ちょびっツ/CLAMP
754 名前:ちょびっつ 1/11[sage] 投稿日:2006/02/05(日) 21:11:23 ID:???

ちょびっツ CLAMP
ヤングマガジンコミック全8巻

舞台はCLAMP作品にありがちな、この現代の近似値的な東京。
人間とコミュニュケーションが取れる、人の形をしたパソコンが一般に広く普及しており
会話だけでなく普通にネットしたりメールを使ったりもできる。
パソコンは二種類あって、等身大の人間サイズなパソコンと
ハンドサイズ小人みたいなノートパソコンタイプがある。
どのパソコンも普通の人間のように喋ったり行動したりするので、
パソコンというよりヒューマンフォームロボットと言った方が近いかも。
女性型タイプは胸もあるし下のアソコも窪んでおりぶっちゃけセックスもできる。
物語冒頭はヌキ漫画のようなサービスシーン満載だが
段々と精神論や気持ちや好きやらの感情メインな話に展開する、
これまたCLAMPのお得意パターンである。


*本須和秀樹(もとすわひでき)
上京して居酒屋『よろこんで』でバイトしながら予備校行ってるアパート暮らしの19歳。
*ちぃ
秀樹がゴミ捨て場から拾ってきたパソコン。『ちぃ』としか喋れず一般常識も何も知らない。
人間でいうところの、記憶喪失みたいな状態。
『ちぃ』はそれ以外喋れないので秀樹は便宜上そのまま呼び、定着した名前。

755 名前:ちょびっつ 2/11[sage] 投稿日:2006/02/05(日) 21:12:27 ID:???
しがない浪人生・秀樹は、金が無いためパソコンを持っていなかったが
運良く近所のゴミ捨て場で女性型パソコンを拾い、『ちぃ』としか喋れなかったのでちぃと名づける。
しかし使い方が判らないので友人の新保に相談。彼からPCに詳しい国分寺を紹介され、
国分寺から、ちぃはどこのメーカーのでもない自作パソコンかもしれないと言われる。
更に『chobits(ちょびっつ)』シリーズなのかも、と。
『ちょ(略)』というのは『自分で考えて行動するPC』の事。
普通のPCは人間のように行動して見えるが、
それも結局は内臓されてるプログラムによるもの。
だけど『ちょシリーズ』は違う。そんな凄いPCがある・・・という都市伝説があるだけで
結局、ちぃがちょシリーズかどうかは判らないままに。
ちぃの中にはプロテクトがかかってる物もあるけど、ちゃんと学習ソフトが入っていて
秀樹がちゃんと教えれば普通に行動できるようになるという。
アパートの管理人・日比谷さんからちぃ用に女の子服も頂いて、ちぃと秀樹の共同生活が始まる。

756 名前:ちょびっつ 3/11[sage] 投稿日:2006/02/05(日) 21:13:09 ID:???

*新保弘(しんぽひろむ)
秀樹の予備校友達。担当の清水教師が好き。
*すもも
新保のノートパソコン。インド風の格好した小さな女の子型。
*清水多香子(しみずたかこ)
秀樹と新保のクラスの担当教師。結婚してる。

ある日、多香子の夫が人型PCを購入。徐々にPCにのめりこんでいって
とうとう妻である多香子が外出中なのも忘れ、家にカギかけてチェーンまでかける始末。
そして多香子は家を出た。(というか締め出された)
そんな彼女を助けてあげたいと惚れた新保は、
結局男なんてナマの女より優秀な人型PCを取るんだ、と男不信になった多香子のために
自分のノートPC・すももを秀樹に預けて彼女とカケオチ。
彼女が本当に新保の『愛してる』を信じてくれるまで帰らないと言い、
多香子は新保の心意気に打たれてようやく了承するカタチで幕を閉じる。
(パソコンを捨てて人間の女性を選んだケース)

757 名前:ちょびっつ 4/11[sage] 投稿日:2006/02/05(日) 21:14:16 ID:???

