ABARA/弐瓶勉
832 名前:ABARA 1[sage] 投稿日:2006/08/03(木) 17:13:37 ID:???
白寄居子(シロガウナ)・・・人の目で捉えられぬスピードで
              人間を捕食する白い怪物。一般には知らされていない。
黒寄居子(クロガウナ)・・・白寄居子に対抗するために作られた生物兵器
              人間の背骨に寄生する。一般には知らされていない

駆動電次・・・黒寄居子を体に寄生させている男
タドホミ・・・検眼寮所属の女
那由多・・・黒寄居子を寄生させている検眼寮子飼いの女。
      言葉はしゃべれず、知能も恐らく幼児並み
阿由多・・・那由多の姉妹。那由多と同調することで那由多を制御している。
恒差廟・・・古くから存在する巨大な建造物。殆どの人々が
      地形だと信じている。
第四期連・・・古代に存在した企業のこと。
検眼寮・・・活動実態のよく分かっていない組織
刑兵部省・・・警察機構の様なもの

833 名前:ABARA 2[sage] 投稿日:2006/08/03(木) 17:15:04 ID:???
人工物なのか自然物なのかも分からない巨大な廟が存在する世界。
一人の中年男が病院で体中から無数の触手をはやして人々を刺し殺す。
場面変わってどこかの養殖場。工場長がイトーと呼ばれる男を呼ぶ。
タドホミという女が尋ねてきたのだという。イトーに白寄居子が発生したと
伝えるが、関係ないと突っぱねるイトー。検眼寮との過去の諍いを持ち出し
罵倒するイトーだが、折れたのか窓をぶち破り一瞬にして姿を消すイトー。
どこかのビルの上で体から触手をだし黒寄居子に変身する。
ビル街で刑兵部省が白寄居子と交戦しているが、全く勝負になっていない。
そこへ黒寄居子に変身したイトーが現われ、白寄居子を倒すも負傷し倒れてしまう。
検眼寮内では、白寄居子発生についての報告が行われている。
そして現場で発見された男こそが偽名を使った「駆動電次」であると断定し、
捕獲するため同じく黒寄居子を寄生させている女「那由多」の使用を決定する。
刑兵部省が現場を検証する中、職員を全て殺害し那由多が現われる。
黒寄居子の気配に気付いた駆動電次だったが、頭を貫かれ背骨ごと引き抜かれてしまう。
途中那由多が暴走しかけるも何とか回収する。
刑兵部省内では、捜査員の先島が検眼寮の介入に疑問を持ち始める。

834 名前:ABARA 3[sage] 投稿日:2006/08/03(木) 17:16:50 ID:???
とあるマンションで、白寄居子が発生し住民を皆殺しにする。
どこかの場所___鳥形の機械のようなもの、頭蓋骨、スイッチのような物が
このことを感知する。そして、連鎖が始まってしまったと意味深なことを話し合う。
白寄居子は次々と人間を捕食し巨大化していき、これに対し検眼寮は那由多を投入する。
白寄居子と交戦し、追い詰めるももう一体の白寄居子の不意打ちにより取り逃がしてしまう。
二体目は破壊するが、大きく負傷し倒れてしまう那由多。それに伴い倒れる阿由多。
白寄居子の足取りを調べている先島は、「がうな」と呼ばれる物についての報告を受ける。
それによれば、「がうな」とは第四期連の時代によく現われた正体不明の生物であり、
人を食べて巨大化し最後は恒差廟を食べるらしいが、「がうな」の模造品に退治されたとの事である。
それを聞いた先島は恒差廟に避難している住民を退避させるよう連絡を取るが、
住民は全て食べられてしまう。検眼寮内では、職員が巨大化し続ける白寄居子討伐を
那由多にさせようとするが、突如現われたタドホミによって射殺されてしまう。
また、先島とその後輩が検眼寮に侵入し情報を得ようとするも後輩は射殺されてしまう。
タドホミもまた職員に追われ負傷してしまい殺されかけるが、先島により助けられる。
先島に協力を頼むタドホミ。二人は一旦協力し、機械を使って地中に封印された駆動電次を掘り起こす。
それに伴うように倒れた阿由多が治療機械の中で目を覚ますが、白寄居子に変異してしまう。

