ナスターシャ(コミケ破壊指令)、
未来の学生ニンニ(最初の戦争)といった人脈をかき集め、二人を追いかけてここまで辿り着いたのだ。
皆の協力を得て、アナとヒルダは次元の扉をこじ開け、タイキを追う作戦を練り始める。
その間もタイキとグリーナムの戦いは続く。タイキは、アナの死因となった“人形の巣”を、グリーナムが自分の手で
創り維持するという矛盾を指摘するが、グリーナムは「世界を創ることを止めたら、アナが生き返るとでも?
最早アナの死も通過点でしかない、続けるしかないのだ」と一蹴する。
だがその結論は、少なくとも今のタイキに受け入れられるものではなかった。両者の決別を感じ取り
タイキとグリーナムは渾身の力を持ってぶつかり合う。二人が交錯し…そして、倒れたのはタイキだった。
「馬鹿め、オリジナルは私の方なのだ。勝てるわけがあるまい」
だがその時、次元の扉が開き、ヒルダの声がタイキに届いた。同時に、アナがクロノスーツから腕輪を外し
わずかに開いた扉の隙間から、タイキに向かって腕輪を投げる。その腕輪を取り、身につけた途端
タイキの動作が変化し、グリーナムの体に確実に攻撃が命中し始めた。
腕輪に込められていたのは、今までの戦闘で得たグリーナムのデータだった。タイキが戦っている間
アナは密かにデータを分析し、対グリーナム戦の必勝パターンを完成させたのである。
「おれ達は、あんたが思う以上にずるくてしたたかだ。おれは…もうおまえという“未来”の途中経過じゃない!
おれはもう、きさまじゃなーーいっ!!」

650 名前:クロノアイズグランサー 15 投稿日:04/11/23 18:29:16 ID:???
予想外の反撃に、慌てて次の武器を取り出そうとするグリーナム。だがその瞬間、タイキの突き出した拳銃が
グリーナムの体に…彼が開いた、武器庫との扉にめり込んだ。タイキが引き金を引くと、その一撃が
武器庫に誘爆し、武器庫の爆発と共にグリーナムは吹き飛ぶ。千界の王が敗れたのだ。
すべてを終えたタイキの元に、アナとヒルダ、大帝たち、そして外で敵兵力を引き受けていたペルたちが集まる。
千界の王が倒れ、この世界の人間とビメイダーの戦争も終結した。“人形の巣”は解放されたのだ。
だが、皆が喜びにわく中、辛うじて生きていたグリーナムとティアドロップは逃走を図る。
もはや彼には誇りも名誉もなく、ただ究極の平和の完成という目的まで生きつづけるという執念しかない。
タイキとアナが乗るカロス、そしてヒルダを含めた他のメンバーたちが乗るペルセディアがグリーナムを追うが
もともと5次元移動用でないペルセディアはグリーナムに引き離されていく。
タイキは、ペルに敵残存勢力の掃討を任せ、自分たちでグリーナムを追うと宣言した。また自分を置いていくのかと
泣くヒルダに、タイキは「ボロボロになって帰ってくるだろうおれたちに、うまいスープでも作っておいてくれ。
これはおまえをのけ者にするわけじゃない、役割分担だよ」と告げて、5次元の彼方に去っていく。

そしてヒルダは、ひとり未来屋に帰った。二人の帰還を信じ、3人分の料理を用意し続ける彼女。
そしてある雨の夜、ついに二人は帰ってきた。
…タイキが言うには、結局グリーナムは取り逃がしてしまったらしい。だが、タイキの顔は晴れやかだった。
「奴が千の世界を創るなら、おれはその千の世界を修理して歩く。けして立ち止まりはしない」
グリーナムの存在を知っている限り、そして、仲間がそばにいてくれる限り、自分が「千界の王」になることは
無い、そう確信しているから。
そして、未来屋の事業も新たなステップに入った。“人形の巣”から得られた多額の報酬によって事業を拡張。
大帝、ナスターシャ、ニンニの三人を正社員として迎え、グランサーの活動はさらに進んでいく。


──東京某所にある、「目」の形をした不思議な看板を目にしたら、ぜひ一度お立ち寄りください。
永遠の流れをやぶに睨んで、未来屋は今日も、時を刻んでゆきます──

651 名前:マロン名無しさん 投稿日:04/11/23 18:37:23 ID:???
「クロノアイズ・グランサー」」(長谷川裕一/講談社マガジンZKC)全3巻、終了です。
結局、宿敵グリーナムとの決着はつかず、アナの失われた記憶の詳細や、ティアドロップの出自など
未消化の伏線もあるのがいささか残念なところですが…。
(これの終了直後、アニメとのタイアップで『鉄人28号』が始まったため、『鉄人』の企画のために
 『グランサー』を打切ったんじゃないか、という見方が強いようです)
ちなみに、グリーナムは白髪になってたり、肌が黒くなってたりはしません。アホ毛は無くなってますが。
 

652 名前:マロン名無しさん 投稿日:04/11/23 20:20:04 ID:???
クロノアイズ乙。
補足。
>>649
「「世界を創ることを止めたら、アナが生き返るとでも? 」→「世界を創ることを止めたら、【私の】アナが生き返るとでも?
【私の】アナは死んだのだ!」