*大村裕美(おおむらゆみ)
居酒屋『よろこんで』のバイト仲間なEカップ高校生。
*植田弘康(うえだひろやす)
秀樹の前のバイト先・お菓子店『チロル』の店長39歳。

ちぃは秀樹に幸せになってもらいたい→お金があれば秀樹うれしい→バイトしたい
ということで、秀樹は健全なバイト先としてチロルにちぃをお願いする。
そこの店長・植田は昔女性型PCと結婚をしていた。籍は入っていない事実婚というやつらしい。
チロルを開店させた当時、店の計算・営業のためにPCを購入することに。
PC店のスミで廃棄処分確定されていた女性型PCを見つけ、彼女を購入。
一人と一体の二人三脚でお菓子店を切り盛りし、人間とPCだけど二人は結婚する事に。
だがその蜜月も長くは続かず、何と彼女は少しづつ記憶を失くし始めてしまった。
原因はわからないが、彼女を治すにはハードディスクを入れ替えなければいけない。
でも彼女の型は古いから移行に失敗するかもしれない。それは、過去のメモリ(記憶)が無くなること。
そんなの彼女がかわいそうだと訴えたが、PC屋の店員は言う。
『大丈夫すよ。辛いとか痛いとか悲しいとか思っても、そう思った事も消えて無くなるんですから。』
そんなのは自分が耐えられないと思った店長は、そのまま彼女を連れて家に帰る。
しかし彼女の記憶は末期状態になり、可愛らしく微笑んで店長を見て言った。
『こんにちわ。あなた、誰ですか?』
もう日常生活も普通に送れない彼女に付き添い、街を歩く店長。
そんな彼に車が突っ込んできて、あわやというところで何と彼女が店長を庇って轢かれ、大破。
もう車が危ないとか理解しておらず、店長が誰なのかも覚えていないハズなのに・・・
彼女は再起不能になり、PC屋の店員は『この外見が好みなら同じ型を探してきますよ』と言うが
同じ外見をしていても、それは彼女ではない。違うものだ。
たとえ彼女の記憶媒体が無くなってしまい、彼女が消えてしまっても、
店長が覚えている限り、彼女はなかったことになんてならないのだ。
パソコンは機械。でも人によってはただの家電以上になりうる存在・・・

758 名前:ちょびっつ 5/11[sage] 投稿日:2006/02/05(日) 21:15:06 ID:???

裕美は『よろこんで』でバイトする前は、秀樹がバイト辞めた後のチロルでバイトをしていた。
そんで店長に惚れていた。かなり歳も離れているしバイト生だし・・・でも決心をして告白。
店長も実は裕美の事を好きだという。彼女専用の制服も自作してくれる程に。
バツイチだけど構わない、と裕美は思ったが、ふとした事で彼の前の妻の事を知ってしまう。
女性型PC。何でもできるパソコンで。とてもキレイな。死んでしまった奥さん。
店長がつけていた彼女の名前は・・・・ユミ。
私と同じ名前でしかもパソコンでもう亡くなっていて・・・私なんて絶対かないっこない・・・!
私はヤキモチも焼くしイヤな事も言う。機嫌がいい時も悪い時もある。だって、人間だから・・・
他の皆は『パソコンはいい』と言うけど、でも前の奥さんがパソコンで
もしも自分と比べられたりしたら・・・そう思ったら怖くてツラくて、
店長にサヨナラを言ってバイトを辞めた。その事を裕美から聞いた秀樹は言う。
『前に好きな人をなくしてしまい、また新しい人を好きになるのは簡単なことじゃない。
前の人を好きな分だけ沢山乗り越えなければいけないこともある。
それでも店長は裕美ちゃんを好きと言ってくれた。その気持ちは本物なんだよ。』
そして店長と裕美は和解。
『僕はユミがパソコンだから結婚したんじゃない。彼女だから結婚したんです。
それは裕美ちゃんが裕美ちゃんだから好きになったのと同じ様に。
もう誰も好きになれないと思っていました。特にパソコンは。
でも、裕美ちゃんがもしパソコンであったとしても、好きになってしまったと思いますよ。』
『あたしを・・・好きになってくれて・・・ありがとう!』
(パソコンもヒトも両方愛したケース)

759 名前:ちょびっつ 6/11[sage] 投稿日:2006/02/05(日) 21:15:54 ID:???

