アラベスク/山岸凉子
245 名前:アラベスク第一部 1 投稿日:05/01/01 12:42:32 ID:???
                  
アラベスク第一部
*甘ったれバレエ馬鹿の主人公が、才能を見いだされ厳しい指導によってスターとなっていくスポ根話。

ノンナ・ペトロワ:主人公のバレエ馬鹿。
ユーリ・ミロノフ:ソビエトバレエ界のスター。当然カッコいい。ノンナの教師となり鍛えまくる。
アーシャ:バレエ学校でのノンナの同室生徒。物静かで優しい。地味だが美しい踊りをする。
ライラ:早くからバレエの天才少女と呼ばれており、かなりの自信家。派手な性格。
ソビエトのバレエ学校:10〜18歳までバレエの指導を受ける。かなりの難関でバレエ生徒達の憧れの場。
           卒業するとバレエ団に入る道が開けるので皆必死。

−バレエにおいてもっとも美しいポーズ それをアラベスクという
 自らをのりこえ 無限なるものへのあこがれを示す動き それがアラベスク−

キエフにあるバレエ教室の家の次女、17歳の少女ノンナ・ペトロワ。
母は優等生の姉イリーナに期待をかけており、トロいノンナは落ちこぼれだった。
ある晩テストを控えノンナが一人練習していると、不意にパートナーが現れノンナを素晴らしく踊らせ姿を消した。
次の日、ノンナは夜練なんぞしたため寝坊してしまい、パートナーは別の人と踊ってしまう。
レニングラードの劇場から視察団もきている中、イリーナは美しい演技を見せノンナは賞賛を送りつつも
自分との差に涙する。そしてラスト、トロい上パートナーもいないノンナを母は一蹴するが、
そこに視察側からパートナーの名乗りをあげた青年がおり、ノンナは急遽踊れることになった。
昨日の人だ、とノンナは気づき、母親はノンナがいつもと違う踊りをすることに驚く。
それもそのはず、ノンナのパートナーとなったのはバレエ界の金の星、ユーリ・ミロノフだった。
後日、バレエ学校から生徒の入学を希望する連絡がくる。しかしそれは姉ではなくノンナだった。
完成した演技より未完の大器を、と言うバレエ団とミロノフは、待っていると告げレニングラードに帰っていった。
母は自分に分からない何かがあるのだろうと言い、イリーナは悲しみを秘めつつノンナを送り出す。

246 名前:アラベスク第一部 2 投稿日:05/01/01 12:46:12 ID:???
レニングラードのバレエ学校についたノンナはミロノフに歓迎され、新環境に胸を躍らせる。
しかし着いた途端グラン・フェッテ・アン・トールナン(片足あげて32回転。「黒鳥」で有名)という高度な大技を
披露するよう求められ、ノンナは必死で回るも途中で尻餅をついてしまう。泣きべそをかくノンナ。
派手な転び方に大笑いする生徒達だが、その中には顔色を変える面々がいた。
ライバルとなるマイヤ、同室で親友となるアーシャ。そしてほくそ笑むミロノフ先生とお偉方達。

そのうち、キーロフ劇場で新作公演「アラベスク」(アリババと40人の盗賊の話)を行うという情報が
公開される。今までとは違う試みで、正式団員の他にもバレエ学校から生徒を出して公演するらしい。
選ばれればバレエ団に入団決定も同然。生徒達は群舞の一人にでも滑り込もうと沸き立つ。
人ごとのように「いいなあ〜」などと呑気なノンナ。

その後早々に、周りの生徒達の巧さに尻込みするノンナにもレッスンが始まった。
ミロノフ先生に猛特訓され、落ち込みまくり厳しい特訓に泣きながら耐えるノンナ。
たまに上手くいっても先生は滅多に誉めてくれずひたすら基礎練を繰り返す毎日。
自分にばかり厳しい先生にキレたり、それをアーシャにフォローされたり、
先生が夜中練習しているのを見て己の甘さを痛感したり、とノンナは日に日にバレエ馬鹿になっていった。
冬休み、家に帰る気満々だったノンナだったが未熟な彼女には帰ることは許されず、毎日レッスンを
見学させられ年末も一人寂しく泣いていた。ミロノフ先生はノンナを実家に連れて帰り、
ノンナは新年をミロノフ一家と過ごすことになって喜ぶ。
そして先生はノンナを誘い新たな踊りを練習させる。二人は踊りながら年越しをした。

