BASARA/田村由美
254 :マロン名無しさん :04/01/19 16:42 ID:???
BASARA

核戦争か何かで文明は退化、各地で砂漠が広がっている「北斗の拳」風世界が舞台。

日本はウコン王とその一族によって支配され、人民は圧制に苦しんでいる。
そんな中、一人の少年が人々の希望を背負っていた。
少年の名はタタラ。生まれたときに人々を救うと予言された「運命の子供」である。
タタラは順調に成長し、反乱の気運も高まりつつあったが、
ある夜、ウコン王の末子「赤の王」の軍がタタラのいる村を襲撃、タタラは殺されてしまう。
絶望する村人たち。
その時、タタラの双子の妹サラサは兄の遺志を継ぎ、自らがタタラとして生きることを決意。
「死んだのは妹のサラサ。タタラはまだ生きている」
と、村人の前で宣言するサラサ。
村人たちは勇気を取り戻し、赤の王の包囲を突破して逃げ延びるのだった。

261 :マロン名無しさん :04/01/20 14:28 ID:???
BASARA その2

タタラ抹殺に失敗した赤の王は村の宝「白虎」の刀を餌にタタラをおびき出そうとする。
しかしタタラ(サラサ)は砂漠の遊牧民アゲハの助力を得て、見事刀を取り戻す。
勢いに乗り、囚われている村人を救出しようとするが、これには失敗。
タタラ(本物)の恋人ユノカや、村の長老(タタラ、サラサの祖父)が犠牲になってしまう。
失意のタタラ(サラサ)は九州へと向かう。
九州には「朱雀」の刀を持つ一族がいるという。
かつて国王に反乱を起こし、敗れ去った者たちがいた。
彼らは再起を誓い、「白虎」「青龍」「朱雀」「玄武」の4本の刀を持ち、日本各地に散っていった。
4本の刀を集めれば再び国王に立ち向かう勢力が結集するはず。
道中、温泉に入るサラサの前に、シュリというキザな男が現れる。
運命(作者w)のいたずらか、以後幾度となく出会うこの男、実は赤の王その人であった。
互いの正体を知らずに魅かれ合う二人。
そしてタタラ(サラサ)はトンネル(JR?)を抜けて九州へ。

・・・やっと2巻に入った・・・少し端折るべきか

262 :マロン名無しさん :04/01/20 16:21 ID:???
BASARA その3

九州で出会ったタタラを騙る少年。
彼の本当の名はハヤト。朱雀の長、ラショウのひ孫である。
猩々一族の裏切りによってラショウは捕らえられ、その一族も奴隷となった。
ハヤトは貧困から抜け出すため、病気の母の薬を手に入れるため、赤の王のいとこ
四道の策略に嵌っていたのだ。
タタラの名に集まった反乱分子を一網打尽にする四道。
タタラ(サラサ)はハヤトを罠から救い出し、仲間にする。
さらに茶々、座木をはじめとする海賊を仲間に加え、猩々一族の巨大船を乗っ取り、
四道率いる「風神」「雷神」を撃破する。
痛手を受けた四道はアゲハを人質に旧日本軍の遺跡にタタラをおびき出す。
そして四道とタタラ(サラサ)の一騎打ち。
四道優勢だったが、タタラの正体を知り、四道動揺。
その隙にハヤトの放った矢が四道の喉を貫く。

263 :マロン名無しさん :04/01/20 16:41 ID:???
BASARA その4

九州に地盤を固めつつあるタタラ軍。
そこへ、関東を支配する蒼の王からの使者、鉄仮面伯爵が現れる。
蒼の王はタタラ軍と同盟し、赤の王を討とうというのだ。
タタラ(サラサ)は密かに関東に潜入し、蒼の王の実像を探ろうとする。
時同じくして、赤の王もまた、同じ目的で関東へ潜入しようとしていた。
サラサとシュリとして互いの正体も知らず、一緒に旅をする二人。
しかし、蒼の王の親衛隊、浅葱に捕らえられてしまう。
蒼の王は奴隷を捕らえては殺人レースに無理矢理出場させるなど、非人道的な政治を行っていた。
サラサは蒼の王の権威を高めるための儀式に生贄にされそうになるが、
儀式がまやかしであることを暴き、「青龍」の刀の継承者だった鉄仮面伯爵と共に決起、
蒼の王の支配体制を破壊する。
自らのペットであるワニに食い殺される蒼の王。
そしてそれを冷たく見つめる親衛隊長浅葱。
実は、蒼の王は影武者であり、浅葱こそが真の蒼の王だったのだ。