*国分寺稔(こくぶんじみのる)
天才中学生。姉が死んでいる。
家に何体もの自作女性型パソコンを置いている。その中でも柚姫の扱いだけは別格。
*柚姫(ゆずき)
稔の一番大事な女性型パソコン。

稔は死んでしまった大好きな姉そっくりの外見・性格をプログラムして柚姫を作った。
彼女と居ると楽しい。姉と一緒に居るみたいで。
でもふと我に返ると、その何倍以上も寂しくなる。
ある事をキッカケに柚姫は命令されていない事を実行し、その結果データの一部を破損してしまう。
姉に似せた性格データも破損してしまった。自分が不甲斐ないせいだと謝る柚姫。
しかし稔の為を思っての自主的な行動だったが、それも所詮は稔にプログラムされていたがための事。
悪いのは柚姫じゃないと稔は言う。
柚姫はどれだけ似ていても姉とは違う。姉は姉で柚姫は柚姫。
そして姉の代わりはいなければ、柚姫の代わりもいないのだと稔はようやく悟る。
プログラムとデータで確立された性格であったとしても、それは柚姫オリジナルの個性である。
だから柚姫とも作りたいんだ。姉さんと一緒で楽しかった時のように、
姉ではなく柚姫と一緒に居て楽しい思い出を。少しづつ。でも、たくさん。これから・・・
(パソコンを選んだケース)

760 名前:ちょびっつ 7/11[sage] 投稿日:2006/02/05(日) 21:16:36 ID:???

ちぃはチロルでのバイト代を使って秀樹にプレゼントを買いたいと言い、一緒に買い物へ。
そこで見つけた指輪。ちぃの中でちぃと同じ顔の誰かが囁く。左手の薬指にくちづけながら。
『それはユビワね。2人でココにはめたら、お互いがスキっていうしるしになるの。』
何も聞こえない秀樹にちぃは言う。『これがいい。これ、ダメ?』
ちょっと恥ずかしがるも、ちぃがいいと思ったならこれでいいよ、ありがとう。と受け取る秀樹。
そして失くさないようにとキーホルダーに着けて仕舞ってしまった。
秀樹の笑顔が見れて嬉しいちぃ。その手の中にお揃いの指輪を持って・・・

そして徐々に秀樹は疑問を持ち始める。
『何でパソコンは人型をしてるんだ?そうゆうのって、ロボットって言うんじゃないのか?』

いろいろあって、秀樹のアパートの管理人・千歳が人型PCの創始者の妻であることが判明。
制作者である夫は既に他界しており、ちぃは彼ら夫妻の最初のPCであるという。
そしてちぃの本当の名前はエルダ。その前に作られた姉として、フレイヤというPCもいた。
子供を産めない千歳のために夫はフレイヤを作りあげて妻にプレゼントし、
本当の親子のように過ごし、ビデオも撮っていた。『パパ、その映像あとでアタシに記録して!
アタシ、ママの笑顔が一番スキ。だから何回も見たいの!』フレイヤは愛され、感情もすくすくと育った。

そして『いちばん大切なヒト』を見つけた。




それは、自分を創ってくれた、パパ。

761 名前:ちょびっつ 8/11[sage] 投稿日:2006/02/05(日) 21:17:27 ID:???


そんな事は誰にも言い出せず、またそれに気付かない両親は
日に日に元気がなくなっていくフレイヤを憂いて、妻・千歳は夫に妹を作ってあげて、と頼む。
それがエルダ、ちぃであった。
また元気を取り戻したフレイヤだが、やっぱり父への想いは変わらずつのる。
しかし母親の事も大好きで、母は父が好きで父も母の事が大好きである。
でも父を愛してしまった。でもでも母を悲しませたくない。この気持ちは絶対にしまっておくの・・・
そしてとうとうフレイヤのCPUは負荷に耐え切れず、彼女は壊れてしまった。
父も母も一生懸命治そうとしてくれ、エルダも心配してくれている。
それでも私は止まってしまいたかった・・・こんなに辛い思いをするのなら・・・
次第に動けなくなり、記憶にも支障が出始め、とうとうクラッシュしてしまうかと思われた末期に
母・千歳のいない研究室でフレイヤは父に思いを打ち明ける。
『パパが、アタシのいちばん大切な、アタシだけのヒトなの・・・』
アタシの手を取って、パパは言った。『ごめんな』って。
パパにはもう、パパだけのヒトがいて、それはママで、
アタシとエルダの事もスキだけど、やっぱり一番はママなんだ。って。アタシは嬉しかった。
パパはごまかさずに気持ちを言ってくれた。答えてくれて。でもそれと同じくらい悲しかった。
そしてもう本当に止まってしまおうと思った。

そんな時にエルダ、あなたの声が聞こえたの。
『アタシの中にきて。アタシが守ってあげる。フレイヤのココロを。』

762 名前:ちょびっつ 9/11[sage] 投稿日:2006/02/05(日) 21:18:27 ID:???