247 名前:アラベスク第一部 3 投稿日:05/01/01 12:57:34 ID:???
年明け、「アラベスク」にアーシャ、マイヤは群舞のメンバーとして選ばれる。
主役のアリババはミロノフ先生、ヒロインのモルジアナ役はマイヤの先生のコルパコワと豪華キャストである。
しかしマイヤは踊りのアクが強く群舞では浮いてしまい、結局役を降ろされてしまう。
スランプに陥る中、マイヤは基礎特訓を受けていたノンナのレベルアップに驚き、己の素質に思い悩む。
さらに不意に現れた少女ライラにキャラクターダンサーに向いている、という評価を受けショックを受ける。

*ここで注釈。バレエは
1.プリマ(第一舞踊手すなわち主役) 2.群舞(その他大勢) 3.キャラクター・ダンサー
に大別される。プリマは当然バレエにおいての花形。キャラクターダンサーは個性的な踊りのため
プリマにあてはまらないことが多く、民族舞踊など踊ることが多い。が、名キャラクターダンサーに
なることはスーパー難しいといわれている。モルジアナ役はキャラクターダンサー要素が強い役である。
 
とうとう「アラベスク」の最終メンバーが公表されたが、その直後ノンナはいきなりミロノフに呼ばれる。
新作発表で控えるマスコミの前に現れたのはアリババの衣装を纏ったミロノフ先生。
そしてモルジアナ役に抜擢されたノンナだった。怯えるノンナを連れ、ミロノフはマスコミに踊りを披露する。
学生を主役にあてるという異例の事態に話題沸騰の報道陣。
ノンナは夢のような事態に呆然とするが、これからが試練の始まりだとミロノフは厳しく呟いた。

バレエ団の面々は冷たいが、ノンナは地道に練習を重ね着実に成長していく。
迎えた公演で大成功を治め、ノンナは一躍スターになりアラベスクは映画化が決定された。
劇場側は映画をレニングラードとボリショイの合同という形をとる予定であり、
レニングラード側からはミロノフが選抜された。しかしここでヒロインモルジアナ役で論争が起こる。
ボリショイ側は天才少女・ライラを抜擢する予定だったのだが、大成功を治めたノンナを外すことも難しく、
ノンナとライラのバレエ対決が行われることになったのだ。
ボリショイ劇場の定期公演「瀕死の白鳥」に二人は出演することとなり、その実力を比較されることになった。
ノンナの自信ナッシングの状況下で、モスクワで公演は始まってしまった。

248 名前:アラベスク第一部 4 投稿日:05/01/01 13:00:57 ID:???
交互に踊る二人だが、ノンナに対する評価は今ひとつ。それでもノンナは徐々に役をモノにしていくが、
ライラの脅しに屈し最後はヘタレに終わってしまった。
モルジアナ役はライラに決まり、居場所を失ったノンナは故郷のキエフに癒しを求めて帰ろうとする。
しかし尊敬するプリマ・タヤーキナの「ベストを尽くせ(てなこと)」を話しているのを聞き、帰れないわと
いきなり逃避行(アホ)。見知らぬ駅で彷徨い途方に暮れる。
ノンナは無愛想だが親切なバレリーナのおばちゃん・オルガに助けられ、ノエラと名前を偽って
オルガの家に住み込みし、バレエ劇場でバイトすることになった。
真夜中にバレエシューズを盗み履き踊るノンナと、それを覗き見て笑むオルガ。
一方ミロノフは行方不明のノンナを案じつつライラと撮影に励んでいたが、二人の天才ノンナとライラの違いを
徐々に思い知り、モルジアナ役にノンナを求めるようになっていた。

オルガは公演で「ジゼル」を踊っており、ノンナはオルガに諭されてバレエの情緒の世界とやらに気づいていく。
そしてある日、オルガは公演中に足を痛めてしまう。しかしオルガは傲慢な代役女を下ろしノンナを指名する。
ノンナはジゼルを踊り始めるが、パートナーは代役女と結託しノンナを陥れようとした。
ブチ切れたノンナはパートナー要らずの踊りを見せつける。
それを偶然見ていたタヤーキナはノンナの正体に気づき、ミロノフに連絡を取った。

