チム・チム・チェリー!/あゆみゆい
124 名前:チム・チム・チェリー! 投稿日:04/12/12 23:30:21 ID:???

(第1話)
舞台は19世紀末のロンドン。マクレガー夫妻が呼び寄せた乳母(ナニー)の少女チェリー。
10歳程度で初仕事ながら乳母の名門一族出身でやる気満々のチェリー。
世話をするのは赤子のロッテ、5歳程度の双子の姉妹メグとリズ、そしてチェリーと同年代のクールな少年ロビン。
ティータイムに早速お茶をふるまうとミルクを入れる論争からロビンに「乳母は不要だ」とまで言われ傷心のチェリーだが
オークの木からロビンのゆとりの無さを聞かされ、その心をほぐそうと真夜中のお茶会を計画する。
深夜に、世界童話百科(小さな鞄から取り出すと、両手で抱えるくらいの巨大なサイズになる不思議な本)から
豆粒を取り出して植えるとあっという間に雲の上までのびてゆく。
雲の上のお茶会できれいな景色を眺め朗らかな笑顔をみせたロビンに
「夢を、ゆとりを与えることができた」と手ごたえを感じるチェリーだった。

134 名前:チム・チム・チェリー! 投稿日:04/12/14 03:53:33 ID:???
(第2話)
リズの様子がちょっとヘンなので心配のチェリー。メグ曰く「リズは恋をしてるの。お相手は夜になるとやってくる王子様」。
真夜中にリズを連れ出していたのはピーター・パン。リズにホレぐすりを使っていたピーターに「それは本物の恋じゃない」
と訴え、オトナにならないことを選んだ彼を刺激してしまったチェリー。ピーターが去っていったあと、やって来たのは彼の影。
昔と違い、オトナになりつつあるチェリーに置いてきぼりを食わされたと孤独を感じるピーターの気持ちをチェリー達に伝えに。
次の日の夜、世界童話百科でチェリーが生み出したのは鈴の音のような羽音をもつ妖精。
仲間とはぐれて一人ぼっちの妖精をずっと一緒にそばにいてあげて欲しいとの気持ちを込めてピーターに託す。
同じ境遇の仲間を得て旅立つピーターを見送る瞳に涙を浮かべるリズ。
別離の悲しさを理解できていないリズの涙をぬぐいながら「忘れちゃいけない 大好きって気持ち」と恋心の大切さを説くチェリー。


(第3話)
コウノトリがチェリーに届けてくれたママからの小包には「とってもハッピーな日にこの包みを開けること」のメッセージ。
しかし最近子供たちに「ないしょ」が多くて元気を無くしているチェリー。オークの木や小鳥に尋ねてもはぐらかされるばかり。
お世話も空回りして子供たちのまえで泣きべそをかくチェリーだが、そのとき庭のチェリー(桜)の花が咲くのを見て
パーティーの準備を始め「チェリーの誕生日は桜の咲くころかと思って」とロビン。笑顔で小包を開けるとポロロンの種が。
あたり一面に播くと歌を歌うナーサリーライムが咲きみだれる。バスデーケーキを作ってくれたメグとリズを抱き寄せるチェリー。
そしてチェリーの好きなものを図りかねたロビンが贈ったのはほっぺへのキスだった。
悲しくなる「ないしょ」はイヤだけど、こんな嬉しい「ないしょ」ならいいかもね。

149 名前:チム・チム・チェリー! 投稿日:04/12/18 03:27:50 ID:???
>>135 なかよし増刊のるんるん掲載でしたからね。
     作者も70年代の魔女っ子ものアニメの影響が大きいとか書いてました。

>>136 私も久しぶりに読んで、新鮮な気持ちで書き込んでます。

(第4話)
天然モノの妖精を子供たちに見せたいと思案するチェリーのもとにやってきたのはシェリー。
チェリーの5番目の姉で、長いウェービーヘアが特徴的なお嬢様風で妖精にとても詳しい。
3日後の夏至に合わせて薬の調合をするシェリーが、ロッテが妖精と戯れているなか3人の子供たちに言う
「信じていてね。妖精はいるんだって。信じることが必要なの。決して妖精なんていないって言ってはダメ。
そう一言口にすると妖精が一人消えてしまうから」。その時に、また就寝前にシェリーの様子がおかしいことに
疑問を持つチェリー。完成した薬をまぶたに塗って妖精を見ることのできた子供たち。自分も薬を使おうと
しているシェリーの腕を掴んでとめるチェリー。乳母がこの薬を使えば二度と妖精に会えなくなってしまうから。
しかし子供の世話の最中に「妖精なんていない」と言ってしまい妖精が見えなくなってしまっていたシェリーは
薬を使い涙ながらに「いないなんて言って、ごめんね」と妖精に謝罪した。
チェリーに妖精大百科をあげて去っていったシェリー。しかし妖精たちを呼び寄せ、妖精大百科をシェリーに
届けるよう頼むチェリー。シェリーを助けられなかった自身の力不足に沈みつつも、子供たちから
「夢を沢山もってるチェリーが大好き」と慕われていることに少しだけ安心するチェリー。
「また妖精に会えました」とのシェリーからの手紙が届くのはそれからしばらくしてのことでした。