267 :マロン名無しさん :04/01/21 13:58 ID:???
BASARA その5

浅葱は改心したふりをしてちゃっかりタタラ軍に入り込む。
彼のもたらした情報で、タタラ(&サラサ)の母、千草が生きていることを知る。
彼女は赤の王の腹心、カザン将軍に囚われているのだという。
タタラ(サラサ)一行は千草救出のため熊野へと向かう。
ところが、あろうことか千草とカザン将軍はいい雰囲気になっていた。ストックホルム症候群。
タタラ軍とカザン将軍との戦闘は熊野の山を焼き、赤の王本軍と熊野僧兵との戦いへと発展する。
戦いの中、傷ついたカザン将軍は千草への想いから赤の王への忠誠が揺らいだことと、
タタラを討ちもらしたことから、自らを裁く。
介錯を務めた千草もまた、タタラ(サラサ)の元に戻る資格はないと自責の念に駆られ、
独りいずこかへと去るのだった。

268 :マロン名無しさん :04/01/21 14:16 ID:???
BASARA その6

熊野での戦いはタタラ(サラサ)から目の光を奪っていた。
盲目のサラサにレイプ未遂の浅葱。悪者っぷり全開。
タタラ(サラサ)は目を治せる医師を探して沖縄へと向かう。
一方、赤の王の本拠地蘇芳ではクーデターが発生し、シュリは国を追われる。
四道、カザン将軍と、家臣の要を相次いで失ったところをついて、
浅葱とその姉「白の王」が陰謀を巡らせた結果であった。
シュリは芭蕉という老人の船に匿われて沖縄へ向かう。
この芭蕉老人こそ、タタラ(サラサ)が捜す医者であった。
沖縄で運命的な再会をする二人。
しかしその時沖縄は、本土の侵略を前にして和平派と抗戦派に割れていた。
シュリは芭蕉の弟子ユウナや唐手の達人ナキジンらと共に日本からの侵略を退ける。

269 :マロン名無しさん :04/01/21 14:33 ID:???
BASARA その7

東北では、「玄武」の刀を奉じる鹿角の民と黒の王の軍勢とがにらみ合っていた。
タタラ軍からハヤトと正太(誰?)が鹿角へ使者として出向いていたが、
正太一人が発狂して帰ってくる。一体東北で何があったのか?
タタラ(サラサ)はハヤトの安否を気遣い、自らアゲハ、浅葱を伴って鹿角を訪れる。
指導者の一人増長と対面するタタラ(サラサ)一行だが、3人は網走刑務所へと送られてしまう。
ハヤトを救出し、玄武の刀の継承者多聞らと共に刑務所を脱走するタタラ(サラサ)
増長は態度を軟化させ、再び交渉の席につくことを同意する。