その頃やっぱノンナでないとダメだわと珍しくも主張していたミロノフは、連絡を受けノンナを迎えにやってくる。
ノンナはオルガに感謝し、ミロノフに連れられ帰っていった。
そして闘争心メラメラのライラと踊り勝負するが、情緒の世界とやらに気づいたノンナ、敵なし。
ライラは逆ギレし辞退、モルジアナにはノンナが選ばれた。
さらにライラはもーやめたとバレリーナから女優へと転向してしまった。天才のくせにずるいと怒るノンナだが、
ノンナ自身は永遠に続く苦難のバレエの道というマゾ道を選んだことを指摘されるのだった。

映画も大成功を治め、ノンナとミロノフはパリ・オペラ座に客演招待され、舞台はパリへと移る。

249 名前:アラベスク第一部 5 投稿日:05/01/01 13:02:36 ID:???
新キャラ
マチュー:パリ・オペラ座の花形舞踊手。貧乏で大勢の家族を養っている。
     真面目でよく出来た人間。病気のことを隠している。
ロベール:同上。マチューに惚れている。イイ奴。

初めて見るモダンバレエに感嘆するノンナ。二人はパーティでオペラ座の第一舞踊手・マチューとロベールを紹介される。
二人が踊るモダンバレエ「ミラージュ」と「アラベスク」を4人混合で踊るという試みが行われ、
パリでもノンナ達はレッスン漬けであった。
そんな中、ミロノフがマチューに妙に優しいことにノンナとロベールはやきもきする。
なんとなく波乱含みだが、4人合同の公演がスタートした。
しかしマチューは踊り終えると倒れてしまい、ノンナはマチューが白血病であることを知る。
入院したマチューは死期を悟り、ノンナに自分の想いを託した。そして公演中マチューは危篤となる。
ノンナはマチューの心をロベールと踊り、マチューは逝った。

悲しい思い出を抱えソビエトに戻った二人だが、祖国ではアーシャの結婚、
ミロノフのソ連邦人民芸術家の賞授与、ノンナのウラノワ特別賞受賞、とハッピーなことが連続であった。
家族や友人達、恩師らに見守られ、ノンナはミロノフとアラベスクを踊り出す。

  ー彼女は踊る 栄光の舞台目指してー

                            第一部 完

140 名前:アラベスク 第二部[sage] 投稿日:2005/07/10(日) 09:15:46 ID:???
第一部を書いたのとは別人です。
最近読み返したのでストーリー投下します。
続けて読むと違和感があると思いますがご容赦ください。


ノンナはバレエ学校の8年生に上る。
同室のアイシャは結婚。そして団員に。
ミロノフ先生に見出された田舎からの転入生ヴェータが現れる。
ノンナの時を思い出し緊張が走る生徒達。
自分がクラスに入り辛かったことを思い出しなんとなく親切にするが
ヴェータはノンナの名前を知った時、自分はノンナを超えると敵意を
むき出す。
ミロノフ先生はノンナを追い越すバレリーナーを育てたいと言っていた。
ヴェータは一度見た踊りは忘れないという。「アラベスク」もノンナと
そっくりに踊ってみせる。

アーシャが1日だけ白鳥の湖で主役デビューがする。王子役はミロノフ先生。
だが公演前アーシャの妊娠が発覚。
動きの激しい黒鳥部分だけ代役を立てることになり、変更部分の振りを
覚えていたヴェータが踊ることに。

現在8年制の学校を9年生にするという動きがあるという。
ノンナは9年への進級を薦められるが、早く劇団員になって先生と一緒に
踊りたいので気がのらない。

141 名前:アラベスク 第二部[sage] 投稿日:2005/07/10(日) 09:16:32 ID:???
ミロノフ先生と同期の中性的バレリーナ、エーディク。
海外公演が多い彼のことをノンナはよく知らなかったが、彼は学生の
時からミロノフ先生と首位を交互に取るライバルだった。
だがエーディクの個性ある踊りは古典重視のソ連では評価が低い。