『アタシはフレイヤをなくしたくない。それにフレイヤも、折角見つけた『アタシだけのヒト』との
記憶をなくしたくないでしょう?それはフレイヤが機能停止したら、永遠に消えてしまうんだよ?』
『そんなのは・・・イヤ・・・・!』
だけど繊細な人型PCの中に二人分のココロは入らない。
フレイヤのココロが入ったらエルダのココロは消えてしまう。
『それでもいいの。アタシはまだ『アタシだけのヒト』と巡り会っていないから。
パパもママもフレイヤも好きだけど、壊れる程愛してしまう人との記憶はないから。
それに、あなたが覚えてくれているでしょう?
アタシの事。アタシの記憶。忘れてしまうであろう事全て。』
『エルダ・・・次に目覚める時、アナタはもう全てを忘れてしまっている・・・
アタシの『アタシだけのヒト』はアタシだけを愛してくれなかった・・・でも、エルダはちゃんと見つけて・・・
『アタシだけのヒト』を・・・アタシはアナタの中でずっと見守っているから・・・』

エルダ(ちぃ)は、前の持ち主に記憶を初期化されたのではなく、自分で消したのだった。
そして、パパとママの娘だと判らない様にしてどこかに置いてきて、と頼んだ。
目が覚めてパパと出会ったら、アタシもパパを選んでしまうかもしれないから。
偉大な創始者であるパパとママの娘ではなく、何もできなくても、
それでもアタシを選んでくれる『アタシだけのヒト』と出会えるように・・・

その後、夫妻はエルダの希望を叶えることに。
エルダに『エルダ(とエルダの中のフレイヤの二人一緒)だけにできる事』を施して。

763 名前:ちょびっつ 10/11[sage] 投稿日:2006/02/05(日) 21:21:28 ID:???

そして夫は他界し、妻・千歳は二人の子供のために絵本を描き、影ながら
ちぃを拾った秀樹とちぃの生活をを見守っていた。
ちぃは決めた。『ちぃの、『アタシだけのヒト』は、ヒデキ。イチバンスキ、はヒデキ。』
彼女は言う。『ヒデキの『ヒデキだけのヒト』は、だれ?』
『オレの・・・オレの特別は、一番大事なのは、ちぃだよ。』
『ちぃがパソコンでも?ちぃがスキ?ちぃが・・・欲しい?』ちぃの表面人格に、とうとうフレイヤが出現。
『ちぃのココロもカラダも全部欲しい?でも・・・だからこそ、ちぃには出来ない事があるの。』
ちぃは再起動するたびに、心も記憶も全て無くすの。
そしてその再起動スイッチはココに。女性の身体の一番大切なココにある。
アナタがちぃの全部を欲しいと思い、ちぃがちぃの全部をアナタにあげた時、
二人がココロもカラダも繋がった時、ちぃは名前も心も思いでも全部無くしてしまうの。

秀樹は答える。
『できないよ・・・』

『それは、ちぃをスキでいることはできないという事?』
『違う。するためにちぃを好きになったんじゃない。好きになったからしたいと思った。
でも記憶が消えてしまうのなら、できなくてもいい。できなくっても、ちぃが好きだから。』
『それなら大丈夫・・・アタシの妹を大切にしてね・・・』
ちぃの表面にちぃの人格が現れ、満面の笑顔で秀樹に抱きつく。
『見つけた・・・ちぃだけのヒト・・・っ』

764 名前:ちょびっつ 11/11[sage] 投稿日:2006/02/05(日) 21:23:03 ID:???

一人、研究所に戻ってビデオを再生する千歳。そこに写る愛する二人の娘と夫、そして自分。
『パパ、アタシたちのパスワードって『ちょびっツ』でしょ?どんな意味なの?』
『あー『ちょび』は小さいっつぅ意味。で、ちょびが二人でちょびっツ。
全部ひらがなだとパスワード受け付けへんから、ツだけカタカナ。』
『なんだかヘンー!』『ヘンよ、ね?ママ?』
『パパは二人が可愛くて仕方ないから、照れてるのよ。パパにとって
小さくて可愛くて仕方ないものが『ちょび』なの。だから二人はパパの『ちょびっツ』なのよ』