175 名前:チム・チム・チェリー! 投稿日:04/12/21 03:30:08 ID:???
各話サブタイトルも入れてみました

(第1話)   ちっちゃな乳母(ナニー)がやってきた
(第2話)   恋しちゃったリズ
(第3話)   ハッピーは ないしょ ないしょ
(第4話)   シェリーと小さな友だち

(第5話)   真夜中のランデブー
大きなあくびをするロビンは最近不眠症。考え事をしていてよく眠れないロビンを寝付かせようと
ベッドに入ったロビンの手を握っておいてあげるチェリー。それでも寝付けないロビンが告白した理由は
新聞を賑わしている切り裂きジャックが怖いからだった。怖くて眠れないなら一晩中遊ぼうと
世界童話百科からユニコーンを取り出し、雲の上まで出かけた二人。雲のすきまから落下した
チェリーを救ったロビンに彼の臆病さや頼りがいをも知ることができたと喜ぶチェリー。
遊び疲れたロビンは「チェリーは乳母の手を持っている。それがジャックへの恐怖心を払ってくれた」
と感謝しつつ眠りに付いた。ロビンの布団をかけ直しながら
「ずーっとこの手でみんなを守ってあげるから ステキな夢をいっぱい見てね」と願うチェリーだった。

(第6話)   秋の日 ゆずり葉のお話
メグとリズが飼いたいとつれ帰ったのはヤマネ。ロビンの一言もあり飼うことになったがディディと名乗る
ヤマネに「助けてあげて」と頼まれたのはケガをしたツバメ。なんとチェリーのお話の先生だった。ディディを
親指姫に変身させて先生の治療をしてもらうと無事に回復、北の童話の故郷への渡りに失敗したと言う先生。
先生が全快するまで面倒を見るとチェリー。その日々でチェリーの乳母としての成長振りを嬉しく思っていた
先生はチェリーにゆずり葉の話をする。秋に葉が散る普通の木と違って、若い葉が出てくる春に場所を
ゆずるごとく古い葉が散るゆずり葉の話を。語り終えて自分の生命の限界を悟り別れを告げ逝った先生。
先生の回復を願っていた子供たち、そして先生自身の北行きの願いを叶えたいと、先生を世界童話百科の
中に招き入れるチェリー。「先生は夢の中で生きて。あたしたちが夢見られますように」と。そして、先生の
想いを継ぐべく、いつか子供たちにゆずり葉の話をしてあげようと誓うチェリーだった。

307 名前:チム・チムチェリー! 投稿日:05/01/04 22:33:08 ID:???
(第7話)  メリー・メリー・クリスマス
賛美歌を歌いながら笑顔でクリスマスのしたくをするチェリー。練習して美味しいケーキを作ってと
考えているときにやってきたキャリー。チェリーの一つ上の姉でパンツルックでボーイッシュながら
カワイイもの好きでお料理上手、そしてチェリーは今ひとつウマが合わないと感じている。
子供たちの世話がうまくいかなくて飛び出してきたキャリーがしばらく居ることになり、2人でそれぞれ
ケーキを作ることに。料理の苦手なチェリーは悪戦苦闘して沈んでしまうがメグとリズに励まされ、
なんとか形になった。2人のケーキの出来具合は大きな差があったが子供たちはチェリーのケーキを選び
「見栄えは悪いけどチェリーのケーキって ほわっとハッピーな気分になれるんだ」とロビン。
自分の負けを認め、子供たちに慕われているチェリーを羨ましく思いつつキャリーも自分の子供たちへ
ケーキを食べさせてあげたくなったと戻っていった。
料理が下手で落ち込んでいるチェリーも、大好きなみんなが揃ってハッピーなクリスマスになりました。

349 名前:チム・チム・チェリー! 投稿日:05/01/10 01:59:05 ID:???
(第8話)  テディ・ベア パニック!
添い寝をねだるロッテに付き合い最近寝不足ぎみのチェリー。ディディの提案により
ロッテが寂しがらないようにとテディ・ベアを作ろうとするが裁縫の腕前に自信が無かった。
そこで世界童話百科からふたりの妖精を呼び出し、テディ・ベア作りを頼むチェリー。
部屋にこもって三日三晩ずーっと切って縫っての音を響かせていたが、家の中のあちこちの
布地がなくなり心なしか作業部屋のドアがふくらんでいる。おそるおそるドアを開けてチェリーが
テディ・ベアの山に埋もれてしまうが沢山のテディ・ベアのなかからお気に入りを見つけ微笑むロッテ。
そしてほかのテディ・ベアも空飛ぶキャンディとポロロンの花でロンドンじゅうの寂しい子たちに届けた。
その夜、テディ・ベアを抱きしめて幸せそうに眠るロッテに満足するチェリー。