ヴェータの夜間訓練をしに来たミロノフ先生はエーディクが自分の解釈
の振り付けで「アラベスク」を練習しているのを知る。
いつか日の当るところで踊ってみたいというエーディク。

「アラベスク」の2日公演。
開幕前ヴェータの用で呼び出されたミロノフ先生。
開演直前になっても戻らず、ヴェータに焼きもちを焼いたノンナは、
エーディクが「アラベスク」を踊れると言ってしまう。
先生の変わりにアリババを斬新な振り付けで踊り大絶賛を浴びるエーディク。

ノンナは先生を呼び出したヴェータをなじるが、先生の用はすぐ
終わったという。
自分がミロノフ先生に場を与えられたと気がついたエーディクは傷つく。

翌日の公演、見せ場を殺すようなミロノフ先生の振りの変更にパニックした
ノンナは舞台上で足をくじく。
「アラベスク」の振り付けを覚えていたヴェータがまた代役として舞台に立つ。

悔しくて泣くノンナ。舞台から歓声が上り、先生がどんな踊りをして
いるのか見ようとするが足が動かない。
ノンナは精神的なもので足が動かなくなり車椅子生活を余儀なくされる。

ミロノフ先生は跳躍を取り去りバレエの本質的な物でエーディクと勝負
した。評論家からは高い評価を受けたが観客はエーディクを支持。
エーディクはミロノフ先生がかつての天才と同じことをしたことに
打ちのめされる。

142 名前:アラベスク 第二部[sage] 投稿日:2005/07/10(日) 09:17:08 ID:???
ノンナの見舞いに来たエーディクは、ミロノフ先生の為ではなく、
自分のために踊れとノンナに言う。
そして北欧公演の時に共に亡命しようと誘う。

卒業公演の前日ヴェータが来るが、タイミングを逸して用件を話さずに帰る。
ノンナは先生方と共に仲間の卒業公演に行くがパンフレットを見てパニックを
起こす。
ヴェータが踊るのはノンナが卒業発表会で踊ろうと決めていたのと同じ演目。
ノンナは舞台を見ることなくエーディクに連れられて家へ戻る。
エーディクはミロノフ先生を信じろと言うが、それでも亡命を再度勧める。

ヴェータの踊りを見て驚く採点者の先生。ミロノフ先生はこれがノンナの
信頼を失って得た結果だと言う。

卒業進路が発表される。
ヴェータはレニングラードではなく出身地のバレエ団に採用された。
ミロノフ先生の見立てを誰より信じていたノンナは不思議がる。
ヴェータは独学でバレエを習った者の弊害として人の真似が上手い便利屋
になっていた。
どんな細かい踊りも一回見ると覚えられるが。自分の踊りというものが
踊れない。どんなにミロノフ先生に注意されてもしかられても駄目だった。
卒業試験の評価は規定どおり。可も無く不可もなく。
正式にバレエを習ってまだ数ヶ月。これから勉強すれば直るかもしれないが、
ヴェータの家は貧しいので学ぶより稼がないとならない。
今は私の負けだけど、いつかあんたを追いこす。
あんたと友達になりたかったと去るヴェータ。

翌日ノンナはミロノフ先生を呼び出す。
ノンナは自分にはミロノフ先生の手がまだ必要だという。
しかし、ミロノフ先生は自分に寄りかからず自立しろと言う。
ノンナは自立しにエーディクと亡命すると言ってしまう。

143 名前:アラベスク 第二部[sage] 投稿日:2005/07/10(日) 09:17:44 ID:???
北欧公演にノンナも車椅子でついていく。
ノンナ達が亡命しようと空港に向かおうとするのに、成り行きでミロノフ
先生も付き合う。
ミロノフ先生はエーディクに亡命理由を聞く。
ソビエトでは自分は先駆者で誰も自分を成長されてくれない。
今のうちに吸収したいのにソビエトは自分を窒息させると。

搭乗直前、ノンナは立ち去ろうとするミロノフ先生の背中を見て、
たまらなくなり車椅子から立ち上がり追いかける。
歩く為の良薬が間一髪効いたねとエーディクは一人亡命する。