835 名前:ABARA 4[sage] 投稿日:2006/08/03(木) 17:18:32 ID:???
接触した駆動電次と白寄居子化した阿由多の戦闘により検眼寮の建物は全壊してしまうが
間一髪でタドホミと先島は駆動電次に救出される。
どこかの櫓のようなもののはしごを、コートの男と鳥のような機械が登っていく。
肩から提げたバッグには虫のような物が無数についており、バッグが食い破られて
中身の筒の一本がスイッチのような機械と一緒に落ちていく。
男の帽子が飛ばされると、そこには頭蓋骨が。
鳥型機械が第四期連となのり先島に電話が入れ、落ちていった筒の回収を依頼する。
櫓の上では、骸骨男と鳥機械が筒を使い黒寄居子を作り出して砲弾として
巨大白寄居子に打ち込む準備をしていたが、白寄居子化した阿由多が現われる。
しかし駆動電次の加勢により事なきを得るが、第四期連最後の社員としての
責務を全うするため、骸骨男が成長しすぎて暴れる黒寄居子を押さえつけ一緒に
射出される。恒差廟目前にまで迫っていた巨大白寄居子に直撃し、
巨大白寄居子は活動を停止する。しかし、恒差廟を守るには至らず
二つの内一つは食べられてしまう。
一方駆動電次と白寄居子化した阿由多は死闘の末駆動電次が勝利する。
合流した第四期連社員と先島たちは廟の頂上に向かうが、空に出来る光の渦を目撃する。
「何故だ!まだ恒差廟はひとつ残っているぞ!」
その渦から巨大な岩の塊のような物が落ちてきて、そこから無数の白寄居子が現われる。
渦はすぐに閉じてしまうものの、駆動電次は白寄居子に囲まれ、
先島たちのヘリコプターも撃墜されてしまう。
なんとか廟の頂上に不時着すると、そこには那由多が立っていた。

836 名前:ABARA 5[sage] 投稿日:2006/08/03(木) 17:19:26 ID:???
駆動電次の過去。幼いころタドホミや阿由多那由多姉妹の所に連れて行かれ、
検眼寮で育てられ、白寄居子などについて勉強した。
しかし、検眼寮が聖遺物として保管する黒寄居子を移植されてしまう。
それにより阿由多那由多姉妹は正気を失い自分のことも忘れてしまっていた。
そして職員を多数殺害して逃亡したのだった。
瀕死の阿由多であったが、何とか目を盗み活動を停止した白寄居子を目指し、
ついにその頭部に到着した。砲弾により崩れ落ちた頭部の傷口に自ら
身を投げる阿由多。そうすると、巨大白寄居子は活動を再開した。
それに気付き悲しそうな顔をする那由多。再び白寄居子は恒差廟を喰らうべく動き始めた
巨大白寄居子に応戦する那由多。そこに数多の白寄居子を退けた駆動電次も
合流し、何とか止めようと攻撃をするがあまりにも巨大すぎるため
全く効果がない。

837 名前:ABARA 6[sage] 投稿日:2006/08/03(木) 17:20:08 ID:???
一方廟の頂上にある小屋の中に非難した先島とタドホミ。
そこには廟の中へと続いていた。廟の入り口を開けると、二人を中に入れ
鳥機械とスイッチのような機械は外に残り、恒差廟の秘密を語った。
廟とは、胞子船と呼ばれる物を射出する装置でもある。
前回白寄居子が現われた時十四の廟が失われたが、大半は廟の支配権
を争った人間の戦争によるものである。そして以降秘密を守るため
検眼寮が組織され最高位の者だけに禁秘が伝えられた。
語り終えると、スイッチのような機械は内蔵されていた
スイッチを入れた。その瞬間、恒差廟は大爆発を起こし、周りの物全てを飲み込んでいった。
駆動電次は体の棘を大きく広げ装甲のように自分と那由多を包み込むが、
あっさりと砕けてしまう。しかし、敵対していたはずの巨大白寄居子は
崩壊しながらも自分の装甲を剥離させ二人を包み込んだ。
虚空の中、巨大なねじれた岩盤のような物の一部に光の円が出来る。
次いで、それが伝播するように岩盤全体を包み込んでいく。
最後に、本当の何もない虚空に最後の光の円ができる。
場面変わって、森のような所に先島とタドホミが倒れている。
気付いた二人は出口を見つけて外に出る。
その出口とは、二人が廟の頂上で入った小屋の出入り口であった。
そして外には何もない白い砂浜のような大地と海、
そして星さえもない真っ暗な空だけだった。


838 名前:ABARA 7[sage] 投稿日:2006/08/03(木) 17:21:09 ID:???
宇宙なのかどうかも分からない真っ黒な空間に、岩のような塊が浮いている。
それが砕けると、中から黒寄居子化した駆動電次と那由多が出てくる。
二人がその空間で目にした物は、無数の触手が生えた物体と、
その物体から出てくる無数の黒寄居子(?あくまで恐らく)だった。


839 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/08/03(木) 17:25:19 ID:???
ABARA、「〜のような」がやたら多いとか(表現しづらい物が多い)
ラストがゆんゆんだとか尻切れトンボだとかも
全部仕様です。冗談抜きで。
特にラストは文章化するかどうか迷ったんですが文章化しないで
分けわかんないよりは文章化して分けわかんないほうがいいかなと。