434 名前:チム・チム・チェリー![sage] 投稿日:05/01/18 22:24:17 ID:???
(第9話)  メグとリズ乳母になる
チェリーの顔をまじまじと見ながら「将来はチェリーみたいな乳母になる。面白そうだから」とメグとリズ。
2人の仲の良さは認めつつも、妹であるロッテの面倒を見ないことに不安をいだくチェリーは
2人に乳母になる練習として、ロッテを裏の公園に連れて行くように言いつける。
「ロッテの手を離さないように、3人仲良く、塔の鐘が3つ鳴ったら帰ってくること」と言い渡して。
そのままにはできずロビンやディディとこっそり後からついて行くことに。
子守に飽きて退屈する2人と、むずがるロッテ。しかし「泣いちゃダメ」とロッテをギュッと抱きしめる。
しかし大きな犬を見つけ、ひとり歩み寄るロッテ。怯えながらもロッテを守ろうと石を投げつける2人だが
却って犬を刺激してしまう。結局、ディディが犬に耳打ちしてその場は収まった。3つ鳴る鐘の音を聞いて
家に戻る3人。何食わぬ顔でお茶のしたくをしているチェリーに約束を守れなかったと告白する2人。
「乳母にはなれない」とがっかりする2人に「ロッテをなぐさめ、犬からかばった。それだけできれば
ロッテの優しいお姉さんにはなれる」と励ますチェリーだった。

621 名前:チム・チム・チェリー![sage] 投稿日:2005/03/23(水) 01:59:37 ID:???
(第10話)  いつかオトナになったら・・・
最近反抗期かメグとリズは何度言っても部屋をちらかしっぱなし。うまくいかない
あまり子供の急激な成長を妄想してしまうチェリー。そんな時悩みから階段を
踏み外して気絶してしまったチェリーが目をさますと自分と同い年くらいの少女が。
「自分はロッテ」と言われるが赤子だったロッテの姿がアタマから離れない。
メグとリズはミドルティーンに、ロビンは大学生に成長していた。自分自身の容姿が
幼いままなのに別人のように育った子供たちに寂しさを感じ涙したチェリーに
元気のでるおまじないと、おデコをかるくあわせるロビン。「幼い頃よくチェリーに
してもらった」と言われ子供の成長を見守れる乳母の良さを再認識したチェリー。
そこで本当に目をさましたチェリーのもとに「お部屋ちゃんと片付けたからキライに
なっちゃやなの」と謝りにきたメグとリズ。ふたりを抱き寄せながら自分自身も
リッパな乳母になれるようにと決意を新たにするチェリーだった。

156 名前:チム・チム・チェリー![sage] 投稿日:2005/04/07(木) 21:32:34 ID:???
(第11話)  ミッドナイト・サマードリーム
シェリーから届いた夏至のパーティーの招待状。特別にロビン、メグとリズを連れ、
参加するチェリー。久しぶりの再会を喜ぶチェリーとシェリー、ロビンに抱きつくキャリー。
しかしはしゃぐ子供たちにイタズラをする妖精リリス。そのリリスは夢を妖精を信じない
子供に不信感を抱いていた。
ここは世界中の子供たちの夢が集まる夢の森、チェリーたち3人の乳母は沢山集まった
夢を世界中の子供たちに届けと夜空に解き放った。ロビンはリリスの気持ちを理解し、
かつて妖精を信じていなかった自分にチェリーが見せてくれたことで妖精を信じられる
ようになったと語りかけた。ロビンのことは信じると一輪の花を差し出して去ってゆくリリス。


(第12話)  さびしがりやの・・・
寒い冬、みんなの風邪がうつるといけないからと一人別室のメグは退屈顔。
昼食時に「一人でも大人しくしているいいコは大好き」と褒められ機嫌をなおすメグ。
しかしチェリーが世界童話百科を開き、雪の女王を冷たい風にさらしていたがロッテが
むずがって目を離した隙に雪の女王を本の外に出してしまい焦るメグ。
公園で見つけた女王に本に戻って欲しいと訴え「しばらく一緒にいてくれれば寂しく
なくなって本に戻る」と女王。その手の冷たさに驚き「自分はわるいコだからチェリーにも
嫌われちゃう」と泣くメグを「一人ぼっちの私の国へ来てくれ」と幻惑する女王。
探しに来たチェリーの叫びに我に返って駆け寄るメグ。「ウチの大事なコに何したのよ!」
とのチェリーの怒りにも悪びれた様子もなく淡々とした女王「そのコは寂しかったんだよ」。
チェリーが持ってきたマフを女王に渡し笑顔で帰宅するメグとチェリー。