ミロノフ先生はエーディクが本当は本気でノンナと亡命する気だった
ことを見抜いていて、芝居と言い切ってくれたことに感謝する。
エーディクの亡命で残りの公演は中止となる。

エーディクの記録はソ連バレエ界から全て抹消された。
ノンナはバレエ学校の9年生に進級する。

エーディクからの手紙が密かに届く。
ノンナが自分に負けない個性の踊り手であるから一緒に亡命したかったと。
自分のためだけに君に亡命を勧めた。
そしてミロノフ先生はノンナのことを思ってノンナを追い越すような
バレリーナを育てようとしていた。万が一自分がノンナにとって最高の
パートナーでは無いことを考え、またノンナの成長を止めることを恐れて
突き放すようなことをした。
回りに責められようとも。
あいつは誰よりも君を愛している……

144 名前:アラベスク 第二部[sage] 投稿日:2005/07/10(日) 09:18:07 ID:???
9年生は精鋭の集まり。男女合同クラスである。
エーディク亡命事件で責を負い5ヶ月公演に出られないミロノフが教師として
加わる。
ドイツから来たピアニストのカリンはレズの気配を感じさせノンナを戸惑わせる。

アクロバット的な「アラベスク」でデビューしてしまったノンナはキャラクター
ダンサーのイメージが付いていた。それを払う為にチャイコフスキー・コンクールで
叙情的な作品「ラ・シルフィード」を踊ることになる。
ノンナは「ラ・シルフィード」が苦手で先生方の協力のもと、必死で踊りを
つかもうとするが自信が持てない。

カリンは女性に優しくミロノフ先生には攻撃的である。
そしてノンナに対しては気まぐれな態度を取る。
ノンナの「ラ・シルフィード」に批判的なカリン。
アキレス腱を切って踊れなくなり自殺してしまった彼女の元恋人は、
そんな風に踊らなかったと。

役を完全につかみ切れずただ精一杯踊ろうと思うノンナ。
コンクール開幕直前、ブレスレットが見つからずパニックになるノンナに
ミロノフ先生はペンダントの鎖を両腕に巻いてくれる。
落ち着き力を得て没頭して踊るノンナ。
狂言自殺をし、結果見殺しにした恋人のことを思い出し途中でピアノ伴奏を
止めてしまうカリン。
静まり返った劇場の中でノンナの腕につけた鎖が静かな音をたて、それは
幻想的な踊りとあいまって大成功を収め、トップの成績を取る。

145 名前:アラベスク 第二部[sage] 投稿日:2005/07/10(日) 10:29:02 ID:???
カリンはベルリンに戻ることになる。
その前日、カリンはノンナに一緒にベルリンへ行こうとピストルで脅かす。
ちょうどノンナに用があって探していたミロノフ先生が割り込み、カリンは
はずみでミロノフ先生を撃ってしまう。
幸い手術は成功し先生は1年間踊れなくなるだけで済んだ。

拘置所でカリンはミロノフ先生を愛していて、ノンナが先生と関係を持ったら
ノンナと関係を持とうとけしかけていたと告げる。

ノンナはミロノフ先生の見舞いに行き、撃たれた日に先生がノンナを探して
いたのは、一番にレーニン賞受賞を知らせようとしていたからだと聞く。
そして、もう一つミロノフ先生は何かを告げようとするが薬が効いて、
退院したら結婚しようと言えずに寝てしまう。
二人のハッピーエンドを予告させるカットで終わり。

146 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/07/10(日) 10:50:32 ID:???
アラベスク乙。

>拘置所でカリンはミロノフ先生を愛していて、ノンナが先生と関係を持ったら
>ノンナと関係を持とうとけしかけていたと告げる。
この文の意味がよくわからないんですが

147 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/07/10(日) 14:14:48 ID:???
ミロノフ先生を撃ったことでカリンは逮捕される。

面会に行ったノンナにカリンは、自分は男性であるミロノフ
を好きになった。
でも触れるのも怖くて、ノンナがミロノフ先生と結ばれたら、
ノンナを自分の物にして満足しようと思っていた。
ノンナのことも好きだったと言う。


ということです。説明しづらいな。