巻が抜けてたのでこのあたりはうろ覚えです。

272 :マロン名無しさん :04/01/22 15:31 ID:???
BASARA その8

赤の王のいなくなった蘇芳は、国王の重臣4大老の筆頭「北の桃井」が支配していた。
桃井はタタラ討伐の軍を大宰府に集結させる。
タタラ(サラサ)は先手をとって、少人数で蘇芳に潜入する。
一方シュリもまた、ナキジンと共に蘇芳にやってきていた。
タタラ(サラサ)のゲリラ戦法に手を焼いた桃井は蘇芳内の弾圧を強めるが、
逆に民衆の反感を煽り、クーデターによって桃井死亡。
宮殿に再び赤の王が戻ってきた。
タタラ軍の本隊が到着。篭城の構えを見せる赤の王に対し、水脈を爆破して
宮殿周囲の水を絶つ作戦に出るが、それに対し赤の王は枯れた水路を通って奇襲に成功。
激戦のさなか、タタラ軍に民衆から石が投じられる。
タタラ軍の断水工作は宮殿のみならず、蘇芳全域の水を枯らしてしまったのだ。
ショックを受けるタタラ(サラサ)。
折りしも砂嵐が到来し、戦いは中断する。
戦う意義を見失ったサラサ。自らの築いた都を失ったシュリ。
傷心の二人の足は枯れた温泉へと向かい、そこで二人は幾度目かの再会をする。
二人は互いに癒しを求めるように、初めて体を合わせるのだった。

273 :マロン名無しさん :04/01/22 15:46 ID:???
BASARA その9

嵐は過ぎ去った。
タタラ(サラサ)と赤の王(シュリ)は吹っ切れたように決戦に臨む。
数に勝るタタラ軍は赤の王を追い詰めてゆく。
そしてタタラ(サラサ)は赤い衣の騎馬武者を見つけ、斬りかかる。
「赤の王、覚悟!」「タタラかぁっ!」
剣を合わせた相手は互いに予想だにしない顔だった。混乱する二人。
白虎の村を滅ぼした赤の王。いとこの四道を殺したタタラ。
それが互いに愛する相手だったとは!
仲間たちの声に押され、タタラ(サラサ)は呆然としたまま命令を下す。
「赤の王を・・・討て・・・」

274 :マロン名無しさん :04/01/22 16:02 ID:???
個人的には、この後の展開は好きじゃないです。

BASARA その10

国王軍の介入により、戦いは水入りとなった。
しかしタタラ(サラサ)はショックのあまり精神崩壊していた。
富士に住む仙人ならサラサの心を治せるかもしれないと考えたアゲハは、
抜け殻状態のサラサを連れて富士へと向かう。
放心状態のサラサを目覚めさせたのは、山賊の襲撃だった。
仙人の言葉に導かれ、サラサは北へと向かう。
一方シュリは自決しそこなって浅葱に捕らわれていた。
ここぞとばかりにシュリをいたぶる浅葱だが、シュリは反抗する気力もない。
面白くない浅葱はシュリを奴隷商人に引き渡す。
そしてシュリは大仏建立のための人足として京へ送られる。

281 :マロン名無しさん :04/01/23 17:12 ID:???
BASARA その11

鹿角と黒の王との戦場では、白虎とナイチンゲールが出るという噂が流れていた。
その時サラサは黒の王の本拠、紫黒のとある寺に身を寄せていた。
サラサは密かに黒の王の正妃「紫の上」と会見し、和平の道を探るが、
紫の上はサラサが「血に飢えた目をしている」ので色よい返事をしない。
シュリとの一件はサラサの心に未だ深いトラウマを残していた。
そのためサラサは夢遊病のように白虎と化して戦場で殺戮を繰り返していたのだ。
その戦場に、ナイチンゲールが現れる。
敵味方なく治療する彼女は、サラサの母千草であった。
サラサと同じく敵を愛した経験を持つ千草は、サラサを優しく諭し、心の呪縛を解くのだった。

282 :マロン名無しさん :04/01/23 17:33 ID:???
BASARA その12

紫の上の協力をとりつけたタタラ(サラサ)は京へと向かう。
京では大仏が完成間近だった。
人足として使役される奴隷たちは、大仏完成に伴い人柱として生き埋めにされるという。
タタラ(サラサ)たちは奴隷たちを逃がし、開眼式をつぶそうと画策する。
同じ頃、シュリはその奴隷たちの中でリーダー的立場にいた。
お互いの存在を感じながら、サラサとシュリは脱走の手筈を整える。
作戦は見事に成功し、開眼式は国王の権威を失墜させる結果に終わった。
大老の一人「南の萩原」は、タタラ排除のために暗殺者を送る。
暗殺者の名は柊。白の王の主治医にして護衛役にして(愛人?)・・・等々であった。