もうひとつ、アナタは教えてくれたわよね。ちょびっツはChobits。
全部私の名前・HibiyaChitoseの中にある文字で出来てるって。だから私の子供だって・・・


両親は、何よりも子供に幸せになってもらいたかった。
ヒトでなくても、ヒトに愛してもらえたら。他の誰でもなく自分を選んでもらえたら・・・
そうすれば、イノチのないPCに新しい未来が開けるかもしれない。
だからエルダ(ちぃ)を外に出す前に『彼女にはできないこと』という欠点を施した。
人間にとって都合の良くない存在でも愛してもらえるかを賭けて。
もしもそのせいで、エルダの選んだスキなヒトに愛してもらえなかったら
彼女のココロが砕けてしまう。フレイヤと同じ様に。辛くて辛くて止まりたくなるから。
そして、エルダにしか出来ない事とは『全ての人型PCの個別認識プログラムを破壊する事』
全てのPCの中にある、特別と、それ以外を分けてしまう認識力を消す事だった。
自分が壊れてしまわないように。

私達の大切な子供達が幸せになれますように・・・
そして、両親であり全てのPCの親である夫妻の想いを託されたちぃは、秀樹と出会う。

765 名前:ちょびっつ 補足[sage] 投稿日:2006/02/05(日) 21:25:39 ID:???

(私がわかる範囲での)他作品からのキャラ
・稔の姉、楓
・千歳の夫、一郎
両者ともCLAMPの過去作品『エンジェリックレイヤー』のキャラ。
CLAMPお得意の他作品間の友情出演的登場だが、二人とも既に死亡している設定。
二つの作品が過去と未来で続いてるんではなく、あくまでパラレルワールド的な意味合い。

コンパクトにまとめる予定だったけど膨大な量になってしまってすんません・・・
話は短くても奥が深いというか濃い内容なので。
これでも『絵本』『ちぃの誘拐事件』『ちぃを狙う政府の人型PC二体』とか省いたんですが・・・
一時はコスプレイヤー内で爆発的に人気を博した登場キャラ(特にちぃ)の可愛らしい衣装や
紹介を省いたエピソード等もあるので、是非原作本を読んで見て下さい。

776 名前:737[sage] 投稿日:2006/02/06(月) 09:49:03 ID:???
ちぃが本物のヒトになった!というようなありがちな終わり方ではなかったのですね。

質問ですが、
「エルダ(ちぃ)にはできないこと」というのは
セックスができないという認識でよかったのでしょうか。
もしやってしまった場合、
「彼女にしかできないこと」が発動してしまったのでしょうか?

779 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/02/06(月) 14:35:02 ID:???
>776
お察しの通り、ちぃのできないことはセックスです。
もし抱いたら、アソコの中に再起動スイッチがあるので
彼女の記憶も心も無くなってしまうということになります。
制作者が施した本当の女性のように抱けなくても、好きでいてくれるか?という賭けです。
いちおう作中でも単語としては出てこなかったので書かないようにしたんですが
やっぱり文章でのニュアンスでは判りにくかったようで、申し訳ないです。
彼女達にしかできない事は、全てのPCの『識別能力』を破壊することです。
上のような事のせいで、彼女が好きになった相手にもし嫌われてしまったら
フレイヤのように失恋の痛手で壊れてしまうかもしれない。
でも、識別能力が無くなれば好きなヒトも嫌いなヒトも認識しない=失恋しないですむ
だけど本当にただの機械みたいになってしまうということです。
あと、ギモン入れるだけ入れて答えを書き忘れてたんですが
『何故、ロボットじゃなくてパソコンなのか?』という問いの答えは
創始者(夫)が『この子達をロボット三原則で縛りたくなかったから』ということです。
ロボット三原則とはSF作家アイザック・アジ(シ)モフの唱えた

1・ロボットは人間に危害を加えてはならない。
また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない
2・ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。
ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
3・ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、
自己をまもらなければならない。

というもので、彼の小説だけでなく後のたくさんの作家の作品に影響を与えたものです。

782 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/02/06(月) 20:09:06 ID:???

>ちぃの出来ない事
両親が愛娘に対して施す処置としてはどうかと思いますよね・・・
肉欲に直結しなくても、NGワードとかのインプットでもよかったのでは?とも思ったり。
絵では本当に優しそうなパパママなのに、よくあんな事考え付いて実行したなぁと驚嘆しました。