ANIMAL X/杉本亜未
150 名前:ANIMAL X[sage] 投稿日:2005/04/07(木) 06:40:15 ID:???
>126
ANIMAL X シリーズ三部作 作者:杉本亜未
1 荒神の一族(全4巻)
2 大地の掟 (全2巻)
3 原始再来 (全10巻)
徳間Charaコミックス(新刊入手可能)
初出は1991年、角川ASUKAミステリー
Charaでの『原始再来』連載を機に、徳間にて旧シリーズを復刊。

●荒神の一族
原因不明の奇病・X症候群が蔓延する現代。
その特効薬を研究中の製薬会社・遠藤ケミカルの研究所員・鮎川裕司は27歳の冴えない男。
彼は高額のバイト料に釣られ、新薬の実験台となる。
ある日、東京でヤクザ4人が一度に殺されるという事件が起こり、その犯人だという16歳の少年・浅羽湊が裕司の部屋へ逃げ込んでくる。
湊は「雌の匂いがする」と裕司を拉致し、東北の自分の村に連れ帰る。
湊は世界各地に隠れ住むダイナソーロイドと呼ばれる、恐竜に変身する一族の末裔。
彼らは自らを「血族」と呼び、雌が産まれにくいという遺伝的欠陥を持っていた。
訳が解らず困惑する裕司をよそに生殖の儀式が始まろうとした時、村は雌を手に入れようとする北の血族達の襲撃を受け、全滅。
逃げ延びた湊と裕司は情報を集める為、研究所に忍びこむ。
そこで裕司は、新薬が男性を受胎可能な両性体にするもので、自分の体が戻らない事、人間と血族の両方の子供を受胎可能である事、
そして、X症候群が人口減少の為に仕組まれた、人為的な微生物災害である事を知る。
その裏には、血族の優秀な遺伝子を「選ばれし一族」として残そうとする恐るべき計画があったのだ。
遠藤ケミカルと結んだ北の血族達の追跡をかわし、逃亡生活を送る内、裕司と湊は惹かれ合う様になる。
裕司の心の整理がつくのを待ち、いずれ結ばれる事になると思っていた二人。
だが裕司は、東京で湊が殺したヤクザの幹部・高取に捕えられ、強姦されてしまう。
やがて彼らは北の血族達に追い詰められ、廃工場へ逃げ込む。
最後になるかも知れないと裕司は湊と結ばれ、一時の甘い時を過ごす。
その後、湊は壮絶な戦いの末、工場で起こった爆発に巻き込まれ、生死不明に。
裕司は政府機関に捕われ、妊娠が発覚。
高取の子供かもしれない、と畏れる裕司だったが、政府は湊の子である可能性を考慮し、彼を保護する。
153 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/04/07(木) 19:42:10 ID:???
>>150
27歳のさえないオッサンを強姦する男って・・・
ハードゲイ?

159 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/04/08(金) 01:55:29 ID:???
>153
スマソ、言葉が違うかも。
冴えない→ナヨっちくて、仕事もイマイチって感じ。
裕司は途中からほぼ女性キャラ扱いで、外見も綺麗になっていくんで、あまり違和感は無い。


160 名前:ANIMAL X[sage] 投稿日:2005/04/08(金) 02:52:11 ID:???
>150から続き
裕司は血族の若者達が暮らす島の施設に収容され、実験体として様々な検査を施される。
新薬投与された験体は他にもいたが、受胎可能な変化が起こったのは裕司だけで、彼は唯一のサンプルなのだ。
そんな中、いずれ夫となる男として先の爆発から生き延びた北の血族の首長・白河を紹介される裕司。
監視付きの部屋で共に暮らす内、白河は裕司に惹かれてゆく。
しかし裕司は湊を忘れることが出来ないでいた。
ある日、裕司は血族の研究に熱心な民俗学者・平塚の協力で銃を手に入れる。
要人の訪問で施設内が慌ただしい日を選び、X症候群のワクチンを持ち出し、脱走を図る裕司に白河が加勢。
何とかヘリポートに辿り着いた裕司は、遠藤ケミカルの元上司で計画の責任者・田所に追い詰められる。
そこへ片腕と片目を無くした湊が現れ、田所を倒す。
恐竜湊の爪攻撃を受けた田所は死なず、自分が変身能力を持たない血族である事を明かす。
田所の友人でもある平塚はその告白を聞き、「湊はお前を殺す事も出来たのに、
殺さなかった。その意味を考えろよ」と慰める。
一方、沖縄の血族・比嘉の支援で脱出に成功し、再会を喜び合う裕司達。。
沖縄の村に落ち着いた裕司達は、持ち出したワクチンでX症候群撲滅に力を尽くす。
裕司のおなかの子供の父親や出産など、問題は山積みだが、
裕司は湊の手を取り、呟く。
「世界中の誰も、一生に一度持てるか持てないような、本物の宝物を手に入れたんだ」
(終わり)

『大地の掟』はこの後日談、『原始再来』では
人と血族の共存を目指し、海外に移住した裕司達の苦難が描かれます。