290 :マロン名無しさん :04/01/24 16:00 ID:???
>>287
書き忘れてましたが、サラサの目は沖縄で芭蕉老人に治してもらっています。

BASARA その13

タタラ(サラサ)は軍勢を引き連れて瀬戸内海を進軍する。
それを四国の軍が迎え撃つ。
四国の有力者たちの家族は京に人質にとられていた。
示し合わせたわけではないが、シュリは人質を救出する。
タタラ(サラサ)は四国の有力者たちと秘密裏に会見する。
その場にタイミングよく救出された人質が到着。会談は成功する。
シュリはさらに紫黒でクーデターを起こし、黒の王は湖に沈む。
紫黒は民衆の支配する地となり、その代表者として紫の上が立った。


291 :マロン名無しさん :04/01/24 16:11 ID:???
BASARA その14

タタラ(サラサ)の船に、柊の配下の暗殺者が忍び込む。
自爆攻撃で船の火薬庫に火が回る。
避難を急ぐタタラ(サラサ)たちに次から次へと暗殺者が現れる。
それを迎え撃つ仲間たち。
いつしか一人になったタタラ(サラサ)の前に、最後の暗殺者と浅葱が姿をみせる。
自分が蒼の王であることを明かす浅葱。しかし敵には回らず傍観する。
暗殺者を倒したタタラ(サラサ)だったが、毒が回り動けない。
浅葱はなぜかタタラ(サラサ)を助け、船を脱出する。
船を捨てたタタラ(サラサ)と仲間たちは、瀬戸の渦潮に飲まれ、淡路へ流れ着く。

292 :マロン名無しさん :04/01/24 16:29 ID:???
BASARA その15

仲間たちとはぐれたタタラ(サラサ)と浅葱。
毒がまだ残っているサラサは、熱にうなされて幻を見る。
それはかつて淡路島で起こった悲劇だった。
目覚めたタタラ(サラサ)に浅葱は、それが白の王と柊の過去であることを語る。
自分が白の王の意志で動いていることを語る浅葱。
そしてタタラ(サラサ)にも白の王に従うように言う。
そこへ柊がタタラ暗殺にやってくる。
タタラ(サラサ)を守りたい一心か、元から柊が嫌いだったのか、浅葱はかつての師匠、柊に斬りかかる。
浅葱の奇襲をあっさりかわし、「技のみ」と一蹴する柊。
タタラ(サラサ)に剣を向ける柊だったが、そこへ仲間が到着。タタラ(サラサ)は逃げ延びる。

335 :マロン名無しさん :04/01/27 17:16 ID:???
えー、BASARA二十巻がないというので、代わりにちょっと
・決意を固めようとするタタラ(更紗)の元に、
 今まで味方にした各地の人々代表者が集まってきてなんか盛り上がる
というのがありましたでした。わざと飛ばしたところかもしれませんが一応。

307 :マロン名無しさん :04/01/26 15:35 ID:???
20巻が見当たりません。多少抜けた話があるかも。

BASARA その16

西からタタラ軍、東から紫の上に攻められる国王軍。
その窮地に現れたのは赤の王(シュリ)だった。
父ウコン王に隠居を勧告し、跡目をつぐことを宣言した赤の王は、京の西に「天まで届く城壁」を築いて人心を掌握し、軍を率いてタタラ軍を迎え撃つ。
その裏で、タタラ軍と赤の王をまとめて始末しようとする南の萩原。
両軍激戦のさなか、萩原が罠を発動させようとしたその時、空から無数のかわら版が降ってくる。
萩原の陰謀の情報を得たアゲハがばらまいたのだった。
罠は不発に終わるが、シュリは始めから罠の存在を察知していた。
国が新しくなるために、旧悪を全て排除するために、この戦場につれてきたとシュリは語る。
そして、新しい国に最も不用なものとして、柊に剣を向ける。
シュリはナキジンの助けを得て、柊の片腕を斬りおとし、自らも片手を失う。

308 :マロン名無しさん :04/01/26 15:51 ID:???
BASARA その17

片腕になりながらシュリは演説をする。
この国の今の有様は、命令に従うだけの兵にも責任がある。
新しい国では自らの意志で行動しなくてはならない。
そのため、最後の王として国をタタラに明け渡す、と。
演説を聴いた軍勢は去就を迷う。
そこへ萩原の軍勢が襲い掛かった。
タタラ(サラサ)は赤の王の宣言を受け入れ、共に萩原の軍を撃退する。
しかし、タタラ軍内部にはまだ赤の王への恨みがくすぶっていた。
京へ進むタタラ、赤の王連合軍の前に未だに抵抗を続ける国王軍。
赤の王は謀反人と扱われ、王家には別の跡継ぎが立ったという。
新たな王は蒼の王浅葱だった。

339 :マロン名無しさん :04/01/27 19:08 ID:???
もうちょいで終わります。今しばらくのご辛抱を。

BASARA その18

浅葱は京の民間人を人質に、タタラ軍に降服勧告をする。
しかしそのやり方は王家に対する反感を呼び、多くの離反者を生む。
タタラ(サラサ)は浅葱の真意を確かめるべく、京都王城に乗り込み、シュリはその後を追う。
人が激減した城内で対峙する浅葱、タタラ(サラサ)、シュリ、柊、白の王。(その他2名w)
シュリのような潔い終わりは、王家にふさわしくない。王家は憎まれたまま、悪の権化として滅びなくてはならない。そのために最後の王になった。そう浅葱は語る。
浅葱の真意を知ったタタラ(サラサ)はその場を浅葱に任せ、ウコン王のもとに向かう。
そして浅葱と柊が剣を交える。
タタラ軍で過ごした日々は浅葱を変えていた。
「技のみ」でなく、心技体を備えた浅葱の剣は、片腕の柊を倒す。
白の王は自分をも斬るように浅葱を挑発するが、浅葱は殺さずにその場を去る。
一方、タタラ(サラサ)とシュリはウコン王に対面。王とは名ばかりの矮小な男をシュリは見逃し、ウコン王は城を落ち延びる。(その後農民に殺される)


340 :マロン名無しさん :04/01/27 19:10 ID:???
BASARA その19

白の王は城を崩壊させる仕掛けを動かす。
脱出を急ぐタタラ(サラサ)とシュリ。
アゲハが城の地下に潜り、仕掛けを止めたおかげで二人は脱出に成功するが、アゲハは城の地下に埋まる。号泣するタタラ(サラサ)。
だが、悲しみはそれで終わりではなかった。
白虎の村の生き残りなど、赤の王に恨みを持つ人々が、シュリを王家最後の一人として処刑するように迫る。
タタラ(サラサ)は剣を構え、シュリに突進し、そして・・・
熱い抱擁(見開き)。
もうタタラを演じ続けることはできなかった。サラサは自分が兄の名を騙っていたことを涙ながらに懺悔する。
どういうことだ?タタラが女?騙していたのか?赤の王と通じていた?
群集の困惑は怒りへと変わり、抱き合う二人に向けて一斉に矢が放たれた。


341 :マロン名無しさん :04/01/27 19:17 ID:???
BASARA その20

矢は全て二人をそれて地に刺さった。
誰もタタラに矢を当てることができなかった。
「運命の少年」がどんな人物だったかは知らない。共に戦ってきたのはこの少女だったのだ。
仲間たちは一人また一人と二人の周りに壁を作る。
タタラを殺す意志を持つ者など誰一人いなかったのだ。

タタラと赤の王はこの場で死んだ。
何の肩書きも持たないサラサとシュリの行く先は余人の知るところではない。
二人の「運命の子供」の物語は、ここに終わりを告げた。

BASARA 完

外伝と後日談は割愛。